【感想・ネタバレ】若者の取扱説明書 「ゆとり世代」は、実は伸びるのレビュー

あらすじ

真面目だが消極的で反応がうすく、「どうにか無難にやり過したい」という考え方が主流。ゆとり教育を受けた、1980年代後半から2000年代前半生まれの「ゆとり世代」にはそんな傾向が見られる。若者の教育に20年以上携わってきた著者も、彼らを目の当たりにした当初は失望しかけたこともあった。しかし彼らの「自分だけ取り残されたくない」という感情をうまく使って力を引き出す「逆手指導ステップ」を編み出したことで、失望は希望に転換した。学生たちは「一週間で新書を五冊読む」などのハードな課題をしっかりこなし、驚くほど伸びたのである。本書はそのメソッドのほか、「注意するときは『肯定→アドバイス→肯定』」「本音を知りたければ紙に書かせる」「腹を割って話す必要はない」など、若者とうまくコミュニケーションをとって成長させるための「現場の知恵」を伝授する。最終章に「若者たち自身が考える、若者のトリセツ」も付す。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

イマドキの学生の実態がよく描かれていて、なるほど〜と思うところがいっぱいあった。その付き合い方も納得できる。
学生に対して、いろいろ言いたくなる点はあるけど、若者を育てるのは年長者の責任だよなぁと思ってしまった。

0
2013年08月07日

Posted by ブクログ

「ゆとり世代」はそれより前の世代とは明らかに違っている。ただ、私自身は共感できるとこともあり「ゆとり世代」に似ているかもと思う点もある。章扉に書かれている、扱いに困っている若者への対応策が参考になりそう。

0
2024年08月06日

Posted by ブクログ

少し前の本だが、自分に当てはまることが多く面白かった。大学の授業でも文中で取り上げられているようなことを行なっているため、教授たちもこういった本を読んで授業をしているのかなと思った。

0
2023年12月29日

Posted by ブクログ

現役の大学教授でもある齊藤孝が、自身の経験も踏まえて、今どきの若者との付き合い方について解説した一冊。

実際に触れてるだけあって説得力があった。

0
2018年07月24日

Posted by ブクログ

★☆★【 読 了 】★☆★
齊藤孝『若者の取扱説明書』

いわゆる「ゆとり世代」を想定とした、若者との接し方の解説書。
著者の経験と取り組みを紹介しつつ、若者の特徴、どうすれば彼らを成長に導けるのかということを分かりやすく解説している。

考え方がわからないとかダメだとかいって諦めるのではなくて、よく理解して「若者」に接すれば予想以上の能力を発揮するようだ。

著者の想定する若者の心理についても、なにも「ゆとり世代」や「若者」に限ったことではないなと感じた。
自分自身にも「ゆとり世代」要素は当てはまることもあると感じた。

「最近の若者は」というのは古代より延々と脈々と言われてきていることなのだ。
他者に対する見方を変える必要があると感じた。

----------------
【内容(「BOOK」データベースより)】
真面目だが消極的で反応がうすく、「どうにか無難にやり過したい」という考え方が主流。ゆとり教育を受けた、1980年代後半から200年代前半生まれの「ゆとり世代」にはそんな傾向が見られる。若者の教育に20年以上携わってきた著者も、彼らを目の当たりにした当初は失望しかけたこともあった。しかし彼らの「自分だけ取り残されたくない」という感情をうまく使って力を引き出す「逆手指導ステップ」を編み出したことで、失望は希望に転換した。本書はそのメソッドのほか、「注意する時は『肯定→アドバイス→肯定』」「本音を知りたければ紙に書かせる」などのコツを伝授する。
————————
【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
齋藤/孝
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞受賞)など多数
————————
【目次】
第1章 コツを掴めば、今の若者は驚くほど伸びる
第2章 若者たちは意外にがんばれる
第3章 日本の組織には、「褒めコメ」が足りない
第4章 若者との“異文化”コミュニケーション術
第5章 タイプ別・「困った若者」の処方箋
第6章 若者たち自身が考える、「若者のトリセツ」
----------------

0
2014年08月25日

Posted by ブクログ

手前味噌になるが、自分自身が教員として日々実践していることを端的にわかりやすくまとめてくれているというのが率直な感想。

著者の根本的な考え方(そうでもないかも知れないが)に共感できない部分は正直あるものの、組織を円滑に運営することに重点を置くならば、組織のリーダー格ほどこの本を読むことが有効に作用すると確信できる1冊でもある。

2018.06.11 再読

0
2014年03月14日

Posted by ブクログ

これは非常に役立ちます。学生集団と仕事で一緒になる方や新人社員教育をする方に最適。一律に課題を与えて成果を褒めまくるという接し方は私の経験と同じ!納得の星4つ

0
2013年11月30日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれた、斎藤先生の本だし、まさに今の若者の取り扱いに迷いがあったので、一気読みしました。

ゆとりら世代は、実は伸びるという副題も、なになに?どれどれ?と興味が湧きましたね。

内容も、たくさん生徒たちと接している先生ならではの分析で、かつ実際に授業で取り扱いについて検証しているのでとても明解であった。

途中、まさにこれはコーチングだな?と思ってたら、後半に社内コーチングについても言及されていた。

この本は是非、今の若者世代にも読んで欲しい。
我がラボの大学生たちも読んでみて欲しいし、このテーマで話してみたいなと思うのでした。

0
2013年11月25日

Posted by ブクログ

若者に対して、同調圧力 残されたくないという感覚によって、若者が行動するように仕組むのはなるほどと思った また、ホメ不足なため、生徒の少しの違いでも気づき、褒めるように意識することでやる気を出させることができるのだとも感じた

0
2013年09月08日

Posted by ブクログ

まじめでおとなしいゆとり世代とどうつきあい、どう育てていくのか取扱説明書という形でまとめてある。決してしかったりけなしたりすることなく、期待感を持って励まし認め、明確で具体的な指示をする。少しできたことをほめ、経過を観察しながら達成具合を確かめる。なかなか手のかかる性に合わない育て方であると思った。

0
2013年08月18日

Posted by ブクログ

タイトルのまんま、著者が現代の若者をうまく伸ばす方法を書いた本。
すごくリアルな、悪く言えば冷めた目線で若者を見ているなあと感じました。
でも齊藤さんの言うことは、かなり当たっていると思える。
最後の章にある、若者の生の声を載せているのは、思い切った試みだと思いました。
ただ、全編読んでみて、甘えだと取られるかどうかっていうのは、ちょっとむずかしいところかなあ。
でもとにかくこうやって若者を応援してくれる大人がいるのはあたたかい。

0
2013年07月19日

Posted by ブクログ

≪目次≫
第1章  コツを掴めば、今の若者は驚くほど伸びる
第2章  若者たちは意外とがんばれる
第3章  日本の組織には、『褒めコメ」が足りない
第4章  若者との〝異文化”コミュニケーション
第5章  タイプ別・「困った若者」の処方箋
第6章  若者たち自身が考える、「若者のトリセツ」

≪内容
ご自身の授業などから見た、今どきの若者への対処法。実際に体験し、また授業で対処しているので、具体的であり、効果も高そうである。また、最後にその授業での、若者自らのコメントが付いているので(あまりに没個性的だったが)、必要なそこも読んでほしい。
具体的には
 ①全員発表 ②数人のワーク ③徹底的に褒める
 ④明確な評価基準を出す ⑤全員がレジメを作る ⑥ブレスト
 ⑦褒め言葉=センス・伸び具合  などなど

0
2013年07月13日

Posted by ブクログ

時代は移ろい今や自分が上の世代からされたことを下の世代にしていけばいいというものではなくなってきている。本書はゆとり世代にいかに向き合うかの指南書である。目立つのを嫌う。折角必死に準備してきたものもそれをひけらかさない奥ゆかしさがある。最大の喜びは自分の存在やエネルギーをかけた部分の価値を認めてもらうこと。今の若者はかまってもらいたいという願望を強く持っている。放っておいてくれという独立独歩的な者は減り細かく丁寧に指導されるのを待っている場合が多い。重要なのはいい部分を褒めること。但し嘘やお世辞は必要ない。かえって逆効果。リーダーが客観的評価の眼を持っていると思ってもらえないとコメントの効力がなくなる。潤滑油をさすように会話の中にひとこと織り込めばよい。何度も膝を打った。

0
2014年11月14日

Posted by ブクログ

2013年6月初版
齊藤孝 著
==
「大人しくて真面目は最大の武器になる」
近年日本の未来については、少子高齢化の進展や、経済成長の停滞、国際競争力も新興国に押され気味とネガティブに語られることが多かった。しかし、この気質をベースとすれば、平和で安全、安定的で、創意工夫に満ちた社会が成り立つだろうと考える(驚くほど成長するポテンシャルを彼らは持っている)。問題は、彼らを伸ばすための環境をどれだけ整えることができるか、ということに限る。

そんな内容。
本質的に若者を考察する、というよりも少し対処療法的な印象でした。それはそれでニーズがあることだと思うのですが、ここまで現場で日々若者に晒されている人が、もう少しひきの目線でこの現状をどう語るのかも知りたくなりました。

0
2014年11月04日

Posted by ブクログ

新入社員の面倒を見ないといけないサラリーマンあたりを読者層に想定されて作られた本。
あとがきにフォローはあるけれど、書名はちょっとヒドイ。あと、「若者=ゆとり世代の大学生」という括りも少し違和感がある。

ただ、中身は20年間大学生に接してきた経験と、実際にで行ってみたこと成果などが書かれていて、参考になることも多い。

特に、第6章は「若者による若者のトリセツ」、つまり「こういうふうにしてもらえば、私たちはもっと頑張れる」ということ若者自身の意見としてアンケートをまとめた形で書かれていて、「声にできない声」みたいなのが「見える化」されてる点は、とても良いと思う。

0
2013年09月07日

「ビジネス・経済」ランキング