齋藤孝のレビュー一覧
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「余計な一言」は、ときに人間関係を破壊しうるくらい恐ろしいものであり、普段から気を付けて話をしましょう、ということが書かれている本。特に気を付けなくてはならないのが、「本音」と「正論」。普段のコミュニケーションにおいて、ほとんどの場面では本音も正論も求められていない。本書では、そこのところを勘違いしている人が多いと指摘している。とはいっても、常に建前や定型句しか発言しないのではストレスが溜まってしまう。一昔前であれば、居酒屋で本音を言い合っても、その場限りという暗黙の了解があったのだが、現代ではそれも通用しない。著者は、1人でいいので、どんなことでも話せる人(メンター)を持つことを勧めている。
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第二の通過儀礼としての35歳を考えた作品。メモ。
(1)35歳は自分の生活において大事な存在との関係を新しく築いていく年齢だと私は思います。距離を置く様になったからといってこれまでの関係性が壊れる訳ではないのが本当の友情です。
(2)やるべきことに対して自分の行動に拍車を掛ける働きをもたらしてくれる友人関係は良い繋がり、良い刺激です。
(3)若いことと若く見えることは別です。
(4)若さは若さで素晴らしい。けれど、円熟もやっぱり素晴らしい。
(5)大人の判断とは‥、あらゆる角度から分析調査してこの部分は減点要因だけど、こことここの部分は評価出来るから、プラスマイナスの差し引きで考えたら悪くない -
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最近は家訓なんて聞かないし、もし学生時代に家訓があると言う人がいたら。何処の皇族?それとも大金持ち?と思いつつ、そんな古臭い事に囚われるんじゃないよ。自分の人生だよ!と言って笑い飛ばしたことだろう。
しかしこれを読んでみると家訓とは、その人が生きている時の経験から出た地に足の着いた言葉であり、机上の空論や理想論ではないのが魅力だと感じた。
気に入った言葉
・自分の一生は次の世代への30年間の手代
・天下無敵と言うのは敵をバッタバッタとなぎ倒す事ではないんだよ。天下に敵がいないと言う事なんだ。
・親の本当の務めとは子供を一人前に育てる事。今でいえば自分で稼げるようにしてあげる事
・「三方よ -
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表紙が違うな。
高校生向けの読書感想文作成指南書。といっても特別なことは書いていない。「せっかくの機会をいかして読書に浸る」「読みながら自分と関連づける」「感想なんだから自由。だけど自分が面白いとか変だとか思った部分を他者と共有すると広がるでしょ。その広がりのコミュニケーションが感想文」「難しくない。ぐっときたところを3つ切り出せ。3つを熱く語れ」こんなとこか。
高校生の頃の自分は感想文の書き方なんかしらなかったなぁ。先生たちは教えてくれていたんだと思うけど,聞いてなかったな,たぶん。高校の時は1年に1回指定図書を読む課題があったな。山月記,シュリーマン,石川達三の蒼氓。蒼氓という言葉を知った -
Posted by ブクログ
著者は本当にこの本を書きたかったのかな?という違和感を感じてしまった本。
引用だらけ。
『実例⇒仮説(抽象化)⇒根拠⇒結論』という流れが多いが、『根拠=偉い人(社長さん・歴史上の人物・フィクションの登場人物等々)の引用』としているところに信憑性が感じられない。
ただ、流石に文章がうまいだけに、無批判に読むとつい納得させられてしまいそう。
教養として知っておきたい雑学的な内容はちりばめられてる。
エッセイとして読めばそれなりに面白く読める。
役に立つかどうかというと疑問符がついてしまう。
自分の能力不足かもしれないが、何か実生活に応用できそうだと思えない。