齋藤孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「退屈力」をじっくり読んでる合間に読み始めたら、なんとなく全部読んでしまった本。新書を1日で読み切ってしまったのは初めてかもしれん。
別に大幅に読み飛ばしたワケでもないし、線も引きながら読んでいったんだが、如何せん内容が重い。そもそもニーチェの思想にリスペクトされている氏が、その良さを広めようと書いた「抜粋本」であるから、内容そのものはニーチェの思想を並べたものであり、それに対してコメントなり補足・付随事項を書いている。
「憧れの矢となれ」「ちまつくな!」など、面白い内容も多数入っているのだが、個人的には全体的に重すぎて、とても精読できるものではなかった。多読を以って勢いで読んでしまった本 -
Posted by ブクログ
「日本人は、一昔前までは教養が大切にされて、多くの人が本を読んでいたのに、今の若者はなぜ本を読まないのか」ということが語られている本。
齋藤氏の嘆きや憤慨が伝わってきて、やたらと熱い。
ただ、現状がどうなっているかという分析と、どういう流れで今のようになったのかという筆者の推測があるのみで、じゃあどうすればいいのかという提言はまったくされていないという投げやりさはある。「とにかく本を読め」という結論らしい。
でも、本を読まない人は、そもそもこの本だって読むことはないから、その人たちのところに筆者の主張が届くことはないだろう。
齋藤氏の主張には、とても共感出来るところが多いのだけれど、それで -
Posted by ブクログ
確かにテレビのコメントテーターのコメントでうなる時もある、そういう人は人の話をどう聞いているのだろう。常にコメントの準備をして鋭い視点でコメントができればカッコイイ。しかし本で例に取り上げられているコメントはさすがと思わせるものばかりだが、その人の生き方から染み出てくるようなコメントは付け焼刃では無理。つねにコメントをする習慣をつけてトレーニングすればある程度のレベルまでいけるのだろうか?著者はそのようなトレーニングを勧めているいるが、普段からコメントを意識する事と他人のコメントを評価する目で見る事、自分の専門分野を磨く事ぐらいがコメント力をつける方法か。
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Posted by ブクログ
素晴らしいコメントは、メディアでも取り上げられ易く、ともすればパロディのネタに使われたり、流行語大賞を取ったりするので人目に付きやすい。
ところが人目を引くようなコメントがどの様な考え方・メカニズムで発せられたものなのかを余り気にしない。
本書では優れたコメントを状況別で実例を挙げて分析し、さらにトレーニングの方法も提示している。 確かにコメント如何で人は見られ方が変わる。 天性のものを持っている人も居るが自分なんかは目に見えている物の切り口を変えて考える訓練をしなくてはならない。
よくよく考えてみればお笑い芸人は瞬発力のあるコメント(ボケ&つっこみ)が要求される。 台本がある場合も