吉川英梨のレビュー一覧
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麻見和史、沢村鐵、藤崎翔、吉川英梨『刑事の灯』双葉文庫。
シリーズ第3弾。新進気鋭4人の作家による4編の短編を収録した警察小説アンソロジー。些か奇をてらった感の強い短編ばかりが並び、ストレートな警察小説が読みたかったというのが、正直な感想。
麻見和史『星の傷痕』、沢村鐵『道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿』、藤崎翔『読心刑事・神尾瑠美』、吉川英梨『ファーストレディの黒子』を収録。
麻見和史『星の傷痕』。転落死した男の身体に残された星形の傷を手掛かりに、ネガティブ思考の黒星とポジティブ思考の白石の2人の刑事が事件を捜査する。
沢村鐵『道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿 -
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53教場シリーズ第2段、今回もいっきに読みました!
事件を解決していく五味京介はやっぱりかっこいいです。
移動になってからの高杉との関係もいい感じなので、これからどうなるのかこちらの話もドキドキします。 -
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新東京水上警察シリーズ、第4弾。
今回も碇や礼子、日下部などのお馴染みの面々に加え、新たな濃いキャラも...
東京湾から回収された3枚の運転免許証。それらは、全て若い女性のもので、失踪中のものであった。更に、船員と思われる水死体も発見され、碇達は騒然となる。
やがて、単独行動を起こした礼子が、連続殺人鬼『海底の道化師』に捕まり、監禁されてしまう。
更に、甚大な海難事故が発生し...
しかし、本シリーズは、よく船舶が破損しますね(笑)。もはや、定番でしょうか?
最後のエピローグは、五臨署設立の裏話にも関連し、何やらきな臭いにおいがしますね。 -
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吉川英梨『正義の翼 警視庁53教場』角川文庫。
シリーズ第4弾。長岡弘樹の『教場』シリーズの主人公・風間公親が硬派ならば、本作の主人公・五味京介は教え子に手を付ける辺りは間違いなく超の付く軟派だろう。ということで、またまた五味京介と瀬山綾乃のロマンスと53教場で起こる事件とがハーフ&ハーフで綴られるのかと思ったら、何ともハードな展開に。そうだった。吉川英梨はまるで何かの覚悟を決めたかのように『十三階の女』から路線を変更したのだった。
後半からの思いもよらぬ展開に驚かされながら、吉川英梨の術中にはまっていく。
ゾッとするような結末。まさかそんな悲惨なことが五味と綾乃に降りかかるとは -
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品川警察署から警視庁捜査一課に異動して来た手塚。
平成生まれで、スマホばかり触っているので、係長の広田からは、『スマホ刑事』と揶揄される。
今回は、彼がメインのストーリー。
法務大臣から、原麻希警部補に、直接事件の再捜査が命じられる。
ある地域で、老人の孤独死が連続して発生している、という。しかし、その状況に不審な点は見当たらず、事件化していなかった。その数を除いて...
やがて見えて来る詐欺事案のグループたちの動き。
それは、昭和と平成をつなぎ、令和で潜在化した巨大な謎の事案であった。
手塚たちは、いったい何を掘り起こしたのか?
後段、手塚の命が危うくなり、まさしく『太陽に近づき過ぎた -
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新東京水上警察シリーズ、第3弾。
東京都知事も乗船した巨大な豪華客船『セレナ・オリンピア号』がシージャックされた。犯人達の目的は?
そして、東京湾で、旅行客を全て降ろす犯人達。
『人質は東京湾だ。』とは、どういう意味なのか?
最後、犯人達が逮捕され、ホッとしたのもつかぬま、セレナ・オリンピア号が止まらず、レインボーブリッジと衝突する。橋の上には、何千人もの人が...
ハラハラドキドキの展開で、スピード感あふれる文体で、映像化を想定しているのでは?
ラストで、福島で逮捕され、東京に移送される実行犯の1人・外国人のキースの独白が、胸を打ちます。
決して、福島の悲劇を忘れてはいけないですね。 -
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原麻希シリーズ第11弾。
今作から捜査一課八係に異動し、新シリーズ。
異動した八係の係長は公安から左遷された広田達也だったり、女性犯罪班で一緒だった鍋島も一緒に異動になってたり、最初から突っ込みどころは満載だけど、軽いノリは普段より控えめ。
その代わり、新たに加わった27歳の「スマホ刑事」手塚を中心に物語は展開していく。片時もスマホを離さない手塚を厳しく叱る、昔ながらの刑事たち。そして、今回の事件は今年の初めに世間を震撼させた強盗殺人がテーマ。
何だか、時事ネタを無理やり押し込んだ感は否めない。
捜査の資料として、調べ物をするのもスマホならば、「捜査ならば、何故会社のPCを使わないのか?」と注