吉川英梨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
かなりのハイペースで出ている気がする…
相変わらずのハイテンションな恋愛話で始まる。
今回もまた失敗か…と思ったが、思ったよりも早く事件発生。
栃木の刑務所から八王子の医療刑務所へ移送中の女囚が、綾乃の所属する府中署から脱走。
女囚の行方を追う中、卒業セレモニー中の警察学校で立てこもり事件が起こる。
立てこもり犯の要求は、脱走した女囚の冤罪を晴らすこと。
立てこもり事件と、脱走した女囚の起こした3年前の事件の真相を追う綾乃達と2つの捜査が並行して描かれる。
事件の展開は、いつもながら大げさだけど、今作はスピーディだし、途中であまり恋愛要素がなかったので、意外にすんなり読めた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからして長岡さんの教場シリーズを意識しているんだろうなと思って読んだが、内容的には全く違う。
内容的には現代の事件と過去の事件、どちらも警察学校の関係者が当事者で、現代と過去とを行き来しながらその繋がり、事件の真相を手繰っていくというもの。
ただこの関係者たちがどうにも利己的だったり卑屈だったり陰鬱だったりで好きになれない人たちばかりだったので、事件の真相構図以前に、全体的に入り込めなかった。
主役である五味も、若手警察官の綾乃も、もう少し魅力的に描けなかったのかなという思いが強い。
五味を最終的にああいうキャラにしてしまったのも残念だし、五味と義理の娘である結衣との、親子でありながら -
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
前作で警察学校に異動になった五味が、教官として、悩みながらも新人警官達を無事に卒業させようと四苦八苦する姿を描く。
東京オリンピックを控え、警視庁の新人採用人数も増え、それに伴い、採用される人種も元スーパーマーケットの店長や、元プロ野球選手や、海外を転々としていた30歳の女性など様々。
そんな個性溢れる53教場の目標は40人揃って、卒業の日を迎えること。
そんな中、警察学校のすぐ近くの多磨霊園で射殺死体が発見される。府中署の綾乃は捜査の過程で、五味に協力を求め、やがて警察学校内部の人間が事件に関わっていることに気付く…
五味教場の中で起きる事件や、府中署管内の事件、恋愛事情や -
Posted by ブクログ
鑑識課に勤める主人公は、ある日子供を誘拐される。
指示された場所には、同じく子供を誘拐された
かつての上司と、その旦那。
一体どうしてなのか、子供達はどこへ行ったのか。
そもそも誘拐された息子の方は、二十歳を超えた男。
これを誘拐するとは、どういう事? でしたが
話が進むにつれて、さらに混乱してきます。
誰が内通者で、誰が犯人なのか。
驚きというか、これは当然だろう、という選択の末、に
納得してしまいましたが。
誰を信用していいのか、誰が駄目なのか、も
手に汗握る感じですが、昔の事件についても
何故? が付きまといます。
全ては、最後に分かるわけですが。
だからあの時…という振り返りも。