古市憲寿のレビュー一覧

  • 昭和100年

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     昭和世代でピークに達したインフラを、そのまま新規着工を令和の時代にも続けるのは時代錯誤だと思う。
     採算取れないローカル線の新線建設は昭和の最後でストップした。
     高速道路の整備延長を進めるならば、移動インフラの鉄道は役目を終えていると思う。
     新しいものを作るならば、古いものは捨てていくべき。
     捨てるものは、昭和。

     本書では特に、万博・宇宙開発・オリンピックに焦点を当てて、それらに対して批判的に論じられる。
     万博とオリンピックに対しての批判はその通りで、箱モノとしての万博は必要か、多様化するスポーツの時代にオリンピックの意味は。
     ないと思う。

     一方、宇宙開発に対しては、選択肢

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    2025年02月11日
  • 本音(新潮新書)

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    小倉智昭と古市憲寿の対談形式による、小倉智昭の人生を振り返る対談本。

    小倉智昭が亡くなった今となっては貴重な遺作となったが、彼の人生を知ることができた。

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    2025年02月01日
  • 平成くん、さようなら

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    ネタバレ

    安楽死が合法化された日本での話。メディアで平成を代表する人物として注目される、平成(ひとなり)くん。彼は平成が終わるときに安楽死を希望。パートナーの愛は受け入れられず日々説得し最終的には受け入れる。
    考え方は様々だが、平成くんが愛の飼い猫が死にそうで苦しむのを見て勝手に安楽死させ骨にしてしまう、という所はびっくりした。予想の斜め上どころか思いもしなかった。そんな彼は自分をAI化、という驚く結末。現在の海外での安楽死の実施条件や手続きよりカジュアルで、そんな時代が来るのかなとぼんやり感じた。

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    2024年12月29日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    歴史学習につきものの無味乾燥、丸暗記的な固有名詞がほぼ無いのが嬉しく楽しい。
    そんなもの無くとも、歴史を学び、辿ることは面白いよ、がちゃんと伝わってくる。
    それにしても、「絶対に挫折しない」は上手くつけられましたね。

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    2024年12月23日
  • 平成くん、さようなら

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    安楽死が合法化された現代日本。同じ名前で、メディアで平成を代表する人物として注目される「平成(ひとなり)くん」。彼は平成の終わりとともに安楽死をしたいと恋人・愛に告げる。どうすれば平成くんの考え受け入れる事ができるのか、愛は悩みながら二人の最後の日々を過ごす事に。

    安楽死の合法化が主テーマとしてあり、加えて「自分の死」に対する周りの感じ方、自分の存在意義を考えさせられました。どんな人にも大事に思ってくれる人がいる一方で、安楽死を望む当人にしか分からない苦しみがあることを上手く表現したお話だと思います。

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    2024年12月22日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    取っつきにくい宗教を極限まで分かりやすく、面白く解説した書である。
    導入には漫画、そこから専門家が解説に入るが、一つ一つの宗教に対し、専門家が違う。また、それに対して、古市氏が素朴な視点で質問していくので、それが絶妙で良い。「その宗教、一言でいうとどんな感じ」的な質問をしていく。少し乱暴にも見えるが、読者にとってはそれが分かりやすい。

    キリスト教は、佐藤優が解説。聖書の解釈について。『新約聖書』に「ヨハネの黙示録」という文書がある。預言者が神の啓示を見聞きしたことを書いた預言の書ということだが、「ヨハネの黙示録」は後半になってズレてくる。それは、「事後預言」という裏技を使っているからだという

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    2024年12月19日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    世界の様々な12の宗教のエッセンスを、著者の古市憲寿さんがそれぞれの宗教の専門家の先生との対談を通して解説した本。3大宗教だけでなく、ゾロアスター教、ジャイナ教といった日本人にはあまり馴染みのない宗教や、北欧神話、西遊記も入っているし、万葉集、禅といった日本人に身近なものも入っている。各宗教の解説はごく基本的な内容だが、わかりやすいしバランスが取れている。各章の冒頭のマンガもいい感じ。

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    2024年12月06日
  • 10分で名著

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    普通にしていたら手を出さないような難しめの本12冊を数ページでポイントだけ教えてくれる。オリジナルを読むのはやっぱりハードルが高いので、その入門書くらいなら読んで読みようかなと。

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    2024年12月01日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    古市憲寿による日本史。

    特筆すべき新説などはなかったものの、日本史についての新たな知見を得ることができた。

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    2024年10月12日
  • 平成くん、さようなら

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    ネタバレ

    物語の終盤まで何故平成くんが安楽死を望んでいるのかわからず、賢いがゆえに私には理解できない次元の思想なのか…?などと感じていたが、明かされた理由ですべてが腑に落ちたというか…同じ立場なら自分でも安楽死を選択したかもしれない、と思った。
    最後は読んでいてどうしようもなく寂しくなり、気が付いたら涙をぼろぼろ流してしまっていた。
    次作も読んでみようと思う。

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    2024年10月04日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    世界宗教とか伝統宗教というものは、所謂創始者とされる人物はいる(またはいたとされる)が、その人の教えが全てではない。弟子とか後世の人が何百年もかけて継ぎ足していったものの集合体が聖典であり教義である。
    …ということがよく理解できた。宗教とは、ある種の集合知なんだな。だから、矛盾も大いにある。
    「イエスってそんなこと言った?」みたいな疑問は大体これで解消される。

    聖書
    ロシア正教
    『コーラン』
    ゾロアスター教
    インド神話
    ジャイナ教
    『論語』
    『西遊記』
    北欧神話
    『万葉集』
    『禅と日本文化』
    『聖と俗』

    以上、12の対話。
    エッセンスがまとまっていて読みやすくかつ読み応えがあった。とくにロ

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    2024年09月25日
  • 楽観論(新潮新書)

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    性に合う のです

    偉そぶらない語り口で
    世のなかの さまざまな出来事を
    ご自分のことばで
    ひょうひょうと論じておられる

    かなり辛辣なことをおっしゃっておられるのに
    なぜか かろやかに 読み手に
    伝わってくる

    これは 芸ですな

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    2024年08月15日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    有名人ならではの悩み、海外で流通する麻薬の話など恋愛のほかにも考えさせられる内容が組み込まれていて勉強になった。
    海外旅行気分で読めたのも楽しかった。

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    2024年07月07日
  • 平成くん、さようなら

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    芥川賞候補作品が意外とポップで面白かった。

    読んでみた感想として感じたことを書きます。登場人物の生死感と性に対する考え方って似てるのかなって感じました。没頭でセックストイの話から始まるなかなかない話だったのでそう思ったのですが、もし安楽死の対義語があるならセックス(性行為)なのかもしれないですね。
    セックスをしたい女性、安楽死を望む男性、この対比が本を読む上で紡がれる生死感の訴えが読者に優しく問いかけてる感じがポップでマイルドに描かれてる気がします。文学作品として文章よりも内容で考えられる話だと思います。
    またタイトルにもある平成という時代が懐かしく感じられます、生きて来た時代のはずなのに

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    2024年06月28日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    世界の様々な宗教や神話などについて、マンガを交えながらそれぞれの専門家に質問をするという形式で、分かりやすく解説した一冊。
    専門家も結構身も蓋もない事をあっさりと語ってたりするので、わからなくてしょうがないという正直なところもあって良い。

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    2024年06月28日
  • 平成くん、さようなら

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    5/2
    始まり方から度肝を抜かれました。
    あ、苦手なやつかも…と。

    だけど、読み進めたら安楽死をテーマに男女が対話を繰り広げる物語でした。

    どんなに仲がいい親友でも、
    どんなに大好きな恋人でも、
    相手の死生観って妙に腹落ちしないと感じます。

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    2024年05月05日
  • 本音(新潮新書)

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    お母様のエピソードと古市憲寿さんによる【ふるいちのりとし】の頭文字で示された小倉智昭さんの表現が印象的

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    2024年04月21日
  • 平成くん、さようなら

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    だんだーんと温かくなる、そんなお話だった。
    「平成くん」という名前も話に味が出て良かったな〜。
    「安楽死」とか「価値観の違い」がテーマに感じた。
    「ねえ愛ちゃん」「ねえ平成くん」という言葉が心に残っていて、「ねえ」って声をかけられる距離がとても幸せな日常なんだな〜って思った。

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    2024年04月18日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    ネタバレ

    宗教と神話
    とタイトルにあるが、神話から離れたものも紹介している。
    目次を羅列してみると

    聖書
    ロシア正教
    コーラン
    ゾロアスター教
    インド神話 マハーバーラタ
    ジャイナ教

    ↑ここまではいわゆる宗教
    ↓ここからは神話?と言うわけでもない
    どういう選別なのかよく分からない

    論語
    最遊記
    北欧神話
    万葉集
    禅と日本文化
    聖と俗

    後半は思ってたのと違うけど、
    各書籍についてそれぞれの専門家が分かりやすく説明してくれているのはありがたい。
    また、毎回古市さんが入門書はありますか?
    と聞いて、素人が読むのに最適な本を紹介してくれるのが嬉しい。
    読みたいと思う本が増えた。

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    2024年04月16日
  • 本音(新潮新書)

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    小倉さんの人生を言語化して残しておきたいという古市さんの優しさというか思いが伝わってきた一冊。
    古市さんだからこそ「ずけずけ聞く人」でいられるわけで、古市さんだからこそ出てくる「本音」があるのかなと。
    小倉さんのことは『とくダネ』の小倉さんしか知らないのですが、テレビで見ていたときとは印象がかなり変わりました。
    遺言とは程遠い、言いたい放題の小倉節。
    古市さんとの掛け合いが、またこういう形で見られてよかったです。

    三章にわかれているのですが、その扉絵というのかな?
    章の始まりのページの古市さんが、どれもかっこよすぎて可愛すぎて、お写真を選ばれた人に感謝。

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    2024年02月23日