齋藤孝のレビュー一覧
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この著書は、あらゆる物事を俯瞰して捉え、主観と客観を行き来しながら考える「メタ思考」について学べる一冊。
物事を進めていると、どうしても自分の立場や考えにとらわれ、主観的な思考が強くなってしまう。そのため、一歩引いて全体を見渡し、他者にはどのように見えているのかを考えることの重要性を改めて感じた。
特に印象に残ったのは、アニメ「ブルーロック」を例にした考え方。他者が見えている世界も自分の視界に取り込み、状況を総合的に判断することが重要だという点は非常に参考になった。
また、「なぜAではなくBなのか」と問い続けることも、思考を深める上で重要だと感じた。常に「なぜ?」を繰り返すことで、自分では気づかなかった視点や選択肢が見えてくる。この考え方は、以前、NBAの八村選手の「なぜシュートを打つのか、なぜドリブルをするのかを考え続ける」という話をしており、それに通じるものがあると感じた。
全体を俯瞰して見ることは簡単ではなく、本書を読んだだけではまだ完全に理解しきれていない部分もある。しかし、主観だけで物事を判断せず、一歩引いて全体を見る力は、仕事においても非常に重要だと感じた。今後も他の著書を読みながら、理解をさらに深めていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
明治大学教授の齋藤孝氏が、人間関係を劇的に円滑にし、信頼関係を築くための「雑談」の技術と哲学を解き明かした実用書。著者は、雑談とは中身のある議論や面白いオチをつけるトークではなく、相手との心の距離を30秒で縮める「社会的な潤滑油」であると定義する。自分の好きなものや関心を一枚の紙に書き出した「偏愛マップ」を活用して共通の関心を見出す工夫や、「この人にはこの話題」という鉄板ネタをあらかじめ用意しておく準備術を提示。さらに、自分が喋りすぎるのを抑えて「相手に8割話させる」ための質問法や相槌の極意を説く。後半では、組織を率いるリーダーの真の役割は「雑談で心理的安全性を作り、いざという時に決断を下すこと」にあるとし、日常の些細な会話がもたらす組織力への影響を明快に論じる。
所感・深掘り
雑談を「その場の思いつきやセンス」ではなく、準備と技術でいくらでも磨ける「敬意の表現」として捉え直させてくれる、現場ですぐに活かせる実践の書だった。
特に深く腑に落ちたのは、「偏愛マップを用意し、この人にはこの話題という鉄板ネタを準備しておく」という段取りの思想だ。会話がぎこちなくなるのはコミュ力の問題ではなく、相手への関心と事前準備が不足しているからに他ならない。相手が何に熱中し、どんな言葉に目を輝かせるのかを日頃から観察し、引き出しを用意しておくこと。それは小手先のテクニックを超えて、「あなたという人間を大切に見ています」という誠実なメッセージそのものであると痛感した。
また、「リーダーの仕事は雑談と決断である」という言葉と「相手に8割話させる」姿勢は、組織の指導やマネジメントにおいて極めて示唆に富む。威圧感を与えて正論を一方的に語るリーダーのもとでは、メンバーは萎縮し本音を隠してしまう。日頃から気軽な雑談を重ねて相手の言葉に耳を傾け、8割を気持ちよく語らせることで初めて、風通しの良い信頼関係と主体性が生まれる。土台となる日常の雑談で関係性を温めているからこそ、いざという場面での厳しい「決断」にも全員が納得してついてくるのだと確信させられた。
一人で喋り倒すのをやめ、相手に関心を寄せて引き出しを用意し、傾聴から確かな信頼を築くこと。
日々の人間関係や初対面の場での会話に苦手意識を感じている人はもちろん、チームの空気を和らげ、メンバーが自発的に力を発揮できる環境を整えたいすべてのリーダーにとって、生涯手元に置いて立ち返るべき対話の指南書だ。 -
Posted by ブクログ
試験前に現代文キーワード読解を読んだ時のことを思い出した。
読んでいてふむふむとはなるのだが、使いこなせるようになるには何度もリフレインしなきゃダメだなと思った。
パンデミックとか、他にも流行ったなぁって言葉があったけど刊行年を見たら2018と流行る前だった。こういう、小難しいけど便利な言葉に流行語の種があるのかな!?
自分は語彙力を上げたいと思っていて、特に古語とか大和言葉を使えるようになりたいと思っていたところ、前書きに著者は古典に詳しい的なことを書いて書いてあったので、これから他の本も読んでいきたいと思った。
齋藤孝って明治の教授なのか、何か授業持ってるのかな?開講されてるなら受けたかったな〜 -
Posted by ブクログ
職場で対話力向上の研修を受講した際、「聞く力」の重要性を学び、スキルとして身につけたいと思って本書を見つけた。
いい質問とは何か?を2軸で整理し、相手の状況や興味・関心と自分のそれとをすり合わせるのに適切な領域をマトリクスで示してあるのが分かりやすかった。
(例)座標軸
①y軸:具体的かどうか、x軸:本質的かどうか
②y軸:自分が聞きたい、x軸:相手が話したい
③y軸:今の文脈に合う、x軸:過去の文脈に合う
文脈に沿わない、相手の興味・関心から外れた自分が聞きたいだけの質問を繰り返すと場が白けてしまい、有意義な対話ができない。
自分の問いかけ方を振り返るいい機会となった。 -
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ネタバレ今回読んだ「読書する人だけがたどり着ける場所」では、どのように読書をすれば、自分自身のためになるのかを複数の構造に分けて語られていた。私がこの本で得た学びとしては、「一か月の間同じ作者の作品を読み続けること」で得られる知識と、「身に着けたい専門性に関する本を5冊読むこと」でその分野に関する教養を深めることができるということ。今までは気になった本を片っ端から読んでいたため、統一感もなければ、一貫性も私の読書には存在しなかった。それは悪いことではないが、知識を深めるという点においては改善点は多く存在していた。それを気付かせてくれたのがこの本である。本を読む人も読むことが面倒だと感じる人にもおすすめできる本だと思う。本をどのように読書するのかを深く考える時間になった。
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知性とは、それを備えることで、よりクリエイティブになり、上機嫌な精神をもたらしてくれるもの
冒頭のこの言葉が胸にがつんと響いた。
つまり、人生をより楽しく生き生きと生きていくには知性が必要だということ。
人生が楽しくなるのなら、それなりの努力は惜しまずにいようと前向きにもなれた話だった。
なるほどなと思ったのは、感性を磨くのにも知性が必要だということ。
美術館を巡るにしても、音楽を聴くにしても。芸術分野と知性って、なんとなく相反するもののような気がしていたけど、実は深く繋がっていて、知性を磨くほどに感性も磨かれていくんだと学んだ。
そう思えば、知性ありきの人生の方が絶対に楽しい。
そして、知性を磨くために必要なことが分かりやすく書かれていて身近なところから取り入れられることも自信になった。
こうして感じたことをアウトプットしていることもその一つだから、細々と継続していきたい。 -
Posted by ブクログ
読書を趣味にしたい、もしくはこれから読書をしようと考えている人向けの新書。
ただ、読み進めるだけではなく、読んでいるときの心構えや考え方についてわかりやすく書かれている。
読書が習慣になっている人にとっては得るものはもしかしたら少し少ないかもしれないが、改めて読書に対する向き合い方を考えさせられる1冊。
本の種類や読書の目的によってあった読み方をすることも大切。
思考力を深めるには、これは自分の場合に何に当たるのだろう?自分だったらどうだろう?と考えながら読む。毎回本を読むときには「好きな文章を3つ選ぶ」ことを意識して読む。主にこの2つが大切。
知識を深めるには、自分の興味のあるテーマに関する本を続けて5冊ほど読むことが効果的。1冊2冊読んだだけでは理解が浅い。同じテーマの本を何冊も読むことが大切。
人格を深める本の読み方は、自分だけの名言を見つけようと読むことが効果的。
たくさん本を読むようになると、だんだん冊数をこなすことに意識が向きがち。そんな時に読書の方向性を修正するには、この本が適している。