池田真紀子のレビュー一覧
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ものすごく好み。おもしろい!
資源が枯渇した世界で、現実に希望がなくなった人々は極めてリアルなメタバース空間「OASIS」で大半の時間を過ごす。もはやそこでのアバターこそが本当の人生になっている人も多い。
ある日、OASISを作った億万長者のギークが亡くなる。遺言には、OASIS内に仕掛けた謎を最初に解いた人に遺産のすべてを渡すとの記述が。
世界観の設定が見事。
メタバース空間のルールや規模、学校まであったりセーブ機能がなかったり。
自分が愛した80年代カルチャーをみんなに知ってほしい、好きになってほしいっていうギークの気持ちもよくわかる。
パーシバル、エイチ、アルテミスなどのキャラクターもすごく良い。
謎解きはよくできてるし、シクサーズの行動には戦慄した。
続きが楽しみすぎる! -
Posted by ブクログ
読書備忘録1019号。
★★★★★。
サバイバリストで懸賞金ハンター、コルター・ショーシリーズ第4弾。
今回面白いのは、いつも人を探す立場のコルターが、探される立場でもあるという点。
もちろんディーヴァーですから、帯にあるように一筋縄ではいかないストーリー展開!どんでん返しの連続技!
面白くないはずがない!
物語の出だし。とある廃墟の倉庫で如何わしい取引がされている。
取引物はSITとやら。なんじゃいこれ。
携帯型原子炉SMRとかいうものがある。持ち運び可能?ということは悪意をもってウランを取り出して軍事利用することが可能!それを防ぐために取り出そうとしたらウランを無害な化学物質に変質させてしまう、いわばセキュリティデバイスがSITのようです。
しょーもない社員が、自分のギャンブル借金を返済する為に第三国に売ってやろうとしていた。
これを阻止してくれと請け負ったのがコルター。
発注元はSMR・SITの開発を担うエネルギー会社、ハーモン・エナジーの社長。
まあ、これは普通に取引をぶっ壊した。序盤ですから。
一方別の物語。
元妻への傷害罪で服役していた元警官ジョン・メリットが3年の刑期を1年に短縮して出所。
元夫が出所したら殺される!と思った元妻アリソン・パーカーと娘のハンナ・メリットは姿をくらます!
そして、ここがポイント。
アリソンはハーモン・エナジーの超エリート技術者!
ハーモン・エナジーの特許はほぼアリソン。SITもアリソンが開発!
アリソンにもしものことがあったらやばいハーモンエナジーの社長はコルターにアリソンと娘を探して守ってくれ!と依頼する。
そして冒頭の追いつ追われつの行き詰る冒険活劇が始まる!
アリソンを探すコルター!
アリソンを探す元夫のジョン!この恨み!殺してやる・・・!の他に何か元妻が秘密を握っている?
元夫から雇われたと思われる2人組の殺し屋モールとデズモンド(伊坂さんの殺し屋シリーズみたい)!はアリソンを追いながら更にコルターも追う!
いや~。
コルターはいつも通りです!
親父さんに教え込まれたサバイバル術と、探すため、見つからないため、の選択肢をどこまでもロジカルに絞りこんでサバイバルしていく。そして、ジョンと殺し屋もコルターに負けず劣らずとんでもなく優秀。これやばいヤツ!
加えて、味方だと思っていたアイツが実は!こいつが実は!というどんでん返し!
そしてすべてのスパゲッティは解されて伏線回収したたどり着いた先には、そうだったのか!と涙(は出ないけど)!
今回、ハーモン・エナジーの警備を担当しているソーニャ・ニルソンとか言う軍隊上がりの女子と良い感じになったので次回作での更なる活躍を期待せずにはいられないですわ。
作者もライムシリーズよりこっちに軸足が移っているような気がするぅ! -
Posted by ブクログ
一気に読んじゃった感。サスペンスでもミステリーでもないのに先が知りたくて仕方ない感じ、久しぶりに味わった。あらすじも何も知らないで読んだのだけど、思いの外、日本がフューチャーされてたのも親近感が湧く。アメリカのコアなゲーマーに取っては日本のゲームデザイナーだろうがスラスラ名前が挙がるんだ。世界の小島秀夫すぎる。びっくり。
友情の話なんだな、と解釈した。仕事の話でもあるけれど。下手に帯とかキャッチを読んでたらかえって読まなかったかもしれない。ちょっと私は起承転結を求めすぎるところがあるけれど、これはそういう話じゃない。どちらかというと心の栄養とか表現される様な物語かも。
読み終わったあとのこの感じを言語化するのがとても難しい。
読んでよかった。 -
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この小説もまたゲームのようだ。
読破まで1ヶ月強かかってしまった。少しずつ少しずつ読んでようやくゲームクリアとなった。サム、セイディ、マークスと夏を満喫した。
読み終えてみると作品そのものがシリーズもののゲームだったように感じる。
各キャラクターに成長や変化があるのはもちろん、前章で出てきた伏線が回収されたり、ニヤリとする対比や繰り返しがあったりして、このゲームは2周目3周目の周回で気づくこともたっぷりありそうだ。ひょっとしたらイースターエッグ(隠し要素)もあるかも…
休みをとってガーッとプレイするのもいいけど、一つ一つの街をゆっくり時間をかけて攻略するのもいいもんだ。そしてそういう楽しみ方を受け入れてくれる作品だった。
今まで読んだ中で1番繰り返し読みたい作品かもしれない。いつか強くてニューゲームをしたいなあ。 -
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これは、想像の上を行く展開でした。
ライムが追うウォッチメイカーの事件と、サックスが追う腐敗警官の事件。
この二つが交差することは予想できましたが、思った以上に正面から交じり合っていました。
ウォッチメイカーとその相棒。
最初から、完璧主義の犯罪者が相棒には選ばないような人だったので、そのうち分裂するだろうとは思ったものの、その破局は早めに訪れ、早々にウォッチメイカーの正体は割れ…と思ったら、あんな展開になり…。
確かにいつもの展開から考えると、ああなってこうなるよね、と思ったら、ああなってこうなった後さらにそうなるわけですか!
でも、それはまだ本命というわけではなく。
北欧のミステリなら一生抱えていきそうなサックスの心の痛手も、アメリカの人気ミステリだからきっとこの作中に解決するんだろうなあとか、思った以上にメタ読みしてしまいました。
肝心のウォッチメイカーは、シリーズ屈指の悪党ではありますが、悪を行うのが好きというよりも、人の意表をついて整然とことを行うのが好きで、たまたま悪に対する嫌悪感の持ち合わせがないだけ、という気がしました。
要するに、退屈を嫌うライムの対極にいるもう一人のライム、というような。
結局逮捕に至らなかったわけで、この先またライムとかかわることがあるということなんでしょうか。 -
Posted by ブクログ
読書備忘録1015号。
★★★★★。
そりゃ5つですよ。
だって、ウォッチメイカーですよ。
だって、シリーズ16作目ですよ。
ニューヨークの高層ビル建設現場でクレーンが倒れる。
政治団体から犯行声明が出る。
上級市民だけが嬉しい高層ビルの建設は即時停止し、パンピー向けの公営住宅を手厚くしろと!
そしてこの要求が飲めなければ24時間後に再びクレーンを倒すという犯行予告。
建設ラッシュに沸くニューヨークでは無数のクレーンが稼働している。
次に斃されるのはどこの現場だ!
更にクレーンが次々に倒れたら!
史上最大の危機に晒された市長はライムに捜査を委ねる!
一方のライム。
宿敵ウォッチメイカーことチャールズ・ヘイルからライム殺害予告が届いており、それどころではない!
という感じでもなく割と余裕あり。
ストーリーはクレーン倒壊現場からの微細証拠の分析から、犯行手段、次のターゲットを見つけるライムチームの捜査が柱となるが、今作は多元・多層構造が激しく、一見無関係と思われる小さい捜査、事件を刮目しながらしっかりと読む!
そうすると、インフラ資料盗難事件、爆弾屋タール殺害事件、ニューヨーク市警アンディ・ギリガン殺害事件、ホームレスの男、政治家の討論会などなどが繋がってくる!
作者渾身の作品になっていると感じましたわ。
そして忘れてはならないちょっと抜けてるロン・プラスキーの活躍!
今回も追い込まれましたが、ライムの正式な後継者に指名されたのでこのシリーズもそろそろ終焉かなと感じましたわ。
忘れてはならないのはシモーン。
そこには愛があったね。確かに愛が。
そして居るよね。そこに。まだ居るよね。
次作あるね。
疲れたのでいつも以上に手抜きな備忘録でした。
4作レンちゃん備忘録の最後にして失敗した。 -
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ネタバレ蜜蜂
蜜蜂の謎の失踪というニュースを見たことがあると思います。
ある日急に何の前触れも無く蜜蜂がいなくなってしまう。そして、その行く先もわからず、死骸も見つからない。
原因として農薬説やホルモン異常説、地球温暖化説などいろいろと推測されていますが、真の原因はわかっていない。
そんな蜜蜂を巡る、過去・現在・未来の3つの物語が平行して描かれます。
過去は、養蜂用の巣箱を考案した男一家のお話、現在は、養蜂家一家のお話、未来は蜜蜂の絶滅により、衰退した人類社会の中で受粉労働者として働く女性の一家のお話。
この3つのお話しが、エンディングで見事に一つの物語を紡ぐという見事な構成です。
何より、人類が衰退に瀕している近未来の状況がリアルに描かれています。
最後は希望のあるエンディングですが、それに至るまでの各家族の葛藤や悲劇も良く描かれています。
久しぶりにページをめくるのが楽しみな本に出会えました。
竹蔵 -
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在日でもなく、この時代の日本に暮らしたわけでもない著者が、なぜここまでの物語を書けたのか。それが不思議でならない。そこにまず驚きを感じながら読み進めた。
多くは事実に基づいているのだろうが、物語である以上フィクションも相当混じっているはずだ。それでも破綻することなく、最後までぐいぐい読ませる。四世代にわたる家族の物語を丁寧に描きながら、一人ひとりのキャラクターがしっかり立っている。
女性主人公には、正直なところ、ややいらだつ場面もあった。なぜそこでその行動を取るのか、と。ただ、それが母親というものなのだろうとも思う。
大河ドラマのような壮大な物語でありながら、同時に、紛れもなく実在した歴史の一部でもある。
自分自身の生い立ちと重ね合わせながら、こんな苦労を重ねて生きていた人たちがいたのだと、はっきり意識させられる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
面白かったのでほとんど一気に読んだ!
家族四代記だから、上巻に比べて下巻の登場人物が多いったら。
眠れない夜にそのひとりひとりを思い出してみたりして楽しかった笑
これ、著者が英語で書いたものの、日本語訳なんだね。てっきり韓国の文学だと思っていたけど、巻末の解説を読んで、納得しました。
なんにせよ本当に面白いのでおすすめします。
「パチンコ」ってタイトルが、俄然生きてくる下巻。
コ・ハンスの心情、内心の葛藤、本心なんかも、知りたかったな。
地味で強情なソンジャも、
高潔でザ・聖女なキョンヒも、
現実に生きるヤンジンも、
モーザスの妻裕美もみんな知り合いのように思える。
そしてノア。繊細なノア。私にはちょっとその気持ちが計り知れないところがあって、ノアの顛末にはたいそう驚いたよ。
ソロモンまではいいとしても、悦子とか花のくだりは正直しんどかったなぁ。 -
Posted by ブクログ
特に美人でもないし取り柄もないけど、努力家のがんばりやで強情な女の子が、なぜか周囲のいろんな長身イケメンにモテる話って、少女漫画にはありふれすぎていてもうお腹いっぱいなんだけど、
この小説は完全にそのパターンかと思いきや、ギリギリのラインで読ませてくれる力があった!(もしくは、私自身の内面の問題がいくばくか解決していたのかもしれない)
舞台が韓国の釜山と、大阪の生野区っていうところも良かった。どっちも興味があったりよく知ってたりする。
いやでも実際は生野区全然知らなくて、帰省中に鶴橋に行きたかった。今回は行けなかったけど。
ずっと心にひっかかっていた、差別が生まれた歴史や経緯について、当事者視点で覗き見できるのは小説はならではの魅力だと思う。
本当に面白かった!
詳しい内容や登場人物については下巻を読んでから書きます、下巻購入行ってきまーす!
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Posted by ブクログ
「いまもゲームやるよね?」と聞かれたら「もちろん」と答えられる程度には、いまもプレイしていますし、この本に出てくるゲームは結構プレイしているものが多くて、それぞれの時代を懐かしく思い出したりしました。
特にスーパーマリオや、MGS、GTAとかは特に印象深かったな。ただ、2001年にオンラインゲームはかなり早いよねと思ったりしたけど、これは日本にいたからそう思うのかもなぁ。
『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』は小説としてはそれなりに紙幅の太い部類に入るんじゃないかと思うんだけど、この長さだからこそ確り登場人物が描かれて発生するイベントでいちいち心を動かされることになる。主要なキャラクタが不完全なのがいいよね。完璧な人もしくは大人ばかりだとドラマは動かんわけよね。
不和もそうだけど、NPCとか結構虚無感がきつかったな。でもとはいえ、すげぇいい小説であった。ビデオゲーマーは是非読むべきだなと。
あと、中国のチェスは囲碁じゃなくって象棋じゃなかったかしらと思ったりした。