池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ追跡者コルター・ショウの第四弾。
足元をすくわれすぎて著者に接骨院の請求書を送りつけたくなるレベル。
そう帯には書いてあった。
それに引きずられたとは思いたくないが、
疑心暗鬼に陥ってしまって、純粋に楽しめなかったのが残念。
とにかく、登場人物を片っ端から疑ってしまう。
元刑事で妻に暴力をふるって刑務所に入っていた男が、
出所し妻を殺そうと家に押しかける。
いかにもな設定に、どうひっくり返すのかを楽しみにしていたら、
やはりだった。
次に裏の顔があるのではと、疑っていたのは、
コルターが雇われた会社の警備担当の女性。
元諜報員だったが、情報漏洩のため暗殺指令が出てしまい、
名前も体形も職業も変えて生きていると言われても、信用できない。
コルターとすぐいい仲になっていたのも怪しすぎる。
だが、一番予想外だったのは、
元刑事の夫が妻の情報を求めて尋ねて行った女性。
富裕層の地区の自宅でサンドレス姿でじょうろをもっていた。
それなのに、妻の行き先のメモを取ってくると言って、
戻って来たときにはショットガンをぶっ放していた。
路上生活者を狙った連続殺人「ストリート・クリーナー」の話は、
今回の作品には関係なかったので、次回の布石か?
それと、コルターに雇われた会社の機密情報を売れと、
しつこく迫っていた男は逮捕されたが再登場するのか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は野生を忘れた草食動物です。現代人に野生を取り戻させる圧巻の文学。
「私はジョーの前立腺です」から始まる、私は〇〇です、が好きだ。この構文、ファイト・クラブ構文と言っても良いのではないだろうか。(元ネタは雑誌みたいだけど)
ファイト・クラブの創設者、タイラーは「僕」のもう一つの人格だった、というところに何故気がつかなかったのだろうと思うほど、比喩やシーン転換が巧みだった。
そして、殴り合い、全身に怪我をしながらでないと到達できない境地。私たちはフィクションを通して、とても自分では体験できないあらゆる体験ができるのだが、この「ファイト・クラブ」の描写は、騒乱プロジェクトや、タイラーのキスなどは、私たちがどんなに賢ぶろうと、動物で、有機物で、暴力の本能を持ち、血を流し、汚物で世界を汚し、死ぬということを、これでもかと訴えてくる。私はジョーの荒れ狂う胆のうなのだ。
文明は、私たちを野生から遠ざけていく。本能に近い部分はより隠蔽され、私たちに刺激を与えるのはいつでも人工のものだ。それに抗うかのように、ファイト・クラブは、自らの肉体、血肉を使うことで、自分という人間と向き合う場なのだ。
頭に焼きついて、ファイト・クラブを、チャック・パラニュークの文章、世界を欲してしまう自分がいる。 -
Posted by ブクログ
「どんでん返し20回超え。」
いやいや文藝春秋さん
数を誇るようになっちゃあおしまいよ┐(´ー`)┌
っていや質も申し分なかった〜!
というわけで懸賞金ハンター、コルター・ショウの新たな三部作が開幕です!
しかしもうのっけから残念で仕方ない
どうやら前作から3年くらい後の話なんだがヴィクトリアいないんよ
好きだったのになー
あ、前作でショウといい感じになった女の人ね
ま、今作でもいい感じの女の人が登場するけどもね
ソーニャね
ソーニャもいいね
緑の瞳が印象的な元軍人ね(諜報系?)
ああ、ショウのパートナーになる女の人の話しかしてないw
それにしてもとんでもない伏線の量だったよ
まぁワタクシなんか初めから拾う気ないんでどんどん読んじゃいますけど
いやもう全部やん!っていうその時々で物語を進めるのに直接関係ない描写全部やん!
あ、ネタバレ?これネタバレ?
って多分そう前もって言われててもΣ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)って感じになること請け合いです
物語の本筋もわいが弱い系のやーつだった
泣いた!。゚(゚´Д`゚)゚。
そして次はどうやらライムシリーズが刊行予定
楽しみ! -
Posted by ブクログ
読書備忘録754号。
★★★★★。
コルター・ショウシリーズ。第一期三部作の完結です。
第一期とか、いつの間に。笑
なるほど、この先もこの世界でショウを活躍させるということですね。
さて前作。カルト集団に潜入し悪を暴き、叩きのめしたショウ。前作の最後に、父の残した記録を見つけたショウは父の意思を引継ぎ、新たな地へ!
父アシュトンは民間諜報会社ブラックリッジが行ってた<都市部活用構想UIP>を調査している中で、不可解な事故死を遂げた。実はこのUIP。とんでもない悪事。そしてこの悪事を暴く決定的な証拠を持って逃げた元社員エイモス・ゴールと共に父はその証拠を隠した。ゴールも不審死を遂げていた。
そして、ゴールが持ち出した決定的証拠はブラックリッジも血眼で探していた。父の隠れ家を調査していたショウをブラックリッジの工作員が襲う。万事休すの状況にあったショウを救ったのは、行方不明になっていた兄のラッセルだった!
そして、ラッセルとショウのコンビがブラックリッジの悪を暴く!とこんなストーリーです。
まあ、この先のストーリーはこの作品を読む上での肝中の肝なので、自分自身の備忘録としても触れないでおきます。笑
このストーリー、さらに面白くさせているのは数々の要素です。それを備忘として記しておきます。
①ショウの兄ラッセルに対する気持ち。父アシュトンを殺したのは実は兄ではないかとずっと疑っていて、それはラッセルにも伝わっていた。ちょっとでも兄を疑ったことを謝罪したくてしたくて・・・。でも謝るタイミングがどうしても。子供か!きみは!笑
今回2人はコンビで活躍しますが、ショウの謝罪出来ていないモヤモヤがずっと続く。その心理描写がストーリーに花を添えている。アメリカ人はなぜ謝ることがこんなに苦手なんでしょうね。笑
ただ、エンディングでは思わずやったね!というガッツポーズを作りたくなるような素敵な決着が待っている。
②サイドストーリーの面白さ。ブラックリッジ事案と並行して、誘拐された女性を見つける懸賞金ハンターの仕事が並行して進む。このサイドストーリーも面白い。
③ブラックリッジの悪行の裏にある更なる悪行。都市部活用構想とは?
ターゲットとした地域に麻薬をばらまき環境を悪化させ、地価を下げさせ丸ごと破格の値段で買いたたき新たな都市事業を進め、高利益を得るというもの。
しかし、その裏には、更に<エンドゲーム・サンクション>と名付けられた100年前の公文書を利用した陰謀が隠されていた。その公文書を公開し認めさせると、企業による独裁国家が成立するというもの。これを狙っているのはブラックリッジでは無くて、バニヤン・ツリーというブラックリッジ以上の悪徳企業。この陰謀が面白い!
④そして魅力的な脇役陣!前回カルト集団潜入でチームになったヴィクトリアともう一人の美女!笑
今後のシリーズに多分欠かせないショウのバックにいるチームのメンバーとラッセルの所属する組織としてバックにいるメンバーの凄腕さ!
⑤そして忘れてはならないのはアシュトンに仕込まれたサバイバルスキル。アシュトンの格言、・・・べからずシリーズが半端なく、どんな困難にも敵の裏の裏の裏をかいて潜り抜けていくプチどんでん返しの連発が最大の面白さ。
大満足の完結編でした!
第二期シリーズも始まっているようですので、ライフワークとして読んでいくシリーズになりました。 -
Posted by ブクログ
ミン・ジン・リー『パチンコ 上』文春文庫。
祖国から日本に渡った韓国人の数奇な人生を描いた大河小説。韓国版の『おしん』という感じのストーリーである。噂通り面白い。
激動の時代の中で祖国に別れを告げ、日本という異国の地で逞しく活きる韓国人。戦時中は日本人も韓国人に負けず劣らず逞しかった。今の時代、軟弱な多くの日本人は言葉もままならない異国で暮らすなど不可能だろう。
日韓併合下の釜山沖に浮かぶ小さな島、影島で下宿屋を営むキム・フニはヤンジャを嫁に迎え、ソンジャという娘をもうける。しかし、ソンジャが13歳の時にフニは結核で静かに息を引き取る。その後もヤンジャは娘のソンジャの手を借りながら、下宿屋を続ける。
17歳になったソンジャは、34歳の仲買人コ・ハンスと恋に落ちて身籠るが、ハンスには大阪に妻子がいることを知り、ハンスに別れを告げる。妊娠を恥じるソンジャに牧師のパク・イサクが手を差伸べ、二人は結婚し、イサクの兄が住む大阪の鶴橋へと向かう。
大阪でイサクの兄のパク・ヨセブとその妻キョンヒと暮らすことになったソンジャとイサクはノアとモーザスの2人の息子を授かる。やがて、戦争は激化し、ソンジャたちは再会したハンスの言葉に従い、田舎へと疎開する。
本体価格960円
★★★★★