池田真紀子のレビュー一覧

  • パチンコ 下

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    親子三世代に渡る在日コリアンの一大叙事詩。
    "人が何者かであるかを決めるのは血だけではない"
    理不尽な差別に人生を狂わされながらも、逞しく生き抜いた人間の言葉に心打たれる。
    ソンジャにあなたの人生は幸せだったと言ってあげたい。

    Black Lives Matterなんてよその国の話と思っていたけど、日本も他人事ではない。
    しかし、それをことさら批判的に描くのではない。
    血が違えど信頼し合える人と支え合って生きていくのだ。
    ソンジャがまるで国と歴史をひとりで背負っているかのような壮大なドラマだった。

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    2023年12月09日
  • ネヴァー・ゲーム 下

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    新しい主人公の話も一気に楽しめました。謎も続いて、次のを読むのが楽しみ。可能性とリスクと確率を考えるのって、参考にもなります。でもこんなサバイバルスキル、身につけるの大変だろうなぁ。

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    2023年11月30日
  • ララバイ

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    言葉選びが天才だなあ
    表現方法は突飛だし、内容もえ?!ってなるところもある
    でもそれがとても面白いし、もっと人気になって欲しいと思った
    すごく考えさせられる

    色々考察しながら休み休み読んで15時間くらい

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    2023年11月15日
  • パチンコ 上

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    鶴橋駅はよく行くので、猪飼野の在日コリアンの住宅街から鶴橋駅のキムチ売り商店街までの土地風景はよくイメージでき馴染みやすかった。
    戦時中の在日コリアンの、生きるために不遇な環境に争う姿を描いたストーリーで終始弾かれました。
    まだ上巻読後ですが、、

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    2023年11月04日
  • ハンティング・タイム

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    ネタバレ

    追跡者コルター・ショウの第四弾。

    足元をすくわれすぎて著者に接骨院の請求書を送りつけたくなるレベル。
    そう帯には書いてあった。
    それに引きずられたとは思いたくないが、
    疑心暗鬼に陥ってしまって、純粋に楽しめなかったのが残念。

    とにかく、登場人物を片っ端から疑ってしまう。
    元刑事で妻に暴力をふるって刑務所に入っていた男が、
    出所し妻を殺そうと家に押しかける。
    いかにもな設定に、どうひっくり返すのかを楽しみにしていたら、
    やはりだった。

    次に裏の顔があるのではと、疑っていたのは、
    コルターが雇われた会社の警備担当の女性。
    元諜報員だったが、情報漏洩のため暗殺指令が出てしまい、
    名前も体形も職

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    2023年11月03日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    ネタバレ

    私は野生を忘れた草食動物です。現代人に野生を取り戻させる圧巻の文学。

    「私はジョーの前立腺です」から始まる、私は〇〇です、が好きだ。この構文、ファイト・クラブ構文と言っても良いのではないだろうか。(元ネタは雑誌みたいだけど)

    ファイト・クラブの創設者、タイラーは「僕」のもう一つの人格だった、というところに何故気がつかなかったのだろうと思うほど、比喩やシーン転換が巧みだった。
    そして、殴り合い、全身に怪我をしながらでないと到達できない境地。私たちはフィクションを通して、とても自分では体験できないあらゆる体験ができるのだが、この「ファイト・クラブ」の描写は、騒乱プロジェクトや、タイラーのキスな

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    2023年11月01日
  • パチンコ 下

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    この小説は誰かを糾弾するような物語ではない。過去はかえられないけど、学んで受け止めることはできる。そうしたいと思えるような物語でした。

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    2023年10月30日
  • 魔術師 下

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    リンカーン5作目
    マジック、イリュージョンに翻弄されっぱなし
    誤導に乗っかって、向かっては引き戻されの繰り返し
    下巻の途中で、もう終わりかと思ってページの残りを見たくらい

    面白かった

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    2023年10月18日
  • パチンコ 上

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    まず思ったのが、私は歴史を知らなさすぎる。戦中戦後の在日コリアンの立場や生活を生々しく知ることができた。その上で戦後80年の現代を生きている私はどう生きるべきなのだろうか。

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    2023年10月15日
  • ハンティング・タイム

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    「どんでん返し20回超え。」

    いやいや文藝春秋さん
    数を誇るようになっちゃあおしまいよ┐⁠(⁠´⁠ー⁠`⁠)⁠┌


    っていや質も申し分なかった〜!
    というわけで懸賞金ハンター、コルター・ショウの新たな三部作が開幕です!

    しかしもうのっけから残念で仕方ない
    どうやら前作から3年くらい後の話なんだがヴィクトリアいないんよ
    好きだったのになー
    あ、前作でショウといい感じになった女の人ね
    ま、今作でもいい感じの女の人が登場するけどもね
    ソーニャね
    ソーニャもいいね
    緑の瞳が印象的な元軍人ね(諜報系?)

    ああ、ショウのパートナーになる女の人の話しかしてないw

    それにしてもとんでもない伏線の量だ

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    2023年10月12日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    ネットの友達の数の多さより、自分のリアルフレンズの方がいい。それが人間だもの。

    本書にあるデジタル片付け。かなり荒療治である。
    習慣本によくあるすこしずつ変えていこうでなく、30日間きっぱり断つ。
    そして、毒が抜けたさっぱりしたあと、自分に本当に必要なもののみを選別していく。

    参考になった。



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    2023年10月06日
  • ハンティング・タイム

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    コルターショウのシリーズ最新刊。どきどきしながら先が気になって、読む手が止まらなかった。どんでん返しも最高!次回作も楽しみに待ちたい。

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    2023年09月28日
  • パチンコ 上

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    朝鮮に生まれながら、時代の流れの中で日本に来て、必死に生きていくソンジヤ。ハンスとの出会いで、息子を授かり、イサクの愛に包まれて日本へと辿り着く。賢く世の中の流れを読み取り、戦争を乗り越えて、陰で彼女と家族を支えるハンス。家族への愛を、それぞれに抱きながら、日々を懸命に生きていくソンジヤとその家族。戦前戦後なので、過酷な運命ながら、一人一人への作者の温かい描き方がとても良い。訳者の方の文章が巧みで、最初から好感を持って、話にグイグイ引き込まれていった。

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    2023年09月12日
  • 真夜中の密室

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    久しぶりのリンカーン・ライムシリーズ。15作目。どんな鍵でも破ってしまうロックスミス。一人暮らしの女性の部屋の鍵を開けて侵入し、ニューヨーク市民は震撼とする。目的は何?次の標的は?

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    2023年09月08日
  • ボーン・コレクター(下)

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    どんでん返しが最後まで続いて
    最後まで面白く読み上げた。
    海外作家ならではのジョークがたくさんで
    普段の読書では楽しめない時間を味わえた。
    ライムとサックスのコンビも良いし
    ライムの気持ちが動いて欲しいと思う
    続編も即購入したので読んでみます

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    2023年09月03日
  • エンプティー・チェア 下

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    再読
    リンカーン3作目
    更に面白かった
    エンプティ・チェアって、なるほど。
    最後までみっちり飽きさせません

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    2023年08月30日
  • ボーン・コレクター(上)

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    序盤は難しくて苦労したけど
    慣れてくると物語の筋が掴めて
    久しぶりの一気読み。
    この後のボーン・コレクターの動きが気になる

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    2023年08月30日
  • パチンコ 上

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    素晴らしい内容。 
    日本人が知らなかった、知ろうとしなかった在日コリアンの話し。
    ここ何年間かで一番胸を打たれた本に巡りあえたことに感謝。

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    2023年08月16日
  • ファイナル・ツイスト

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    読書備忘録754号。
    ★★★★★。

    コルター・ショウシリーズ。第一期三部作の完結です。
    第一期とか、いつの間に。笑
    なるほど、この先もこの世界でショウを活躍させるということですね。

    さて前作。カルト集団に潜入し悪を暴き、叩きのめしたショウ。前作の最後に、父の残した記録を見つけたショウは父の意思を引継ぎ、新たな地へ!

    父アシュトンは民間諜報会社ブラックリッジが行ってた<都市部活用構想UIP>を調査している中で、不可解な事故死を遂げた。実はこのUIP。とんでもない悪事。そしてこの悪事を暴く決定的な証拠を持って逃げた元社員エイモス・ゴールと共に父はその証拠を隠した。ゴールも不審死を遂げていた。

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    2023年08月09日
  • パチンコ 下

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    在日、コリアン、ってその単語自体がなんとなく蔑称のように思ってた。当時日本が、日本人が、その人たちにしたこと、その事実を変えることは出来ないけど、その事実をしっかり受け止めて考えることは出来る。そうすることが、今の私たちの義務だと思う。
    私の周りにも、半島出身の人たちになんとなくの嫌悪感を抱いている人たちがいるけど、そういう人にこそ読んで欲しい作品。
    隣の人に優しくする、シンプルだけど意外と難しいのかもしれない、そのことだけはきちんと忘れないようにしようと思った。

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    2023年08月08日