池田真紀子のレビュー一覧
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中国からの密航船が沈没した。同船に乗っていた犯罪組織の大物である“ゴースト”が密航者たちを船ごと海に沈めるために船を爆破したのだ。沈む船から脱出した10人の密航者たちは“ゴースト”から逃げつつニューヨークに向かうが……。→
シリーズ4作目はニューヨークが舞台。ただし敵は中国の国際指名手配されている蛇頭“ゴースト”
味方側にも移民帰化局がいたり中国の公安刑事がいたり、全体的に中華風。これがまた良い。
タイトル回収もいいんだよなぁ。なんでSTONE MONKEY?って思ってたんだけど、ラストまで読んだら「ああ……!!」
ってなる。ディーヴァーってそれぞれのキャラのフォローが上手いんだよなぁ……。キャラで読むタイプの私にめちゃハマる。好き。
今回も後半100ページは怒涛の展開だから詳しく言えないけど、今作ではソニー・リーが好きすぎる。ライムとの関係ぃぃ!
あと冒頭のベルとシーカーの話にニヤリとした(笑
(以下、読みながらのツイート)
石の猿を読んでたら中国の一人っ子政策が出てくるんだけど、これ、今はもう廃止だよな?とググったら2014年で廃止してた。
原書が2001年だから、書かれた当時は真っ只中なんだ。中国がアメリカより全体的に遅れている描写も年代を見れば納得だわ。
てか、2001年の話……え?22年前?ん?え?あ?
うえぇぇええ?!?!!
ヤラレタ!またやられたよーっΣ( ꒪□꒪)‼
しかもまだ100ページ以上ある!ここからまたころがりまくるんだろぉぉぉ(((o(*゚▽゚*)o)))
(石の猿、読んでます)
えええええ……え……
マジかよ……マジなのかよ……嘘だろ……?(石の猿、第4部終わりあたり。読んだ人に伝われ)
最高だよォォォ!!!最高なんだよォォォ!!
これぞライム!これぞディーヴァー!!
あそこからのこのラスト!あああ!好きだぁぁぁぁ!!
語りまくりたいのですが、小学生が帰宅したので本日はここまで。
ああ……良かった……次読みたい……もうずーっとあの世界にいたい……まだまだ続刊があるとか幸せかよ…… -
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脊椎手術のためにノースカロライナ州を訪れたライムとサックスは、行方不明になっている二人の女性と彼女たちを連れ去った16歳の少年の行方を探して欲しいと現地の警察に頼まれる。渋々手を貸すライムだが……→
現地捜査官(+サックス)、16歳の少年、町のごろつき3人組、ライムという四つの視点で進むストーリー。少年が犯人だと疑わない現地の捜査官たちの中で無実を信じるサックスVS物的証拠から犯人は少年だと断定するライム、という構図が面白い。
上巻は様々な視点が入り乱れてわかりづらいかもだけど→
下巻に入るととにかく面白い。読ませるんだよなぁ……。引き込まれる。
サックスがまさかのピンチだし、その後の展開の凄さよ。からの「え?まだあるん?」っていう豪華さよ。最後まで気が抜けない。これがディーヴァー。今作ならではのキャラもたくさんで楽しい。ずーっと読んでいたい。
うーはー!!!
やっばいわ!ディーヴァーすごい。ラストの展開凄すぎん?もう、ラストシーンゾワッとした。
映像化したらめちゃくちゃ映えるやろうし(てか、映画あるんだっけな?)文章が上手いから脳内でめちゃくちゃ綺麗な映像化がされていて大満足でした。
はぁぁ。ええもん読んだ。 -
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ネタバレこれはすごい。
一世を風靡した”ファイト・クラブ”。
当時映画は観た記憶はある。
とんでもなくかっこいいブラッド・ピット、激しい暴力性のイメージが強烈なまでの印象を残している。
が、それ以外の物語の部分となるとほぼ忘却の彼方。
原作を本で読んだこともなかったし、チャック・パラニュークの名すら意識したこともなかった。
最近、『ファイト・クラブ』の作者が長い空白の時を経て新作を出したと聞き、この機会に読んでみるかと手に取った一冊。
まず、度肝を抜かれるのがその文体。
最初は何を言っているのかほぼ頭に入ってこない。
何やら精神に異常をきたしているのか、薬でトリップしてしまっているかのような支離滅裂さと急速な場面転換。
ただ、注意深く、というかちゃんと言葉を沁み込ませて読んでいくとギリギリ理解できる。
理解できてくると、そのぶっ飛び具合が逆にかっこいいとさえ思え、クセになる。
なんとも不思議な文体だ。
デイヴィット・ピースとかジェイムズ・エルロイなんかを彷彿とさせるが、彼らともまた一味違う。
著者あとがきを読むと完全に狙った結果のようにコメントしており、ものすごい技術だと感じた。
そして、この文体を新訳で見事に表現しているのが池田真紀子さん。
最高です。
物語性としても、これはこの世界観に憧れ、かぶれる輩が多く出てくるだろうと思うような中毒性のある陶酔感が半端ない。
不眠症に悩みながらサラリーマン生活を送り、そこそこの暮らしをしているものの今ひとつ生きている実感が薄い主人公。
迫り来る死と向き合うことでその空虚さを埋めることが出来ると気付き、病を詐称し、様々な病気の互助グループ通いをするが、そこで出会ったマーラ・シンガー。
彼女も自分と同じ詐病と確信する。
なぜなら、自分と同じく複数の互助グループで見かけるから。
彼女が居ると見透かされているようで互助グループの活動に没入できない。
何とかマーラと話を着けようと近づくが、あえなく交渉決裂。
そんな中、出会ったタイラー・ダーデンというカリスマ男。
最初はウェイター業の中で行うちょっと過激ないたずら(と言うには悪意ありすぎだが)と少人数での”ファイト・クラブ”の開催を共に行い、やや歪んだ方法で人生の彩りを取り戻して行くのだが、次第にエスカレートし、コントロールが効かなくなって行く。。。
”生”を実感するために繰り返す、正気とは思えない暴力、悪事の数々、狂乱。
ともすると、足を踏み入れてしまいそうになる危うさを牽引力とするカルト的でパンクな唯一無二の物語。 -
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広場恐怖症で酔っ払いの主人公の女性が、どーでもいいようなことを延々独り語りするばかりで、全然進まないお話なのだが、ミョーに面白い(^^ゞ
ていうか、お話の舞台も、主人公の家とその近所50メートルくらい(?)で。
ま、下巻で一度だけ、主人公がカフェに行く場面があるんだけど、それも近所w
……という、考えてみれば、この舞台設定でどうやったら話が進むんだよ?というお話なのだから、そもそも話が進むわけがない(爆)
なのに、思わず★5つ付けちゃうくらい、ミョーに面白く読めちゃうのは、延々語られる主人公のやや自虐気味な独り語りにテンポとユーモアがあるからだと思う。
井ノ頭五郎のあの語りを思い出しちゃうのだ(爆)
といっても、この主人公は「腹が減った」、「よし。店を探そう」とせかせか歩き回るのではなく。
ひたすら家にこもって、メルロー、メルロー、時々、薬。
それ以外は、望遠レンズのついたカメラで近所の家の覗いて、またメルロー……、みたいな(^^;
そんな主人公の家にひょっこりやって来て、楽しく語り合ったお向かいの奥さん(?)。
その後、例によって主人公がカメラで覗いていたら、偶然、その奥さんが殺される場面を目撃しちゃう……。
警察に通報しても、酔っぱらいの主人公の言うことは信じてもらえない。
しかも、現れたその家の奥さんは、主人公の家にやってきた女性とは、まるっきり別人。
とはいうものの、その家の旦那が、なぁ〜んか怪しいw
アル中の女性が、ある家の中で起こった殺人を目撃してしまうという小説は、前にも読んだことがある。
あれは確か講談社文庫だったから、同じ小説がハヤカワから出たってことなのかな?と思ったら、全然違う話だった。
ていうか、そう、あれは電車の中から見ちゃうんだった(^^ゞ
それに、あっちはイギリスの話じゃなかったっけ?
ぶっちゃけ、あっちは全然面白くなかったんだけど、これはなかなか面白い。
主人公の行動半径が極端に狭いこのお話に、どう結末をつけるのか?
下巻が楽しみw -
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とても面白かったです。デジタル(スマホ)依存が高くなることは、人間にとって様々な意味で悪い影響を与える、ということで、科学的な研究だけでなく実体験も盛り込まれていて説得力がありました。デジタル技術に警鐘を鳴らすこの手の本の代表格と言えば、シェリー・タークルの『つながっているのに孤独』、ニコラス・カーの『オートメーション・バカ』、あるいはジャロン・ラニアーの『今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由』などがありますが、これらの本以上に、きわめて実践的な内容となっていました。つまり、実際に「デジタル・ミニマリスト」になるためのステップや方法論が具体的に書かれているのが大きな特色です。
本書がきわめて現実的なのは、デジタル技術を100%否定しているわけではなく、良いところは活用しつつ、使い過ぎないようにせよ、というメッセージだからでしょう。お酒と一緒です。赤ワインは少量なら体に良いと言われますが、飲み過ぎれば体を壊すからです。
本書で印象に残った記述のひとつが、「孤立」と「孤独」の違いです。困ったときに頼れる人が周りにいないのが孤立で、これは完全に良くないことですが、孤独は必ずしも悪ではなく、むしろ歴史上の偉人は意図的に「孤独」の状態を作り出したことで、質の高い創作活動や意思決定ができたのだという主張です。そしてスマホ(のなかでも特にSNS)にかじりついているような生活をしていると、自分の孤独の時間はほとんど失われ、その結果思考力にマイナスの影響を及ぼすだけでなく、他者との関係性についてのストレス、プレッシャーを増やしていくという悪影響を及ぼすわけです。
もう1つ印象に残ったのが、「接続(コネクション)」と「会話(カンバセーション)」の違いです。本書では、テキストメッセージの送受信や、フェイスブックでの「いいね」ボタンを押している行為は、会話ではなく単なる接続だということになります。それに対して、対面での会話、電話、あるいはZOOMなどのツールを使うことは会話になります。そして接続は、簡易だが中身がないという意味で、コミュニケーション領域におけるファーストフード(あるいはジャンクフード)であるということで、我々は食事面だけでなく、コミュニケーション面でもジャンクフードの依存度が高まっていることになります。
テクノロジーへの過度の依存は人間を退化させます。エレベーター、エスカレーターばかり使っていれば筋力が衰えるのと一緒で、スマホ、AIなどのデジタル技術への過度の依存は、我々の脳機能(思考力、創造力)を衰えさせることになるでしょう。おそらく近い未来の健康診断では脳機能も診断されて、「AIばかりに依存していると思考力が衰えますから、たまには自分で考えて自分で行動してみてください」と医者からアドバイスされるような世界が来るのではないでしょうか。本書は色々な気づきが得られる本でした。 -
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FBIの重要証人であるパイロットが亡くなった。残された妻であり自身もパイロットである航空会社の社長を狙う殺し屋“コフィン・ダンサー”は、四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムにとって因縁の相手で……。シリーズ2冊目
前作から一年後の話。サックスがすっかりライムのバディ感が出ていて読みやすい。あと、ライムは車椅子でまぁまぁ自由に動いている。だからなのか、物語にスピード感があって楽しい。
証人であるパーシーがいいキャラで、ライムとサックスの間に入って(とサックスが勘違いして)いるのもたのしい。
ミステリとしても裏切らない。下巻後半のバタバタ変わる景色は楽しいし。え?まさか?はい?って脳がバグる展開はクセになる(笑)
楽しいよー。リンカーン・ライムシリーズ、めちゃくちゃ娯楽小説感あって楽しい!!
私の今作の推しはベルです( *´艸`) -
Posted by ブクログ
タクシーに乗った男女が行方不明となった翌朝、土の中から片腕だけを出した状態で男だけが発見された。通報を受けて現場に駆けつけたアメリアは、四肢麻痺の科学捜査専門家、リンカーンの手足となり鑑識をする羽目になるが……。
リンカーン・ライムシリーズ記念すべき1冊目!キャラもストーリーも私好みでぐいぐい引き込まれた。
口が悪く不器用なリンカーン・ライムに万年巡査の父を持つ気が強いアメリア・サックス。
見た目に反して優しいセリットーに一言多いお人好しのバンクス。そしてリンカーンに負けない口の悪さで→
リンカーンを介護し支えるトム。
他にも濃いキャラがたくさん!
ストーリーもしっかりハラハラしながらの謎解きあり、伏線あり。ラストは綺麗に伏線回収からのごろごろ転がるー!!楽しいぃぃぃ!
ライム&サックスのキャラにハマると最高に楽しい一冊じゃなかろうか?
私は次も読む!
ただし、描写はグロい。なんせ敵が“ボーン・コレクター”だから。骨蒐集家。やばいよね。まぁまぁ皮剥いだりなんちゃらしたり。
グロ耐性ない方にはオススメしにくいかも。
これ……映像化したんだよなぁ。マイルドにしたのかな……想像するだけでアレなんだが。
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Posted by ブクログ
リンカーン・ライム・シリーズもこれで11作。『ボーン・コレクター』に続く<コレクター>というタイトルなので、気になっていたのだが、やはり初代リンカーン・ライム登場篇となった『ボーン・コレクター』に誘拐され救出された少女パム・ウィロビーが成長して再登場するという点で、やはり関連付けはあった。そればかりか『ウォッチメイカー』の悪役を務めたリチャード・ローガンもまたこの作品のメインストーリーを縫うようにして存在感を見せてくれるので、シリーズ作品のサービスも充実した十字路的作品に仕上がっているように思う。
本書でも犯罪者側からの視点で描かれる人狩りのシーンは濃厚なインパクトに溢れている。タイトルにあるスキンは文字通り皮膚である。刺青師を伺わせる殺人鬼が突然アンダーグラウンドに登場し、かなりのペースで連続殺人を狙う。狙うと言ったのは、このシリーズには珍しく未遂により逃げおおせる被害者もいるからである。
サックスとライムのコンビネーションはいつにも増して強くタフで、時には甘く、そこに『ボーン・コレクター』からは随分と成長したパム・ウィロビーが加わって、捜査基地は本作ではホームドラマを思わせる一種不思議な空気に彩られる。他にも常連メンバーの一人が窮地に陥り入院と治療を余儀なくされるなど、シリーズならではのバリエーションに満ちている辺りも、シリーズ・ファンにとっては読みどころとなる。
しかし何よりもメイン・ストーリーのツイストの巨きさが、本作の特徴であろう。刺青師による連続殺人と見えるメイン・ストーリーが次々に異なる色に染まって、真実が一体どこにあるのかがわからなくなるほどのストーリーのどんでん返しは、久しく見られなかったディーヴァー節を文句なしに味わえる一編となっている。ディーヴァーのツイストがこれでもかとばかりに謳歌するある意味独壇場。マジック・ミラーのようなプロットに目が回るほどだ。
何よりもツイストのスケールが凄い。犯罪者の動機、被害者選択の方程式などがどこにあるのか、目眩がするほどの転換を開始する後半部において読者が読まされていた世界が思わぬ方向に大転換してゆくこのディーヴァー的快感ワールドこそががシリーズの目躍如たるポイントである。前半には決して見られなかったスケール感が爆発するパワーという点においては、久々にパワフルな読ませ方を強いられてしまった。騙される快感に導かれ、いつの間にかディーヴァー作品の引力に引き寄せられてしまう自分を発見する。
前半のスローな展開を信じるなかれ。あちこちに仕掛けられた罠は後で存分に振り返ることになるだろう。ディーヴァー・パワー全開の作品として代表作的一冊である。おススメ! -
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リンカーン・ライム・シリーズもこれで11作。『ボーン・コレクター』に続く<コレクター>というタイトルなので、気になっていたのだが、やはり初代リンカーン・ライム登場篇となった『ボーン・コレクター』に誘拐され救出された少女パム・ウィロビーが成長して再登場するという点で、やはり関連付けはあった。そればかりか『ウォッチメイカー』の悪役を務めたリチャード・ローガンもまたこの作品のメインストーリーを縫うようにして存在感を見せてくれるので、シリーズ作品のサービスも充実した十字路的作品に仕上がっているように思う。
本書でも犯罪者側からの視点で描かれる人狩りのシーンは濃厚なインパクトに溢れている。タイトルにあるスキンは文字通り皮膚である。刺青師を伺わせる殺人鬼が突然アンダーグラウンドに登場し、かなりのペースで連続殺人を狙う。狙うと言ったのは、このシリーズには珍しく未遂により逃げおおせる被害者もいるからである。
サックスとライムのコンビネーションはいつにも増して強くタフで、時には甘く、そこに『ボーン・コレクター』からは随分と成長したパム・ウィロビーが加わって、捜査基地は本作ではホームドラマを思わせる一種不思議な空気に彩られる。他にも常連メンバーの一人が窮地に陥り入院と治療を余儀なくされるなど、シリーズならではのバリエーションに満ちている辺りも、シリーズ・ファンにとっては読みどころとなる。
しかし何よりもメイン・ストーリーのツイストの巨きさが、本作の特徴であろう。刺青師による連続殺人と見えるメイン・ストーリーが次々に異なる色に染まって、真実が一体どこにあるのかがわからなくなるほどのストーリーのどんでん返しは、久しく見られなかったディーヴァー節を文句なしに味わえる一編となっている。ディーヴァーのツイストがこれでもかとばかりに謳歌するある意味独壇場。マジック・ミラーのようなプロットに目が回るほどだ。
何よりもツイストのスケールが凄い。犯罪者の動機、被害者選択の方程式などがどこにあるのか、目眩がするほどの転換を開始する後半部において読者が読まされていた世界が思わぬ方向に大転換してゆくこのディーヴァー的快感ワールドこそががシリーズの目躍如たるポイントである。前半には決して見られなかったスケール感が爆発するパワーという点においては、久々にパワフルな読ませ方を強いられてしまった。騙される快感に導かれ、いつの間にかディーヴァー作品の引力に引き寄せられてしまう自分を発見する。
前半のスローな展開を信じるなかれ。あちこちに仕掛けられた罠は後で存分に振り返ることになるだろう。ディーヴァー・パワー全開の作品として代表作的一冊である。おススメ! -
Posted by ブクログ
ネタバレあ〜とか、う〜とか、思わず唸ってしまうほどの、陰鬱な描写や展開があり、精神的負荷がかかりすぎて、読み終わるのに時間がかかった。
その癖に、最後に謎の爽快感がある。
最悪なのに、最高。そんな変な小説。大好きです。
文は短く、テンポが良くて読みやすい。声に出して読みたい日本語。
フォスターとミッツィの運命が、段々と引き寄せられ、遂に交差する感じがたまらなかった。
途中で挟まる、謎の雑誌の内容に気づいた時や、見覚えのある描写が出てきた時、先の展開が予測された時、前のページに何度も戻り、確かめた。
待てよ、ロートンって…嘘だろ、そういうこと?
ん?真珠のネックレス…うわー。
え?シェローってもしかして…
フォスター、その先は地獄だぞ…
的な。
こんな身近で全部重なるわけないだろ、と思うかもしれないが、それは全部陰謀だから。
是非ハリウッドで映画化してください。