池田真紀子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
精神障害の真贋
一部ご紹介します。
・精神障害とみなされることが、ある人の有利に働くことがある。責任能力を問われずに済むということで。
例えば戦うことを厭う兵士。保険金詐欺犯。罪を犯した者。もしくは罪を犯そうとする者。
・幽霊というのは、正気の人間が他人に対し、狂気を偽ろうというときに使用する古典的な幻覚だ。
幽霊や霊魂とはいかにも妄想の産物だ。しかし、正気を失った者には理解できるものではない。
本当の精神病患者というのは、実在する人間が自分に話しかけていると思い込む。
幽霊の声が聞こえるのではない。実在する人間の声がじかに聞こえるのである。
本物の精神病患者は、頭の中で声がする、などとは決して -
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ロカールの交換原理
一部ご紹介します。
・動機は犯罪捜査を支える最も弱い部分。
とはいえ、動機が明らかになれば、それが指針となって、有罪を立証できるしっかりした証拠にたどりつける場合もある。
・目撃証人の証言は本当に信頼できるのか。
どんなに正直な証人であっても、勘違いはする。
何かを見逃したりもする。見たものの解釈を誤りもする。
・ロカールの交換原理:犯人と犯行現場、または犯人と被害者の間で必ず塵のような微細証拠が好感される。
どれほどはなかいものであれ、そのつながりを証明できれば、犯人は見つかり、犯罪は解決して、
これから起きるかもしれない悲劇を防ぐことができるかもしれない。
しかし、その結 -
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結構前に読んだので曖昧だが「ベグビーはサイコ野郎だけど友達だからしょうがない」的なフレーズ。
これはこのシリーズを象徴するフレーズであると思う。
この小説に出てくる人物は友達は全員クソ野郎でやってる事もめちゃくちゃだ。不満が無いわけは無い。
現実の私の友達も毎週でナンパしてるし、約束もすっぽかすし、勝手に帰るし、電話も途中で切る。しかし、なぜか奴ら遊んでて楽しい時がある、ここで語られる「友達だからしょうがない」は常識的な誠実さとは違った誠実さだと思った。
友達や家族とは犯罪犯してようが人生の骨格を作る要素であり消えないもの。人間関係とは本来そう言うものだと思ってる。連絡先をブロックすればす -
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蜜蜂が忽然と消えた というニュースを聞いてから
20年以上経っている。
ミツバチが原因不明に大量に失踪する現象
蜂群崩壊症候群=CCD(Colony Collapse Disorder)
は世界で発生し 多くの養蜂家が廃業した。
その原因はいまだ特定できていない。
私達は この事実をほぼ無視した国に生きている。
蜂蜜も普通に売られているから
CCDについて知らない人も多いことだろう。
ゾッとしたのは
CCDの原因の一つとされ
欧米諸国が禁止した
ネオニコチノイド系農薬を
日本政府は禁止どころか規制緩和していることだ。
国連環境計画(UNEP)によれば
「世界の食料の9割を占める100種類 -
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継父の回復で喜ぶ中、またまた2人を脅かす試練。思いがけないアナの妊娠に慄き怒りをぶちまけるクリスチャン。埋まらない溝、クリスチャンの裏切り、そしてジャックの卑劣な攻撃と、ストーリーが目まぐるしく展開していく。勇敢な行為でクリスチャンとミアを救ったが大怪我を負ったアナ。でも、その事でようやくクリスチャンと本当の絆が生まれた。長年にわたる深い闇から解放されたクリスチャン。まさしく命がけでアナは幸せを掴み取った!あの「メンドクサイ」クリスチャンも良かったけど、幸せに溢れたエピローグでのクリスチャンもとても素敵でした。皆がハマるのも納得のおもしろさ!
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ゴタゴタの連続だった豪華ハネムーンも終わり帰国した途端、何者かに狙われた2人。ハネムーン中に起きたクリスチャンの本社のサーバーの火災の犯人を突き止め、行方を追う。(どこまでセキュリティがユルいのだ!)アナは編集長として職場復帰するが、職場では旧姓を使ったことでクリスチャンの怒りを買う。でも、彼は実は深く傷ついていた。ホントにメンドクサイやつ!と思いながらもアナへの想いの深さが良く分かる。アナの為に全てを与えようとするクリスチャンと、想像を絶する程の何でも手に入る生活に戸惑うアナ。この先2人が、どんな夫婦関係を築いていくのか楽しみ♪そしてジャックとの決着も!
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Posted by ブクログ
アナを巡り、またまた新たな敵が出現。寸前で撃退したものの…。2人の前には敵がいっぱい!それでも確実に愛情を深めていく2人。そんな時にヘリコプターと共に行方不明になったクリスチャン。緊張の一夜。皆に心配されて戸惑っているあたり、まだまだ学ぶ所は多そうだけど、クリスチャンの誕生日にアナが送ったチャーリー・タンゴの太陽電池式の模型に喜ぶクリスチャンが良かった!それにしても、自宅金庫を荒らされたり、ヘリコプターに細工されたり、億万長者のセキュリティはスカスカやな!チャーリー・タンゴが戻って来れそうで良かった♪そして、ラストのアノ男のドス黒い執念。幸せいっぱいの2人の前途はまだまだ多難だ。
まさかクリス -
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Posted by ブクログ
「自分が愛する人と、その人が愛する人は、決して、決して一致しない」
『ファイト・クラブ』以前に書かれたチャック・パラニュークの処女作。事故で顔を失った元カバーガールの「わたし」は、美しきドラァグクイーン・ブランディに新たな人生を与えられる。性的倒錯者の男性セスを加えた三人は、富裕層の屋敷から盗んだ薬物を売りさばきながら旅を続けるが……
本作は物語のラストシーン、燃え盛るウェストヒルズの大豪邸から幕を開ける。物語は現在の「わたし」が死の淵にいるブランディに対して過去の出来事を回想する形で語られるが、その時系列は錯綜しており直線的でない。作中で「ファッション雑誌のカオス」に例えられるハイパーリン -
Posted by ブクログ
クリスマスにふさわしい気の利いた短編集で、ページを開くのが楽しみだった。ただ、ディーヴァーの短編というのは知らなかったので、海外フェアに入っていなかったら読まなかったかもしれない。
ビギナー向きだったし、すぐに読めそうだったが、文庫で600ページ近く、読み終わるのに時間がかかった。
短編というと最後のどんでん返しとが、気が利いたコント風とか、パズルを解く楽しみとか、短い中にも遊びがあるものが多い。
これはディーヴァーらしくというのか、短編といえどもストーリー性があって、読んでいると物語が出来上がる、それが面白いこともあれば何か少し気合が入りきらないものもあった。
「ジョナサンがいな -
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