ヨシタケシンスケのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分で少しひいているけれど、この本の最後で泣いてしまった。
ここ10年くらいずっと荻上さんのラジオやポッドキャスト「セッション」を聴いているので、質問の的確さや議論の複雑な筋をまとめるしなやかさなど、インタビュアーやアンカーとしての荻上さんの力の確かであることについては疑いようがなく信用している。
だが、個人についてはどうだろう。この本に書かれていたが、私も著者同様に一度信頼した相手に対して「ゼロ距離」になりがちなので、以前に著者の家庭についてスキャンダル的なニュースがあった時に、荻上さんの全体像を知るのが怖くなり、そこから「セッション」外では荻上さんの情報を一切見ないようにしてきた。
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Posted by ブクログ
新しいものの見方を手に入れられる本。文章が優しくて読みやすい。ヨシタケケンスケさんのイラストも良い。本文のイラストじゃなくて、テーマに沿ったヨシタケさんのストーリーと言うところもとても良い。
チキさんが鬱だったときに頼りにしていた精神科医の先生の説明が、困っている人が求める人物像を言語化したものだと思う。メモしておこう。
【簡素だけど、こちらの「症状」だけでなく「辛さ」に対応しようとし、一緒に困って見せた上で、改善策を提示してくれる。上から目線ではなく、かといって頼りないわけでもない。「困り事の解決同盟」という感じがして、大変居心地が良かった。】
そう、困りごとの解決策を一緒に考えてくれ -
Posted by ブクログ
色々と考えさせられました。
歳を重ねれば重ねるほど
視野もピントも限られてきます。
だからこそいろんな「めがね」が必要に、大事になってくる。
とあとがきに有りました。
ようやくここでタイトルのみらいめがねが腑に落ちたのです。
「フレーミング」に気をつけろ
は特に再認識と反省をしながら読みました。
フレーミングとは枠付けと呼ばれる理論で、ものの見方を誘導するような「提示の仕方」をよぶようです。
私も全ての差別に加担し無自覚だったと。
本を読むこと、知識を得ること、考えることは時には痛みを伴い、なんて愚かな人間なのだろうと恥ずかしくなることも有ります。
久しぶりに読書の楽しみを味わえました。 -
Posted by ブクログ
「こんな本、ほんとにあったらいいのに…」
本好きならほしい、そんな“空想本”をそろえた不思議な書店。それが『あるかしら書店』です。
ヨシタケシンスケさんが描くこの絵本は、「カリスマ書店員養成所の1日」「本とのお別れ請負人」など、絶妙に“ツボを突いてくる”本の数々で構成されています。ただの面白ネタ集ではなく、ページをめくるたびに、「あぁ、こういう本、欲しい…」と、心の奥をなでられるような感覚が広がっていきます。
中でも、「ラブリーラブリーライブラリー」や「本屋さんってどういうところ?」は、本に想いを馳せて、思わずしみじみ。ヨシタケさんの絵はもちろん、ちょっと斜め上の発想と、くすっと笑える一言 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「死を忘れるな」とある意味で重い言葉が題名の絵本。
いつ死んでしまうかわからない。自分の死がいつかは選べない(自殺は別として)
自分の好きなように一生懸命、生を謳歌するしかないんだろう。
同じ人間でも、日によって色んな日や色んな人生の楽しみ方があるし、それぞれの人間の生き方がある。
選べるものは、自分で選んで生きていきたい。
「だれもわるくないけど、だれもしあわせじゃない」という汚い雪だるま。
自分が辛い時に、自分がしてほしかったことをしてあげること、自分がしてほしいことを考えること。
それってとても優しいことできっと難しい。(自分がしてもらえなかったことを、してあげたい気持ちはあって