池田真紀子のレビュー一覧
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ネタバレ追跡者コルター・ショウの第三弾。
あまり細かいことは気にせず読む(読み飛ばす)タイプなので、
全く気が付いていなかったが、
ゲーム業界の事件とカルト集団への潜入が、
それぞれ2週間前、1週間前のできごとだった。
いくら「一つのところにとどまっていられない」コルターとしても、
動きすぎというか、働きすぎ。
今回は、長年、行方不明になっていた兄ラッセルが、
コルターの絶体絶命の状況に現われ、
タッグを組み父の残した秘密を探すことに。
その秘密は、とある法律の裁定書だったが、
正直、その法律の衝撃があまり理解できなかった。
それは、アメリカに比べて日本が厳密な「法治国家」ではない、
ということ -
Posted by ブクログ
コルター・ショー・シリーズ三部作の、いよいよ待ちに待った大団円。このシリーズの特徴は、何と言っても常に動き回り続け、父譲りのサバイバルのテクニックを駆使して悪と対決するという主人公の個性である。
ディーヴァー作品の代表格、アームチェア・ディテクティヴの主人公リンカーン・ライムとは、まさに真逆である。それでいながらライムもコルター・ショーも、極端なまでの個性で娯楽小説の王道をゆくように事件に向き合ってゆくというキャラクター造形で、読者をとことん楽しませてくれる。
三部作の一・二作目は、それぞれに独立した物語でありながら、コルター・ショーの父や兄のことは伏せられ、ぼかされ、ほのめかされて -
Posted by ブクログ
本書は、メールに押しつぶされそうになっている仕事から、抜け出そうするヒントを提供してくれる本です。ですが、あくまでもヒントです。
本書を貫くキーワードは、「大事なことに集中する」です。
結論は、「常時接続に取り憑かれた現代の文化とうまくつきあいながらよりよい仕事をする方法がどこかにあるはずだという期待を抱いているのなら、いまこそその目をしっかりと開く時だ。」です。
気になったことは以下です。
メールはまとめて処理し、通知はオフにし、件名はもっとわかりやすくすべし。
受信箱が未処理メールであふれかえって手に負えなくなっているなら、組織全体の行動様式を改善し、メールの返信にかかる時間を短縮 -
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Posted by ブクログ
えっっっも!
とにかくその一言に尽きる。あまりに繊細な文体、エモーショナルな展開、新奇性のある言葉選びに驚いた。カルト的人気があるというのは知っていたけどこれは納得。
一見視点があちこちに映っているような主人公の言葉選びは、でも読み進めていくうちに主人公のキャラクターに没入させられる。
繰り返す退屈な昼間と刺激的な夜。でもやがて昼間は夜に引き摺られるように不穏さを増して加速していく。夜の加速はそれ以上で、物語後半でも加速は止まるどころか増していき、ラストはそのまま窓の外に勢いよく飛び出していくような疾走感が残る。
ラストの数行に選ばれた言葉のエモさ。
繰り返される「ファイトクラブ規則第一条」の -
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