あらすじ
逆境で粘り腰のきかない現代人に足りないのは、「特訓」ができる心と身体だ――。非日常を逆手にとった「特訓」式モチベーション術は、三日坊主で飽きやすい人にもオススメの成長習慣。あなたの仕事・勉強が変わる!
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Posted by ブクログ
修業は楽しいのだ!
修業の苦しいというイメージを払拭させてくれます。とても読みやすくて面白いです。
集中力がないけど続く方法は、没入すること。これを「ゾーン」という。
課題をやる前はやる気が出ない
が、やってみると脳が興奮し始めて、やる気が出てくることを「作業興奮」という。
これらを利用する手はない。
Posted by ブクログ
印象に残ったのは、「やる気」は気持ちの問題ではなく、ある程度は技術としてつくることができる、という考え方である。
私はこれまで、「やる気があるから行動できる」と考えることが多かった。しかし本書では、むしろ逆の考え方が示されている。脳のメカニズムとしては、やる気があるからできるのではなく、まず刺激を与え、行動を始めることで、やる気のスイッチが入るという。最初は面倒だったことでも、手をつけているうちに作業興奮の状態に入り、次第にスラスラ進むようになる。そう考えると、やる気が出るのを待つ必要はない。まず始めてみること自体が、やる気を生み出す方法になる。
単に「とにかく動け」と言っているわけではない。自分の意思でやるという能動性も重視されている。他人から強制されて動くだけでは、長くは続かない。自分が何をしたいのか、何のためにやるのかという感覚があってこそ、行動は持続するのだと思う。
第2章で紹介されていたフローの条件も興味深かった。自分の技量に合った挑戦的な課題であること、目標が明確であること、どこまで進んでいるのかが分かること、そして没入できる環境があること。この4つがそろうことで、人は集中しやすくなるという。
これは、単に本人の根性や集中力に期待するのではなく、集中しやすい状況を整えることが大切だという話でもある。特に、「目標にどれだけ近づいているかが分かる」という条件は印象に残った。ゴールだけを示されるのではなく、今どこまで来ているのか、前に進んでいるのかが分かることが、やる気を支えるのだろう。
「修行」という言葉も繰り返し登場する。若いうちにある程度の負荷を経験しておくことや、一見すると遠回りに見える経験にも意味を見いだすことが、その後の強さにつながるという考え方である。
ただし、私は「苦労はすればするほどよい」という意味には受け取らなかった。大切なのは、苦労そのものではなく、その経験を自分がどう捉えるかだと思う。「これも修行だ」と考えることで、嫌な経験や思いどおりにならない状況を、自分の成長の材料として使うことができる。
「自分はこれをやりたい」という強い衝動が、愉快ではない現実に耐える力になる、という考え方である。我慢する力は、単なる忍耐力ではなく、その先に自分がやりたいことがあるから生まれる。目的があるから踏ん張れるのである。
また、上司や先輩について、「その人がいい人かどうかではなく、その人が持っている技術から学べばよい」という考え方も印象に残った。人間的に好きか嫌いかと、学ぶ価値があるかどうかは別問題である。相手そのものではなく、相手の持っている技術を見る。この割り切りは、仕事を続けるうえでも役に立つ考え方だと思う。
一方で、他者との違いを受け入れることも成長につながると書かれていた。自分の世界に閉じ、意固地になったり、いじけたりしても何も生まれない。違う考え方を持つ人がいることを受け入れられる人ほど、視野が広がる。
これは、単に相手に合わせるということではないと思う。自分の考えを持ちながらも、「そういう見方もある」と受け止める。その幅が人間の成長なのだろう。
第5章で紹介されていた武田鉄矢さんと坂本竜馬の話も考えさせられた。武田鉄矢さんが心酔したのは、司馬遼太郎が『竜馬がゆく』の中で描いた坂本竜馬ではないか、と私は思った。
人は現実の人物だけでなく、小説の中に描かれた人物や物語からも大きな影響を受ける。「こんなふうに生きたい」と思わせる物語が、その後の人生の方向を決めることさえある。そう考えると、本を読むという行為も、単なる知識の獲得ではない。自分がどのように生きたいかを考える材料を得ることでもある。
『論語』の「知る者は好む者に如かず、好む者は楽しむ者に如かず」という言葉も、本書のテーマをよく表していると思う。何事も、知っているだけでは、好きな人にはかなわない。そして好きな人も、楽しんでいる人にはかなわない。
「特訓」というと、苦しく、歯を食いしばって努力する姿を想像しがちである。しかし、本当に長く続けるには、遊び心や楽しさが必要なのだろう。苦しいことに耐えられることと、楽しめることは矛盾しない。両方を持つことが、やる気を切らさないためには必要なのだと思う。
宮本武蔵の『五輪書』から紹介されていた「鼠頭午首」という考え方も印象に残った。細かいことを見る視点と、大きな流れを見る視点を自在に切り替えることが大切だという。
仕事でも、細かい部分だけを見ていると全体を見失う。一方で、大局ばかり語っていても、具体的な問題は解決しない。細部を見て、全体を見る。そしてまた細部に戻る。この往復ができることが、本当の意味での大局観なのだと思う。
終章では、特訓を「ワザ化」することが語られていた。不愉快なことがあった時にも、いつもの反復運動を淡々と行うことで心を整える。つまり、気持ちを変えようとするのではなく、行動によって気持ちを戻すのである。
これは本書の最初の「行動することでやる気が出る」という話とつながっている。最初は意識して行っていたことが、繰り返すうちに型になり、やがて自然にできるようになる。そうなれば、「やる気があるかどうか」をいちいち気にしなくても動ける。
スティーブ・ジョブズの「年を取ると、どう質問すればよいのかが分かるようになる」という趣旨の言葉も印象に残った。経験を積むとは、単に答えをたくさん知ることではないのだろう。何を考えるべきなのか、誰に何を任せるべきなのか、どこに力を使うべきなのか。そうした「問いの立て方」が分かるようになることが、経験なのだと思う。
また、本書の最後には、人はそれぞれ「自分の身をくぐらせてきたもの」が違うから、それぞれ違う色を持つという話があった。同じ経験をしても、同じ人間にはならない。経験は、その人なりの色として残る。
そう考えると、「特訓」や「修行」の目的は、皆を同じ型にはめることではないのだと思う。むしろ、基本的な型を身につけ、さまざまな経験をくぐり抜ける中で、自分なりのやり方や、自分なりの色を持つようになることに意味がある。
この本を読み終えて、私の中で「やる気」という言葉の意味が少し変わった。
やる気とは、ある日突然湧いてくる特別な感情ではない。まず動くこと、目標を持つこと、前進していることを感じること、適度な負荷を受け入れること、嫌な経験にも意味を見いだすこと、楽しむこと、そして自分なりの型をつくること。そうしたものの積み重ねの中から生まれてくるものなのだと思う。
そして、最終的には、「やる気を出さなければ」と考えなくても動けるようになることが、「やる気の技術」を身につけるということなのかもしれない。
やる気を待つのではなく、動ける自分をつくる。
Posted by ブクログ
一つのことにエネルギーを集中して何かをつかむ感覚を得ること。自分の状況を突破するためにエネルギーの一点集中投下をすること。人からやされさている意識があると苦しみや不安に繋がるが自分の意思でやるという能動性が重要なのだ。
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さすが齋藤孝さん。いつにもまして読みやすく分かりやすい一冊です。
モチベーションの大切さ、必要性を、例えをたっぷり取り込んでいます。
大好きなせいか、とても馴染みやすいと感じながら読みつつ、モチベーションをアップしていきたいとわくわくしています。
Posted by ブクログ
*マイゾーンを見つける
*人間ではなく、技術や知識向上を相手だと思うと、多少のいらだちなどは乗り越えられる
*宣言して自分を追い込むのも一つ
*集中する時間は誘惑となるものを全て断ち切る。ネットとか
*ゾーンに入りやすい場所と時間を自分の中で作る。完全集中する
*小さな達成感を積み重ねていく
Posted by ブクログ
どのしたらやる気がわいてくるのか常日頃悩んでいたのですが、
根本的にそこが違っていたみたいです。
①やる気のスイッチをいれる
「脳のメカニズムとしては、やる気があるからできるのではなくて、刺激を与えることでやる気のスイッチが入る」そうである。
つまり、やるきの出ないときこそ、とりあえずやってみるということが大事。
やっているうちにだんだんとやる気が出てくるもので、そのやる気がでるまでは多少辛くても「特訓」と思って我慢しなければいけない。
②やる気を持続させる
「自分が予想していたよりもうまくいっている」と脳に感じさせることが大事。
よくスポーツなどでいわれる「ゾーン」の状態に入ること。
日常にはいろいろなものがありふれていて意識が拡散しやすい状況にある。
それをできるだけ断って今目の前のことに集中すればいいのだが、
ついついゴールを意識してしまいがちで、これにどう対処するかが難しいポイントだと感じた。
常に目的意識を持たなければいけないが、効率よく物事をこなしていくためには目的を意識せずに目の前のことに集中しなければいけない。
この相反することを効率よく切り替えて使い分けられるように、
特訓していくことが今の課題だ。
Posted by ブクログ
目標に向かって取り組むモチベーションを長続きさせる方法、それはゾーンまたはフロー状態をいかに作り出せるかである。特訓や修業はとてもいいきっかけになる。自分を追い込む・期間を区切る・日常性を断ち切る・空間環境を作る・おてほんを見つける・質より量でハードルを下げてみる、こういう方法でゾーンに突入しやすくなる。
Posted by ブクログ
自分が昔よりも集中できない、モチベーションが上がらないことに悩んでいる時期だったので、この本を読んでスイッチを入れるいくつかのヒントを得られてよかった。
まずは1つのことに、期間を決めて、特訓する環境を作ることをしてみようと思う。
五感を使うこと、昔やっていた部活や習い事など修業に近いことを思い出して大人になった今もう一度やってみる、2週間目標を決めて集中する、などもチャレンジしたい。
Posted by ブクログ
求めていたモチベーションアップ本とは少し違った内容だったけれど、
特訓という方法で最初は無理やりにでも、行動をスタートさせることが必要だということがわかった。
覚えておきたいメモは以下の部分。
☆これをやって何になるんだ、と思える仕事でも、やらなければいけないことがある。
その時、その仕事のもつ意味は何かといった抽象的なことを考えない。意味とか意義に関して考えることを一旦保留して、そこに没入してこなす。技術を高めることで余計なストレスを減らす。
☆その人の持っている技術を学ぶためだ、と思えば、その人がいい人かどうか、優しいかどうかなどは関係ない。人間が相手でなく、技術だけが相手と思えばいい。どんな上司も、自分にはできないような技量を何か必ず持っている。その技術に対して頭を下げるのだと思えばいい。
☆不快なことも、意のままにならぬことも、一旦、自分の中に引き受けて、否定的回路を経て肯定にもっていく。
些細なことに一喜一憂して動揺するのではなく、穏やかな心を保つことが大事。
Posted by ブクログ
一点集中の期間を作る。
意識が拡散しないような環境を作る。みをおく。
「これも修行」の精神を持つこと。
矛盾や不合理を引き受けた先に成長あり。
自分が快か不快かではなく、
技術や技を盗めるかどうか。
不器用な人の修業力には、小器用な人は太刀打ちできない底光りする何かがある。
滋味があるから妙に人を惹きつけるのだ。
Posted by ブクログ
他書がたくさん引用されており、それでいて話にしっかりと筋が通っていて、読んでいてすごく面白かったです。
この人が書いた他の本も読んでみようと思いました。
Posted by ブクログ
テレビのコメンテータなども務める大学教授である著者の"モチベーション"に関する本。巨人の星やドラゴンポールなどを例に、「特訓モード」を使って短期間に成果を上げる方法が紹介されている。ちょっと同意。
Posted by ブクログ
散文的で、個人的にはあまり読みやすくは無かったです。内容には数人の偉人伝も含まれていて具体的で参考にしやすく書かれていました。
作業をするにはランナーズハイの様な作業興奮があり、それをやる気と言う。つまり、作業し始めて楽しくなりやる気が出る。また、修行のように作業を一度習慣化するとやる気が出やすい。の様な事が書いてありました。