古市憲寿のレビュー一覧
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これ、面白い!!
筆者らによると、「ふわふわ・ゆるゆるのマーケット本」
ぷぷっ、まさに!
でも分析は興味深い。
必要なものはそろってしまった世界で、
必要じゃないものをいかにして売るのか、
そこで売れているものは何か、について。
非日常(といっても日常のちょっとだけ延長)のキラキラものがたり
それを求めてるんだという内容。
で、日常のちょっとだけ延長の非日常を「遠足」で象徴している。
旧マーケット理論で武装する「お父さん」には見えない
「女こども」が夢中になる流行が消費トレンド
たとえば、ディーン&デルーカのトートバッグやルクエ
コストコ、イケア、などなど。
流行は興味のある人にしか -
Posted by ブクログ
ネタバレほどよい本。
ポッドキャストで聞きたいくらいの。
聞き手=古市憲寿
構成=斎藤哲也
ダンテ・アリギエーリ『神曲』――都市市民が生まれて、煉獄が生まれた 原基晶
紫式部『源氏物語』――「宇治十帖」の不器用で流されやすい登場人物たち 大塚ひかり
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』――宝探しのように自分の読みたいところを探す 高遠弘美
アルバート・アインシュタイン「相対性理論」――時間も空間も一つではない 竹内薫
ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』――「明日からこの国を、この世界をどうしよう」と考えるヒント 東浩紀
フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』――「神は死んだ」など好きな -
Posted by ブクログ
展望台に上って、街を見るのが好きだという古市憲寿さんの俯瞰的歴史の本。小、中学校の歴史の教科書の捉え方とは全然違う。固有名詞のほとんど出てこない歴史本。もちろん受験とは無縁だ。
通史もテーマ別の日本史もおもしろい。
コメと農耕の日本史で、江戸時代になってやっと「見渡す限り水田」の風景が珍しくなくなったと知った。今まで弥生時代=現在の水田風景みたいなイメージでとらえていた。
日本という国名にしても、中国目線の国名だと。極東を意味する一般名詞か。なるほど。
古市さん特有のおちょくりも度々登場する歴史本。
のせられて最後まで挫折なく読んでしまった。 -
Posted by ブクログ
以前『誰も戦争を教えられない』という古市さんの本を読んだ。戦争博物館を訪ねて、各国が戦争体験をどう保存し展示しているかを語るエッセイだ。テレビで見かける古市さんも面白いが、エッセイの古市さんも面白い。炎上を想定内にして、自分の考えをさらっと書くからだろう。それは誰も傷つかないような言葉選びをするNHKのアナウンサー的な世の中になるとつまらないと思っている。
中島みゆきさんが、「失敗と成功の境界線を引くレフェリー気取りの奴、あたしレフェリー以外は全部支持する」と言っていたという。
SNSのみならず社会全体が正義をふりかざす昨今。古市さんが言うように、槍玉にあがった人は叩きのめされて、これで社会は