池田真紀子のレビュー一覧

  • 幼年期の終わり

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    オーヴァーロードに救われて、結局これどんな結末になる小説なんだ、クラークはさぞ難産しただろう、と思って読み進めると、結局破滅するというのは良かった。オーヴァーロードの上位の存在がいるというのは、ソラリスの海のようなある種のオーヴァーロードのような人やオーヴァーロードにも理解できない存在を想定しているという点で、当たり前だが想像を絶する真実である。ダークマターに秘密があるのかも。私は月で死ぬつもりだ。

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    2026年07月29日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    続きを読むのが楽しみすぎて、ぐいぐいと気持ちを持って行かれてしまった。魔法みたいに読み易い文章。キャラクターの人生への没入感もすごく良い。

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    2026年07月26日
  • パチンコ 上

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    上下巻、上巻の方が焦点が絞られていて良かった。
    とにかく悲惨なはずなのに、下宿屋のご飯の描写が良い。
    かなり質素な食事なはずなのに、1日の重労働を終えて下宿屋でかきこむ食事がとても美味しそう。

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    2026年07月20日
  • 幼年期の終わり

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    面白かった。
    SFにハマって最初に読み終えた本。

    3部構成になっていて、それぞれ時代が異なる。
    オーヴァーロード達は何処から来たのか、何をしに来たのか。
    部ごとにだんだんと判明していく。

    結末がこうなるとは思ってもみなかった。

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    2026年07月18日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    幼なじみのサムとセイディが大学で再会し、ともにゲーム制作に挑む物語。ゲームづくりを軸にしながらも、仕事小説にとどまらず、友情や愛情、人との繋がりが丁寧に描かれている。

    幼い頃から特別な時間を共有してきた二人だからこそ、お互いを誰よりも理解している一方で、すれ違いや衝突も生まれてしまう。その関係性の変化がゲーム制作にも影響していく様子が印象的だった。互いを大切に思っているからこそ傷つけてしまうこともあり、長年一緒にいることの難しさが伝わってくる。

    軽く読める作品ではないが、素晴らしい作品だと感じた。

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    2026年07月14日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    ゲーム作りを通して、近すぎて見えなかった愛と、人に愛を伝えることの大切さに気づく話。
    切ないけど爽やかで、なんだか2人と1緒に前を向いて進んでいけそうな気がする。

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    2026年07月14日
  • パチンコ 下

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    ドラマは未見ですが、日本と朝鮮の近代史を一つの家族から描いている内容が気になり手に取りました。在日朝鮮人の苦難と不屈の歴史が織り込まれている物語にページが止まらず、最後は大河小説を読み切った読後感だった。

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    2026年07月13日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    三宅香帆さんのお勧め動画を観て読みました。仕事もの?バディもの?
    私にとっては主人公2人の子供時代から中年期まで満足感たっぷりの大河ドラマで没入感も高かったです。
    どこかほろ苦さもありながら、それでも爽やかさがある読後感。

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    2026年07月13日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    翻訳された文章とは思えないほど綺麗で自然な文章。読んでいてすごく気持ちがいいというか優雅な気持ちで読めた作品。とても良かった。

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    2026年07月11日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    めちゃくちゃに長い小説だった。
    けど、長いことに意味がある小説だったし、
    読んでいて退屈になることがなかった。

    特に、登場人物による会話が軽快で
    アメリカのドラマを吹き替えで見る感覚で
    読み進めていけるのが理由だと思う。

    原作が面白いことはさることながら、
    これだけの長編小説を読みやすくまとめ上げた
    翻訳者もすごい!

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    2026年07月11日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    2026下半期初めて読み終わった本。人生が詰まっていた。
    最初は全員嫌なやつだと思っていたのに、最後には全員のことを大好きだった。

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    2026年07月07日
  • パチンコ 下

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    先輩に薦められて読んだ。
    なにかが解決するような話ではなく、いち家族の物語。在日コリアンの存在は知っているが、法的・社会的に壁を作られている彼らの苦悩が少しだけ知れた。それを勉強させようとする物語ではないので、これだけで理解したというのは難しいけど。
    どの登場人物も自分を強く持っていて、芯がある人たちばかりだった。それが逆に自分にはないところと感じて、もっと芯を持って行きたいと思った。

    p289
    最終的にカズはソロモンに嫌なことをしてしまうが、このページのカズの言葉が印象に残っている。
    「平凡税はぱっとしない人間だと周囲に知られるという形で課せられる」
    「自分はそのへんの人間と変わらないって自覚ほどみじめなことはない」
    ノアの死を考えると、ここにハッとさせられるのは幸せなことであるが、私は自分で平凡税を増やさないように行動したいと思った。

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    2026年07月04日
  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』、『幻魔大戦』、漫画版『魔界都市ハンター』、『妖獣都市』、『AKIRA』、『強殖装甲ガイバー』、FSS、唯登詩樹の加藤雅基名義『ARMS』『バトルスタッフ』、『砲神エグザクソン』、『デスレス』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『ハイペリオン』。
    あまりにも巨大な一歩。
    ニュータイプという呪いの源でもあろう。

    全世界が軍事力を手放した結果、世界の実質資産が倍増し、全人類がベーシックインカムを享受できるようになった。短絡的ではあるが、筋は通っている。

    ポストアポカリプスの表現について。
    網羅したわけではないので観測範囲に限った話ではあるが、日本と欧米の作品で明確に違いがある。
    『ザ・スタンド』『火星転移』そして本作。欧米の作品では電気が使える。日本は食糧確保すらままならない。
    これは日本が焦土を経験しているためではないか。欧米作品では、なんぼなんでも電気使えるっしょくらいの気楽さがある。

    映画版があるそうな。オーヴァーロードのビジュアルが気になって調べてみたが、がっかりなデザインだった。

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    2026年06月25日
  • サプライズ・エンディングス 嘘

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    ディーヴァーの短編集。4編から成る。コルター・ショウのシリーズ物もあるが、この短編小説の為に書かれたものもあると言う。長編は勿論だが、短編でこんなに完成度が高いなんて驚くばかり。私は「帰任報告」と「ターニングポイント」が面白かった。短編でこんなに満足させられて申し訳ないくらい。

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    2026年06月15日
  • 創作のルール 最初の一行で読者を惹きつける技法

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    ネタバレ

    p.15 "もしきみが僕のところに来て、僕が知っていることを全部教えてくれと頼んだとしたら、僕はこう言うだろう。出版業界は生命維持装置につながれているような状態だよ、と。"

    p.16 "「歳月に耐えて残るものは、堅い岩か言葉でできている」"
    "FOR A THING TO ENDURE
    IT MUST BE MADE OF EITHER GRANITE OR WORDS"
     ロバート・ストーンの言葉。

    P.23 "どんな書き手も三つの形式を使うべきだ。描写3、指示2、オノマトペ1を基本に、割合はお好みで。"

    P.25 "カメラは小さな語り。ナレーションは大きな語りだ。"

    p.27 ”アクションはそれ自体に説得力が宿る。”
    "ACTION CARRIES ITS OWN AUTHORITY"
     トム・ジョーンズの言葉。

    p.41 "トム・スパンバウアーはいつもこう言っていた——「作家が書くのは、パーティに招かれなかったからだ」。だから、読者もまた孤独なのだということを心に留めておこう。"

    p.46 "作家のペンだこは、格闘家のカリフラワー耳に相当する。ステゴザウルスの背中に並んだ骨板のように分厚くなったキングのペンだこは、ひび割れ始めていた。"

    p.56 こんなイケてる作家でも、インターネットにしかフェイクがないと見なしている。オールドメディアがいかに嘘をつくか知らないのだろうか。

    p.168 "ここで大事なのは、模倣は学ぶための自然な手段であることだ。"
     強化学習はそうではない。

    p.173 アメリカ人作家も海賊版に悩まされている。ブラジルとかロシアとか。コロンビア大学とか。

    p.182 " 要するに、必勝法をきみに教えたところで、それは濫用されてやがて使いものにならなくなる。
     とは言え、アメリカの読者がかならずのように好む、信頼できるパターンの一部をこっそり教えよう。”おバカ向け定番設定”とでも呼ぶことにしようか。
     第一のパターンは、典型的なアメリカのベストセラーには、たいてい主要な登場人物が三人出てくるということだ。一人は規則を守り、内気で人当たりがよく、どこからみても”いい子”なキャラクターだ。二人目はその正反対で、反抗的ないじめっ子で、規則を破り、つねに厚かましくスポットライトを独占しようとする。三人目は物静かで思慮深く、語り手として読者に伝える役割を担う。
     受け身のキャラクターは、何らかの形で自殺する。
     反逆者は、何らかの形で処刑される。
     そして思慮深い観察者は、ほかの二人の運命を見届けて知恵をつけ、教訓を世界に語り継ぐため、物語の舞台を去る。"

    パラニュークの作品は、いつもほろ苦い。

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    2026年06月13日
  • サプライズ・エンディングス 嘘

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    スコーンスコーン湖池屋スコーン♪

    絶品焼きとうもろこし味が美味である

    伝わった
    全て伝わった

    だが感の鈍い方のために一応説明しよう

    オイルスラリー製法によりジャンクではない、焼きとうもろこしを表現
    醤油は「一番搾り醤油」を採用し、本格的な風味のってそっちじゃなーい!

    ディーヴァーだ!
    ディーヴァーの短編集だ!

    最近のディーヴァーの長編はちょっと、いやだいぶクドい
    どんでん返しがしつこいのよ
    どんでんどんでんでんどんて天丼マンか!っていう
    あんまりしつこいと商品価値落とすよ?といらぬ心配をしてしまう
    まぁ、読者側も過剰に求め過ぎてるきらいはある

    そこで短編集です
    何回もどんでんしてる暇はない
    スコーンと一発気持ちいい奴をかまして終わる
    逆に新鮮
    素材の味で勝負だ
    やはり地のものが一番美味いのだ

    あ、スコーン地のもの違うわ

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    2026年05月31日
  • デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する

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    ①買った時のこと
    その時は多分ゲームにはまっていて、仕事や勉強がなかなか手につかず、「自分、これではこのままダメだ」というところで気になって買った記憶があります。
    実際にそこから1年間、SNSを制限しました。制限するといっても「寝る前や朝は触らない」という程度でしたが、そこからかなり自分のしたいことができるようになった感じはあります。

    ②この本の内容
    1. スマホ依存とは何かという解説や、依存から断ち切るための演習がありました。
    2. 衝撃的だった一節に「企業はあなたの時間を奪い、お金にしている」という言葉がありました。これは本の中に画像として載っていたものですが、当時はかなりびっくりして、すぐにSNSを消した記憶があります。

    ③捨てる理由
    1. もともとかなり良い本なのですが、良い本であるがゆえに、気づかずに電子書籍でも重複して買ってしまっていました。2つあるので片方は手放してもいいかなと思いました。
    2. 内容がある程度身についてきた部分もあり、見返すこともかなり少なくなったため、このタイミングで捨てることにしました。

    ④補足
    「一人で過ごす時間を持とう」という章の中に、フランクリンという人の言葉が引用されていました。
    「一人きりの時間が多すぎるのは良くない。(中略)一人の時間が増えると自分自身に押しつぶされる可能性がある」
    これを読んで、やっぱりSNSは孤独を癒やすものでもあったんだろうな、ということが分かりました。

    この本ではゲームやSNSが主な対象でしたが、今は生成AIという、24時間いつでも相談できて心の隙間の孤独を埋めてくれる存在が出てきました。そうした存在が登場したことで、より一層この「デジタル・ミニマリスト」という本の価値が出てくるだろうと感じています。

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    2026年05月24日
  • 幼年期の終わり

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    後半の展開は、序盤の予想を大きく覆す。

    ストルムグレン国連事務総長とカレランのほんのりとした友情とか、ウェインライトの合理性とかを見せられると、まぁ言ってみればそのあたりの人類とオーヴァーロードの友情とかが最後のピースになるのかなぁ、と思いきや、とんでもないスケールの展開。

    こんなにスケールが大きいのに、読後のこの寂量感はなんでしょう。
    人類への鎮魂の感情であるとともに、オーヴァーロードに感じる果てしなき哀愁なのかも知れない。
    オーヴァーロードこそ、ニーチェの言う超人なのだろう。解脱できないと知りながら、それでも前を向き進歩を止めない。

    この話、大前提として、全く理解すらできない知性が存在する可能性を明示しているが、今読むと、AIがオーヴァーロード又はオーヴァーマインドの位置を占めるのかも知れないと感じる。

    文句無しに星5つ。

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    2026年05月19日
  • サプライズ・エンディングス 嘘

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    ネタバレ

    ディーバーの長編は好きでいつも手にしている。短編はその話の筋に入り込むまで大変なのでイマイチ〜と思っていたけれど、この本に出会えて先入観が変わった。
    「嘘」というワードからネガティブな暗い陰湿な…予想をしていたけれど、続け様に四作読んでみて一種心地よさにため息ついてしまう。ハラハラさせられたけれど人間って思ったよりもイイ!と感じさせられた。

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    2026年05月17日
  • サプライズ・エンディングス 嘘

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    ネタバレ

    ジェフリー・ディーヴァーの新作だったので。

    コルターが主人公の短編は面白くない訳ではないが、
    長編を読み慣れてるので物足りない感じ。

    「ターニングポイント」は不思議な感じがした。
    途中でふと、連続殺人犯をおびき出すためのもっとも効果的な「餌」は、
    模倣犯だろうなと思いついた。
    ストーリー展開から推理したわけではないし、
    真相が分かった訳でもないし、
    主人公の正体に気づいたわけでもないのに、ふと。
    これも作者の凄さなのだろうか。

    「被害者クラブ」の起承転結が逆転したような、
    主人公の刑事が代理で捜査を始めた時には、
    既に被害者側の復讐が終わっていたという話も面白かった。

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    2026年05月23日