池田真紀子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
Audibleにて。
Audibleで24時間26分!!
時間的には長いんだけど、1度も長いと感じることなく、読み始めたらノンフィクションのような物語に惹き込まれて止まらなかった。
2人の男性と重婚したローレ。
ローレの夫がもう1人の夫を殺害した。
ローレはなぜ重婚してしまったのか?
この事件をローレの視点から本にしたいライターのキャシー。
ローレの過去と現在、キャシーの抱えている問題が交互に語られる。
結婚、出産、仕事との両立、夫との関係の変化、子育ての悩みなど、どこかしら2人の女性に共感できる部分があると思う。
それとは反対に、どうしても共感できない部分もたくさんある。
結婚していることを言えずに重婚してしまうローレ。1つの嘘から始まり、嘘で嘘を塗り固めていく。
結婚のことを言うタイミングはたくさんあったでしょ!と思う。「今だよ!今話しちゃいなよ!」と何度心の中で思ったことか…。
ローレとキャシーのそれぞれ秘密にしていた過去が明らかになるに連れて、ミステリーが強くなって意外な方向へと進んでいく…。
1週間近くこの作品の中にいたので、終わってしまうと何だか寂しい。
この長い作品を読み切った満足感も大きかった。
Audibleで前からずっとオススメされていたけど、長いので手を出せずにいた。
ブク友さんのレビューのおかげで読むことができました。
ありがとうございました! -
Posted by ブクログ
桟橋の端に残された月が描かれた置時計と血溜まり。
同日、路地で倒れた男の喉は40キロ近い金属のバーで潰されそばには同じ時計が置かれていた……。
時計に異常な執着を見せる男の目的とは。シリーズ7作目
海外ミステリといえばディーヴァー。間違いなく読みやすい上に面白いから、読む時の安心感が半端ない。
今作は過去作との繋がりもあり、最高。
まさかここであの事件のあの人たちが出るとは思わなかった!サイコウかよー!!!
今作登場した人間嘘発見器のキャサリン・ダンスは私的イチオシのキャラ→どうやらスピンオフ作品がシリーズ化されているらしい。楽しみが増えた〜!!
リンカーン・ライムは今作もツン強めのツンデレやし、アメリア・サックスは今作も悩み迷って道を見つけている。カッコいい!
あと、ルーキーことロナルド・プラスキーの成長が良い。とても良い!
楽しかったー!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ何気なく書店で買った本ですが、当たり。
ルメートルに続いて読みやすい日本語訳で、個人的にオススメです。
保護対象のマイケルがたまにやらかしてエマの足を引っ張ってヤキモキさせられるけど、それがかえって非日常に巻き込まれた一般人の描写にリアルさを加えてくれてます。
目的地へ移動するまでの間にタフになっていき、絆が芽生えていく2人が今後交わらないことが、互いにとって幸福であり、不幸でもあります。
個人的に、マイケルを送り届けた後の展開のほうがドキドキしました。スカッとする結末を迎えるのか、それともエマや<エージェント>にとって大きな不幸が訪れるのか。
この感覚に陥ったのは、マイケルの保護が完了するまでに、物事に疑いを向けるよう思考を誘導されたからだと思います。やられた。
感情の起伏に富んだ文章ではないですが、だからこそ、読者にスリルを想像させ、膨らませていくのだと感じました。面白かったです。 -
Posted by ブクログ
★5 最強の宿敵がニューヨークに現れる!世界トップレベルのプロットに痺れる #ウォッチメイカーの罠
■あらすじ
ニューヨークの高層ビル建設現場、大型クレーンが倒壊して死者がでる大事故が発生してしまう。その後犯人から、富裕層向けの建設を中止せよという脅迫が届き、科学捜査官リンカーン・ライムに捜査依頼がされる。捜査を進めると、どうやら犯人は最強の宿敵、ウォッチメイカーということがわかり…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 安定の面白さ、エンタメ書かせたら世界トップレベルですね。
今回もリンカーン・ライムと科学捜査チームが大活躍。緻密かつ適正、迅速かつ大胆な捜査に胸が躍っちゃうんですが、本作においてはむしろ犯人ウォッチメイカーが主役です。
犯罪への偏屈な愛情、怜悧な頭脳で冷酷無惨という最悪な男。時計や時間について滔々と語るシーンは、まさに偏執狂で恐ろしい。我々一般人とはまるで違う世界に住んでいて、もう理解が追い付かないですね。はー、怖い。
しかし今回は女性とのロマンスがあるんですよ、そして終盤に明かされる動機が何というか切ない。どんなに悪逆な人間でも… 人ひとりの人生をまるっと体験させてもらいました。
チームメンバーが事件に立ち向かうシーンも激熱です!まずは女性刑事のサックス、リンカーン・ライムの右腕で現場捜査のスペシャリスト。テロに立ち向かいひた向きな姿が愛らしい。
特に病院でのエピソードは目が離せませんよ!その現場にいる全員が生命力にあふれてるし、最後にほっこりさせる巻引きはさすが。このシーンを読むだけでも価値がある。
そして巡査プラスキー、通常の警ら業務とともに科学捜査の熟練度も向上してきた若手の彼。働いている人間なら誰しもキャリアや将来性に悩むものなんですが、熱い想いに胸打たれましたね~
そして主役のリンカーン・ライム。散々チームメンバーがカッコいいところを魅せられるんですが、最後の最後に全部もってっちゃう! まさかまさかの展開だし、ラストはエモいし、どうやったらこんな面白い物語を書けるのか。いやーすごかった。
もちろん次々と場面が展開するストーリー、組み込まれたプロットは世界トップレベル。毎回思うんだけど、そのままハリウッドドラマですよね。もしあなたがなんとなくYouTubeの動画やスマホゲームで時間をつぶしているなら、絶対にディーバーの本を読んだほうがいい。世界一のエンタメを体験しないともったいないよ!
■ぜっさん推しポイント
本シリーズはリンカーンをはじめ科学捜査チームや犯人目線で物語が描かれていく。次々と差し迫るシーンが目白押しで目が離せないんですが、ときおり事件を端から見る一般人の目線でも場面が語れるんですよね。こういった工夫でストーリーに抑揚がでてくるし、事件の恐ろしさもリアルに体験できるちゃうんですよね。今回も面白かった! -
Posted by ブクログ
文句なしの大傑作!
ウォッチメイカーとの対決はどれも胸躍るものだったけれど、本作は読んでも読んでも謎が湧いてきて、最後のページまで楽しめること請け合い。最高。
ジェフリー・ディーヴァーの作品は、いつも読む前に「騙されないぞ」と心してかかるのだが、読み進めるうちにストーリーに没頭してしまい、騙されないぞとか思っていたことを忘れてしまう。
忘れたころに「ハッ」としたときには、すでに……ということが多い。学習しないわたし。
でも、その騙されるのが気持ちいいのだ。
本作で嬉しかったのは、訳者あとがきでも触れられている我らがプラスキーの活躍。
いつもライムに「ルーキー(新人)」って呼ばれてたのに!いつのまにそんなに成長して……!と、ずっと読んできた読者としてとても感動してしまった。
サックスも相変わらずかっこいいのだけれど、本作のMVPはプラスキーだとわたしは思う。
犯罪者をおしなべて憎んでいるライムでさえ、憎みつつもどこか敬意を持っているように見える、ウォッチメイカーとの対決。もちろん結末は書けないけれど、またひとつ、新たな物語が始まったように感じ、「ライムチーム」の面々の進化(変化)とも併せて今後が楽しみなシリーズ。 -
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムVSウォッチメイカー!
もうこれだけで読まずと★5のシリーズ第n弾!(調べる気なし)
でも一応読みました!
★5でした!
一応読んで良かった!
リンカーン・ライムシリーズで一番好きな登場人物と言えばライムの弟子ニューヨーク市警巡査ロナルド・プラスキーなんですが、今回はなんとライムから正式な後継者として指名されます
すげー!すげーよロナルド。゚(゚´Д`゚)゚。
そして後継者の名に恥じない大活躍!
行動力が凄まじいのよ
んでライムとは正反対に熱いのよ
でも相変わらずちょっぴり間抜け
でもそこが好き
ウォッチメイカーとの最後の対決と銘打たれた今作
読む前からええええ!そんなんばらしちゃうの!って思いましたが、それさえも伏線のように思います
二重三重四重に張り巡らされた罠と衝撃の結末を堪能あれ! -
Posted by ブクログ
(下巻でもやっぱり)
パーシーをブン殴りたくなり、アメリアにいたっては羽交締めしてビンタしたくなること度々。
そんなジャジャ馬娘たちですが、バッチバチに「しごでき」女子を見せつけて読者を魅する活躍をします。
物語は前作同様どんでん返しの連続で、犯人はコイツ黒幕はアイツ、オチはこうなる…なんて予想はバンバン覆され、いくつも敷かれていた伏線に気付き「え"っ?!ちょっと待ってよ!」と回収される前に何度もページを遡って確認しに行きたくなります。な る は ず!!
ちなみに、
今作初登場(次回作以降レギュラーになるのか未読なので分からないけど)のローランド・ベルに当てはめる脳内配役はマッツ・ミケルセンで。原作の設定をガン無視しているのは重々承知です。
原作設定ガン無視の脳内配役というなら前作からずっとトムは吉沢亮だしね(笑
-
Posted by ブクログ
1997年(日本では1999年)に刊行され、その後に映画化ドラマ化もされたようです。
リンカーン・ライムシリーズ(というかジェフリー・ディーヴァー作品)お初でしたので、このスリリングなジェットコースターサスペンスを素直に楽しめました。次から次にドキドキハラハラして「怖い!怖い!」「えーっ!?」「マジかよっ?!」の連続。
細かに差し込まれる横道エピソードが、そこに繋がるのかという伏線回収。
アクションありのスリルサスペンスモノが好き、鑑識、科捜研モノが好き、安楽椅子探偵モノが好きな人にオススメ。
25年の時を経て初読したシリーズが、現在、15作も刊行(昨年最新作が本国で発表されてるらしい)されているなんて…!オラワクワクスッゾ
ちなみに
映画でのアメリア・サックスはアンジェリーナ・ジョリー。
私の脳内配役としても完璧すぎるほど!
美しい肢体で激しいアクションを立ち回る彼女のどハマりなこと!
でも、単なる警邏巡査にあそこまでのポテンシャルがあるもの??とか、犯人逮捕、事件解決のためだからとはいえ、そこまでやらかして後はどうなったの?!とフィクション相手にツッコミたくなるところがチラチラあります(苦笑 -
Posted by ブクログ
ジェットコースターに例えれば、上巻はカタカタカタと車両を高い位置に持ち上げる言わば準備段階で、下巻がまさにアトラクションのメインの部分。急降下もあればループもあったりいろいろな仕掛けが施されているスリル満点のアトラクション。
犯罪の全貌が見えたかと思えば、実はそれは一部に過ぎず、外側に別の目的がある、ということが数回繰り返される。ライムたちは犯人に翻弄されるが、ギリギリのところで先手を打って最悪の事態は逃れる。
まさかあの人物が黒幕だったとは。そして「ボーン・コレクター」からつながっていたとは。
そしてウォッチメイカーは続編にも登場するライバルになっていくのかな。
本作で特に活躍が印象的だったのは尋問のプロであるキャサリン・ダンス。彼女なくしては本作は成立しなかった。と思っていたら彼女主役のスピンオフ作品があるんですね。 -
Posted by ブクログ
誰もにとって★5なのかは分かりませんが、今の私にとっては★5の本でした。
ちょうど、自分の注意のフォーカスについて考えていた時期に読みました。仕事も忙しく、生活していくだけで多くの注意が必要とされ、私がこのところ疲れ切って感じるのは、自分の外向きになっている注意が休む隙がないからなのではないかと…
アテンションエコノミー:消費者の注意(アテンション)を集めて、それを使いやすい形に包装し直したものを、広告業者に販売して金銭的利益を得ている企業を指す
人がスマホのスクリーンを見て過ごす時間は平均毎日3時間。私たちがこれらを使用している間に目の端でチラつく広告収入により、フェイスブックなどSNS会社に始まるこれらの大企業は右肩上がりの巨万の収入を得ているという事実。もちろんこれらの企業は、収入増大を目指して、私たちが画面を見ている時間を引きのばすため、高額の投資をして、心理戦も含めてあらゆる手管を仕掛けている…
これらのテクノロジーには良いところもあり、要は使いよう…と一言で言ってしまうのは簡単ですが、個人がこれらの周到に考え尽くされたアテンション・エコノミー巨大企業と戦うのは、羊飼いダビデと巨人ゴリアテの戦いのようなもの。
現代のテクノロジーが現状に至るまでの歴史の紹介と、なぜ私たちはこんなにもデジタルデバイスに注意を奪われるのかについての理由の説明(スマホはポケットの中のスロットマシーン-間歇強化-と承認欲求)、細切れにされている自分の有限の注意の人生における弊害、それらを自分の手に取り戻し、人生で本当に大切なものに注ぐための現実的戦略(具体的演習)が記されています。
孤独の効用(困難な問題を明らかにし、情緒を安定させ、信念を貫く勇気につながり、他者との関係を強める力)、趣味を取り戻す(手を使って何かを作ったり、修理したりするのは良いこと)、デフォルトモードネットワーク(人の脳は、認知の休憩時間に入ると自動的に社交生活について考え始める。これは乳児にもみられる本能的な現象)、会話中心主義(人が生きていくのに必要なのは会話であって、接続ではない。テキストは接続-低価値のやりとり-であって、会話と接続は同等でない)についても、とても興味深く読みました。
うっすらと意識していても、はっきりしていなかった事実が自分の中で明らかになったような気持ちです。そして早速、スマホはおやすみモードに。本を楽に読み切ることができ、長くやりかけて放りっぱなしだった小さな手芸を一つ仕上げました(!)
ところどころにソローの「ウォールデン 森の生活」からの引用と考察があり、心に残りました。
ウォールデンもまた読み返してみたいと思います。