あらすじ
人生の先達が発した言葉には、きっとそれぞれの苦難から救ってくれる重要なヒントがある。現代社会に生活している人々はストレスを抱え、「自分はなんて不幸なんだ」と思っている。しかし、言葉ひとつを知っただけで、気持ちがガラリと変わり、前向きに生きる勇気が湧いてくる。言葉の力は不思議だ。「心が強い」と言われている人は必ず「マイ名言」というものを持っている。これを持つと、その言葉を書いた人が自分の中に住んでいる感覚となり、たくさんの味方がついている感覚となって、心強さが生まれる。本書では、こうした「名言」を著者の齋藤孝先生が70選んで紹介。さまざまな分野で活躍している人々や、漫画、映画、歌などからも抽出し、分かりやすい言葉を掲載した。冒頭、齋藤先生は自らの言葉として「人間はたとえ奈落の底に落ちても、必ずはい上がれるものだ。誰もが、その力を持つ。そして、希望は見つけられる」と。希望が勇気を与えてくれる。そして、生きる歓びを、この本から読み取ることが出来る。
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Posted by ブクログ
ゲーテやゴッホ、夏目漱石の様な歴史上の人物から漫画のセリフまで、心に響く名言を70集めた本。
全ての言葉に響くものがあるが、特に映画「アメリ」の「人間には人生を失敗する権利がある」と言うセリフを説明する中で、著者が「義務ではなく権利。発想の転換で行動する勇気が出てくる」と言う個所が今の自分には一番響いた。
その他、自分が気に入った名言
・悔しくて苦しくて頑張ってもどうしようもない時も君を思い出すよ。
10,000回ダメでへとへとになっても、10,001回目は何か変わるかもしれない
(Dreams Come True 何度でもより)
→量か積み重なればあるところで「量質転化」が起きる
・帰還後にコメントを求められて「技術よりも根性」と述べました。
勿論技術あっての根性です。
根性とは意地(意気込み)と忍耐(あきらめない心)を指します。
(宇宙工学者 川口淳一郎)
・最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了だよ
(漫画家 井上雄彦 SLAM DUNKより)
・希望とはもともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。
それは地上の道の様なものである。
もともと地上には道はない。歩く人が多ければそれが道になるのだ。
(魯迅 故郷より)
・一人の人間にはその運命と人生を決するような時が生涯に必ず一度はあるものであり、それを乗り切った瞬間彼の未来は全面的に変わるのだ。
(遠藤周作 埋もれた古城より
・人間は努力をする限り迷うものだ
(ゲーテ ファウストより)
・身はたとひ武蔵野の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂
(吉田松陰 留魂録より)
・現実は痛切である。あらゆる甘さが排斥される。
現実は予想できる豹変をする。あらゆる平衡は早晩打ち破らせられる。
現実は複雑である。あらゆる早合点は禁物である。
(湯川秀樹 目に見えないものより)
・遺伝子のスイッチをオンにする(村上和雄 分子生物学者)
→遺伝子にはオンオフ可能なスイッチがあり、オンにすると力が発揮できる。遺伝子には天才と凡才の差は殆ど無く誰の遺伝子も普段はスイッチがオフになっている。多くの人が潜在能力を発揮できないのはこのためだ。
スイッチをオンにするのに大切なのは、「前向きな姿勢」であり、常に何かにチャレンジする人はオンになりやすいらしい。
Posted by ブクログ
大好きな、齋藤孝先生の 座右の名言。
だから 見つけて 直ぐ購入。
声に出して読みたい日本語も。
三色ボールペンで読む日本語も。
すべてが、読んだあと、世界が、広がった気持ちになった。
でも、これは、ちょっと違う。
ナニしろ、前書きは、とても、ドキッとくる。
昔は、論語の暗唱で、日本人の精神も、土台造りができていた。
今の日本人は、精神的土台が薄くなり、弱くなっている。
マイ名言をもつと、名言を、語った人柄、自分のなかに、住んでる感覚になり、味方が沢山ついてる心強さがある。
言葉は、心と精神の骨格を作る素晴らしいものなのだ。
何度も音読して、自分の身体にきざみこませてほしい。
でも、齋藤先生の名言は、必ず、マニアック❗