【感想・ネタバレ】使える!『徒然草』のレビュー

あらすじ

『徒然草』を教科書では、「無常観に基づいて人生観を綴った随筆」と教える。しかし、それだけでは読みが浅い。現代人のコミュニケーションやビジネスにも使えるヒントが満載されているのだ。たとえば、「初心の人、二つの矢を持つ事なかれ」(初心者が二本の矢を持ってはいけない)という第九十二段では、「集中力を高める」秘訣を教える。また、「偽りても賢を学ばんを、賢といふべし」(たとえ本心でなくても賢人に学ぶ人が賢人である)という第八十五段では、真似ることで技が磨かれるという。『徒然草』は上達論として読める古典なのだ。その他にも、「自分の得意技を持て」「眼力をつける」「知ったかぶりをしない」「嫌な気分を整理する方法」など、先人の智恵から多くのインスピレーションが得られる。「古典はムリヤリにでも自分にひきつけて“使う”というくらいの気持ちで迫るのがちょうどいい」と著者は語る。教科書では教えない「平成徒然草」の読み方を紹介する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

あまり期待してない分、良い意味で予想を裏切られた。

古文の授業で学習しただけだったが、中身が濃い。

ドラッカーなど流行しているが日本にも優れた随筆があるのだな。

「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり」
「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて
はじめの矢になおざりの心あり。毎度、ただ得失なく、
この一矢に定べしと思へ。」
「道を知らざん人、かばかり恐れんや」
「改めて益無き事は、改めぬをよしとするなり。」

など奥が深い

0
2011年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

≪目次≫
序    『徒然草』の使い方
第1章 上達の秘訣
    やりたいことはすぐに取り掛かる(155段)
    真似ることで上達する(85段)
    人前に出て、技は磨かれる(150段)
    自分の得意技を持て(193段)
    勝とうと思うな、負けないようにしろ(110段)
    集中力を高める(92段)
    「できる人」ほど「恐れ」を知る(185段、186段)
    一点を突破する(127段)
第2章 生きるのが楽になる知恵
    三人の先達を持つ(52段)
    勝手な行動が許されてしまう人(60段)
    眼力をつける(194段)
    ネーミングと存在感(45段)
    知ったかぶりをしない(79段)
    肝心なことは先延ばししない(188段)
第3章 人生を深く味わう極意
    大欲と無欲は同じ(217段)
    孤独を技として、自らを深める(75段)
    余韻を残す心遣い(32段)
    嫌な気分を整理する方法(11段)

≪内容≫
『徒然草』を題材に、現代につながる教訓を導き出そうとする本。タイトルの通り、うまく読めれば様々な味わいが出てくるが古典なので、他の作品でも味わってみたいものである。

0
2012年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
『徒然草』を古典の授業だけのものにしておくのはもったいない。
現代人のコミュニケーションやビジネスにも使えるヒントが満載されているのだ。
「集中力を高める」「自分の得意技を持て」「眼力をつける」「知ったかぶりをしない」「余韻を残す心遣い」「嫌な気分を整理する方法」…。
先人の知恵からインスピレーションをどうやって得るのか、斎藤流の手法で紹介。
「古典はムリヤリにでも自分にひきつけて“使う”というくらいの気持ちで迫るのがちょうどいい」と語る。
教科書には載っていない「平成徒然草」の読み方。

[ 目次 ]
序 『徒然草』の使い方
第1章 上達の秘訣(やりたいことはすぐ取り掛かる―第百五十五段;真似ることで上達する―第八十五段;人前に出て、技は磨かれる―第百五十段 ほか)
第2章 生きるのが楽になる知恵(三人の先達を持つ―第五十二段;勝手な行動が許されてしまう人―第六十段;眼力をつける―第百九十四段 ほか)
第3章 人生を深く味わう極意(大欲と無欲は同じ―第二百十七段;孤独を技にして、自らを深める―第七十五段;余韻を残す心遣い―第三十二段;嫌な気分を整理する方法―第十一弾)

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[ おすすめ度 ]

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2011年04月22日

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