古市憲寿のレビュー一覧

  • 国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由

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    スウェーデン、ロシアに統治された時代、敗戦からも這い上がったフィンランド。資源がなく、隣に大国の脅威があること、排他的で自助を促す社会など、精神面でも日本と近いところがある。教育や男女平等など(日本人には隣の芝が青く見える部分も)多分に問題点をはらんでいるが、フィンランド人はそれらを解決しようとする。それは歴史から育まれた忍耐と不屈の精神かもしれないが、時代や情勢の変化に合わせることは、国家としてのアイデンティティを否定するものではない。「変わり続ける勇気を持つ限り、国は終わらない。」

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    2016年03月21日
  • 誰も戦争を教えられない

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    世界各国の戦争博物館を観光しながら社会学者の目線で、世界中の戦争教育のあり方を述べている。そして、エッセイ風なので読みやすい。

    フツーの人が観光では行かない世界各国の戦争博物館を観に行き、その国と日本の文化比較しつつ、歴史教育としての敗戦教育のあり方を題名通り答えのない問題なのかを考えさせる。

    また、アジアの反日国の市民が、その国の博物館を見学している風景の著述を読むと、ホッとしてしまう自分もありながら、反面、歴史教育の難しさをはっきりと理解させる。

    著者のいう公共サービスの博物館にも、マーケティング観点が必要というメッセージには、本当にその通りだと思う。

    著者は、私より若いのだが、次

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    2016年01月26日
  • 僕たちの前途

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    「起業の社会学」というと難しそうな内容であるが、要は起業するには、思いつきではなく専門性・人脈などがないとダメということ。成功する起業家は、起業しようと考える前に、起業してしまっているのが常であるらしい。自分の強みが何かを考えると、「僕たちの前途」はそんなに優しくない?

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    2016年01月06日
  • 社会の抜け道

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    軽い雑談トークのように作られながら、結構重要なトピックがいくつか。30年前にもこの議論はあったけど今もあんまり変わってないよね〜なこともあれば、この30年でものすごく変化したこともある。(後者はもちろんネットの普及によるところが大きい。)
    どちらも、目をそむけたり都合のいい解釈をしたりせず、真っ向から受け止め適応していかなくちゃならないんだよなあ。。。

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    2015年12月15日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    単行本でも読んだけれど、注釈や補筆も増えてるということで、改めての答え合わせ。やっぱりこの本はエポックメイキングやったと実感。

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    2015年11月29日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    『将来の可能性が残されている人や、これからの人生に「希望」がある人にとって、「今は不幸」だと言っても自分を全否定したことにはならないからだ。

    逆に言えば、もはや自分がこれ以上は幸せになると思えない時、人は「今の生活が幸せだ」と答えるしかない。つまり、人はもはや将来に希望を描けない時に「今は幸せだ」「今の生活が満足だ」と回答するというのだ。』

    古市さん、ワイドナショーでたまに見て好きだけど、本は初めて読んだ。
    若者論の王道。衝撃作ではなくむしろよく勉強してると思う。
    宮台真司や大澤真幸のような飛び抜けたものはないけど、面白く書けている。

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    2015年11月22日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    最近メディアでよく見る古市さん著書のひとつでタイトルにコストコと書いてあったので読んでみた。ザクッと内容をまとめると成熟した時代に消費を呼び込むのはキラキラしたもの。要は生活の中にいつもと違う特別な感じをもたらすものが売れる。確かになるほどと思う、事実、自分もコストコに行くとちょっとウキウキするし、購入するものも自分の生活にちょっとスパイスを入れたいものだったりする。

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    2015年11月09日
  • 僕たちの前途

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    若者論であり、働き方論であり、起業とは何かを語る本。起業について語られてきたイメージが一変してしまった。確かに思い返してみれば、僕の子供の頃は身の回りにも小さな社長はたくさんいたし、テレビでも脱サラがよく語られてきた。そして、若い世代の置かれている現状がリアルに伝わってくる。

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    2015年10月25日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    世の中には理不尽なこと、解決すべき問題があまりにもたくさんある。
    この本に出てくる8人➕乙武さんは、それを重々承知の上で尚『自分には何ができるか?』を日々考え、模索しているのだろう。
    まずは現実を知ること。その上で社会の一員として何ができるのか?そんな事を考えさせられた。

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    2015年08月22日
  • 僕たちの前途

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    絶望の国の幸福な若者たちに続いて読みました。前著に比べて、格段に読みやすく感じました。一年ぐらいしか出たのは違わないのに不思議でした。
    もうこの本から、テレビで見る古市さんのキャラが確定しています。
    ただほんを読むと、ルポをやったり脚注を読むといろいろな資料にきちんと当たっていることが分かります。
    テレビのイメージで損しているように思いますけど、本人は気にしていなさそう。
    厚い本ですが、最初は脚注を無視してドンドン読んでいけは、割とすぐに読めます。
    本文を読んでその後、脚注を読んで参考文献にあたると理解が深まりますね。
    やっぱり、タレントのコメントより研究者の本をきちんと読むことが、正解かと。

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    2015年08月06日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    小室さんの夫の家事を見守るくだりとか、堀潤の退職話とか面白くてニヤけたwチェルノブイリ観光の話はなかなか衝撃。知らなかった。

    対談という形でゲストの話がメインだけど、乙武さんのまとめ方や話の持っていき方、切り込み方や引き出し方など対話力が上手いって思った。

    いろんな視点を見ることができて良かった。

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    2015年03月27日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    様々な分野で草の根運動を展開している人との対談。
    すごいなあとは思うけど、全部に共感できるわけではない。
    でも、それでいいんだ、ということをこの本は教えてくれた。
    相手を、別の考えを理解する。共感しなくていい。これが大事で、最も大切で、忘れられがち。
    触発された。

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    2015年03月21日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    共感しないけど、理解し尊重する。というスタンスを私も是非身につけたい。

    世の中の不満足に対して、文句を言うだけではなく、他人任せではなく、出来ることを実行している人たちとその発想を分かりやすく紹介。
    どれも掘り下げて調べてみたいと思う内容。

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    2015年01月04日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    親の介護、という問題は親が元気なうちは実感がわかない。
    私もまだ親は介護の必要もないから、実感がない。でも、近い将来にそれは起こってくる。その時に娘である私はどうすればよいのか。
    それを考えることは、自身の仕事、結婚、育児、つまり自分自身の将来としっかりと向き合うこととイコールだった。
    これまでの安定した雇用も大きく変化している現代。
    どのように自身の生きかたを作っていくか。
    何も大きな稼ぎがなくても、食いつないでいくことのできるだけの力を身につける。
    それが本当に生きていくということ。
    社会の仕組みを改めて知ることができました。

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    2014年09月16日
  • 社会の抜け道

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    ネタバレ

    84年生まれゆとり世代代表(?)と75年生まれ就職氷河期世代の、新旧社会学者の対談集。

    消費社会のありかた、農業やデモ活動の理想(日本のデモは礼儀正しいらしい)、保育園と女性の就労問題、食料危機と住民運動などなど。幅広く論じていくおもしろい逸書。

    シングルファーザー経験もあり食通でもある國分功一郎に、負けないぐらい、豊富な知識と的をついた意見で攻める古市憲寿の対談をうまく構成。たまに古市のちょっとドラスティックな切り返しに國分が答えないまま章が終わってしまうのが残念だが、日本の各地を見学しながら社会問題を論じていくというスタイルに感動。

    フランスは理性の国でオトナになれという外圧が酷いか

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    2014年08月30日
  • 社会の抜け道

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    第二章 「暮らしの実験室」の幸福論…の「契約派」と「農場派」の分裂から見えてくるもの、組織は必ず分裂するという新左翼運動の轍、「ダウンシフター」か「静かなる異端者」か、フーコーの権力批判と「新自由主義」…が特にお気に入り‼︎

    見田宗介さんと大澤真幸さんの対談集『二千年紀の社会と思想』を読みはじめたけど、この周辺の話しが堪らなく面白い(o^^o)


    國分さんの『来るべき民主主義』、『暇と退屈の倫理学』を読んでからの『社会の抜け道』でした。既に購入済みの『ドゥルーズの哲学原理』に挑戦してみようと思う。

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    2014年07月08日
  • 僕たちの前途

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    内容紹介
    上場はしない。
    社員は三人から増やさない。
    社員全員が同じマンションの別の部屋に住む。
    お互いがそれぞれの家の鍵を持ち合っている。
    誰かが死んだ時点で会社は解散する。

    僕は今、そんな会社で働いている。
    社長は「会社」というよりも「ファミリー」という言葉を好む。
    社長と言っても今27歳である僕の一学年上なので、まだ29歳である。
    顔は高校生のような童顔。
    低めの身長に太めの胴体。
    名前は――
    (本書より)

    「いい学校、いい会社、いい人生」というモデルから
    「降りた」若き起業家たち。
    自らもその一員である古市憲寿が、徹底的にそのリアルに迫る。

    「G2」に発表されて大反響を呼んだルポ

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    2014年06月08日
  • 僕たちの前途

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    ネタバレ

    初めて読んだ古市さんの本。

    若者の「起業」に対する考え方が、日本の高度成長期あたりからの経済変動をベースに独自の視点で考察されていて、興味深い内容だった。

    正直、最近の若者ってそんな感じなんだと。ちょうど、最近話題のマイルドヤンキーが頭によぎった。

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    2014年05月31日
  • 社会の抜け道

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    多様な領域へのたくさんの情報がちりばめられている、かつ読みやすくまとまった対談。これを足掛かりにして、注釈に書かれている文献に手を出すとかなり深められるのかと思う

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    2014年05月18日
  • だから日本はズレている

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    面白かった!一見、新書のレビューにはそぐわないようだけど言葉の通り(^^)
    社会は急には変わらない。だけど、個人は変えられる。変わることができる!
    小さな変革が大きな革命につながる!
    と、いう事でしょうか。

    締めの日本の未来予想図も面白かったです!
    いい本だったと思います(^^)

    2020.22th
    6年ぶりくらいに再読。
    ☆×4
    最初に読んだときは確かこの人のことよく知らなかったような。今ではトクダネのコメンテーターとしてよく見てます。
    世の中を斜めから見てるようなところもあるけど、古市さんらしくて面白い本かと。
    前回読んだ時と同じく、日本の未来予想が面白いなと思いました!

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    2020年11月10日