吉川英梨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからして長岡さんの教場シリーズを意識しているんだろうなと思って読んだが、内容的には全く違う。
内容的には現代の事件と過去の事件、どちらも警察学校の関係者が当事者で、現代と過去とを行き来しながらその繋がり、事件の真相を手繰っていくというもの。
ただこの関係者たちがどうにも利己的だったり卑屈だったり陰鬱だったりで好きになれない人たちばかりだったので、事件の真相構図以前に、全体的に入り込めなかった。
主役である五味も、若手警察官の綾乃も、もう少し魅力的に描けなかったのかなという思いが強い。
五味を最終的にああいうキャラにしてしまったのも残念だし、五味と義理の娘である結衣との、親子でありながら親子以上の濃密な関係というのも個人的には受け付けられなかった。五味の亡くなった妻もう~んな人だったし。
むしろ高杉の方が人間味溢れていて、こっちを主役にすればよかったんじゃないかと思えるほど。
事件ものなのか、厭らしい閉鎖空間人間関係を描いたドラマなのか、恋愛ものなのか、ちょっとゴチャゴチャした印象だった。
シリーズものらしく続編が出ているが、そちらは五味の恋愛にシフトしていくみたいだし、読まなくても良いかなという感じ。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
前作で警察学校に異動になった五味が、教官として、悩みながらも新人警官達を無事に卒業させようと四苦八苦する姿を描く。
東京オリンピックを控え、警視庁の新人採用人数も増え、それに伴い、採用される人種も元スーパーマーケットの店長や、元プロ野球選手や、海外を転々としていた30歳の女性など様々。
そんな個性溢れる53教場の目標は40人揃って、卒業の日を迎えること。
そんな中、警察学校のすぐ近くの多磨霊園で射殺死体が発見される。府中署の綾乃は捜査の過程で、五味に協力を求め、やがて警察学校内部の人間が事件に関わっていることに気付く…
五味教場の中で起きる事件や、府中署管内の事件、恋愛事情や、五味の義理の娘の結衣の話など、いろんな話が詰まり過ぎて、何がメインなのか分からなくなってしまう。
そして、この作者お決まりの警察物なのに、恋愛要素たっぷりな展開もいただけない。
「教場シリーズ」のライバル的な立場を歌っているならば、もう少し焦点を絞るべき。 -
Posted by ブクログ
鑑識課に勤める主人公は、ある日子供を誘拐される。
指示された場所には、同じく子供を誘拐された
かつての上司と、その旦那。
一体どうしてなのか、子供達はどこへ行ったのか。
そもそも誘拐された息子の方は、二十歳を超えた男。
これを誘拐するとは、どういう事? でしたが
話が進むにつれて、さらに混乱してきます。
誰が内通者で、誰が犯人なのか。
驚きというか、これは当然だろう、という選択の末、に
納得してしまいましたが。
誰を信用していいのか、誰が駄目なのか、も
手に汗握る感じですが、昔の事件についても
何故? が付きまといます。
全ては、最後に分かるわけですが。
だからあの時…という振り返りも。
どうでもいい、と思っているから、情報がない。
無関心なのは簡単で楽ですが、後が大変です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前編で「アゲハ」の事件の関わりが明らかになり、後半では事件の真相に迫る。
加奈子を監視していたはずの外事課と、極秘に入国していた加奈子を追う公安の対立がメインで、女性班はもちろん刑事課の出番もあまりない。物語の主体は完全に外事VS公安。
メインのメンバーも周辺でバタバタしているだけで、特別な活躍もない。
私の読解力が貧しいのか、事件を犯した犯人たちの動機がイマイチ理解出来なかった。
「アゲハ」事件ほどの強烈さもなく、収まるところに収まった感もいなめず、前半面白かった分、後半は物足りない。
このシリーズ、まだ続くのかなぁ。もう、この辺が引き際だと思うけど。 -
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原麻希シリーズ最新作。
前作で完結したかと思っていたが、思わぬ形で復活。
いろんなシリーズを読んできたが、まさかの1作目に戻るとは、驚いたとしか言いようがない。
下北沢で発見された若い女性の遺体。その現場には8年前と同じ「アゲハ」からのメッセージが残っていた。
その後、祐天寺で公安刑事が襲撃され、広田の娘が誘拐される。8年前の事件を擬える展開に、誰もが「アゲハ」こと、戸倉加奈子の復活を疑う。
一度は麻希が逮捕した加奈子だったが、麻希の夫・則夫によって、2年前にパレスチナに釈放されていた。日本には戻れないはずだったが、事件の背後には「アゲハ」がいるとしか思えず、麻希や広田は「アゲハ」の影を追う…
大体ここまでが上巻。同じ事件を2度書くと言うのは、禁じ手だと思うが、今まで以上にスリリングな展開に、今までのシリーズの中で一番緊迫感があり、面白い。 -
Posted by ブクログ
前編、後編に分かれ、前編では母子誘拐事件、女性の全裸遺体発見が描かれ、後編ではさらに、若い女性が強姦され殺害されるといいう事件が起こる。
母子誘拐事件では身代金の受け渡しで、女性犯罪捜査斑の原麻希が応援に駆け付けるが警察の介入を気づかれ、取引は中止に。
その後、母子の遺体が発見されてしまう。
女性犯罪捜査斑といっても、中心となって活躍するのは原麻希と星野夢美。
前後に分かれているので、流れが断ちきれてしまうかと思ったが、それほど気にはならなかったし、スピード感も落ちなかった。
ただ、鍋島の過激なおバカ具合が、少々イライラさせられる。
でも、結末では、女性犯罪班に異動って…。 -
Posted by ブクログ
「アゲハ」、「スワン」、「マリア」…と、シリーズで活躍していた、「ハラマキ」こと、原麻希が新たな活躍の場を得た。
女性捜査官ばかりが集められた「女性犯罪」捜査斑シリーズ。
女刑事モノが増えると、ホント、嬉しい。
しょっぱなは、一家四人惨殺事件。
殺されたのは、陶芸家とその妻、そして二卵性双生児の娘、瑠衣と芽衣だった。
ミスリードを仕掛ける狡知にたけた犯人に捜査陣は翻弄されるが…。
スピード感あふれるストーリー展開に、最後まで失速せずに読めた。
ハラマキ以外にも、八丈島署から呼ばれた夢美や亜矢子など、今後、それぞれの活躍も見せてくれそうだ。