黒木あるじのレビュー一覧

  • 実録都市伝説~世怪ノ奇録

    Posted by ブクログ

    都市伝説の蒐集をライフワークにしているという著者の主に世界の都市伝説について書いた本。

    その場所から草木を持ち出すと呪われるという地、よみがえる死者、ちょっと苦笑いしてしまう皮肉な死に方をした人、神かくしのように人が消える土地……etc

    どれも真実かどうか眉唾ものではあるけれど、そのエピソードじたいが奇妙で面白い。おそらくはネットの海を漂えば見つかる話ばかりであるのかもしれないが、こうして分類して集めてくれているものはなかなかない。薄いけど読み応えはある。

    0
    2020年03月22日
  • 掃除屋 プロレス始末伝

    Posted by ブクログ

    ワインのコルクが開いた時のような心地よい感触が掌に伝わった直後 差し出されたブーケは、一本残らずプラスチック製の造花だった。イミテーション・フラワー。鮮やかな偽物。華やかな嘘。つまり_プロレスラー。これは〈掃除屋(クリーナー)〉への依頼状だ。「選手を始末して欲しい」という依頼の合図だ。 「ビクトル式だ!腕ひしぎ逆十字固めだ!」最前列のマニアとおぼしき客から解説じみた声があがる。心のなかで「ご名答」と呟いた。しっかり極まれば肘が伸びて壊れる危険な技だ。 俺は、この嗜虐的な女医に毎度浴びせられる言葉のマシンガンが嫌いではなかった。手加減の無さがやけに心地良く、猛者と試合をしているような錯覚に陥って

    0
    2020年02月26日
  • 掃除屋 プロレス始末伝

    Posted by ブクログ

    2019年、19冊目は、実話系怪談で知られる、黒木あるじ。

    今回、あらすじは省略いたします。

    まづは、プロレスへの興味関心の有無。多少の知識がナイとやはり厳しいかな……。自分も最近のプロレスには、トンと疎くなってしまっています。

    中身ですが、プロレス業界の「必殺仕事人」、ピューマ藤戸が主人公。そして五話仕立てで、それぞれに、依頼人と〈清掃物件〉(ターゲット)の関係性、依頼理由や内容を軸としたライトミステリーが仕掛けてあり、各1話づつでも楽しめる。また、大きく全編を通して、主人公とかつてのライバルの関係を軸にしたモノでも読ませていくと言った作り。

    さらに、細かく見ると、藤戸の会話センスが

    0
    2019年08月31日
  • 無惨百物語 ておくれ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怖い話、百。

    ほとんどが2ページなので、ちょっとだけ…と
    読みやすいです。
    怖い話、不思議な話なので、次に何がくるのか、と
    楽しみな要であり、めくりたくないような…。

    別の意味で怖かったのが、蕎麦屋。
    それに関して有害だったのか、そもそもすべてが
    有害だったのか…。
    そしてお金、大丈夫だったのでしょうか??

    0
    2022年07月01日
  • 全国怪談 オトリヨセ

    Posted by ブクログ

    怖い話、47都道府県分。

    自分の住む県は? という楽しみもありますが
    怖いのも、悲しいのも、微妙なのもありました。
    ちなみに、自分の県のものは、聞いた事もなかったです。

    0
    2019年03月25日
  • 怪談実話 無惨百物語 にがさない

    Posted by ブクログ

    どっちかっていうとビリーバー方面の話なので、俺の怪談倫理的にはアウトな話もちらほらあるが、しかしこの文量は満足感ある(前作も)。前作もそうだが、東日本大震災関連の怪談(というか、今作に収録されているのは「敢えての」3.11以前の話なのだが)には、作者(山形在住)の誠実さが現れていて、これは超怖最新刊の作者たちのひどく無神経な(つまり無神経に完成度が低い)怪談とは正反対のものだ。

    0
    2018年12月04日
  • 怪談実話傑作選 弔

    Posted by ブクログ

    怖い話で暑さを吹き飛ばしたい…という動機で手にした本だが、この世のものでない存在の怖さより、人の心の闇がほとほと怖くなってしまった。一番重かったのが『 虐目』。虐めの質が陰湿かつ壮絶なのも絶句だが、虐めのきっかけを作ったのが教師であること、のみならず虐めによって取り返しのつかない大怪我を追った被害者に「問題起こすなら卒業してからにしろ」と脅しをかける。こんな闇が(病み)がこの世には存在していて、ただ普段表向きには見えていないだけ、なのかも、と思うとゾッとする。その被害者の彼の復讐も怖かった。
    この本の作者が言ったことではないけど、魔物というものは人の世の、悲しみや恨み、嫉妬、欲望など、ドロドロ

    0
    2018年08月15日
  • 怪談実話傑作選 弔

    Posted by ブクログ

    1000話以上の怪談を送りだしてきた著者のベスト傑作選。

    体験者から話を聞きいている体で、実話と言うからにはそれなりに本当のことなのだろうか。だからなのか、恐さの程度がまちまち。体験者のその後が気になる話も多かった。
    一番恐かったのは、「何が恐いのかわからなくなった」と書いてある『まえがき』かもしれない。

    0
    2018年04月25日
  • 怪談実話傑作選 弔

    Posted by ブクログ

    傑作選なので、前に読んだ話も多かった。
    Kに「枕元に置いて寝たら、うなされたから」と貰ったが、うなされそうな話満載。

    0
    2017年07月18日
  • 無惨百物語 みちづれ

    Posted by ブクログ

    初めて読む作家さんですけれども…うーん、自分はあんまり怪談とかいうのにピンと来ないタチでして、「へー…実際にそういうことが起きるんダァ…」みたいな、どこか他人事めいた感覚で読み終えてしまったのですけれども…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、でも割と良い暇つぶしにはなったのかな? 登場する怪談話にSNSやらLINEやらが出てきて大分最近の話なんだなぁ…みたいな感慨を覚えました。SNSなどが新聞などにまで躍り出てきて、世の中は電脳社会一色となりつつありますけれども(!)、昔から通じる怪談話の一つや二つ、こんな社会においても発見されるものなんですねぇ…そんなことを思ったのでした。おしま

    0
    2017年03月12日
  • 怪談実話 無惨百物語 ゆるさない

    Posted by ブクログ

    2016.12.25
    怖いのか怖くないのか微妙な100話だったが何度も鳥肌が立った。
    百物語なので一気には読みたくなくて、犯罪のルポ本と交互に読んだ。

    このレビューを書きながら今日はX'masだと気付き、聖なる夜に俺は何を読んでんだと更に鳥肌。

    今からでも遅くない、街に繰り出そう!

    東北の震災の話はグッときました。
    最後に持ってきてくれてありがとう。

    0
    2016年12月25日
  • 無惨百物語 ておくれ

    Posted by ブクログ

    ストレートな呪いや怪異とは趣向が変わりエンターテイメント性に優れた怪談集になった印象です。キャッチーな感じでしたネ!

    0
    2016年02月22日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ【試し読み】

    購入済み

    気持ち悪い

    けっこう胸糞悪い話

    #シュール

    0
    2025年06月15日
  • 怪談実話 無惨百物語 ゆるさない

    購入済み

    怪談は細部に宿る

    第76話の必勝法
    本が出版された2011年から遡ること30年前、正しくは30年以上前とあるので1970年代の後半でしょうか。世の中に携帯電話はまだ存在しませんでした。自動車電話は開発されていましたが、これは携帯電話とはまったく性質の違うものです。その上、とても一般的とは言えず、電波状況が悪いために使えるエリアはごく少なく、外回りの営業業務に役立つレベルのものは、重くてかさばるショルダーホンの登場を待たねばなりませんでした。

    重箱の隅をつついたようなことですが、どんな小さな誤りでも、そこに引っかかると他の作品まで嘘くさく感じられます。佳作が多いだけに非常に残念です。

    1
    2019年08月18日