古市憲寿のレビュー一覧

  • 社会の抜け道

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    第二章 「暮らしの実験室」の幸福論…の「契約派」と「農場派」の分裂から見えてくるもの、組織は必ず分裂するという新左翼運動の轍、「ダウンシフター」か「静かなる異端者」か、フーコーの権力批判と「新自由主義」…が特にお気に入り‼︎

    見田宗介さんと大澤真幸さんの対談集『二千年紀の社会と思想』を読みはじめたけど、この周辺の話しが堪らなく面白い(o^^o)


    國分さんの『来るべき民主主義』、『暇と退屈の倫理学』を読んでからの『社会の抜け道』でした。既に購入済みの『ドゥルーズの哲学原理』に挑戦してみようと思う。

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    2014年07月08日
  • 僕たちの前途

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    内容紹介
    上場はしない。
    社員は三人から増やさない。
    社員全員が同じマンションの別の部屋に住む。
    お互いがそれぞれの家の鍵を持ち合っている。
    誰かが死んだ時点で会社は解散する。

    僕は今、そんな会社で働いている。
    社長は「会社」というよりも「ファミリー」という言葉を好む。
    社長と言っても今27歳である僕の一学年上なので、まだ29歳である。
    顔は高校生のような童顔。
    低めの身長に太めの胴体。
    名前は――
    (本書より)

    「いい学校、いい会社、いい人生」というモデルから
    「降りた」若き起業家たち。
    自らもその一員である古市憲寿が、徹底的にそのリアルに迫る。

    「G2」に発表されて大反響を呼んだルポ

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    2014年06月08日
  • 僕たちの前途

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    ネタバレ

    初めて読んだ古市さんの本。

    若者の「起業」に対する考え方が、日本の高度成長期あたりからの経済変動をベースに独自の視点で考察されていて、興味深い内容だった。

    正直、最近の若者ってそんな感じなんだと。ちょうど、最近話題のマイルドヤンキーが頭によぎった。

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    2014年05月31日
  • 社会の抜け道

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    多様な領域へのたくさんの情報がちりばめられている、かつ読みやすくまとまった対談。これを足掛かりにして、注釈に書かれている文献に手を出すとかなり深められるのかと思う

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    2014年05月18日
  • だから日本はズレている

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    面白かった!一見、新書のレビューにはそぐわないようだけど言葉の通り(^^)
    社会は急には変わらない。だけど、個人は変えられる。変わることができる!
    小さな変革が大きな革命につながる!
    と、いう事でしょうか。

    締めの日本の未来予想図も面白かったです!
    いい本だったと思います(^^)

    2020.22th
    6年ぶりくらいに再読。
    ☆×4
    最初に読んだときは確かこの人のことよく知らなかったような。今ではトクダネのコメンテーターとしてよく見てます。
    世の中を斜めから見てるようなところもあるけど、古市さんらしくて面白い本かと。
    前回読んだ時と同じく、日本の未来予想が面白いなと思いました!

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    2020年11月10日
  • 社会の抜け道

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    対談形式なので読みやすい。もっと雑然とした内容かと思っていたがそうではなく、しっかりまとまっているのは構成が速水健朗さんだからか。IKEAやコストコに行ってみたことで消費論について語ったり、これからの農業について、コミュニティについて語ったり、食や保育、政治参加にまで話が及ぶ。こうして読むと哲学というのは無用のものでいて、世間にどう相対して解釈するかの基準を作ってくれるのだなあと思う。
    國分さんは著書を読んだ時、人としての感情がないくらいに超絶頭が良さそうに思ったが、実際はドライながらもかなり暖かそうな人のようだ。
    とにかく頭が良い人同士の対談。面白かった。

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    2014年04月12日
  • 社会の抜け道

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    対談形式なので読みやすい

    注釈で紹介されている本のなかに興味深いものが多々あったので、それらも合わせて読んでみたいと思った

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    2014年04月08日
  • 社会の抜け道

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    対話形式ですらすら読めるが頭に残りにくいため、☆四つ。ただ情報量はものすごく、改めてこの二人は本当にすごいと感じた。少しは紹介された興味ある文献に当たってみたい。

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    2014年03月18日
  • 社会の抜け道

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    古市 社員旅行に参加する年配社員の意識も変わってきているんだと思います。苦手な社員に酒を強要したりする昭和的圧力は駆逐されつつあります。小説家の朝井リョウさんは、社員旅行先でずっと小説を書いていたらしいです。だったら、行かなきゃいいと思うんだけど(笑)

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    2014年03月07日
  • 僕たちの前途

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    著者が出会った働き方とそこから感じたこれからの新しい働き方の本だ。

    最初読むのをやめようかと思ったが、大切なのはこれからの世の中を考えても、新しい働き方が普通になる世の中がやってくるということを想定しながら働くことではないか。
    今の豊かさをこれからも、というのならという私なりの注釈付きで。

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    2014年02月15日
  • 社会の抜け道

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    今の閉塞感ムンムンの世の中がガラッと変わるような大革命。そんなのはいろいろ大変だろうから、いろんなところからちょっとずつポジティブに変わっていけばいい。そんな良いところを草の根的に探して語ってる本に思えた。これは面白い。

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    2014年02月07日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    ネタバレ

    ○中澤氏と古市氏の共作。
    ○身近な商品を例に、ビジネスとは違った観点から、消費者の行動を分析した、社会学に関する著作。
    ○表現が分かりやすい一方で、緻密な分析で時代を捉えている印象。

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    2014年01月06日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    親の介護問題 差し迫った問題だけど 少し 気が楽になったかな。
    息子世代の若者の考えてる事が なんとなく解った気がする。
    息子と親友になる。。。 そうなれれば いや なりつつあるかな? 

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    2013年12月27日
  • 社会の抜け道

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    何かを変えたければ、いきなり大きくではなくて少しづつ変えていこうという國分さんの主張が色濃く出ている。
    古市さんのいい感じの脱力感も健在。

    ショッピングモールの役割から料理の意味、幼保一体化って一体なんだったのかというところまで幅広い話題を考えぬく過程がおもしろかった。

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    2013年12月23日
  • 社会の抜け道

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    ネタバレ

    ○社会学者、評論家である古市憲寿氏と哲学者である國分功一郎氏との対談本。
    ○“IKEA”や“ららぽーと”といったショッピングモールや有機農業を営む農場、保育園の見学、デモの実態など、様々な場所を訪問しつつ、お互いが考える「現在の社会の実情」を、それぞれの知見から幅広い観点で考察。
    ○とても面白い作品。

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    2013年12月17日
  • 社会の抜け道

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    古市さんと國分さんの対談本。

    イケアから始まり、いろんな話題が出てきます。お互い得意分野の社会学、哲学を交えながら保育、遊びetc、を論じます。何か画期的な答えが見つかるわけでも、発明されるわけでもないんですが、様々な気付きを与えてくれる一冊です。

    社会は革命的には変わらず、少しずつしか変えられない。革命への願望、欲望はなかなか抗えないが、だからこそ少しずつかいくことに慣れるしかない。想像力が無いからガラッと変えるという発想になりがちです。気をつけましょう。

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    2013年12月12日
  • 社会の抜け道

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    ネタバレ

    國分功一郎と古市憲寿。この2人の論客に共通するイメージは「中性的、もしくはフェミニン」な感じじゃないだろうか?「社会の抜け道」という一見、硬そうな政策論かと思わせるタイトルなのに、いきなり「IKEA, コストコ、ショッピングモール、農場→料理」と来る。さらに、デモ、公園、遊びときて、保育園→主婦論へと進む。
     徹底的に「日常生活」を出発点として話が進んでいくのですごく読みやすい。それで、随所に哲学的考察が入って来るので勉強になる。哲学が生活と切り離されていた学問として形骸化していったのに変わって台頭してきた社会学。でも、社会学書をいくら読んでも読み応えはなかなか味わえないわけだが、この本はサク

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    2013年12月08日
  • 僕たちの前途

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    著者の古市さんの文体は個人的にすごく読みやすい。なのでわかりやすい。最近の企業ブームをすごくシニカルに、でも決して敵意があるわけでもなく分析してる。きっと、現代社会とうまく付き合うにはこれくらいの温度がいいんだろうな。30代の子持ちのおじさんには、これからの育児と教育のどこに力を入れていけばいいかの参考になった。あと、本の中で紹介されるような起業家が増えたら、これからの日本はけっこう楽しそうだなー、とも思った。

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    2013年12月05日
  • 社会の抜け道

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    至る所でひずんでしまっている社会。しかし、自分だけでは、自分の周りにいる人たちだけではどうにもすぐには変わりそうもない。
    けれども、人間を天蓋のように覆っている制度や構造も完璧ではない、実は色んな所で水漏れをしている。
    得てして人は革命や劇的な変化を望んでしまうけれども、水漏れから覗く半径1メートルのアクチュアルな世界を、少しずつずらして変化させていくしかない。

    古市さんは現状をシニカルに観て肯定しているだけの社会学者だと思われている節があるけれども、むしろ現状を深く読み込み、そして読み替えた結果として現れたそうした社会の水漏れを大切に取っておこうとしているだけなのだと思う。國分さんが、そう

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    2013年10月31日
  • 僕たちの前途

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    ノマドやフリーランスと騒がれる中で、「起業」を客観的に分析した本。

    学歴を否定して起業を肯定する人は低学歴な人が多い、と著書が述べているように、起業にはリスクが伴います。

    何人かの起業家が紹介されていますが、どの人も起業を目的としてやっていたのではなく、好きな事をやっていて気づいたら起業していた、というスタイルです。

    起業を目的にすることが悪いのではなく、起業には文化的資本(人脈)や専門性がないと厳しい、など客観的に分析しているところが好きです。

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    2013年10月28日