黒木あるじのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
怪談などの番組でよく見かける方々が書いた実話怪談集。国道1号線を舞台にしているという事で、読んでみました。
読んでいると地域によって怪談の質が違う気がした。地域性があるっていうのかな?上手く説明が出来ないんだけど…。東京から始まり西へ移動して行き、大阪が最終地点。それで余計に思ったのかな?
私は、黒木あるじさんの話が好きです。"敬う"という気持ちを大切にしたいと思いました。
1番怖いと思ったのは夜馬裕さんの『逝きて還りし天下の険』です。オチがとにかくゾッとしました。
ホラーは好きで、小説も読みます。今回読んだのは、怪談師をしている方々の実話怪談集。だから読むのではなく怪談師たちの語りを聞く方が良かったかな、と思いました。より怖さを増したかも。 -
Posted by ブクログ
評判とかの事前情報もなく、新刊情報を眺めてたらちょっと気になったので購入し、読んでみました。
傑作とまではいかなかったのですが、楽しく読むことはできました。
作中に出てくる民俗学に関する知見は、目を見張るモノがありました。すごく丹念に調べたんだろうなぁと感服しました。
主人公の行動で気になる箇所がいくつかありました。娘が行方不明になっているのに、娘の学校には体調不良で休ませると嘘をついたり、母親が「おしら鬼」について確実に何かを知っているのに、なぞのプライドで聞くことをしなかったり。娘が何かを相談したがっているのに無視して、そしてそのことを反省して何の話だったかを聞き出そうとしてたくせに、いざ娘が話そうとしたら「明日教えて」と突き放したり。謎すぎる。ちょっとイライラしました…。
あと、こういう表現で伝わるか分かりませんが、なんか芝居臭く感じるシーンも何度か見受けられました。「それセリフで言わせちゃうんだ…」みたいな。
一方、クライマックスはエンタメに振り切っている感じが、ちょっと笑っちゃいました。
でも、獺川(おそかわ)の覚醒は熱かったです!
普段、心霊ホラー小説を好んで読んでるので、その目線からではこの作品は心霊ものとは言いにくいかなぁと思いました。
でも、民俗学とか因習とか伝承とかが好きな人には合っている作品なのではないかと思いました。
今回みたいにインスピレーションで選書するのも良いなぁと思いました。今後もこういうことしていこうかなと思います。 -
Posted by ブクログ
神様に関わる怪談は、それ相応の罰的な展開になるのがやっぱり怖い。
神様に頼るときや何かいけないことをするときは、それ相応の覚悟を持って。
死ぬ気で向き合えること以外は、安易に関わってはいけない。それは、良くも悪くも。
そう思わされた。神社散歩とか、本当にいいのか?とか、薄っすら思った。
もっと下調べしてから色んなところに行くべきだと思った。
あとは神様や近しい存在に対して失礼な態度を取る奴が、人間には良いことをしているなんてあり得ないので。
宗教観とかそういう観点ではなくても、その人たちが心から大切にしているものを粗末に扱うようなことは、何だろうとダメってことで。
私も気をつけます。 -
Posted by ブクログ
知人から貸していただいた一冊。
この本に興味を持った人は
『閉鎖病棟奇譚』のグロテスク表現注意!!
というのだけは伝えておきたい。
「病院」というテーマに沿って
怖い・不気味・不思議な実際の体験を、総勢12名の著者が取材した内容をもとにまとめたアンソロジーです。
内容の詰まった話もあれば、1ページ程度の「ナニソレ??どういう事??」というような形で終わってしまうものもあります。
ゾワッとしたお話は
・『確信犯』-複数の面で怖いわ…
・『今際の際にて』-Bさんの考察が合ってるとしたら……
・『なのへや』-シンプルに怖い
・『業務外』-何が怖いって……触らぬ神のなんとやら
・『内緒の話』-後味が悪い……ヒトコワでもある
・『左側のミチル』-結論、何が目的だったのか。そのうちに理由すら忘れてしまったのか。そう考えるとなんだか切ないかもしれない。
・『ルーレット』-これも…シンプルにゾッとする…
・『閉鎖病棟奇譚』と『バイト』-グロテスク表現があるので想像力豊かな人は気をつけて。
不気味だった話、、
『変な病院』 『黒看』 『指先』 『うでおろし』 『憑き墜とし』 『直腸内異物』 『ザールの標本』
ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
ただの怪談集ではなく、
じんわりと胸が重くなるような
「人」の怖さが残る一冊だった。
閉鎖的な集落特有の同調圧力、
そして人々の中に渦巻く悪意や恐怖心。
そういったものが怪異を生み出し、
あるいは「神」を必要とさせたのではないかと
感じさせられた。
物理的な恐怖よりも内側から
じわじわ染み出してくるような、
胸糞の悪さの方がずっと印象に残る。
自分もある地域の伝承について
調べていたことがあるのだが、
そこでも記録は残されておらず口伝のみ。
「無いことにされた歴史」というものが、
こうした話の根底にあるのかもしれない。
人が隠したいもの、忘れたがっているものにこそ
本当の怖さが潜んでいるのだと思う。