吉川英梨のレビュー一覧

  • 波動 新東京水上警察

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    海上保安官ではなくて水上警察官のお話。全く詳しくないから違いが分からないけど、スケールが大きくて臨場感あふれるストーリーにハラハラしたりドキドキしたり、内側からあふれる登場人物の感情が荒々しくて読みながら力がつい入ってしまった。今月からドラマが始まるようなので、見てみようかなと思った。

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    2025年10月01日
  • 新人女警

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    警察小説史上、最も「八王子度」が高い小説らしいです
    それは、本作の舞台が八王子市だからです

    主人公は、警視庁八王子警察署の巡査・宮武エミ
    新人女警のエミが、11年前に親友が巻き込まれた一家惨殺事件と八王子のローカル事件解決に奮闘していく


    ま、新人さんだから仕方ないよね〜
    ときどき無茶はするけどまだ新人さんだからね〜
    ヨシエリさんが描くベテラン女警に比べるとまだまだだね〜

    この新人女警エミちゃんもヨシエリさんの手にかかれば、近い将来、あの律子さんのようにモンスターに生まれ変わるのかな…

    これこら先が楽しみです!

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    2025年09月12日
  • 雨に消えた向日葵

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    刑事の多忙さ、ねばり強い執念には、頭が下がる思いで読み進んだ。被害者家族への詐欺や悪戯電話の場面は、読むのを中断する程読んでて嫌な気分になった。3年もの月日を経て、過去に取り調べた人物の癖を覚えてた奈良刑事には、脱帽する。
    エピローグが素敵で、ホッとした。

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    2025年09月07日
  • 感染捜査 黄血島決戦

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    08月-11。3.5点。
    感染捜査、第二弾。
    前作の船を引き揚げることに。前作の感染者は果たして。。

    まさか続編があるとは。でも結構面白かった。

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    2025年08月27日
  • 月下蝋人 新東京水上警察

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    蝋人形のなかに死体とか、それがクレーンで吊り上げられているとか、サイコパス感が前作から増していてる!今回は性的虐待がテーマになっていて、読み進めるにはちと辛い内容だった。

    碇が警察としてだけでなく、父としても窮地に立たされた今作。事件解決に向け暴れまわる今までとは違い、父としての苦悩を丁寧に描いていた。

    そして最後は海上でのド派手な展開も用意されており、期待を裏切らない。

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    2025年08月24日
  • 十三階の神

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    感想
    オオム真理教をモチーフにした話。

    中盤から最後の章にかけて衝撃のどんでん返し!

    そして、エンディングも救いようがないな。


    あらすじ
    黒江律子は公安課に勤めている。母親が、カルト教団でサリン事件を起こしたカイラス蓮昇会の分派した教団の一つの輪芽11に入信したと妹から相談を受ける。

    一方で、上司の古池の家族と連絡が取れなくなったとして捜査を命ぜられる。13階の校長は律子の妹に教団に潜入捜査をするように命ずる。律子は妹の萌美を教団に潜入させる。

    一方、律子は瀕死の古池を治療しながら匿っていた。妹の潜入は順調かに思われたが、律子が潜入させたことがバレて捕まる。輪芽11の教祖、九真は実

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    2025年08月13日
  • アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希

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     「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズ第1作。
     かつて警視庁捜査一課に勤務し、現在は警視庁鑑識課に籍を置く原麻希。独特の感覚から理論的に犯人を突き止めていくので、今でも捜査に行き詰まった捜査一課の刑事たちが頼りにしている。
     そんな彼女の過去に関わる事件が発生し、我が子を人質に取られることに。犯人は誰で、目的は何なのか。過去との因果が明らかになることで、警察機構の暗部が見えてくる。

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    2025年08月11日
  • 桜の血族

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    吉川英梨『桜の血族』双葉文庫。

    凄まじい警察小説というよりもヤクザ小説。

    余りストーリーを複雑にせずにストレートなヤクザ小説にしてしまえば良いのにと思うくらいまどろっこしい。また得意の男女の禁断の愛かと思えば、そうでもないし。

    2人アマゾネス刑事、藪哲子と仲野誓のダブル・ヒロインが残忍なヤクザと対決する警察小説でも面白かったろう。

    銃撃により下半身不随となった刑事の仲野賢治はどうなったのか、仲野誓はこのまま刑事として生き残るのか、武闘派ヤクザの向島春刀に未来はあるのか、消化不良のままストーリーは幕を閉じる。


    警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の美貌のアマゾネス刑事、藪哲子とコンビを組

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    2025年08月10日
  • 新人女警

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    吉川作品らしいダイナミックさと情緒の振れ幅の大きさ、事件の構図の面白さは変わらずある。が、段々と警察組織を描くことが上手くなる毎に、反比例するかたちで荒唐無稽さが際立ち、緻密さとエンタメが喧嘩しているような感じになっている。もっとエンタメに度合いを強めた方が面白いのかもしれん。純粋に警察小説ならば吉川氏より上手い人がいっぱいいるので、そこで勝負しなくてもよいかなと。

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    2025年08月08日
  • 新人女警

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    吉川英梨『新人女警』朝日文庫。

    新人女性警察官を主人公にした警察小説。描かれた残虐な殺人事件と相まって、所々に緩さがあるのは、吉川英梨らしい。

    11年前の一家惨殺事件の現場に遺されていた物を突然思い出すという辺りは小説ならではだろう。それが切っ掛けで迷宮入りした事件が動き出すというのも出来過ぎである。


    警察学校を卒業し、新人女性警察官となった武宮エミは11年前に八王子の住宅地で起きた一家惨殺事件の唯一の目撃者であった。当時、10歳のエミは八王子に引っ越したばかりの親友の家を訪ねて、事件の第一発見者となり、犯人と接触した唯一の人物であった。

    奇しくも八王子警察署の交番勤務となったエミは

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    2025年07月27日
  • 朽海の城 新東京水上警察

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    超豪華客船が舞台の第3作目。犯人達の様々な思惑が重なり、単なるシージャックから、物語が進む中でどんどん複雑な事件になってしまう本作。

    更に背景には原発、東京オリンピック、都知事選が絡んできて、大きく広がっていくが、見事に一つ一つ丁寧に回収していく術は、さすがと言える。

    ただ礼子が現職の刑事達より活躍しすぎて、少し現実味が薄れた感が個人的にはあった。それも伏線回収ではあったんだけれど。

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    2025年06月22日
  • 雨に消えた向日葵

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    ネタバレ

    ある日突然消えた我が子。捜査線上に何人も怪しい人物が浮かび上がっては消え、浮かび上がっては消えの繰り返し。錯綜する証言。ドラマとは違い、遅々として進まない捜査。被害者家族に対する悪意の数々。事件そのものもですが、事件の背景にあるものや事件によって否応なく変化していかざるをえなかった家族の様子やその周囲の人々の様子がとても上手く描かれていると思います。

    事件から月日が経ち、縮小、そして解散されていく捜査本部。それでも娘を必死に探す父親の姿と、諦めない奈良刑事の姿がとても印象的でした。娘(沙希にとっては妹)が帰ってくるまでは絶対に諦めないで探し続ける家族の姿が胸に迫り、読み進める毎に切なくなって

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    2025年05月31日
  • 波動 新東京水上警察

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    ようやく本シリーズを読み始めた。物語における恋愛と事件の案配は、53教場シリーズと似たようなものかな。事件ばかりを追うよりも、個人的には良いと思う。

    注目すべきは海上でのド派手なアクション。
    息もつかせぬ展開は見所。またド派手な部分だけでなく、事件を追うなかで介護の実態も、然りと読み手に伝えるのも忘れない。

    次作も海上でどれだけ暴れるか、楽しみです。

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    2025年05月13日
  • 雨に消えた向日葵

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    地道や愚直という言葉を体現するかのような小説です。
    ドラマだとあっという間に解決していく事件も、現実は途方もない時間の労力の積み重ねで一つずつ進めていくのだなと感じました。
    また、詐欺被害に遭ってしまうシーンは、こんなにも酷いことをよく出来るものだと呆れてしまいました。

    「沙希はケーキを二つしか買っていなかった。」

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    2025年04月29日
  • スワン 女性秘匿捜査官・原麻希

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    原麻希さん、二作目。新たなスタートのための、物語。
    夫と向き合い、家族を守る。
    序章、という位置づけのストーリーなので次に期待したい。

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    2025年04月24日
  • 虚心 埼玉県警捜査一課 奈良健市

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    吉川英梨『虚心 埼玉県警捜査一課 奈良健市』幻冬舎文庫。

    社会派警察小説のような題材であるが、現実に起きている様々な事件を詰め込み過ぎて、消化不良を起こしているようなつまらない作品だった。


    埼玉で大した量の雨でもないのに土砂崩れが発生する。土砂崩れは秩父のアミューズメントパークで発生し、幸い被害者は無かったと思われたのだが、清掃員の女性が行方不明になっていることが判明する。

    パーク内に雪崩込んだ瓦礫からは大量の不法投棄物が見付かり、埼玉県警は事故ではなく事件と判断する。捜査一課の奈良健市が崩れた土地を調べると、思いもよらぬ人物の名前が浮上する。その人物は迷宮入りした殺人事件で犯人と目さ

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    2025年04月18日
  • ブラッド・ロンダリング 警視庁捜査一課 殺人犯捜査二係

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    新人刑事の真弓倫太郎。先輩刑事の汐里と捜査にあたる。生い立ちに暗いものをもつ真弓と、理由あって過去の事件の復讐を思い描く汐里。東京で起きた事件と奈良の限界集落で起きた事件のかかわりは?というお話。それぞれの人の過去ってなんだろう?血ってなんだろう?そこまでこだわるものってなんだろう?というお話だった。それぞれの登場人物が、弱い部分も持ちつつ奮闘してるのがかっこよかった。

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    2025年04月01日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    『ありふれた災厄』はもう一ひねりあるのかと思って読んでたら終了。
    『不適切な行い』はそう来たかって感じ。

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    2025年03月16日
  • 刑事の灯

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    4人の有名小説家たちの作品。
    シリアスあり、ユーモアあり、それぞれテイストの異なる味わい深い作品です。

    ・星の傷痕
    ・道案内
    ・読心刑事・神尾瑠美
    ・ファーストレディの黒子

    特に、3つ目の読心刑事は、ユーモアたっぷりでこんな刑事がいたら、事件は即解決ですね(^^;

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    2025年03月09日
  • 聖母の共犯者 警視庁53教場

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    シリーズ3作目。今回は聖母の脱走と、警察学校での立て籠りがメイン。謎解きには少し無理があったような気がするが、五味の事件への読みが冴えた一冊だった。教官も似合うが、刑事一課での活躍もみたい。

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    2025年03月02日