吉川英梨のレビュー一覧

  • 雨に消えた向日葵

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    ネタバレ

    ある日突然消えた我が子。捜査線上に何人も怪しい人物が浮かび上がっては消え、浮かび上がっては消えの繰り返し。錯綜する証言。ドラマとは違い、遅々として進まない捜査。被害者家族に対する悪意の数々。事件そのものもですが、事件の背景にあるものや事件によって否応なく変化していかざるをえなかった家族の様子やその周囲の人々の様子がとても上手く描かれていると思います。

    事件から月日が経ち、縮小、そして解散されていく捜査本部。それでも娘を必死に探す父親の姿と、諦めない奈良刑事の姿がとても印象的でした。娘(沙希にとっては妹)が帰ってくるまでは絶対に諦めないで探し続ける家族の姿が胸に迫り、読み進める毎に切なくなって

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    2025年05月31日
  • 波動 新東京水上警察

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    ようやく本シリーズを読み始めた。物語における恋愛と事件の案配は、53教場シリーズと似たようなものかな。事件ばかりを追うよりも、個人的には良いと思う。

    注目すべきは海上でのド派手なアクション。
    息もつかせぬ展開は見所。またド派手な部分だけでなく、事件を追うなかで介護の実態も、然りと読み手に伝えるのも忘れない。

    次作も海上でどれだけ暴れるか、楽しみです。

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    2025年05月13日
  • 雨に消えた向日葵

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    地道や愚直という言葉を体現するかのような小説です。
    ドラマだとあっという間に解決していく事件も、現実は途方もない時間の労力の積み重ねで一つずつ進めていくのだなと感じました。
    また、詐欺被害に遭ってしまうシーンは、こんなにも酷いことをよく出来るものだと呆れてしまいました。

    「沙希はケーキを二つしか買っていなかった。」

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    2025年04月29日
  • スワン 女性秘匿捜査官・原麻希

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    原麻希さん、二作目。新たなスタートのための、物語。
    夫と向き合い、家族を守る。
    序章、という位置づけのストーリーなので次に期待したい。

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    2025年04月24日
  • 虚心 埼玉県警捜査一課 奈良健市

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    吉川英梨『虚心 埼玉県警捜査一課 奈良健市』幻冬舎文庫。

    社会派警察小説のような題材であるが、現実に起きている様々な事件を詰め込み過ぎて、消化不良を起こしているようなつまらない作品だった。


    埼玉で大した量の雨でもないのに土砂崩れが発生する。土砂崩れは秩父のアミューズメントパークで発生し、幸い被害者は無かったと思われたのだが、清掃員の女性が行方不明になっていることが判明する。

    パーク内に雪崩込んだ瓦礫からは大量の不法投棄物が見付かり、埼玉県警は事故ではなく事件と判断する。捜査一課の奈良健市が崩れた土地を調べると、思いもよらぬ人物の名前が浮上する。その人物は迷宮入りした殺人事件で犯人と目さ

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    2025年04月18日
  • ブラッド・ロンダリング 警視庁捜査一課 殺人犯捜査二係

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    新人刑事の真弓倫太郎。先輩刑事の汐里と捜査にあたる。生い立ちに暗いものをもつ真弓と、理由あって過去の事件の復讐を思い描く汐里。東京で起きた事件と奈良の限界集落で起きた事件のかかわりは?というお話。それぞれの人の過去ってなんだろう?血ってなんだろう?そこまでこだわるものってなんだろう?というお話だった。それぞれの登場人物が、弱い部分も持ちつつ奮闘してるのがかっこよかった。

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    2025年04月01日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    『ありふれた災厄』はもう一ひねりあるのかと思って読んでたら終了。
    『不適切な行い』はそう来たかって感じ。

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    2025年03月16日
  • 刑事の灯

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    4人の有名小説家たちの作品。
    シリアスあり、ユーモアあり、それぞれテイストの異なる味わい深い作品です。

    ・星の傷痕
    ・道案内
    ・読心刑事・神尾瑠美
    ・ファーストレディの黒子

    特に、3つ目の読心刑事は、ユーモアたっぷりでこんな刑事がいたら、事件は即解決ですね(^^;

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    2025年03月09日
  • 聖母の共犯者 警視庁53教場

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    シリーズ3作目。今回は聖母の脱走と、警察学校での立て籠りがメイン。謎解きには少し無理があったような気がするが、五味の事件への読みが冴えた一冊だった。教官も似合うが、刑事一課での活躍もみたい。

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    2025年03月02日
  • 警視庁01教場

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    ネタバレ

    恋愛小説として読んでしまった、甘粕仁子は元見当たり捜査員で、犯人追跡中の大怪我により警察学校の教官として復帰、初めての教官なのに仁子の行動は助教塩見からみて不可解の一言、仁子のよそよそしい態度や秘めた過去が徐々に明らかになる過程で、歯がゆかった読者を納得させていくのだが、情念の深さが生徒にも教官にも特にネットリ描かれている
    仁子の抱えるトラウマが全てであり最後に愛は勝つのだ

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    2025年02月25日
  • トヨタの子

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    吉川英梨さんの描くトヨタ社史?に興味を持ちながらも、
    『面白くなかったらいつでも放り出そう』というつもりで、580ページというぶ厚い作品に着手。
    経済小説なのか?社史なのか?読み進めると、
    ファンタジー・・・?となり、ずいぶん時間がかかったが読破。
    正直に言うと、無味・・・でした。

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    2025年02月20日
  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム

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    ネタバレ

    ハラマキはこういうやつだった、どんでん返しも
    3回転ぐらいした気分、テレビドラマで二転三転
    見せつけるに良い原作になるのではないか?
    原麻希は恐ろしい、壊滅状態となった八係、家族
    も国外に避難(移住)となったどん底状態の時か
    ら起死回生のシナリオを描いていた(リアルに)
    超法規的な作戦を完遂できるだけ原麻希に権力が
    集約されたとしたならば、彼女の突飛な思惑に振
    り回される国民が可哀そうである
    事件の前提にあったブリーダーによる悲惨なトラ
    ブルは、我が国で多発しているペット飼育の実態
    を反映しているが、ラストで計略だと分かり爽快
    なくやしさを覚えている

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    2025年02月11日
  • トヨタの子

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    ファンタジー。。。
    本の分厚さからもう少し重厚なお仕事小説かと思いきや、早々にファンタジーで、そこに実在の人物が登場するので少々混乱。
    期待した、ものづくりにかける先人の思いに触れられるのは良かった。
    トヨタの御曹司、持つ者と持たざる者、悩みは遍くあるのだなぁ。

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    2024年12月19日
  • 十三階の母

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    前作までが怒涛のような展開が続いて興奮するぐらいに面白かったので、「今回はハズレか?」と若干物足りなさを感じつつ読み進めていたけど、
    終盤あたりで挽回してくれました!
    十三階だからってそこまでのことやる!?って言うぐらいのこと今作でもやってます。

    面白くないわけじゃなくて、今作は『母』がテーマということで、黒江律子が母となり、母性が強くなり、感情の浮き沈み、葛藤する描写が細やかすぎて同じ女性として共感を通り越してしんどかった。(まだ私自身が母親になっていないからかもしれないけど...)

    でも惹きこみ力は上手な作家さんだなと思った。
    続きが気になって仕方がない終わり方。
    吉川英梨さん沼にドン

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    2024年12月19日
  • 感染捜査

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    期待して手に取ったゾンビ、パニック小説だが少し期待外れだった。
    実際、ゾンビに追われるシーンも少なく逼迫感とか鬼気迫る感が弱い。
    主人公2人以外に思い入れが湧かないことも理由。
    ここまでの惨事を回避する術がいくつもある様に感じるのもイマイチな理由。
    「死鬼」を超えるゾンビものはなかなか見つからないな。

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    2024年12月08日
  • 海蝶 海を護るミューズ

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    海上保安庁初の女性潜水士を描いたシリーズ。
    発売当初はスルーしたけど、「悪い女」を読んだら、まともな話を読みたくなって、今更ながら読んでみた。
    父も兄も潜水士の愛は、東日本大震災の時に津波に飲まれていく母を助けられなかったことを後悔しながらも、海上保安庁初の潜水士となる。
    東日本大震災の時の描写は、読んでいて辛くなるし、行方不明のままの家族を探し続けるそれぞれの家族の想いはすごく伝わる。
    が。
    そこは吉川作品。
    何となく軽さが残ってしまうのが残念。
    それに愛の技術では、まず潜水士には慣れないだろう。
    と素人でも思ってしまう。
    本題自体も漂流者がテロリストみたいな奇想天外な感じも受け入れ難い。

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    2024年10月22日
  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 イエロー・エンペラー

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    感想
    ハラマキ45歳の割に子供っぽすぎないか?こんな刑事いる?だから人気なのかな?

    ちょっと軽いなぁ。


    あらすじ
    警視庁捜査一課の原真希は、極右団体毛利らの集団を追っていた。上司で元恋人の広田は、長女が誘拐された事件をキッカケにパニック障害になった。

    高尾山車の中で練炭死した遺体が六人発見された。いずれもNPOにいた引きこもりの中年男性だった。六人を連れていた職員も別の場所で首を吊っているのを発見される。

    毛利らの集団で、捕まっていた人物を無理矢理、執行猶予にして釈放し、椿教官と言われる人物を炙り出そうとしたが、釈放後、わずか七時間で飛び降り自殺する。

    これらの事件がイエローエンペ

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    2024年10月19日
  • トヨタの子

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    ネタバレ

    豊田一族,特に喜一郎と孫の章男の二人を主人公にして,決して出会わないはずの二人を,呪われたエンジンが仲立ちし,章男は喜一郎のいる過去にタイムトラベルする.死体に宿って喜一郎にアドバイスし何度も苦境を救うという,ややこしい展開.
    豊田自動車の歴史書でもあり,企業同士のまた社内人事などお仕事小説でもあり,SFでも友情の物語でもある.

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    2024年10月07日
  • マリア 女性秘匿捜査官・原麻希

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    ん~~微妙

    主人公の行動は自分勝手すぎないかと思ってしまう……

    謹慎中なのにそれ何?って感じ?
    警察組織もいくらなんでもそれはないだろうって……

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    2024年09月27日
  • 雨に消えた向日葵

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    刑事、家族、被害者たちの折れない姿に
    胸が揺らされる物語。

    太陽を見続ける向日葵のように真っ直ぐで
    力強い人たちのお話でした。

    ーーーーー
    豪雨の日に、学校から帰宅途中の一本道で
    忽然と姿を消した小5の少女。

    手がかりのないまま、必死に探し続ける
    家族と刑事たち。

    事件が事故か、もしくは家出か、幾つもの
    選択肢から絞り込めずに捜査は進むけれど
    少女の足跡も犯人の痕跡も見つからない。

    センセーショナルな事件に周囲は騒然となるが
    時間の経過とともに、徐々に人々の記憶から 
    遠ざかり話題に上らなくなっていく。

    そんな中、一人の刑事が諦めずに事件を
    追いかけ続け、その真摯な姿に次第に家

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    2024年09月01日