吉川英梨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女子中学生が続けて殺され、買収組織との絡みが捜査線上に上がるが、原麻希刑事はシリアルキラーの関与を疑う。いろいろな事件が錯綜し、視点もころころ変わるので最初は読みづらいが、終局に向かって焦点を結んでいく。原麻希を始め警視庁女性班の女刑事たちの逞しさが気持ちいい。サイコパスは、脳において、将来をイメージする眼窩前頭前皮質と共感を司る偏桃体に異常があることが多いのは本当だろうか。異常があるからといって、全員がサイコパスということはないだろし、サイコパス全員が犯罪者になるわけではない。環境も大いに関係してくるのだろう。そのあたりのことが、事件の勘所になってくる。
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Posted by ブクログ
原麻希「捜査一課八係」シリーズ第2弾。
生動画配信で催眠術をかけられたと思われる男性が、人を殺すシーンが流された。偶然、その配信を見ていた麻希は、早々に現場に駆け込むが、完全なやらせだった。
勇み足を責められる麻希だったが、その催眠をかけていた「イエローエンペラー」と呼ばれる催眠術師が、その後に起こる高尾山の麓で集団自殺を図った6名の男性とも繋がりがあることが分かり、その正体に迫っていく。
同時に前作で逮捕した「麹町4号」と呼ばれる公安事件の容疑者を「椿先生」と呼ばれる主犯者を捕えるため、泳がせると判断した公安。
逮捕に関わった麻希たちは反対するが、あっさり保釈が認められ、公安が追っていたはずなのに、保釈から7時間後に死亡する。
いろんな事件が複雑に絡み、以前のようなおちゃらけたシーンはほぼない。
正直、前作の「毛利集団」の記憶はあまりないが、彼らを逮捕する為に翻弄する麻希たちを混乱するべく、魔の手はいつも麻希の傍にいた広田に迫る。
「原麻希」シリーズは、広田と別れたところから始まっているので、最初から読んでいるファンにとっては、別れる前の二人の幸せな時間を知ることが出来るのは、とても興味深い。
ただ、それが今度こそ麻希と広田の永遠の別れを呼び込むことになろうとは…
今回の犯人、そして警察組織の裏切り者も許せないけど、麻希と広田のラストに何だか心が沈む。
今回の終わり方は悲しい。でも、次作ではまた明るい展開になることを祈りたい。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。
これまでの作品のほとんどが恋愛模様を描いており、警察としての活躍は海上カーチェイスなど、非現実なものばかりで、「次出ても、もう買わない」と読み終わる度に思うが、他に読む本もないので、結局読むことに…
今作は新型コロナウィルスがまだ恐れられていた2020年3月から始まる。
青海埠頭のクレーンに吊るされた蝋人形。
通報を受けて、駆けつける碇や日下部だったが、苦労して下した蝋人形の中には本物の死体が埋まっていた…
前作ぐらいで、技官から警視庁に転職した有馬礼子も、葛西署の配属ではあったが、湾岸署でコロナ陽性者が出た為、捜査の補助にやってくるので、気づけば、いつものメンバーが勢ぞろい。
新婚のはずの碇と礼子の間には、気まずい雰囲気が流れ、新婚生活の為に借りた官舎には、碇の最初の妻との子供が礼子の代わりに住んでいた。
いつもの軽さもありつつ、事件は複雑奇怪。
蝋の中の遺体の身元、蝋人形のモデルになった人体の特定をしていくうちに、碇たちは少女たちを取り巻く、悲しい事実にたどり着く。
結局いつもの性犯罪に結びつくのは、少し飽き飽きするが、テーマがテーマだけに今回は目を瞑る。
テーマが重い割には、ラストに無理やり警備艇のアクションシーンを持ってきており、果たして、あのラストは必要だったのかしら?
水上警察署が舞台だからと言って、無理なアクションシーンはこれまででお腹いっぱい。そのシーンが現実離れしてしまって、これまでのトリックが台無しになるのが、勿体ない。