古市憲寿のレビュー一覧
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単行本の表紙も素敵でしたが、文庫版も良き。
文庫版で増えた後日談がとてもよかった。
物語はヤマトくん目線で語られているから、港くんはどう思っていたのかを数年越しで知ることができて感激。
ヤマトくん愛されてますね。
本編に挿絵が増えたのは良いのですが、文章が削られてる?
中居くん、劇団ひとりさん、柳澤さんの登場がなくなってますよね?
ちょっと残念。
気付いてないだけで、他にも変わってるのかな。
芸能界に復帰した港くんの映画はきっと素晴らしいものになったと思いますし、どんな映画が観てみたいなぁ。
2ヵ月ちょっとくらい?離れて、またアムステルダムに戻ってからの二人の生活とか、続編も是非読みたい -
Posted by ブクログ
古市さんと國府先生の対談。二人に接点あるかいな?と思ったけど、穏やかに噛み合わったり全く噛み合わなかったりする対話が粛々と進んでた。賢い人同士だと、分かり合えない部分で口論になったりしないんだなぁとしみじみ。
最後の部分が良かったので引用。
>(古市)僕たちがこの本を通してずっと話してきたのって、社会は革命的には変わらないってことだと思うんです。何か新しいシステムを導入するとか、新しい政治家が登場するとか、強大な敵を倒すとか、そんなことで社会は変えられない。社会はちょっとずつしか変わらない。
>(國分)そうだね。「新しい何か」への願望って、本当に解決しなきゃいけない細かな具体的 -
Posted by ブクログ
冒頭の下記の文章に、小学生と幼児を育てながらフルタイムで働いている私の心は鷲掴みにされた。
「日本には今、二つの大きな社会問題がある。少子化と労働力不足だ。
そんな時代に子供を産んで(少子化解消の貢献)、なおかつ働きたいと思ってくれる(労働力不足に貢献)お母さんは、本来なら国から表彰してもいいくらいの存在だ。」
この他にも頷きすぎて首がもげそうになるようなことがたくさん書いてあった。
この本が出たのが2015年。9年経っても子供と働く母親をめぐる環境は大きく前進したとは言い辛い。
既婚者も独身者も老若男女とも、これからの日本のために読んで欲しい本。
そして少し苦手と思っていた古市さん -
Posted by ブクログ
古市憲寿さんの解説が好きで手に取った本です。
読み終えて評価をみると意外にも低めで驚いてる。
日本人は無宗教者が多いと感じる一人で、私もその無宗教者である。
だからこそそこに憧れ知りたいという気持ちがいつもあります。一つの見方を知っても、数多あるその考え方をまた知りたくなり際限ないものだと感じます。
まず、一つのテーマが宗教でありますが、漫画で始まるのがとても良い。とっつき易いし文字より頭に残るからその後の解説が楽しみになった状態に持っていける。
そしてその解説だが、その道の研究者が古市氏と対談し広げていく形式。
以前は対談式がは本じゃなくてもと思っていたが、年々その良さを感じているところ -
Posted by ブクログ
いくら事実を重ねても、人は自分が信じたい情報を信じてしまう。(ファクトは感情に勝てない)
根拠がなくても、結果が伴わなくても、力強く巧みな言葉に人々は動かされてしまう。(日本に呪文使いがいないことを喜ぶ)
いちいちマナー違反に目くじらをたてないことによって、文化は国際化していく。(伝統を守る人が文化を破壊する)
気ままで私的な感情の集積が「世論」である。(「10年後」から振り返ってみる視点を持つ」)
民主制は既に「民」と認められた人にとって有利な決定ばかりがなされてしまう。「民」認定されていない人に対して冷淡だ。(「未来人の人権」は守らなくていいのか)
いちいち文 -
Posted by ブクログ
社会学の見解は社会学者によっても異なる。
そのくらい範囲の広い学問。
日常をテーマにしたエッセイや物語が好きでそこに潜む日本文化やノスタルジックさに自分はいつも感動する。時代が変われば社会が変わるように世の中の風潮に適用させながら私たちは歳を取るが、一方で伝統的な文化も残り続けている。その理由は背中をみてきた親や身近な人から直接的に教わりメディアや新聞などで間接的に知ったからだろう。文化はまちを存続させるもの、つまりコミュニティ(つながり)としての共通理解になっている。繰り返しになるが自分は懐かしさが好きでたまに遭遇するあの何とも言えない心の揺らぐ感覚が好き。こういう抽象度の高い主観についても