池田真紀子のレビュー一覧
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桟橋の端に残された月が描かれた置時計と血溜まり。
同日、路地で倒れた男の喉は40キロ近い金属のバーで潰されそばには同じ時計が置かれていた……。
時計に異常な執着を見せる男の目的とは。シリーズ7作目
海外ミステリといえばディーヴァー。間違いなく読みやすい上に面白いから、読む時の安心感が半端ない。
今作は過去作との繋がりもあり、最高。
まさかここであの事件のあの人たちが出るとは思わなかった!サイコウかよー!!!
今作登場した人間嘘発見器のキャサリン・ダンスは私的イチオシのキャラ→どうやらスピンオフ作品がシリーズ化されているらしい。楽しみが増えた〜!!
リンカーン・ライムは今作もツン強めのツン -
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ネタバレ何気なく書店で買った本ですが、当たり。
ルメートルに続いて読みやすい日本語訳で、個人的にオススメです。
保護対象のマイケルがたまにやらかしてエマの足を引っ張ってヤキモキさせられるけど、それがかえって非日常に巻き込まれた一般人の描写にリアルさを加えてくれてます。
目的地へ移動するまでの間にタフになっていき、絆が芽生えていく2人が今後交わらないことが、互いにとって幸福であり、不幸でもあります。
個人的に、マイケルを送り届けた後の展開のほうがドキドキしました。スカッとする結末を迎えるのか、それともエマや<エージェント>にとって大きな不幸が訪れるのか。
この感覚に陥ったのは、マイケルの保護が完了する -
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★5 最強の宿敵がニューヨークに現れる!世界トップレベルのプロットに痺れる #ウォッチメイカーの罠
■あらすじ
ニューヨークの高層ビル建設現場、大型クレーンが倒壊して死者がでる大事故が発生してしまう。その後犯人から、富裕層向けの建設を中止せよという脅迫が届き、科学捜査官リンカーン・ライムに捜査依頼がされる。捜査を進めると、どうやら犯人は最強の宿敵、ウォッチメイカーということがわかり…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 安定の面白さ、エンタメ書かせたら世界トップレベルですね。
今回もリンカーン・ライムと科学捜査チームが大活躍。緻密かつ適正、迅速かつ大胆な捜査に胸が躍っちゃうんですが、本作 -
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文句なしの大傑作!
ウォッチメイカーとの対決はどれも胸躍るものだったけれど、本作は読んでも読んでも謎が湧いてきて、最後のページまで楽しめること請け合い。最高。
ジェフリー・ディーヴァーの作品は、いつも読む前に「騙されないぞ」と心してかかるのだが、読み進めるうちにストーリーに没頭してしまい、騙されないぞとか思っていたことを忘れてしまう。
忘れたころに「ハッ」としたときには、すでに……ということが多い。学習しないわたし。
でも、その騙されるのが気持ちいいのだ。
本作で嬉しかったのは、訳者あとがきでも触れられている我らがプラスキーの活躍。
いつもライムに「ルーキー(新人)」って呼ばれてたのに!い -
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リンカーン・ライムVSウォッチメイカー!
もうこれだけで読まずと★5のシリーズ第n弾!(調べる気なし)
でも一応読みました!
★5でした!
一応読んで良かった!
リンカーン・ライムシリーズで一番好きな登場人物と言えばライムの弟子ニューヨーク市警巡査ロナルド・プラスキーなんですが、今回はなんとライムから正式な後継者として指名されます
すげー!すげーよロナルド。゚(゚´Д`゚)゚。
そして後継者の名に恥じない大活躍!
行動力が凄まじいのよ
んでライムとは正反対に熱いのよ
でも相変わらずちょっぴり間抜け
でもそこが好き
ウォッチメイカーとの最後の対決と銘打たれた今作
読む前からええええ!そん -
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ネタバレ面白くて550ページ一気に読み進められた。
プログラミングやゲーム作りなどの天才たちの物語を読むのが好きで、この作品もすぐにハマった。
全体的にフェミニズムやジェンダー、人種、障害、そしてインターセクショナリティといったものに関する描写が多く、それらに関心のある方にもお勧めできる作品。
特に婚姻制度についての言及やセイディの態度、セイディとサムは一度も恋愛的な関係にならなかったけれど、お互いに誰よりも深く結びついていたことがすごくよかった。
作中に出てくるゲームはほとんどやったことがない(名前は知っているのも多かった)くらいゲームには疎いけどとても楽しめたし、セイディとサムが作ったゲームをプレ -
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(下巻でもやっぱり)
パーシーをブン殴りたくなり、アメリアにいたっては羽交締めしてビンタしたくなること度々。
そんなジャジャ馬娘たちですが、バッチバチに「しごでき」女子を見せつけて読者を魅する活躍をします。
物語は前作同様どんでん返しの連続で、犯人はコイツ黒幕はアイツ、オチはこうなる…なんて予想はバンバン覆され、いくつも敷かれていた伏線に気付き「え"っ?!ちょっと待ってよ!」と回収される前に何度もページを遡って確認しに行きたくなります。な る は ず!!
ちなみに、
今作初登場(次回作以降レギュラーになるのか未読なので分からないけど)のローランド・ベルに当てはめる脳内配役はマッツ・ -
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1997年(日本では1999年)に刊行され、その後に映画化ドラマ化もされたようです。
リンカーン・ライムシリーズ(というかジェフリー・ディーヴァー作品)お初でしたので、このスリリングなジェットコースターサスペンスを素直に楽しめました。次から次にドキドキハラハラして「怖い!怖い!」「えーっ!?」「マジかよっ?!」の連続。
細かに差し込まれる横道エピソードが、そこに繋がるのかという伏線回収。
アクションありのスリルサスペンスモノが好き、鑑識、科捜研モノが好き、安楽椅子探偵モノが好きな人にオススメ。
25年の時を経て初読したシリーズが、現在、15作も刊行(昨年最新作が本国で発表されてるらしい)さ -
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ジェットコースターに例えれば、上巻はカタカタカタと車両を高い位置に持ち上げる言わば準備段階で、下巻がまさにアトラクションのメインの部分。急降下もあればループもあったりいろいろな仕掛けが施されているスリル満点のアトラクション。
犯罪の全貌が見えたかと思えば、実はそれは一部に過ぎず、外側に別の目的がある、ということが数回繰り返される。ライムたちは犯人に翻弄されるが、ギリギリのところで先手を打って最悪の事態は逃れる。
まさかあの人物が黒幕だったとは。そして「ボーン・コレクター」からつながっていたとは。
そしてウォッチメイカーは続編にも登場するライバルになっていくのかな。
本作で特に活躍が印象的だっ -
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誰もにとって★5なのかは分かりませんが、今の私にとっては★5の本でした。
ちょうど、自分の注意のフォーカスについて考えていた時期に読みました。仕事も忙しく、生活していくだけで多くの注意が必要とされ、私がこのところ疲れ切って感じるのは、自分の外向きになっている注意が休む隙がないからなのではないかと…
アテンションエコノミー:消費者の注意(アテンション)を集めて、それを使いやすい形に包装し直したものを、広告業者に販売して金銭的利益を得ている企業を指す
人がスマホのスクリーンを見て過ごす時間は平均毎日3時間。私たちがこれらを使用している間に目の端でチラつく広告収入により、フェイスブックなどSN -
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韓国併合~戦後にかけて日本に渡った在日コリアンたちの、四世代に渡る物語。日本の社会に馴染みほとんど日本人のように生きていて、それでもルーツは分断する前の朝鮮で。帰化するかあるいは韓国籍か北朝鮮籍を選ぶ、そのことに割りきれない思いを抱く在日コリアンの気持ちが痛いほど伝わってくる。
おそらく多くの日本人が無意識に内在してしまっている在日差別・ガイジン差別も突き付けられてしんどいけど、日本人はもっと歴史に向き合わなければならないなと痛感させられた。
海外の人が描く日本て違和感を抱くことが多いけど、この『パチンコ』は日本の描写の解像度がすごくて、引っ掛かることなく読めた。ちょうど朝ドラで在日コリアン -