古市憲寿のレビュー一覧
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この本が出版されてから9年が経ってから読んだが、2025年現在でも楽しく読むことができた。
「社会学の入門書」というような記述があるが、社会学そのものについて知りたいと考える人にとっては「入門書の入門書」というような気がする。この本を読んで、社会学の考え方について触れた上で、社会学の入門書(たとえば、有斐閣の『社会学』とか)を読むと、自分なりの問題意識を持ちながらより深く社会学について考えることができるのではないかと考えた。
私は社会学に片足を突っ込んだ程度の学部生でしかないのだが、今後どのように自身の研究計画を立てていくべきなのか、どのように社会を捉えて考えていくべきなのかを考えることが -
Posted by ブクログ
安楽死が合法化された日本を舞台とした社会派恋愛小説というべき物語。
読者視点となる愛に対して、彼氏である平成くんが安楽死したい旨を伝える場面から物語はスタートする。
タイトルにもなっている平成くんは明らかに著者本人を投影している。著者本人への勝手な先入観もあり、中盤まではいけ好かない奴だなという印象だったが、物語が進むにつれて平成くんは隠しきれない人間味とサイコパス感が同居していく。
物語としては愛視点で淡々と進んでいくが、彼の安楽死を望む理由や平成くんらによる安楽死の現場への取材、彼らの大切な家族との別れを通して読者に生死感を考えさせる内容となっている。
一部感情移入できる場面もあるが、終始 -
Posted by ブクログ
昭和世代でピークに達したインフラを、そのまま新規着工を令和の時代にも続けるのは時代錯誤だと思う。
採算取れないローカル線の新線建設は昭和の最後でストップした。
高速道路の整備延長を進めるならば、移動インフラの鉄道は役目を終えていると思う。
新しいものを作るならば、古いものは捨てていくべき。
捨てるものは、昭和。
本書では特に、万博・宇宙開発・オリンピックに焦点を当てて、それらに対して批判的に論じられる。
万博とオリンピックに対しての批判はその通りで、箱モノとしての万博は必要か、多様化するスポーツの時代にオリンピックの意味は。
ないと思う。
一方、宇宙開発に対しては、選択肢 -
Posted by ブクログ
世界宗教とか伝統宗教というものは、所謂創始者とされる人物はいる(またはいたとされる)が、その人の教えが全てではない。弟子とか後世の人が何百年もかけて継ぎ足していったものの集合体が聖典であり教義である。
…ということがよく理解できた。宗教とは、ある種の集合知なんだな。だから、矛盾も大いにある。
「イエスってそんなこと言った?」みたいな疑問は大体これで解消される。
聖書
ロシア正教
『コーラン』
ゾロアスター教
インド神話
ジャイナ教
『論語』
『西遊記』
北欧神話
『万葉集』
『禅と日本文化』
『聖と俗』
以上、12の対話。
エッセンスがまとまっていて読みやすくかつ読み応えがあった。とくにロ