吉川英梨のレビュー一覧

  • 雨に消えた向日葵

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    読み応えある一冊だった。結果的に無関係となる人の捜査も細かく書かれているし、他の事件に出向くものまで書かれているので、奈良刑事の大変な苦労が分かる。

    解説でドラマ化されていたことを初めて知り、キャストを調べてみた。すごくいい!観たい。

    本筋とは関係ないけど、
    これまで読んできた本って、上司に逆らっても自分の勘を貫いて単独行動する方が主人公なのが多いけど、今回はそういうのを部下に持つ方が主人公で、部下の勘はこれまで外れまくってて、しかも部下は元上司。今回の方が現実的なのかな…

    あと、いたずら電話!逆探知で住所まで分かってるならすぐ捕まえてほしい。

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    2024年01月20日
  • 警視庁01教場

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    こんな表紙ではあるけれど…(個人的な好みとして、平積みにされてても絶対に手に取らなそうw)

    タイトルからわかる通りの警察学校物ですが、エンタメ要素が全部詰まってる感じで一気読み♪

    ハラハラ、ドキドキ、泣いて、笑って、飛び切りの驚愕も!!

    著者の「警視庁53教場」シリーズのあとに位置付けられる本書なので、シリーズを読んでいると嬉しいこともあるけれど、シリーズを読んだことがなくても大丈夫。
    存分に楽しめます。オススメですよ♪

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    2024年01月08日
  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム

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    ネタバレ

    えええええ〜〜っ!?な展開に驚愕!!
    ハラマキシリーズ、サイコーです!!w

    こういう事か?と思わせておいてひっくり返す、と思ったらまたひっくり返され、そこはそれでいいんかいっ!ってなお茶目な(?)展開ありーの、最後にデーンと…ハラマキちゃんコワっ!コワ〜〜ってなるwww

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    2024年01月01日
  • 朽海の城 新東京水上警察

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    シリーズ第三弾。
    とにかくスピード感と躍動感に溢れている。
    碇さんも相当優秀だけど、礼子さんの決断の速さと、その内容の思い切りに加えて実行能力の高さの前には霞んでしまう。おまけにとんでもなく美人らしいので、こんな人が身近にいたら大変です。
    原発問題がテーマになっていますが、あれ程の大事故さえ喉元を過ぎればすぐに忘れてしまう国民性への指摘は身につまされました。

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    2023年12月23日
  • 悪い女 藤堂玲花、仮面の日々

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    最初星3つけてたけど余韻がすごいから4にする。
    ストーリー展開はおもしろくて一気に読んだけど、倫理観が崩れてる登場人物ばかりでだれにも肩入れや共感ができなかった。
    複数の女が執着するほどの辻沢の魅力が皆無。
    うえってなるような描写がたくさんあってミステリー要素も薄く、後味も悪い。

    改題したみたいだけど、あまりしっくりくるタイトルじゃないし、安っぽいメロドラマみたいになってるのがもったいなすぎる。
    仮面の日々ってなんやねん。仮面をつける前と剥がれた後の描写しかないだろ。
    とりあえず前のタイトルに戻したほうがいい。

    ドロドロの平成初期の昼ドラみたいで、展開や伏線回収の良さを上回る気持ち悪い物語

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    2023年12月22日
  • 雨に消えた向日葵

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    怖いけど引き込まれた
    犯人を追って数年経過していくのが、この先どうなるのか気になって引き込まれた
    悲しくもあり感動もあり
    吉川英梨はハズレたことがない

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    2023年12月14日
  • 十三階の女

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    公安の秘密組織「十三階」
    何でもやるんだなという驚きで続きが気になってあっという間に読んだ。
    ただ、こんなにも恋愛や濡れ場の多いサスペンスにびっくり。

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    2023年12月12日
  • 悪い女 藤堂玲花、仮面の日々

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    ネタバレ

    全体的に生々しい話なので、電車で読むのはなかなか大変でした笑

    281ページの一言には驚いた。

    親と子の関係性について深く取り上げた作品だったな、という印象。

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    2023年12月05日
  • 悪い女 藤堂玲花、仮面の日々

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    なかなか壮絶、誰にも肩入れはできない、堪らない苦しさ全開のブラックなミステリー。
    しかし、登場人物達の複雑な関係、動機に一歩も二歩も先をいかれるさすがな展開で一気読みは必至です。

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    2023年10月23日
  • 十三階の血

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    公安秘密組織「十三階」、第三弾!
    今回の主人公は、律子さんの上司であり、恋人らしきであり、夫になってしまった、古池さんね。
    律子さんは、組織を去った設定から始まっている。
    古池の家庭環境が、明らかにされます。
    母方の祖父は、静岡健の警察官。実家は、静岡県の興津です。(風光明媚な良いところです。)
    祖父は、三里塚闘争の援軍で反対派ゲリラに、リンチの上、殺害されていました。そして、この殉職にも、何か組織的な思惑があったようです。
    そのリンチの首謀者である男を躾けて、運営して、辺野古基地移設反対過激派団体の内偵に使うという危険な作戦。
    当然、律子さんは、別案件の内偵に投入中。
    別案件が、上手く絡み合

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    2023年10月19日
  • 十三階の神

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    公安秘密組織「十三階」、第二弾!
    土瓶さん、順番間違えてません。

    早くも、第二作で、主人公の女性巡査部長でスパイ、律子さんの成長が見られる。もう男がらみのことでは、揺らぎません。
    遂にその手で人も殺してしまいます。
    ところが、今回は大切な家族がターゲットに。
    可愛い妹の事になると冷静な判断が鈍ります。
    第二作は、かつて、大規模な地下鉄テロを引き起こした信仰宗教の分派団体を追い詰めます。
    元教祖の死刑執行時の混乱を防ぐため、深ーい投入が行われています。いくらなんでも、深すぎる。
    すごく昔、星新一か誰かの短編で、ライバル会社に入社して極秘レベルの情報を得るため、頑張って出世して社長になってしまい

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    2023年10月18日
  • 十三階の女

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    さあ、公安秘密組織「十三階」です。
    主人公の女性巡査部長、黒江律子。自分の全てを使いテロ組織の壊滅を目指します。
    なかなかスリリングな警察小説(スパイ小説?)。
    普通なら寸止めで回避するところを、しない。
    テロ組織も公安「十三階」も負けず劣らず、非合法。しっかり、楽しめました。
    このシリーズ第一作は、まだ多少、律子さんが不安定さがあってね。警備専科教養講習の再受講をお勧めしたいと思ったのですが、これから一作ごとに非合法に成長していくんだろうなあ。次作で確認。
    そして、あのちょっと天然な律子さんの同期男子は、絶対怪しい奴と確信してました。
    読んでる時、ネットニュースで、某テレビ局で今回のターゲッ

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    2023年10月17日
  • アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希

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    2作目から読んでしまったけど、ネタパレなどはなく、気にせずに読めたと思う。読みやすくて面白かった。原麻希(ハラマキ)女性秘匿検査官。
    凄く優秀な警察官で、元恋人との関係性も良き。最後の空港での描写がすごく良かった。
    チープな感想でごめんなさい。

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    2023年09月26日
  • 十三階の血

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    はぁ、疲れたよ。
    この作品疲れるわー。

    痛いのは嫌なんだよねぇ。過激さの分岐点超えてきたからちょっと飛ばしつつ読む。
    深みにハマるとさらに深くどんどん深みにハマる人たちの集まり。っていう作品を読む読者もその1人だったりする笑
    律子をモンスターと言うけど、あたしは古池さんの方がモンスターだと思います。

    そんな簡単に妊娠しないよ、って言いたい。


    2023.9.23
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    2023年09月23日
  • 十三階の女

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    日本のスパイ小説は初めて読んだかもしれない。これはフィクションだろう、ありえないと思うところと知らないだけで現実あるかもしれないと思えるところが交互に押し寄せる感じだった。頭脳明晰、才能、適性限られた人だけのポジションであることは勿論、そして女性はその性も犠牲をする覚悟が必要、精神を壊すこもあり得る、そんな前提があれば手を挙げる人材は少ないだろう。律子にしても自分の忠誠心さえも揺らぐくらいすぐにのめり込んだり、レイプされることも恐れていないような危うさが漂っている。圧倒的なヒロインではないところがまた次はどうなるのだろうと期待してしまう。

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    2023年09月20日
  • 悪い女 藤堂玲花、仮面の日々

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    吉川英梨『悪い女 藤堂玲花、仮面の日々』朝日文庫。

    『ダナスの幻影』を改題、大幅加筆修正したミステリー小説とのことなのだが、前半を読んだ限りではミステリーの要素は感じられない。むしろ泥々した男女の愛憎劇が中心である。吉川英梨にしては、随分とメーターを振り切った小説であり、『十三階シリーズ』よりも過激なR指定相当の小説なのである。

    作品を通じて、主人公の藤堂玲花の現在と高校時代とが交互に描かれ、前半は男女の不倫や愛憎劇が中心となる。中盤になって、何者かによる玲花への誹謗中傷が始まり、さらには殺人事件が起き、やはりミステリー小説だったのかと思い始めるのだが、再び男女の過激な性描写と愛憎劇が中心

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    2023年09月15日
  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム

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    黒幕が仕掛けたシリーズ最大の”罠”
    どうするハラマキ!?

    トラックから発見された一家3人の全裸死体。
    事件の背後に浮かび上がる「愛犬家」の正体とは――!?
    左派の論客のSNSに、「活動を停止しなければフォロワーを殺す」という脅迫が届く。
    相談を受けた警視庁捜査一課の原麻希は、よくあるSNSのいたずらと受け流すが、
    実際にフォロワー3人が全裸遺体で発見される事件が発生する。
    事件を追う麻希だったが、捜査は思いも寄らない方向へと進み、
    麻希の新たな相棒・相原寛太郎の身にも危険が迫る――。

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    2023年08月21日
  • 十三階の母

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    警察庁の公安秘密組織『十三階』はテロリストを排除する超法規的スパイ集団。規格外の女スパイ・黒江律子と上司の古池慎一は夫婦となったが、天方首相の娘・美月の恋人を謀殺してしまいアメリカに逃亡。産まれたばかりの息子と束の間の平和を味わっていたが、十三階指揮官の藤本のもとに律子の名前を騙るテロリストから爆弾が届き、事態は一変。即時帰国となる。テロリストの狙いは十三階かと思いきや、新幹線爆破計画が新たに浮上。見えない敵に翻弄されるなか、天方美月が古池ににじり寄り、十三階はピンチを迎える。

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    2023年08月21日
  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 イエロー・エンペラー

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    ネタバレ

    ハラハラドキドキ、手に汗握る。

    前の話をほとんど覚えていないんだけど、用意周到にスパイを警察内部に潜り込ませたり大掛かりな仕込みもしていて只者ではない感満載の椿教官って、結局何をしたいんだっけ?
    ハラマキの身辺をじわじわ浸食していくのは多分個人的な趣味の世界だろうし、練炭自殺を装った殺人で何か世の中変わるんだっけか?

    既に続き(グリーン・ファントム)も出ているので、記憶が鮮明なうちに読まなきゃ。

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    2023年07月20日
  • 刑事の灯

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    警察小説の書き手としては新しめの4作家の作品を収録したアンソロジー。
    既にシリーズ化されているモノもあれば、単発モノもあり、内容が、医療系、ファンタジー系、コメディ系。公安バイオレンス系と幅広いジャンルを揃えている。
    アンソロジーならではの楽しみの一冊。

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    2023年07月18日