古市憲寿のレビュー一覧
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昭和世代でピークに達したインフラを、そのまま新規着工を令和の時代にも続けるのは時代錯誤だと思う。
採算取れないローカル線の新線建設は昭和の最後でストップした。
高速道路の整備延長を進めるならば、移動インフラの鉄道は役目を終えていると思う。
新しいものを作るならば、古いものは捨てていくべき。
捨てるものは、昭和。
本書では特に、万博・宇宙開発・オリンピックに焦点を当てて、それらに対して批判的に論じられる。
万博とオリンピックに対しての批判はその通りで、箱モノとしての万博は必要か、多様化するスポーツの時代にオリンピックの意味は。
ないと思う。
一方、宇宙開発に対しては、選択肢 -
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取っつきにくい宗教を極限まで分かりやすく、面白く解説した書である。
導入には漫画、そこから専門家が解説に入るが、一つ一つの宗教に対し、専門家が違う。また、それに対して、古市氏が素朴な視点で質問していくので、それが絶妙で良い。「その宗教、一言でいうとどんな感じ」的な質問をしていく。少し乱暴にも見えるが、読者にとってはそれが分かりやすい。
キリスト教は、佐藤優が解説。聖書の解釈について。『新約聖書』に「ヨハネの黙示録」という文書がある。預言者が神の啓示を見聞きしたことを書いた預言の書ということだが、「ヨハネの黙示録」は後半になってズレてくる。それは、「事後預言」という裏技を使っているからだという -
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世界宗教とか伝統宗教というものは、所謂創始者とされる人物はいる(またはいたとされる)が、その人の教えが全てではない。弟子とか後世の人が何百年もかけて継ぎ足していったものの集合体が聖典であり教義である。
…ということがよく理解できた。宗教とは、ある種の集合知なんだな。だから、矛盾も大いにある。
「イエスってそんなこと言った?」みたいな疑問は大体これで解消される。
聖書
ロシア正教
『コーラン』
ゾロアスター教
インド神話
ジャイナ教
『論語』
『西遊記』
北欧神話
『万葉集』
『禅と日本文化』
『聖と俗』
以上、12の対話。
エッセンスがまとまっていて読みやすくかつ読み応えがあった。とくにロ -
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芥川賞候補作品が意外とポップで面白かった。
読んでみた感想として感じたことを書きます。登場人物の生死感と性に対する考え方って似てるのかなって感じました。没頭でセックストイの話から始まるなかなかない話だったのでそう思ったのですが、もし安楽死の対義語があるならセックス(性行為)なのかもしれないですね。
セックスをしたい女性、安楽死を望む男性、この対比が本を読む上で紡がれる生死感の訴えが読者に優しく問いかけてる感じがポップでマイルドに描かれてる気がします。文学作品として文章よりも内容で考えられる話だと思います。
またタイトルにもある平成という時代が懐かしく感じられます、生きて来た時代のはずなのに -
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ネタバレ宗教と神話
とタイトルにあるが、神話から離れたものも紹介している。
目次を羅列してみると
聖書
ロシア正教
コーラン
ゾロアスター教
インド神話 マハーバーラタ
ジャイナ教
↑ここまではいわゆる宗教
↓ここからは神話?と言うわけでもない
どういう選別なのかよく分からない
論語
最遊記
北欧神話
万葉集
禅と日本文化
聖と俗
後半は思ってたのと違うけど、
各書籍についてそれぞれの専門家が分かりやすく説明してくれているのはありがたい。
また、毎回古市さんが入門書はありますか?
と聞いて、素人が読むのに最適な本を紹介してくれるのが嬉しい。
読みたいと思う本が増えた。
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小倉さんの人生を言語化して残しておきたいという古市さんの優しさというか思いが伝わってきた一冊。
古市さんだからこそ「ずけずけ聞く人」でいられるわけで、古市さんだからこそ出てくる「本音」があるのかなと。
小倉さんのことは『とくダネ』の小倉さんしか知らないのですが、テレビで見ていたときとは印象がかなり変わりました。
遺言とは程遠い、言いたい放題の小倉節。
古市さんとの掛け合いが、またこういう形で見られてよかったです。
三章にわかれているのですが、その扉絵というのかな?
章の始まりのページの古市さんが、どれもかっこよすぎて可愛すぎて、お写真を選ばれた人に感謝。