吉川英梨のレビュー一覧
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吉川英梨『海底の道化師 新東京水上警察』講談社文庫。
シリーズ第4弾。文庫書き下ろし。本屋に並んで直ぐに購入したのだが、長らく寝かせていた。前3作全てがイマイチだったので読むのに躊躇していたのだ。『……道化師』と言うと江戸川乱歩の『地獄の道化師』を連想するのだが、果たして本作は……
今回の作品は吉川英梨にしてはかなり思い切ったストーリーだと思う。いつものように甘い恋愛小説のような展開から始まり、一転、奇怪な猟奇連続殺人事件が描かれ、あろうことか有馬礼子が殺人鬼に囚われの身となる……礼子の運命や如何に……
あれよあれよという間にストーリーは展開し、息継ぐ間もなく殺人鬼はあっさり捕まり、殺人 -
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ネタバレハラマキシリーズの原麻希刑事の原点を知る作品。旭川の進学校に通う麻希。家での女中扱いに嫌気をさし、東京への進学を目指す。それを後押ししてくれた瀧刑事。「北海道の刑事になれ」が口説き文句だった2人の淡い恋物語。24年振りに変わり果てた恩人・瀧刑事との再会。北海道警察の闇に触れながら、事件は進むのだが…。ラストの瀧刑事とのパトカー内での会話が泣ける。時を刻み、少女の世界は変わった。あんなに大きく見えた人も、小さく見えることも。必死に生きていたあの頃に、言葉一つで瞬時に戻ることができる。そんな切ない体験を、いくつもしてきたなあと思い出すことのできた作品でした。
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教場シリーズの長岡弘樹が「強力なライバル出現」と帯を書いていたので、わざと「教場0」の後に続けて読んでみた著者初の警察学校小説。
正直、この作家さんは恋愛小説でデビューをしたこともあり、ほとんどの作品は読んでいるが、警察小説を描くのが上手いと感じたことがなかった。今作の出だしも、警官同士の合コンで知り合った五味と、その後相棒になる瀬山のデートシーンから始まり、「原麻希シリーズ」の娘・菜月を思わせるような五味の娘の登場など、軽さが気になった。
しかし、読み進めるうちに登場人物の心の闇の深さや、警察官になる人間の葛藤など、内容が重いことに気付く。
五味の同期で、警察学校の教官をしていた守岡の自殺を -
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ネタバレ評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
警視庁管内にて、税理士の妻子が誘拐されたとの一報が入る。身代金取引現場の近くに偶然居合わせた「女性犯罪」捜査班の原麻希が捜査に加わるが、警察が介入していることがばれて取引は中止に。その後、多摩川流域にて女性と子供の遺体が発見される。そして同じ多摩川流域で“第3の遺体”も見つかり―。天才捜査官・原麻希が、犯人の“見えない”難事件に挑む、人気シリーズ最新作!
なんて事。
良くあるストーリーだが、相変わらずえっ?と思う事に拘る主人公を見ていると、大ざっぱな性格は駄目だなぁ~と思ってしまう。小説なので些細な事に興味を持って目を向ける事が事件解決につなが -
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ネタバレ評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
北海道に帰省していた原麻希一家は、観光に寄った札幌の公園で、氷漬けとなった女性の遺体を発見する。女性は以前、東京に住んでいた際に、警視庁「女性犯罪」捜査班にストーカー相談に訪れていたことがわかった。捜査を開始した麻希は、警察官を志すきっかけとなった北海道警の瀧正義警部と再会するも、その姿は変わり果てていた―。天才捜査官・原麻希の切ない過去が初めて描かれる、人気シリーズ最新作!
女性捜査班シリーズになってからは確たる地位を築き上げたベテラン刑事「はらまき」となり読んでいても安心感がある。とココまで来るにはやはり最初のシリーズ(女性秘匿捜査官)で成