吉川英梨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
警視庁『女性犯罪』捜査班、警部補・原麻希シリーズ。
『蝶の帰還』の下巻。
国内に潜入した『アゲハ』こと、戸倉 加奈子。
広田管理官の娘を誘拐し、FBI施設へのテロを計画しているという情報が出て来て...
二転三転するストーリーに、しばし翻弄されます。
果たして、誰が敵なのか、誰が味方なのか?
事態が混沌とする中、女性班の面々が動き出します。
復讐に燃える前半のアゲハの描写に比べて、後半は、アゲハが、やや良い人過ぎるような気もします。
前半のノリで、そのまま展開する様なストーリーもあったかも...
最後の『革命の子』のシーンは、涙を誘います。 -
Posted by ブクログ
吉川英梨『海底の道化師 新東京水上警察』講談社文庫。
シリーズ第4弾。文庫書き下ろし。本屋に並んで直ぐに購入したのだが、長らく寝かせていた。前3作全てがイマイチだったので読むのに躊躇していたのだ。『……道化師』と言うと江戸川乱歩の『地獄の道化師』を連想するのだが、果たして本作は……
今回の作品は吉川英梨にしてはかなり思い切ったストーリーだと思う。いつものように甘い恋愛小説のような展開から始まり、一転、奇怪な猟奇連続殺人事件が描かれ、あろうことか有馬礼子が殺人鬼に囚われの身となる……礼子の運命や如何に……
あれよあれよという間にストーリーは展開し、息継ぐ間もなく殺人鬼はあっさり捕まり、殺人