黒木あるじのレビュー一覧

  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    ネタバレ


    子供向けながらも、大人でも面白いということと、好きな作家が何人か書いていたので読んでみた。面白かった。特に最後の恩田陸のはすごかった…。


    「象の眠る山」田中啓文
    象眠山(ぞうみんやま)というのが出てくるので、象?ガネーシャ?と連想させておいて、正体は昆虫。最後のオチも、もしかしたら寄生されたかも、というもの。
    それでも、UMA的な存在や、横道という解説キャラが出てくるので面白かった。横道が解説して助けてくれる、便利すぎるキャラ。

    「とりかえっこ」木犀あこ
    人頭(じんとう)という怪異。出現条件がピンポイントすぎる。何か元ネタがあるのか?50.65センチというのは人の肩幅?何から来てるんだ

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    2025年08月28日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    恩田さんの秀逸。
    「象の眠る山」田中啓文
    「とりかえっこ」木犀あこ
    「誕生日のお祝い」田中哲弥
    「おぼえているかい?」黒木あるじ
    「能面男」恒川光太郎
    「爪に関するいやな話」牧野修
    「骨もよう」篠たまき
    「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸
    「六年一組の学級日誌」恩田陸

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    2025年08月13日
  • 国道1号線怪談

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    書き手それぞれの個性があって飽きずにあっという間に読み終えることができたので星5です。いろいろな切り口の怪談を堪能することができてゾクゾクしました。

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    2025年06月23日
  • 怪談一里塚

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    短めの怪談はたいそう読みやすかった。新人の怪談作家さんたちの作品集。
    好みだなーと思う文体の方々を発見したりと満足だった。
    今回非常に心に残ったのが浦宮キヨ『井戸ポンプ』千稀『古いしきたり』筆者『営業の下村さん』『記憶に無い別れ際』『辿り着く記憶』月の砂漠『音が聞こえる』中村朔『ミ様』
    他にもたくさんあったけど『井戸ポンプ』は井戸の怪異のはなしだけどなんでこんなに井戸とか水際の怪異って凍える怖さあるのかな。『古いしきたり』も神様なのか妖かしなのか分からないモノの怖さみたいな、まるで物語のような映像が浮かぶ。『営業の下村さん』が失踪して誰も家に行かなかった?ミイラになるまで??不可思議すぎて怖い

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    2025年04月30日
  • 実録都市伝説~社怪ノ奇録

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    世界中のオカルトエンタメを詰め込んだような一冊でした。

    昔学校で先生が授業が早く終わった時に話してくれた怖い話、不思議な話。
    無知な小学生の私たちはみんな食い行って先生の話を聞いてました。
    そんな感覚を思い出させてくれるワクワクするお話ばかり。

    噂ベースのものをただ単に書いてあるだけでなく
    周りの証言だったりをきちんと調べあげて書いてあり、話をより深く想像できてあっという間に読み終えてしまいました。

    海外や地理、世界史、その他知識が全くない私でも楽しめたので、
    どんなオカルト好きでも読みやすい本かなと思います。

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    2025年02月03日
  • 怪談怖気帳 地獄の庭

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    今回、はなしを採取した日時やそのはなしをしたひとのことがリアルに感じられる作りでめちゃくちゃ良かったです。
    ワタシが実話怪談が好きな理由がこのままだとほんまに思います。
    『顔刀』『地獄の庭』『ぬすみいなり』『墓のなか』『二秒チェック』『わるいこ』『にえがやける』『やまかくし』『よくない店』『画鋲女』『しぼむ』『うしろで』『AIの山』『しぬあそび』『塾の奥』『助言』が気に入りました。
    特に『AIの山』がツボ。これは異界とか怪異とかがこちら側に接触してきてるってことでは??神沼三平太先生の肉丸案件では??
    こういうのって本気でヤバいのでは?
    『塾の奥』ももしかしたら怪異を閉じ込めている結界みたいの

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    2024年12月17日
  • 春のたましい~神祓いの記~

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    コロナ禍がなければ生まれなかったであろう小説だと思った。『人が念(おも)うからこそ、慕うからこそ神は神でいられる。人が忘れてしまえば神は神でなくなる。』神様と人は表裏一体な存在なのだろうか。人々から徐々に忘れられ、狂っていく神が印象的。薄ら怖く、不思議な小説だった。祭祀保安協会の面々も面白みのある人たちばかり。続編出て欲しい。

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    2024年11月19日
  • 怪談売買録 嗤い猿

    匿名

    購入済み

    買ってよかった

    黒木先生の本は前から好きで買ってましたが、今回もじわじわ怖くてよかったです。
    喪字とシンが来るが特に本当怖かったです、、(個人的にですが)
    何回も読み返したいのて電子書籍だけでなく、紙でもほしくなりました。

    #怖い #深い #ダーク

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    2024年11月15日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    寝る前に読むんじゃなかったと後悔しながらこの感想を書いています。
    物件怪談アンソロジーということで、色んな怖さを楽しめる贅沢な1冊でした。
    勿論怪異の存在はあるのですが、所謂ヒトコワでしたり伝染系に近いお話もあって驚きました。
    個人的に終の棲家、ろろるいの家はちょっと怖すぎて数回本を閉じそうになりましたね。続きを読みたいけど、これ以上読んではいけないような、好奇心と恐怖心の狭間ってここかぁと思いながらも結局全部楽しく読んでしまいました。
    郷内心瞳先生のトガハラミはあまりにも文体が艶やかで感動しました。果物を食べる様子をあんなにもセクシーに書くことができるなんて…。郷内心瞳先生は今回はじめまして

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    2024年10月28日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ

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    ネタバレ

    児童書だからグロはほぼなし
    結構SFとかファンタジー色強めのSSも入ってて楽しかったです。
    最後の方に現実世界にくるかも系のお話がありました。苦手な人は要注意

    好きな話
    ・シロヌリ様
    ・吉野環ちゃんを知っていますか

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    2024年07月11日
  • 投稿 瞬殺怪談 怨速

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    短い実話怪談がてんこ盛り。
    実話怪談ばかり読んでいたら怪異がよってくるらしい。
    怖い。
    怖い気がする。
    短いとさらに身近に感じるというか。
    好きな作品。
    『ソロキャンプ』『丸ごと食べる』『ヒロさんの話』『雪解け』『半信半疑たったから』『招待状』『迎えに来た母』『かかってくる』『コンビニ』『見知らぬ妹』『ニセおじさん』『花冠』『境目』『軽自動車』『祖母の家』『熱唱おじさん』『不安は残る』『木彫りの大仏』『流暢』『隣家の木』『六五◯◯万年前より』『十六人の集合写真』『白い闇』『グヒンさん』『予測』などでした。
    とくに沫さんの『迎えに来た母』『見知らぬ妹』『白い闇』はどれも異界からの訪問者みたいでド

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    2024年04月20日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ【試し読み】

    購入済み

    スマホやSNS、夜間の塾といった最近の子供の事情を暑かった作品が目新しかったです。正直、文体は少し大人向けの作家さんも混じっており、そのせいか内容的に少し子供向けとしては上級の怖さかなと思いました。

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    2023年11月09日
  • 超怖い物件

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    嘘か真か
    名手たちの家に纏わるオムニバス

    めっちゃおもしろい!
    体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。

    一番好きなのは「やなぎっ記」
    トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
    特にろろるいはかなり怖くてゾクゾクした。

    トガハラミから読んだせいでまたカニバリズム関連が目に触れることに…

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    2023年11月04日
  • 無惨百物語 みちづれ

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    『たたりば』がヤバかった!!
    憤怒のかおをしたお爺さんの幽霊が坂の上に立っていてこっちを睨んでいる。最近同じ目をしたひとを見る。怒った人々。
    あちらの世界は『いきさき』によると「ゴメン、ジゴクダッタ。ゴメン、ジゴクダッタ」らしいのであちらからの干渉はヤバいことしかない。
    世界は祟り場になったんじゃないかって、作者が書いている。ほんまにそう思う。古い実話怪談も古くないと思うのはこんなときだ。現在進行形でどこかしら何かしら繋がっている。ヤバさしかない。

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    2023年10月29日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ

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    子供向けだけど容赦なく怖い。舞台が小学校になってたり主人公が小学生なだけで内容はガチなホラーだった。
    むしろ子供がひどい目に遭うのが苦手な人には大人向けホラーよりずっときついかも(基本的に想定読者と同年代の小学生が怖い目に遭うので)

    ホラー作家の皆さんは大人向けに書いてるときと同じくらいの出力出してるし、児童書作家さんは本気で子供怖がらせようとしてるし。
    普段児童書とか読まなくても、質の高いホラーショートショートがたくさん読みたい!って人にも強く強くおすすめします。

    収録作の中では、短い中で不気味な世界観をリアルに描き出した『おだんご当番』『ぢんぬるさま』、行間に二人の関係性がぎっしり詰ま

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    2023年08月25日
  • 人形の怖い話

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    ここに出てくる人形は、どれも怖い。
    印象的だったのは、『腐り人形/つくね乱蔵先生』かな。本当に怖いって。ゾクッとしました。厭な感じです。

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    2023年07月29日
  • 超怖い物件

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    全部怖い。
    どれがお気に入り!とは、ならないぐらい全ての作品が面白かった。
    こんな作家様も内容も全てが豪華な1冊。
    夜に読むと怖さ倍増ですね。

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    2023年06月23日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    「物件」に関する怪談小説のアンソロジー。おすすめ作品
    神永学『妹の部屋』死んだはずの妹の部屋がいつしか復元されている。おかしいのは自分か、家族か。ミステリ要素のあるホラー。
    澤村伊智『笛を吹く家』一番おすすめの作品。ラストにどんでん返しがあるホラーミステリー。
    郷内心瞳『トガハラミ』人間に取り憑いて人を喰らう物の怪、トガハラミの話。ラストシーンの伏線回収が美しい。語り手は美佐子に憑いたトガハラミで、「姉」はトガハラミが見せていた幻覚ではないか。
    芦花公園『終の棲家』最後の一文にゾッとする。怪異は話を聞いた者に取り憑き、伝染する。
    平山夢明『ろろるいの家』実話怪談風の作品。短編集の中で一番怖かっ

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    2022年12月09日
  • 怪談四十九夜 合掌

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    面白かったり気になったりしたもの。
    『盛り塩詐欺』『輪廻の里』『百鬼の偽来迎』『卒業した中学のアルバムが古本屋に売られていた話』『ズボン』『紅葉ドライブ』『残像』『おふくろの味』『コンニャク男』『彼らのその後』『〔3〕』『〔4〕』『耳鳴り』『キリン』『はがさなければよかったのに』『黒いもの』『八人』『長い顔』『箱』『でもどり』『よぐたち』『かぞく』
    どれもこれも気になるはなしです。
    『ズボン』と『長い顔』と『よぐたち』は特に横にあるやばい世界と繋がりそうでめちゃくちゃ不安になりますねー。
    こういうの見るひとがたくさんいるのかなーとか不思議な気持ちになるし。
    実話怪談をたくさん読んでいてもヤバイ

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    2022年10月18日
  • 超怖い物件

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    著者は著名な人ばかり、内容もそれぞれ毛色が違って、面白くて一気に読みました。

    物語形式とルポ形式、両方を一冊にまとめるというのは、なかなか良い試みだと思います。

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    2022年10月12日