あらすじ
世阿弥は、室町時代に活躍した能楽師で、日本を代表する演劇人でもある。その世阿弥が残した『風姿花伝』『花鏡』は、現代のビジネスや、私たちの人生にも役立つ数々の「名言」が満載の指南書である。累計三〇万部、齋藤孝先生の「座右」シリーズ最新作は、世阿弥の言葉を今日的なわかりやすい表現で紹介する。世阿弥の言葉は古びない。むしろ現代的で、未来的ですらある。そのエッセンスにぜひ触れてほしい。
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Posted by ブクログ
齋藤氏の「座右」シリーズ第四弾は、世阿弥
です。
室町時代に能を日本の演芸の一つに昇華させ
た功績を持つ、今なら一流プロデューサー兼
役者と言ったところです。
当時は様々な演芸が将軍家から援助を受けよ
うと芸を競い合っていました。
それゆえ次の世代に対して「秘伝」を残した
とされるのが「風姿花伝」「花鏡」などの書
です。
現代では誰もが読むことができますが、本来
は門外不出であり、明治の後半までその存在
も定かではなかったそうです。
そんな一子相伝とも言える世阿弥の言葉は、
現代の我々にも刺さります。
佐渡へ島流しの憂き目にあうなど、決して順
風満帆ではなかった世阿弥のメンタルの強さ
こそ、現代人が学ぶべきタフさの一冊です。