【感想・ネタバレ】十三階の女のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年08月30日

困った
こりゃあ困った

『北方水滸伝』との衝撃の出会いで読書生活の半分くらいは『水滸伝』に捧げてもいいかなと考えてたのに困ったことになってしまった

だめだよもっとちゃんと言っといてくれなきゃ
めちゃめちゃおもろいやないかーい!
シリーズ第五弾まで出とるやないかーい!
すぐ次が読みたくなっとるやな...続きを読むいかーい!


はい、中身!(ビシィッ)

まぁいわゆるスパイ小説って言ってもいいと思うですが、日本って諜報ってことでいうとかなり特殊な状況にあるじゃないですか?
表立って諜報機関の看板を掲げる組織がなかったり、スパイを取り締まる法律がちゃんと整備されていなかったり

良い悪いで言うとあんまり良いことではない気もするけど、今ここでそこを突き詰めても、右翼的だとか左翼的だとかって変な話になりそうなんで置いておくとして、とにかく日本は世界の中でもかなり特殊な状況にあるのは間違いないわけです

そしてその特殊な状況が本作『十三階の女』のような、かなり風変わりなスパイ小説を産み出す土壌となっていると思うんです

うーん、困った
こりゃあ、困った

海外に負けない諜報機関をとるか
海外ではなかなかお目にかからないスパイ小説をとるか

Σ(゚Д゚)

ってなんだこの平和ボケMAXな悩みは!

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Posted by ブクログ 2020年10月01日

違法捜査もいとわない公安とテロ組織との戦い。
主人公の律子は、小説にありがちな美人のやり手、というわけではないが、冷静な分析をもとにテロ組織の行動を予測していく。
スリリングな展開が、飽きさせない。
クライマックスは、テロを防いだ後の取調室の攻防か。

相手を出し抜くには、裏を描く事。
裏を描くには...続きを読む、これはやらない、これはできないという暗黙のボーダーライン、ここでは、人としてのプライドを踏み越える事。
踏み越える事で、得られるものと同時に失ってしまうものの大きさ。葛藤が切なく悲しいラスト。

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

警視庁公安部特別諜報員・黒江律子 シリーズ第一弾
十三階の女

相手の2歩も3歩も先を読み行動する…ハラマキとは、違う面白さがあります。自分が黒江になってみると、事件の真相がわかって来ます。

『名もなき戦士団』のトップ、スノウ・ホワイト、公安からは白雪姫、CIAからはミスQは貴女だったのね。

1

Posted by ブクログ 2023年12月12日

公安の秘密組織「十三階」
何でもやるんだなという驚きで続きが気になってあっという間に読んだ。
ただ、こんなにも恋愛や濡れ場の多いサスペンスにびっくり。

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Posted by ブクログ 2023年10月17日

さあ、公安秘密組織「十三階」です。
主人公の女性巡査部長、黒江律子。自分の全てを使いテロ組織の壊滅を目指します。
なかなかスリリングな警察小説(スパイ小説?)。
普通なら寸止めで回避するところを、しない。
テロ組織も公安「十三階」も負けず劣らず、非合法。しっかり、楽しめました。
このシリーズ第一作は...続きを読む、まだ多少、律子さんが不安定さがあってね。警備専科教養講習の再受講をお勧めしたいと思ったのですが、これから一作ごとに非合法に成長していくんだろうなあ。次作で確認。
そして、あのちょっと天然な律子さんの同期男子は、絶対怪しい奴と確信してました。
読んでる時、ネットニュースで、某テレビ局で今回のターゲットに当たる人物と同じ立場の方が取り上げられていて、それほど遠い世界でないのかもしれないと思ったりした。

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

日本のスパイ小説は初めて読んだかもしれない。これはフィクションだろう、ありえないと思うところと知らないだけで現実あるかもしれないと思えるところが交互に押し寄せる感じだった。頭脳明晰、才能、適性限られた人だけのポジションであることは勿論、そして女性はその性も犠牲をする覚悟が必要、精神を壊すこもあり得る...続きを読む、そんな前提があれば手を挙げる人材は少ないだろう。律子にしても自分の忠誠心さえも揺らぐくらいすぐにのめり込んだり、レイプされることも恐れていないような危うさが漂っている。圧倒的なヒロインではないところがまた次はどうなるのだろうと期待してしまう。

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Posted by ブクログ 2022年09月25日

警察庁公安の組織の一員の律子。この組織の功績や失敗などは、すべて秘密裡のうちに行われるので世の中に知られることはない。時に「女の武器」を使ってでもテロを防ごうとする律子。警察物サスペンスだが、個人の心情を細かく描写していて読んでいて引き込まれてしまった。

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Posted by ブクログ 2019年03月26日

吉川英梨さん初読みです。また新しい女性警官に出会ってしまいました。駆け引き、裏切り、女を武器にしてまで黒江律子を突き動かす公安刑事という仕事。頑張れ黒江律子、次も期待です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月22日

感想
公安が怪しい人をマークして、その対象者は公安を憎んで事件を引き起こす。事件が起きないようにマークする公安が事件の引き金になる。なんとも皮肉な話だ。

ただ、テロが起こった際には法律や閣僚の決断力などお粗末になることは間違いなさそう。

騙しにつぐ騙し合いで誰を何を信じればいいのか、スリリング。...続きを読むその中で律子は現実と虚構の狭間で翻弄される。

あらすじ
律子は公安の秘密の部署である13階に勤める部員だ。律子は捜査で臨海労働闘争のキーマンから情報を取得しようとしていた。その捜査で、対象者に襲われそうになったことから作戦が失敗する。

その後、その男が北陸新幹線の開業に合わせて爆弾テロを起こす。テロに合わせて名もなき騎士団という組織が声明を起こす。名もなき騎士団の実情を暴くため、スノウ・ホワイトと呼ばれる白河美雪の存在を突き止める。

律子は白河の夫に近づき情報を引き出そうとする。律子は自分の身体を使い情報を引き出す。律子はだんだん警察のためか、テロリストに肩入れしているか分からなくなってくる。

白河から手に入れたファイルが実は事件の引き金になっていた。美雪が飛行機をハイジャックして日本に向い、警察に乗り込みをかけようとしていた。律子たちの活躍もあり、テロを未然に防ぐことに成功。さらに公安内の裏切り者を見つけることに成功。

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Posted by ブクログ 2021年07月31日

警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除するためには、ときに非合法な捜査も厭わない。盗聴、盗撮、身分偽装―最強のスパイ組織にはなんでもありだ。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を壊滅させるため、ハニートラップさえ駆使して捜査にまい進する。だが、接触...続きを読むしたテロリストを愛してしまったかもしれない―捜査の過程で苦悩する律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?

このシリーズは初めて。スケールが大きくなりそうなのに、無難にまとめたという感じ。

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Posted by ブクログ 2021年07月27日

警察ものではいろんな趣向のシリーズを書いている吉川さんが今回選んだのは、公安組織がイスラム系テロリストの手を組んだ日本の活動家のテロを阻止するというストーリー。
対テロというより女性警察官が性を武器に容疑者を籠絡する行為に自己を見失うところがメインなのですが、これを男性が描くと興味本位的になりそうな...続きを読むところを女性作家だとここまで苦しい作品になるのかという印象。
とにかく読むのがキツかった。
次作はもう少しだけ緩めだといいな。

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Posted by ブクログ 2019年06月21日

警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除するためには、ときに非合法な捜査も厭わない。盗聴、盗撮、身分偽装―最強のスパイ組織にはなんでもありだ。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を壊滅させるため、ハニートラップさえ駆使して捜査にまい進する。だが、接触...続きを読むしたテロリストを愛してしまったかもしれない―捜査の過程で苦悩する律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?緊迫のスパイサスペンス始動。

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Posted by ブクログ 2019年04月09日

4月-8。3.5点。
公安女子刑事が主人公。左翼の協力者の扱いを間違い、
新幹線に対する爆破テロが発生する。
捜査していくと、イスラム国に繋がる大きなテロ組織に繋がる。

恋愛感情を前面に出した刑事物。終盤のスピード感はさすが。次作も期待。

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