ナショナルジオグラフィックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理論物理学、微生物学、幹細胞発生学、宇宙物理化学、生命流体力学、地質学・岩石学、火山学、古脊椎動物学、代数幾何学、ニュートリノ天文学など、様々な分野の19名の理系研究者が「偏愛論文」について語るアンソロジー。
自分は文系で、理系の学問についてはあまり縁がない中、いろんな研究分野のユニークな論文のエッセンスが知れてとても興味深かった。また、研究というものの面白さを改めて感じた。
中でも、川上和人「そういえば、最近ケンケンしてないな」、仲野徹「衝撃と痛恨の秘話 幹細胞の可塑性とは何だったのか」、西本昌司「スカスカ・グサグサの岩石」、小林快次「羽を生やした恐竜」、小林武彦「私の愛する論文たち 老化は -
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Posted by ブクログ
数年前に東山動植物園でコアラを見て、その可愛らしさにとても感動しました。
このたびこちらを読み驚いたこと。コアラはとても偏食でユーカリしか食べない、しかもユーカリは日本には自生せず、オーストラリアから種を輸入し無農薬で育てる等で、なんとコアラの食費だけで年間に5600万円もかかるんだそうです。そういえば、コアラがいる動物園て日本でも数えるほどしかないですよね、そういう懐事情からなのかなとか考えちゃったりしました。
獣医さんが書かれた本で、お金を軸にそれぞれの動物の生態や食事排泄事情など、ユーモア満載にいろいろなことを知れて面白かったです。そう思うと、動物園という施設は、莫大な資金と動物たちの居 -
Posted by ブクログ
勉強が足らず理解出来ないところもあったけれども、とても面白く、また魅力的な着眼点に満ちたアンソロジーだと思う。
博士たちが愛してやまない論文を紹介している。
実にシンプルである。
しかし、博士たちが愛しているだけあって、その多様さは目を見張るものがある。
博士たちは論文を愛している。博士いわく……
その論文は美しい。
その論文は執筆した科学者の野心と信念が詰まっている。
その論文はこの分野においてすばらしく重要だった。
その論文は卓越した面白い他にない着眼点でもって作成された。
その論文は結果的には誤謬であったが、この論文があったからこそ反証的に研究が進み発展した。
その論文はいまは亡き仲間が -
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Posted by ブクログ
今までありそうで(あったかもしれないが)見つけられていなかったテーマ。いろんな分野の先頭を走る研究者が各々愛する論文を語るという、極めて興味深く面白かった本。各々の研究テーマが違うのはもちろん、各々の研究者の感性や語り口がそれぞれ全く違っていたのも面白かった。一般向けに少し噛み砕いてくれている人もいれば、専門用語もりもりで愛が溢れている人もいた。どちらも素晴らしいと思う。いわゆるオタク文化にも通ずるところがあると感じた。専門家から見た「私見を含んだ」サイエンス的エッセイは非常に面白かった。
大学時代を振り返ると、論文を読むのは嫌いではなかったし、面白かったがやはりどこかタスクの一つになっていて -
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Posted by ブクログ
ネタバレ写真集を本棚に入れるのは大橋弘一さん、寺沢孝毅さん、富士元寿彦さんに続いて4冊目、そろそろ写真集のカテゴリも作らないといけないかもしれない。
半田菜摘さんは看護師という仕事をしながら、野生動物と向き合って自然の中で、彼らに負担をかけないように気遣いながら撮影を続けてきた。
ひとことで言ってしまえばそういうことだが、これはとんでもないことである。
まず、看護師としての仕事がある。それはミスの許されない緊張感を伴う現場であり、人の生死を扱う現場でもある。
夜勤明けに仮眠をとって、森へ向かう。そこではブラインドを貼り、何時間でも動物が現れるのを待つ。
氷点下15度の中、3時間待って、くしゃみひとつで -
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