池田真紀子のレビュー一覧
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昨年、釜山に行ったときに影島を訪れた。限られた土地に所狭しと住宅が立ち並び、ここに朝鮮戦争で攻められ避難してきた住民たちが肩を寄せ合って暮らしたのだという話を聞いた。
在日朝鮮人―日本が1910年に韓国併合を実施し、1948年にサンフランシスコ平和条約が発効するまで、韓国から日本に渡ってきた人々とその子孫は特別永住者としての地位が与えられた。朝鮮半島では地勢的影響から、長く他国の占領下に置かれまた東西冷戦の分断最前線として経済発展が抑制されてきた。
貧困にあえぐ人々は着の身着のままで日本に渡り、言語も通じないままバラック小屋のような不衛生な住環境で暮らして日銭を稼ぎながら生きてきた。そのバ -
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読書備忘録911号。
★★★★★。
久しぶりの翻訳本。堪能しました。
作者はあとがきで、この作品は働くことの小説である。と言っています。
さらに作者は、この作品は愛についての小説である。とも言っています。
加えてシンタローは、この作品は家族についての小説である。と言っています!
しつこくシンタローは、この作品は生きることについての小説である。とも言っています!
アンフェア・ゲームズ社のメンバーは家族ですよ。
どんなにすれ違っても、いがみ合っても、愛し合っても家族という関係だったんだと思う。
なので絶対に見捨てず、置き去りにせず、寄り添う。家族だから。
そして最後、さて次のゲーム作ろうか! -
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子供の頃に出会った男女。友達以上、恋人以上、の想いをお互い持つが故にぶつかり時には憎しみ、何年も口聞かない、とか極端な行動もするのに、根っこの部分でリスペクトと、お互いをかけがえの無い存在だと認めているから、時が経つとまたお互いを必要とする人間関係性にとてつもなく惹きつけられました。
2人の関係が男女の恋愛じゃ無いけど、そこに確実な何かがずっとあるのがひしひしと伝わってきました。
サムもセイディも素直で、でも素直になりきれなくて、勝手な誤解や妬みがあってピタッとハマる時もあれば思い切りぶつかる時もある。ぶつかる時は思い切りソッポ向いちゃうのがなんかアメリカらしいな、なんて思ったりしました。
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Posted by ブクログ
サムとセイディの30年弱を、共に葛藤しながら伴走させてもらった。
私は、こういう主人公と長い時間を過ごせる小説が好きみたい。
深くその人を知れるから。
才能のあるお互いがお互いにとって唯一無二の存在であるふたりが、ゲーム作りを通して時を重ねていくんですが、価値観のズレに傷ついて、猜疑心や嫉妬心で溝ができてしまう。
でも、周りに素敵な仲間や家族がいて、ふたりを見守ってくれている…
たくさんの苦難を乗り越えて、互いの大切さを知る。
等身大の人間っぽさが、すごくよかった!
安っぽくふたりを恋仲にしないのがよかった!
現実の辛さを、ゲームで癒されていく描写もすごくよかった。深くて寄り添ってくれる感 -
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映画「ファイトクラブ」が大好きで、原作も気になったので読んでみました。結論からいうと、人生のバイブルになるかもしれない1冊です。というと大げさに聞こえるかもしれませんが、これは小説という形を取った一種の思想書だと思います。我々の人生はどこにあるのか?何のために生きるのか?そういった誰もが一度は抱くであろう人生の問いに、暴力的かつ生々しく迫ったのがファイトクラブだと思います。漫然と生きている、人生に意味を見出せていない、生を実感できていない、自分の人生じゃない気がする、少しでもそう感じるならこの本はきっと心に響くでしょう。他人から人生を主導権を取り返し、自分の人生を歩み出しましょう。人生の主人公
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面白かった!グイグイ引き込まれて夢中で読みました。森へ入っていく主人公トリシアは9才にしては大人びて、頭もよく、観察眼があって、運も強い。それが面白い。
森の細かな描写は美しく、恐ろしい。広大な世界の光や闇が実際思い浮かぶよう。歩くうち思いも掛けない情景が突然広がり、唖然とさせられ、ゾッとして、虫のうっとおしさにウンザリして、自然の怖さを見せつけられる。その中でも野生動物を見て喜ぶ子供らしさもあるトリシアの視線全てに生き生きとした生命力を感じる。
あらすじを数行でまとめると単純な話なのに、命のかかった大冒険のワクワクとスリルと、現実を超えた驚異的な展開、魅力的な登場人物や悪魔じみたもの、トリシ