池田真紀子のレビュー一覧

  • パチンコ 下

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    ネタバレ

    在日コリアンがベースにはなっているけれども、それはあまり重要ではなく、どちらかと言うとアジア版のアンナ・カレーニナ。燃えるような恋、幸せな家庭、別れ、子供、自殺、死別、といった人生で起こることが詰まっている本。パチンコというタイトルが勿体無い気はする。

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    2024年11月17日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    話に出てくるどのゲームのアイデアも本当に魅力的!
    ゲーム化して!と願うものばかり。
    そして、ゲームのクリエイターさんのイマジネーションに驚くばかり。才能。

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    2024年11月16日
  • ウォッチメイカーの罠

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    久しぶりのリンカーンのシリーズ。因縁の相手、ウォッチメイカーが登場。
    いくつもの要素が交錯しながら、逆転また逆転と、段々と真実に近づいていく、読み手を裏切らない展開はいつもどおり素晴らしい。翻訳文もきっと自分にあっているのか、二段組みの長編も一気に読み切ってしまいます。
    驚きの結末、今後の展開も予想させるような・・・。

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    2024年11月13日
  • ウォッチメイカー 下

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    桟橋の端に残された月が描かれた置時計と血溜まり。
    同日、路地で倒れた男の喉は40キロ近い金属のバーで潰されそばには同じ時計が置かれていた……。
    時計に異常な執着を見せる男の目的とは。シリーズ7作目

    海外ミステリといえばディーヴァー。間違いなく読みやすい上に面白いから、読む時の安心感が半端ない。
    今作は過去作との繋がりもあり、最高。
    まさかここであの事件のあの人たちが出るとは思わなかった!サイコウかよー!!!

    今作登場した人間嘘発見器のキャサリン・ダンスは私的イチオシのキャラ→どうやらスピンオフ作品がシリーズ化されているらしい。楽しみが増えた〜!!

    リンカーン・ライムは今作もツン強めのツン

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    2024年11月06日
  • エイリアス・エマ

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    ネタバレ

    何気なく書店で買った本ですが、当たり。
    ルメートルに続いて読みやすい日本語訳で、個人的にオススメです。
    保護対象のマイケルがたまにやらかしてエマの足を引っ張ってヤキモキさせられるけど、それがかえって非日常に巻き込まれた一般人の描写にリアルさを加えてくれてます。
    目的地へ移動するまでの間にタフになっていき、絆が芽生えていく2人が今後交わらないことが、互いにとって幸福であり、不幸でもあります。

    個人的に、マイケルを送り届けた後の展開のほうがドキドキしました。スカッとする結末を迎えるのか、それともエマや<エージェント>にとって大きな不幸が訪れるのか。
    この感覚に陥ったのは、マイケルの保護が完了する

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    2024年11月05日
  • ウォッチメイカー 下

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    ここまで綿密に犯罪計画を練った狡猾な犯人も、ここまで証拠を科学的に徹底的に分析して犯人の計画を阻んだ探偵もいなかっただろう。こういう犯人は大好きだ。

    続編が出ているのは知っていたので「ウォッチメイカーは捕まらんのやろうな」とは思っていたが、それを差し引いても大黒字になるほど面白かった。上下巻に別れているからこそ、あの時の驚きはより大きかった。

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    2024年10月27日
  • ウォッチメイカーの罠

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    ★5 最強の宿敵がニューヨークに現れる!世界トップレベルのプロットに痺れる #ウォッチメイカーの罠

    ■あらすじ
    ニューヨークの高層ビル建設現場、大型クレーンが倒壊して死者がでる大事故が発生してしまう。その後犯人から、富裕層向けの建設を中止せよという脅迫が届き、科学捜査官リンカーン・ライムに捜査依頼がされる。捜査を進めると、どうやら犯人は最強の宿敵、ウォッチメイカーということがわかり…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 安定の面白さ、エンタメ書かせたら世界トップレベルですね。

    今回もリンカーン・ライムと科学捜査チームが大活躍。緻密かつ適正、迅速かつ大胆な捜査に胸が躍っちゃうんですが、本作

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    2024年10月19日
  • ウォッチメイカーの罠

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    文句なしの大傑作!
    ウォッチメイカーとの対決はどれも胸躍るものだったけれど、本作は読んでも読んでも謎が湧いてきて、最後のページまで楽しめること請け合い。最高。

    ジェフリー・ディーヴァーの作品は、いつも読む前に「騙されないぞ」と心してかかるのだが、読み進めるうちにストーリーに没頭してしまい、騙されないぞとか思っていたことを忘れてしまう。
    忘れたころに「ハッ」としたときには、すでに……ということが多い。学習しないわたし。
    でも、その騙されるのが気持ちいいのだ。

    本作で嬉しかったのは、訳者あとがきでも触れられている我らがプラスキーの活躍。
    いつもライムに「ルーキー(新人)」って呼ばれてたのに!い

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    2024年10月12日
  • ウォッチメイカーの罠

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    リンカーン・ライムVSウォッチメイカー!
    もうこれだけで読まずと★5のシリーズ第n弾!(調べる気なし)

    でも一応読みました!
    ★5でした!
    一応読んで良かった!

    リンカーン・ライムシリーズで一番好きな登場人物と言えばライムの弟子ニューヨーク市警巡査ロナルド・プラスキーなんですが、今回はなんとライムから正式な後継者として指名されます
    すげー!すげーよロナルド。゚(゚´Д`゚)゚。

    そして後継者の名に恥じない大活躍!
    行動力が凄まじいのよ
    んでライムとは正反対に熱いのよ
    でも相変わらずちょっぴり間抜け
    でもそこが好き

    ウォッチメイカーとの最後の対決と銘打たれた今作
    読む前からええええ!そん

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    2024年10月06日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    ネタバレ

    面白くて550ページ一気に読み進められた。
    プログラミングやゲーム作りなどの天才たちの物語を読むのが好きで、この作品もすぐにハマった。
    全体的にフェミニズムやジェンダー、人種、障害、そしてインターセクショナリティといったものに関する描写が多く、それらに関心のある方にもお勧めできる作品。
    特に婚姻制度についての言及やセイディの態度、セイディとサムは一度も恋愛的な関係にならなかったけれど、お互いに誰よりも深く結びついていたことがすごくよかった。
    作中に出てくるゲームはほとんどやったことがない(名前は知っているのも多かった)くらいゲームには疎いけどとても楽しめたし、セイディとサムが作ったゲームをプレ

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    2024年09月29日
  • ウォッチメイカーの罠

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    プラスキーが大活躍。帯には'最後の頭脳戦'とあるけれど、また逃げられるんじゃないの?とか思いつつ、、一気読みです。

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    2024年09月25日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    めちゃくちゃ面白い!
    主人公2人の四半世紀を描いていながら、テンポが良くて全然飽きない。
    人種や性別の問題など、色々なテーマを詰め込んでいるのにスッキリしてる。
    一読しただけでもとても面白いけれど、ゲームと同じように読み込むごとに発見がありそうな作品。
    また読みたいと思った小説は初めてです。

    サムとセイディは似たもの同士。
    もっと素直に、愛も悲しみも伝え合わないといけないなと思いました。

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    2024年09月09日
  • コフィン・ダンサー 下

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    (下巻でもやっぱり)
    パーシーをブン殴りたくなり、アメリアにいたっては羽交締めしてビンタしたくなること度々。
    そんなジャジャ馬娘たちですが、バッチバチに「しごでき」女子を見せつけて読者を魅する活躍をします。
    物語は前作同様どんでん返しの連続で、犯人はコイツ黒幕はアイツ、オチはこうなる…なんて予想はバンバン覆され、いくつも敷かれていた伏線に気付き「え"っ?!ちょっと待ってよ!」と回収される前に何度もページを遡って確認しに行きたくなります。な る は ず!!

    ちなみに、
    今作初登場(次回作以降レギュラーになるのか未読なので分からないけど)のローランド・ベルに当てはめる脳内配役はマッツ・

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    2024年09月08日
  • ボーン・コレクター(下)

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    1997年(日本では1999年)に刊行され、その後に映画化ドラマ化もされたようです。

    リンカーン・ライムシリーズ(というかジェフリー・ディーヴァー作品)お初でしたので、このスリリングなジェットコースターサスペンスを素直に楽しめました。次から次にドキドキハラハラして「怖い!怖い!」「えーっ!?」「マジかよっ?!」の連続。
    細かに差し込まれる横道エピソードが、そこに繋がるのかという伏線回収。
    アクションありのスリルサスペンスモノが好き、鑑識、科捜研モノが好き、安楽椅子探偵モノが好きな人にオススメ。

    25年の時を経て初読したシリーズが、現在、15作も刊行(昨年最新作が本国で発表されてるらしい)さ

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    2024年08月30日
  • ウォッチメイカー 下

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    ジェットコースターに例えれば、上巻はカタカタカタと車両を高い位置に持ち上げる言わば準備段階で、下巻がまさにアトラクションのメインの部分。急降下もあればループもあったりいろいろな仕掛けが施されているスリル満点のアトラクション。
    犯罪の全貌が見えたかと思えば、実はそれは一部に過ぎず、外側に別の目的がある、ということが数回繰り返される。ライムたちは犯人に翻弄されるが、ギリギリのところで先手を打って最悪の事態は逃れる。
    まさかあの人物が黒幕だったとは。そして「ボーン・コレクター」からつながっていたとは。
    そしてウォッチメイカーは続編にも登場するライバルになっていくのかな。

    本作で特に活躍が印象的だっ

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    2024年08月27日
  • パチンコ 下

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    何世代にも続く在日コリアンのそれぞれの苦労が描かれていて、故郷とは血や系統か、それとも生きてきた場所で決まるのか...... 国の政治によって自分のアイデンティティが複雑になっていったんだなと思った。

    下巻から、続きが気になって怒涛のように3日ほどで読み切った。
    この本に出会えてよかったと思う。

    在日コリアンの心のうちや、政治によって揺れるアイデンティティ、故郷とは何なのか、
    知らなかったことがたくさんあった。


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    2024年08月19日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    誰もにとって★5なのかは分かりませんが、今の私にとっては★5の本でした。

    ちょうど、自分の注意のフォーカスについて考えていた時期に読みました。仕事も忙しく、生活していくだけで多くの注意が必要とされ、私がこのところ疲れ切って感じるのは、自分の外向きになっている注意が休む隙がないからなのではないかと…

    アテンションエコノミー:消費者の注意(アテンション)を集めて、それを使いやすい形に包装し直したものを、広告業者に販売して金銭的利益を得ている企業を指す

    人がスマホのスクリーンを見て過ごす時間は平均毎日3時間。私たちがこれらを使用している間に目の端でチラつく広告収入により、フェイスブックなどSN

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    2024年08月11日
  • ウォッチメイカー 下

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    中盤から後半にかけて畳み掛けるような伏線回収とどんでん返しに夢中になった。
    登場人物一人ひとりの魅力や知識の豊富さから1人の人間が描いているとは思えない。
    著者の他の作品も読んでみたい。

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    2024年08月04日
  • パチンコ 上

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    韓国併合~戦後にかけて日本に渡った在日コリアンたちの、四世代に渡る物語。日本の社会に馴染みほとんど日本人のように生きていて、それでもルーツは分断する前の朝鮮で。帰化するかあるいは韓国籍か北朝鮮籍を選ぶ、そのことに割りきれない思いを抱く在日コリアンの気持ちが痛いほど伝わってくる。
    おそらく多くの日本人が無意識に内在してしまっている在日差別・ガイジン差別も突き付けられてしんどいけど、日本人はもっと歴史に向き合わなければならないなと痛感させられた。

    海外の人が描く日本て違和感を抱くことが多いけど、この『パチンコ』は日本の描写の解像度がすごくて、引っ掛かることなく読めた。ちょうど朝ドラで在日コリアン

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    2024年08月03日
  • ボーン・コレクター(上)

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    現場鑑識のリアルな情景が細かく記載されており不気味ですが、引き込まれます。

    見たままを信じろ。
    〜と思います。〜じゃないかな。といった憶測や主観を捨てて事実と意見を分ける。徹底されている。
    下巻も期待

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    2024年07月20日