ヨシタケシンスケのレビュー一覧
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前作を読んでない状態で読んだ。光の配置に関するセオリーまでは理解できたが、現像や絞りについては実際にRAWで一眼レフ撮影をして現像してみないと理解できないかもしれない。
著作の中盤あたりで唐突に『これ描いて死ね』が紹介されており、「〔写真撮影の〕制作会社では教科書にしている、この本の漫画論はそのまま写真にも当てはまる」(pp. 134–136)という主張までされていた。写真の魔道に陥ることがないようにという配慮で描かれたのだろうが、実感がこもっているくだりだった。
プロの写真家から褒められることの中にはヤリモク・不倫目当てでの褒めがあるから気をつけろ、ということも、このままの台詞ではないが複数の節でサラッと言及されており、これもまた別の〔様々な分野によくある、イヤな〕魔道だなと思った。
著者は1983年生で今年で満43歳、そして多発性骨髄腫に罹患しているとプロフィールにある。昔よりはストレートな死病ではなくなっているかもしれないが……。勝手にも、長生きして欲しいと願う。 -
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桃太郎を鬼ヶ島へと焚き付けた指示役くん聞こえますか?
この本の中に収録されている桃太郎を読むのです。
鬼目線で描かれた桃太郎のお話です。
これは涙なしには読めません。
こんなにも善良な鬼を痛めつけるとは、それこそ鬼の所業。
鬼の長老の達観した言葉を胸に刻むのです。
鬼の長老の言葉を聞けば桃太郎たちも己のしでかしたことの軽率さを恥いるでしょう。
そう、それが更正への第1歩。
あなたが更正するのを私たちは見守っていますよ。
そうなのです、桃太郎が面白かったのです。
桃太郎ってなんだかおかしいなぁと思っていたのです。
そう思っていたのは私だけではなかったようです。
善良な鬼説、私はあると思います。
この本読んでてね、又吉さんの割合が多いなぁって思ってたの。
ヨシタケさん少ないなぁって。
そしたら最後の方に未復元シートの一蘭が載ってて。
そしたらヨシタケさんの圧倒的に多くて。
なんか納得した笑
この2人の本ってなんか面白いよね。
つい読んじゃう。
紙の感じも古っぽい感じになっているのがまた面白いんだよね。
本が好きな2人が好き勝手に作った本。みたいなのが面白くて好き。 -
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ヨシタケシンスケさんのイラストエッセイ。イラストについての解説が添えられている。イラストだけのページもあり眺めていると、美術展を訪れたときのような感覚を味わえた。
印象に残ったのは、以下の4点。
『ラーメン屋のスープの話』は、足し算ではなく引き算で本質を磨く発想。クリエイティブな仕事ほど「何を削るか」が大切なのだと感じた。
『なぜうまくいかないのか』は、大前提そのものを疑う視点の重要性について。与えられた枠組みの中で考えるのはできても、その枠自体を疑うのは難しい。
『途中まで完璧』は、自分だけの思い込みで進めた結果なら、その責任も受け入れるしかないという覚悟だろうと上司目線になってしまった。
そして『心にはめる軍手』。世の中の出来事を少し柔らかく受け止めるためのクッションを、自分の心の中にも持っておきたいと思った。
ユーモアのある絵と言葉の中に、物事の見方を少し変えるヒントが詰まっていた。 -
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ネタバレ又吉直樹とヨシタケシンスケによる『その本は』は、「本を読む楽しさ」そのものを優しく思い出させてくれる作品だった。世界中の“めずらしい本”について語られる物語はどれも自由でユーモアに満ちていて、ページをめくるたびに想像力を刺激される。短いエピソードの連続なのに、一つひとつに不思議な余韻があり、気づけば夢中になって読んでいた。
又吉直樹の少し切なく温かい文章と、ヨシタケシンスケの柔らかく遊び心のあるイラストの相性が抜群で、読んでいるだけで心地よい。笑える話もあれば、ふと人生について考えさせられる話もあり、「本」という存在の奥深さを改めて感じさせてくれた。
特に印象的だったのは、「本は知識を得るためだけのものではなく、人の孤独や想像力に寄り添ってくれるものなのだ」と自然に伝わってくるところ。読後には、本屋に行きたくなったり、積読していた本を開きたくなったりする、不思議な力を持った一冊だった。 -
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「パパ手帳は無くていいの…?」
から始まる、父視点の育児エッセイ。
ヨシタケシンスケさん節全開だから、時にニヤニヤ、時にヒンヤリ。
赤ちゃんの頭の匂い、おでかけの荷物問題、共感することがたくさんあって、チビちゃんのベビちゃん時代をついつい思い出す。
「にわかファン」に納得。お腹で10ヶ月苦楽を共にしたママと急にパパになった気持ちの違い。急に育児を語られてもね。
とにかく育児あるあるが満載で、とくに父のちょっぴり寂しい気持ちが、そうだったのか、いや、今もそうなのかも、とほんのり理解。
すごく小さなことなので忘れがちな子供の様子が細かく描かれているから、なんとなく読み返してしまう。
仕事先で育児に必死な若いパパたちにおすすめしてみようかな。