【感想・ネタバレ】実録都市伝説~社怪ノ奇録のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月22日

アメリカに根付く不気味な噂や伝聞を著者が自らの足で調査し、まとめた一冊。直接赴き、ペーパーバックを読んだりや聞き込みをしただけあって、なかなかコアな物が多い。




都市伝説を愛してやまない著者が、前作と前々作で得た印税のすべてを費やしておこなった、アメリカ横断旅行。しかもただの旅行ではなく、都...続きを読む市伝説や奇妙な伝聞を収集するための趣味全開の旅行という事だ。古本屋で怪奇現象の類を扱うペーパーバックを読みふけったり現地に赴き、住民に直接聞いたりしているため、「ブラッディ・メアリー」や「スレンダーマン」などの大衆的なアメリカの都市伝説ではなく、それぞれの州の歴史や、土地柄に基づいた話が多く興味深かった。アメリカの都市伝説はいくつか知っているが、この本に記されている話の多くは私の知らないものだったため読んでいて新鮮だったし、非常にわくわくした。どの話も面白くお勧めだが、特におすすめな話はアリゾナ州「虐殺の家」、アラスカ州「バミューダ・トライアングル・オブ・アラスカ」、ケンタッキー州「ポープ・リック」メリーランド州「ゴート・マン」。そして、一番のおすすめはウェストバージニア州「ソッダー家の子供たち」(この話は伝聞ではなく、実話)。このソッダー家の子供たちは他の話と一線を画するぐらい意味不明で、不気味で、気持ち悪く、恐ろしい。そして話の端々に人の悪意が感じ取られ、ゾッとする。それぞれの都市伝説の詳細を説明したいが、それではこの本の楽しさが半減してしまうので控えます。でも上に上げた都市伝説は本当に面白かった。「ポープ・リック」と「ゴート・マン」は容姿が同じような化け物なのに、行動面がまったく違って、その州独特の匂いを感じ、非常に良い。

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