黒木あるじのレビュー一覧
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ネタバレ公務員ということで、行政窓口職員、学校の先生、警察などのはなしがありました。
中でも気に入ったのが、口裂け女のはなし。
口裂け女のはなしは、岐阜が発祥だそうで、その後北海道、埼玉と飛び地に派生している。
口裂け女は、自衛隊空挺部隊の女装好きな人が、女装して夕方から夜に出かけ、子どもたちに私綺麗?の名言をいいます。
自衛隊には、異動があり、件の口裂け女をみた子どもたちも、自衛隊員の子どもであるものもいて、父の転勤で自衛隊基地のある北海道、埼玉に引っ越したものが言いふらしたのではないかという説は、なかなか説得力がありました。ポマードポマードというと逃げるのは、女装しているのがバレるからだそうです。 -
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東北という土地には、無性に心惹かれるものがある。
遠野物語、オシラ様信仰、イタコ……
ちょっと不気味で、それなのに不思議とあたたかい。
人間の営みや風土が、
色濃くにじみ出るようなあたたかさなのだ。
『おしら鬼秘譚』黒木あるじ
突然ですが、東北という土地が大好きです。
実は数年前、宮沢賢治が好きすぎるあまり、
岩手を訪れたことがあります。
遠野の伝承園や、姥捨て伝説の地・デンデラ野、
カッパ淵などをレンタカーで巡って、
その最中にはちょっと怖い体験なんかもしたのですが。笑
あの土地の持つ独特の風土に、すっかり魅了されました。
本書『おしら鬼秘譚』は、
そのときに出会った「オシラ様」を思い出させる一冊。
ホラー小説かと思って手に取ったのですが、
良い意味で怖さは控えめな、伝奇ミステリでした。
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主人公・里帆は、古本市の民芸品コーナーで、
巨大な角を生やした奇妙な木彫りの像を手にする。
そこで異常なほどの執着心が芽生え、即座に買い求める。
東北のある村の出身である母は、
その「おしら鬼」と呼ばれる木像の写真を見て、
「我が家にも同じ人形があった」と口を滑らせる。
ところがその夜、娘の愛菜が木像とともに失踪してしまう……。
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最初はね、里帆の身勝手さにちょっとイライラしたんです。笑
どうも私は、感情のまま突っ走ってしまうタイプの人物が苦手で。
男性が主人公なら、また違った印象だったのかもしれない。
そう思いながら読んでいたのですが、
読み終える頃には、
あぁ、これは女性だからこそ成り立つ物語なんだと腑に落ちました。
「おしら鬼」という不気味な木像。
いわくつきの呪物。
東北に伝わる伝承と、
土地そのものが持つ力がどろりと溶け合っていて、
なんとも不思議な魅力のある物語でした。
余談ですが、
「呪物」をモチーフにしたホラーが好きなら、
貴志祐介さんの『さかさ星』もぜひ読んでほしい。
あまりの禍々しさに、ぶっ飛ぶから。笑 -
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国道1号線自体が怖いのかと思って、YouTubeとかで調べたりしてこの本を読んだのですが、この近くで起こった事件や怪奇でした。
仏教用語の六道の分岐とされる辻が京都の珍皇寺辺りだそうで、このお寺はあの世の入り口とされる井戸も残っているそうです!
そのすぐ近くに国道1号線が走っていてあの世の入り口に繋がっているとか。。。
怖いと思いながらもなぜか深夜に怪談を読みたくなるときがあるんです。怖いもの見たさというか刺激が欲しいのでしょうか。
話の内容は、ほんとにゾッとするものもいくつかありました。
仕事で疲弊して家に帰りたくないサラリーマンが日比谷公園大噴水の前で見たものに連れて行かれそうになったのも、弱っている人をあちら側の者が引き込もうとしたんでしょうか。
怖いですね。
あ。書き忘れていましたが、作中に1枚の写真とそれをアップした写真が。。
これがなんとも不可解でとっても怖かったです!
写真撮ってないのにスマホの写真ホルダーに入っていたらしくて、消しても消しても残ってるってキャーですね!
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神仏に関する怪談が集められた一冊。
著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。
しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。
特に郷内瞳心氏の「ヨモノキさま」などは驚くほど引き込まれる文章で一気に読んでしまったので実話怪談初心者ライト層から個性派怪談大好きマニア層まで楽しめる一冊。 -
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人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。
「象の眠る山」田中啓文
個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。
「とりかえっこ」木犀あこ
60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がりそう。
「誕生日のお祝い」田中哲弥
生きている物を持ってヒメカちゃんのお誕生日に行くショウタ。両親が止めない理由とか、ちょっと入り込みづらかった。雰囲気はかなり怖い。
「おぼえているかい?」黒木あるじ
絵本風になっていたら、低学年に読み聞かせしたい内容。誰が「おぼえているかい?」と問うのかがミソ。
「能面男」恒川光太郎
お面とか、人形とか、もう、出てくるだけで怖い一品。何で繰り返しこの地域に能面男出るのかわかりにくいけど、これは挿し絵が子どもにうけそう。
「爪に関するいやな話」牧野修
おばけより、ビンの爪怖い、てか、気持ち悪い。
「骨もよう」篠たまき
慰霊碑が建つような何かが起こった土地で、転校してきた子に起こったことは…。
「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸
飼っているネコのわらびがいなくなり、それを探していた妹が怪しいネコ屋敷に入って行って…。
このお話も、ネコがうまく活躍するところとか何が起こっているのかちゃんと想像できる内容が好きでした。
「六年一組の学級日誌」
幽霊ではなく。近未来に起こり得るかもしれないお話でした。 -
Posted by ブクログ
家や土地にまつわるホラーアンソロジー。
事故物件だけでなく住民そのものが怖いヒトコワものまで豪華11話収録。
糸柳寿昭氏『やなぎっ記』軽い雰囲気の日記だと思っていたら最後のメールで鳥肌立っちゃうやつ。
澤村伊智氏『笛を吹く家』この方の描く歪んだ家族っていつも気味が悪いし悲惨…本当にいそうなのがまた怖い。
芦花公園氏『終の棲家』宗教が関わるホラーではやっぱりこの方。得体が知れない信仰の気持ち悪さと逃げられない絶望感。
平山夢明氏『ろろるいの家』ホラー描写が本書で一番怖かったかもしれない。不気味な現象に徐々に侵食されていく感じがゾクゾクした。