【感想・ネタバレ】使える!『徒然草』のレビュー

あらすじ

『徒然草』を教科書では、「無常観に基づいて人生観を綴った随筆」と教える。しかし、それだけでは読みが浅い。現代人のコミュニケーションやビジネスにも使えるヒントが満載されているのだ。たとえば、「初心の人、二つの矢を持つ事なかれ」(初心者が二本の矢を持ってはいけない)という第九十二段では、「集中力を高める」秘訣を教える。また、「偽りても賢を学ばんを、賢といふべし」(たとえ本心でなくても賢人に学ぶ人が賢人である)という第八十五段では、真似ることで技が磨かれるという。『徒然草』は上達論として読める古典なのだ。その他にも、「自分の得意技を持て」「眼力をつける」「知ったかぶりをしない」「嫌な気分を整理する方法」など、先人の智恵から多くのインスピレーションが得られる。「古典はムリヤリにでも自分にひきつけて“使う”というくらいの気持ちで迫るのがちょうどいい」と著者は語る。教科書では教えない「平成徒然草」の読み方を紹介する。

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Posted by ブクログ

筆者が徒然草から現代社会に応用出来そうなものを抽出して編集したものである。

短く纏められており、気軽に読めます。

知識として読んでおけば、知ったかぶりが出来ます!!
という具合には綺麗に編集されているので、これから徒然草を読もうと思う人はおすすめです。
個人的には、学生の時に出会ってればなと思いました。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまり期待してない分、良い意味で予想を裏切られた。

古文の授業で学習しただけだったが、中身が濃い。

ドラッカーなど流行しているが日本にも優れた随筆があるのだな。

「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり」
「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて
はじめの矢になおざりの心あり。毎度、ただ得失なく、
この一矢に定べしと思へ。」
「道を知らざん人、かばかり恐れんや」
「改めて益無き事は、改めぬをよしとするなり。」

など奥が深い

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2011年12月24日

Posted by ブクログ

高校の時に習った徒然草のフレーズが多く出てきたので、ちょっと懐かしかった。高校の時は、現代語に訳すことぐらいで、深い意味まで考えることはなかったが、今になって解説付きで読むと徒然草の素晴らしさがよくわかる。

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2011年09月02日

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齋藤先生の本は読みやすいっすよ。具体例がわかりやすいからでしょうね。本書は気軽に読める上に、どなたにも参考になる言葉、内容が含まれているのではないでしょうか?

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2009年10月04日

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・購入した理由:
徒然草が好きだから。あと斎藤孝さんの本だから。

・3行概要
 斎藤孝さん力作の上達論読本。
 「徒然草」を俗世の知恵を万物に通じる「上達の技」として捉えた本として我々の日常に使えるヒントを紹介している良書。

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2009年10月04日

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徒然草は、古典の授業で習ったけど、内容は、覚えてませんでした。この本を読んで、こんな面白いことを書いてたのかと初めて知りました。
心に残ったのは、「まきるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ」孤独を技にして、自らを深める。「かやうの事は、ただ、朝夕の心づかいによるべし」余韻を残す心遣い。「この木なからましかばと覚えしか」嫌な気分を整理する方法。
是非日常で心がけたい言葉です。

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

現代のビジネス書とほぼ同じことが書いてある。
兼好法師がつれづれに書いた取り留めのない話ばかりかと思っていたから驚いた。今も昔も人生の真理は変わらないんだな。面白い。
グッときたフレーズは、
「偽りても賢を学ばんを、賢といふべし。」
本心でなくとも、賢い人の真似をすることは大事である。

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2019年03月19日

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高校の時にこの面白さが分かってればもっと古文を好きになったと思わせてくれる本でした。
高校生の時には全体的に古文が苦手で、徒然草も有名な部分しか知らなかったけれども、この本を見たら、徒然草がすっごく面白い本だということが分かった。
もしかしたら、高校生の時なんて人生のツラい部分が分からないからこの徒然草の面白さが分からないかもしれないけどw

今度は徒然草、全部読んでみよう!

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2018年02月10日

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折りに触れて読み返す1冊。兼好の文章に触発されて教訓を引き出し、それを技化させるための指南書。なるほどと思える内容が多く、わかりやすい。

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2013年11月21日

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受験時に頭に詰めていた時とは異なる視点で、物語を読むというよりは、ハウツー本の感覚で読み進めた。
著者の主観性が強いと感じる一方で、適度に客観的視点を入れ込んでおり、すっきり読めた。

『十を捨てて、十一に就くことは難し』
肝心なことは先延ばしにするべからず。二本の矢を持たずべからず。

本当にこれだ!と思った瞬間に取捨ができるかが人生を決めると思った。決断を下すための知識と経験を、今からしっかり積み上げようと思う。

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2012年05月16日

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「使える!『徒然草』」4

著者 齋藤孝
出版 PHP新書

p200より引用
“何にしても技を身につけるためには、
一人で練習を繰り返す、
孤独な時間を持たなければならないのだ。”

大学教授である著者による、
日本を代表する古典「徒然草」を上達論として利用する為の一冊。
技術の磨き方から人生の味わい方まで、
著者独自の視点を加えて紹介されています。

上記の引用は、
孤独な時間を上手に生かす方法が書かれた項の中の一文。
あまり得意ではないけれど好きな事は、
一人でこっそり練習した方が上手な人と一緒に練習するよりも、
劣等感を感じずに済む分、
精神衛生上良さそうに思います。
ただ、
上手な人の技術を真似たいときは、
しっかりと相手のやり方を見なければいけないので、
その辺の兼ね合いが難しそうです。
一人で過ごす時間を出来るだけ多く自分の向上に使えれば、
段々より良く生きられる様になるかもしれません。
そうありたいと思います。

ーーーーー

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2012年07月12日

Posted by ブクログ

『徒然草』が700年も前に書かれた本だなんて信じられない。本当に、文明の発展は人間の成長を意味しないんだなぁというのが率直な感想です。それくらい現代に通じるものが多く、齋藤さんの解釈もおもしろいです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

≪目次≫
序    『徒然草』の使い方
第1章 上達の秘訣
    やりたいことはすぐに取り掛かる(155段)
    真似ることで上達する(85段)
    人前に出て、技は磨かれる(150段)
    自分の得意技を持て(193段)
    勝とうと思うな、負けないようにしろ(110段)
    集中力を高める(92段)
    「できる人」ほど「恐れ」を知る(185段、186段)
    一点を突破する(127段)
第2章 生きるのが楽になる知恵
    三人の先達を持つ(52段)
    勝手な行動が許されてしまう人(60段)
    眼力をつける(194段)
    ネーミングと存在感(45段)
    知ったかぶりをしない(79段)
    肝心なことは先延ばししない(188段)
第3章 人生を深く味わう極意
    大欲と無欲は同じ(217段)
    孤独を技として、自らを深める(75段)
    余韻を残す心遣い(32段)
    嫌な気分を整理する方法(11段)

≪内容≫
『徒然草』を題材に、現代につながる教訓を導き出そうとする本。タイトルの通り、うまく読めれば様々な味わいが出てくるが古典なので、他の作品でも味わってみたいものである。

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2012年05月10日

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ネタバレ

[ 内容 ]
『徒然草』を古典の授業だけのものにしておくのはもったいない。
現代人のコミュニケーションやビジネスにも使えるヒントが満載されているのだ。
「集中力を高める」「自分の得意技を持て」「眼力をつける」「知ったかぶりをしない」「余韻を残す心遣い」「嫌な気分を整理する方法」…。
先人の知恵からインスピレーションをどうやって得るのか、斎藤流の手法で紹介。
「古典はムリヤリにでも自分にひきつけて“使う”というくらいの気持ちで迫るのがちょうどいい」と語る。
教科書には載っていない「平成徒然草」の読み方。

[ 目次 ]
序 『徒然草』の使い方
第1章 上達の秘訣(やりたいことはすぐ取り掛かる―第百五十五段;真似ることで上達する―第八十五段;人前に出て、技は磨かれる―第百五十段 ほか)
第2章 生きるのが楽になる知恵(三人の先達を持つ―第五十二段;勝手な行動が許されてしまう人―第六十段;眼力をつける―第百九十四段 ほか)
第3章 人生を深く味わう極意(大欲と無欲は同じ―第二百十七段;孤独を技にして、自らを深める―第七十五段;余韻を残す心遣い―第三十二段;嫌な気分を整理する方法―第十一弾)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月22日

Posted by ブクログ

“わからないことを人に聞くためには、「まず、自分が知らないということがわかる」必要がある。ところが、人はこの法師ではないが、案外「自分が知らないこと」に気づいていないものだ。
「自分が知らないこと」を知るためには、それなりの知識が必要である。
少し知識があったとしても、「もしかしたらよく知らないのではないか」と疑問を持つ人は、見込みがある。人が陥りやすい間違いは、「自分はできる、知っている」と思い込んでしまうことだ。”

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2010年08月19日

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必ず果たし遂げんと思はん事は、機嫌を言ふべからず。

おっしゃるとおりです・・・。

吉田兼好さんをとても好きになりました。

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2010年11月29日

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高校以来、徒然草を読んだ。今原文を読んでみると、とても読みやすく吉田兼好の知恵や洞察、ユーモアさが伝わってくる一冊。原文と斎藤先生の分かりやすい解説がのっているところがオススメ。斎藤先生の読者を意識した文章は、読み終えたときに、読んだ人に満足感を与えてくれる。まさに、読書を通して、筆者と対話している感じをうけた。

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2009年10月04日

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第52段 三人の先達を持つ。
第155段やりたいことはすぐ取りかかる。着手8割。何をするにも参考になる言葉である。
第188段 肝心なことは先延ばししない。
第193段自分の得意技を持て。

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2014年10月15日

Posted by ブクログ

最も読んでみたい古典『徒然草』と、そのキャラおよび能力が興味深い齋藤孝のコラボ。長距離の乗り物の中でひたすら読みまくりたい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

どんな本だか忘れました。着想が同じだな、と思って読みました。この方の公演はなかなかおもしろかったです。

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2009年10月04日

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