黒木あるじのレビュー一覧

  • 実録都市伝説~社怪ノ奇録

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    ネタバレ

    アメリカに根付く不気味な噂や伝聞を著者が自らの足で調査し、まとめた一冊。直接赴き、ペーパーバックを読んだりや聞き込みをしただけあって、なかなかコアな物が多い。




    都市伝説を愛してやまない著者が、前作と前々作で得た印税のすべてを費やしておこなった、アメリカ横断旅行。しかもただの旅行ではなく、都市伝説や奇妙な伝聞を収集するための趣味全開の旅行という事だ。古本屋で怪奇現象の類を扱うペーパーバックを読みふけったり現地に赴き、住民に直接聞いたりしているため、「ブラッディ・メアリー」や「スレンダーマン」などの大衆的なアメリカの都市伝説ではなく、それぞれの州の歴史や、土地柄に基づいた話が多く興味深かった。アメリカの都市伝説はいくつか知っているが、この本に記されている話の多くは私の知らないものだったため読んでいて新鮮だったし、非常にわくわくした。どの話も面白くお勧めだが、特におすすめな話はアリゾナ州「虐殺の家」、アラスカ州「バミューダ・トライアングル・オブ・アラスカ」、ケンタッキー州「ポープ・リック」メリーランド州「ゴート・マン」。そして、一番のおすすめはウェストバージニア州「ソッダー家の子供たち」(この話は伝聞ではなく、実話)。このソッダー家の子供たちは他の話と一線を画するぐらい意味不明で、不気味で、気持ち悪く、恐ろしい。そして話の端々に人の悪意が感じ取られ、ゾッとする。それぞれの都市伝説の詳細を説明したいが、それではこの本の楽しさが半減してしまうので控えます。でも上に上げた都市伝説は本当に面白かった。「ポープ・リック」と「ゴート・マン」は容姿が同じような化け物なのに、行動面がまったく違って、その州独特の匂いを感じ、非常に良い。

    0
    2020年09月22日
  • 黒木魔奇録

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    不安になる話が多い。心霊の沙汰なのか狂気の沙汰なのかどちらかが判別がつかない。でも、読みながら背後が気になる気分にさせられた。「あかまる」「ひろう」「かきのこ」「アキ」が特に怖い。情景を想像しただけでゾッとする。 家の柱とかに知らん間に誰かの書き込みがある話怖いし、隙間という隙間をぎっちぎちにつめてる話も怖い。そういう話は好きだなぁ。前者は誰がやったか判らないところが怖いし、後者はそこにいる人間がそんな正気じゃないことをしてまで何を埋めたかったのか考えると怖い。

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    2020年09月21日
  • 掃除屋 プロレス始末伝

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    黒木あるじ『掃除屋 プロレス始末伝』集英社文庫。

    珍しいプロレスを題材にした連作短編集。プロローグ、エピローグに加えて、5話を収録。主人公は50歳を目前にしたベテランレスラーのピューマ藤戸。連戦連敗を続ける藤戸の正体は、多額の報酬で依頼を受けて様々な団体のリングで相手レスラーに制裁を加える『掃除屋』であった。

    何故、藤戸が『掃除屋』となり、多額の報酬を手にするのかという謎をベースにプロレスを通じた人間模様が描かれ、なかなか面白い。また、作中に描かれるプロレス界の事情やリング上での攻防は非常にリアリティがあり、格闘技ファンなら興味を持つのではなかろうか。そして、ちょっと感動のエピローグ……少し出来過ぎ感はあるが、良しとしよう。

    解説は作家の関口尚。何と関口尚は後輩だった。

    本体価格660円
    ★★★★★

    0
    2019年07月25日
  • 怪談実話 終

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    最終巻、らしい。
    好きな方なので残念だが、あとがきとか読むと、身を削るようにして書いている感じなので、仕方ないのかなあ。
    また書いてくれる日を待ってます。

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    2018年01月24日
  • 全国怪談 オトリヨセ 恐怖大物産展

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    怪奇現象から逃れられる県なんてなかった。

    自分の住んでいる県はたわけが怖いめに遭った話だった。
    たわけは一生治らんのかな。

    前作があるようだからそれも読みたい

    話の最後にある場所や風習の解説が凄く興味深い

    0
    2021年12月30日
  • 怪談実話 終

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    この方の実話階怪談シリーズは他とは違う独特の「ヤバさ」が立ち込めていて毎度楽しみにしていました。一旦筆を置くということで何かあったのではと心配していましたが、今のところそれは大丈夫のようで再び筆を取られる日を心待ちにしております。

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    2017年06月25日
  • 無惨百物語 ておくれ

    購入済み

    すき

    読みやすくて面白かった。

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    2017年06月24日
  • 無惨百物語 みちづれ

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    実話怪談ですので、誰かが実際に体験した恐い話が百話綴られています。黒木さんの作品は、読者を「恐がらせよう」としていない感じがとても好き。実際に恐い話なんだから、体験者がそれを「どのように」体験したのかを正確に書く。それだけという印象です。私は黒木さんの実話怪談を自分の部屋のベッドで寝ころんで読んでいたら、ベッドの下から明らかに『人間の足』で、ドンと蹴られたという経験があります。百物語は一気に読んじゃいけませんね。この世のものではないものを呼んでしまうみたいです。

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    2017年05月16日
  • 全国怪談 オトリヨセ

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    面白かった!

    …とは言え、たぶん、これは、好みが分かれる。テレビとかで特集される系の幽霊譚が好きな人にとっては、自分が期待していたものと違う印象を抱くんじゃないかな。ただ、民俗学とか柳田國男、自分自身がフィールドワークに赴くのが好きって人にとっては、すごくワクワクさせてくれる素敵な1冊だ。

    なんてったって、まず、場所にしろモノにしろ史実にしろ、基本的に「実在」するところがイイ!気になって、1話読み進めるごとに携帯で調べちゃったもん。「うわ、ここか!」「本当にこういう景色なんだ!」とか、いちいち発見があって興味深い。もっと詳細を自分の足で調べたくなる。この本で紹介されている内容は、現地においてはなんてことのない卑近な話なのかもしれないけれど、土俗的なだけになかなか広く知れ渡る機会がなく(良く言えばその土地に根付いていて面白い、悪く言うと派手さがなく地味)、本来であればその地に旅行でも行かない限り耳にすることがない話ばかりだ。それを、部屋にいながらにして見聞きすることができるのだから(しかも自分が行ったことのない土地の話を!)、大変ありがたいことである。現地の言葉などもそのまま載っているので、それもまたその土地ならでわの匂いが立ちのぼって心をくすぐる。いやー、まだまだ日本面白いじゃん!海外なんか行かなくていいじゃん!とまで思ってしまった。各話の最後には、作者による解説もついているので、別に歴史の知識がない人でも大丈夫、というかむしろ、そういう人こそ、怖い話、というきっかけを通してその土地の歴史や文化を知ることができるので面白半分で読んでみるといいと思う。

    個人的に好きな話を以下に列挙。
    ▼「旅の宿(北海道)」…オープニングを飾る北海道の怪談。「鰊番屋」という言葉の持つ歴史と時代背景が分かると途端に語られている怪異に独特の臨場感が湧き、この本の性質や方向性を示唆するかのような名作。
    ▼「猫のいる部屋(埼玉県)」…ちょっとほっこりする話。こういう日常が今も残っていたらいいな、と郷愁を誘われる感じ。
    ▼「紅茶と彼岸花(神奈川県)」…なんというか、人の業の深さをじわじわと感じた。でもって、そういう深いところの恨みつらみというのは、なんらかの形で体現されるのではないかなと思う、時としてそれは「事件」になることもあるし、「怪異」になることもある。
    ▼「樹海三題(山梨県)」…筋が通っていない、ところが逆に怖い。江戸の百物語とか読んでるとよくこういうパターンに出くわすが、こういう方が何か心をゾワゾワさせる気がする。
    ▼「夢の中の男(岐阜県)」…ミステリのような謎を含む、先が気になる話。後日談で作者が本文中に出てくる条件に合う場所がないか探ってくれているのも良い。自分も探すのに参加したくなる。
    ▼「海の歌声(三重県)」…話自体は小さな不思議でそんなに怖くはないのだが、この場所が、かつて悲惨な水難事故を起こした海岸で、当時事故から生還した女性が海で怪異を見たと語っていた事実などと繋がって妙なゾクゾク感が残る。
    ▼「山の背中(鳥取県)」…遠野物語に出てきそうな素敵な?怪異。このまま絵本にしてもいいくらい素朴かつ不思議。
    ▼「廊下の女(岡山県)」…これまた、民俗学好きはちょっと心をくすぐられる話。古事記の世界を垣間見るような。
    ▼「わすれんで(島根県)」…世界遺産に登録さらるという晴れがましい事実の裏では、当然、消される事実もあるわけで。地元の人が語り継がなければ、きっと消えていく歴史なのだろう。
    ▼「鬼の待ち受け(大分県)」…昔テレビで見たことのある、鬼のミイラ。そのルーツを感じさせる怪異。なにごとにも「源」があるのだな。作者の解説まで読んで初めてその怖さが分かる。
    ▼「せんべい(佐賀県)」…実物を検索しちゃった(笑)。私も欲しい。不思議で奇妙なご利益にあやかりたい。
    ▼「スライド(沖縄県)」…ここに出てくる場所は、私自身も毎回不思議な思いをする場所で、あ、やっぱりそうなんだ、と少し納得してしまった。

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    2016年07月10日
  • 全国怪談 オトリヨセ 恐怖大物産展

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    怪談オトリヨセ2弾目。
    前作同様、怪異と土地が結びついて生み出される怖さ。読んだ後におもわず、その土地について調べこんでしまう。

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    2015年10月14日
  • 無惨百物語 ておくれ

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    「律儀」のハイヒール。立原透耶の「ひとり百物語」の中の話を思い出しました。あれも、マンションでの話でしたね。
    「S氏の証言」どんな気持ちで、聞いてたんですかね。この話の内容って、黒木あるじさん本人が体験した怪異と、つながっている気がするんですよね。書いたら死ぬと思う、って言われたやつです。
    「忌み森」「人面魚」山にまつわる怪異。こういう話は聞くと、やっぱり一定の禁足はあるべきなんだな、と思いますね。自然への尊敬忘れちゃいけないな、と。
    「ペガサス」もう、モスマンの話だ。かわいい顔して、凶悪な妖獣。地下道で会いたくなかったです。メガテンのことですよ。
    「イチョウくん」きゃっきゃうふふでパワースポット巡りに洒落込むから、こういう事になるんです。なんでずかずかと、自分以外の領域に踏み込んでへらへらしてられるのか、さっぱりわからないですね。

    「待合所にて」「桜別れ」「窓の彼方に」とほっこり3連発きてからの「ヲわリ」。
    百物語形式の怪談集で、こういう終わり方かれると、後味がよろしくないです。
    ま、きちんと恐さで終わり、というのが怪談だけどもさ。

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    2017年05月01日
  • 怪談実話 無惨百物語 ゆるさない

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    震災の話を掲載したことに敬意を。


    怪談が民俗学的な死者語りであるならば、語られる事で死者と共に生者の慰めになるであろう。


    予知系の、ともすれば無責任な話じゃなかったのが賛辞に値する。

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    2011年10月04日
  • 怪談実話 無惨百物語 ゆるさない

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    素晴らしい。実話怪談ものでは久々の大当たり。綺麗に終わった・・・・・・と見せかけてどす黒い悪意があらわになる話が多く、読み応えがあります。これはお勧め。

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    2011年10月03日
  • 怪談実話 無惨百物語 ゆるさない

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    取材力、文章表現力ともに突出しており
    実話系怪談本で、久々に充実した読後感。

    この時期に、震災にまつわる話が収録されている点には
    眉をひそめる人もあるとは思うが
    いずれも、単なる怪談話では終わっておらず
    読後には胸が痛む。

    この著者を中心として、
    ぜひとも「超怖」や「新耳袋」に類する
    長寿シリーズを創出してほしい。

    B級な表紙や、安直すぎる書名が
    本書の価値を損ねているように感じられて
    その点だけが残念。
    内容が近年まれに見る良作だっただけに
    この装丁を良しとした編集者の能力を疑いたくなる。

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    2011年09月04日
  • 超怖い物件

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    花房観音、澤村伊智目当て

    宇佐美まこと「氷室」
    大島てる「倒福」
    福澤徹三「旧居の記憶」
    糸柳寿昭「やなぎっ記」
    花房観音「たかむらの家」
    神永学「妹の部屋」
    澤村伊智「笛を吹く家」
    黒木あるじ「牢家」
    郷内心瞳「トガハラミ」
    芦花公園「終の棲家」
    平山夢明「ろろるいの家」

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    2026年09月27日
  • こんなはずじゃない ホラー傑作選

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    ネタバレ

    毎回毎回まじかぁ、、、って気持ちになった。こんなはずじゃない!
    全て読み終わり、BadEndも面白いよねと思わされた。全部救いがないのもやるせ無い気持ちになるけど。

    大好きな櫛木理宇さん、道尾秀介さん、辻村深月さんがいたので購入。櫛木さんは安定に最高、霊的な怖さより人間の怖さを感じた。道尾さんは短い中で2、3回ひっくり返されて気持ちが良すぎる。足元がぐらつく感じが心地よい。辻村さん流石だなーと思った、短いのに読み応えありすぎる。
    新名智さんの「今頃、わが家では」良かった。強迫的に不安になってしまう気持ち分かるーっていうのと精神的に病んでるのかなって思わせといてのまさかの!

    全て楽しく読めました!

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    2026年09月20日
  • 超怖い物件

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    なんか怖いものが読みたいと漠然と思ってたまたま目についたこれを購入。
    最初はなんだ思ったほど怖くないじゃんとか思って読んでたけど、ろろるいの家が怖すぎて、移動中の真っ昼間の電車の中で読んでて良かったと思ったしなんならその夜悪夢を見た。
    ホラー舐めてかかってた。本当に怖い。

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    2026年08月21日
  • 掃除屋 プロレス始末伝

    購入済み

    怪談とプロレスは似ている

    実話怪談で知られる著者の娯楽小説。
    なんでこの著者がプロレス物を?と思ったが、読んでみると相当にプロレスに詳しい様子。
    それだけでなく、怪談もプロレスも真実を暴く必要などなくて、見た人聞いた人がどう感じたかが重要という点で似ていると気が付いた。なるほどこの著者が題材にするわけだ。
    小説としてはちょっとベタな感もあるがプロレス好きなら楽しめるでしょう。この作品は三部作の最初なのだが結局全部読んでしまった。

    #泣ける #アツい #スカッとする

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    2026年08月09日
  • 山海の怖い話

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    山や海の怪異話が好きな人にお勧め。

    好みの話は

    やまよめ
    かわおとこ
    鬼鼓
    近辺の山
    雪山

    かな。


    黒木あるじさんの書き下ろしの怪談いい。S集落とはどこだろね。


    沢には怪異がある。沢=遭難するイメージがある。自宅が山に近いので山の怪異が気になる。

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    2026年07月26日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    作家たちが日常で経験した不思議な話を集めたアンソロジーなので、もちろん面白さにムラがある。雨宮淳司は本当につまらないというか下品で受け付けないけど、それを払拭するほど平山夢明の作品が怖かった

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    2026年07月23日