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Posted by ブクログ
社会学の見解は社会学者によっても異なる。
そのくらい範囲の広い学問。
日常をテーマにしたエッセイや物語が好きでそこに潜む日本文化やノスタルジックさに自分はいつも感動する。時代が変われば社会が変わるように世の中の風潮に適用させながら私たちは歳を取るが、一方で伝統的な文化も残り続けている。その理由は背中をみてきた親や身近な人から直接的に教わりメディアや新聞などで間接的に知ったからだろう。文化はまちを存続させるもの、つまりコミュニティ(つながり)としての共通理解になっている。繰り返しになるが自分は懐かしさが好きでたまに遭遇するあの何とも言えない心の揺らぐ感覚が好き。こういう抽象度の高い主観についても社会学で解明できそうと本書における各学者の論を見て感じる。
社会学の目的についてある学者が言っていた「辛さに耐える力をつけること格差や貧困、ジェンダーなどの問題と対峙していい社会を考えていくこと。」が本書の中で特に印象に残っている言葉だ。これを踏まえて私がノスタルジックに思いを馳せるのはそうじゃない今に何か異和を感じていることからのカウンター心理なのかなとふと思った。現代はもちろんいいこともあるけれどみんなで喋る場が喪失していっているとか諸々少しもどかしい気持ちがしている。また本書のおかげで開沼さんの「はじめての福島学」を読むこともできた。
あらゆる社会を紐解く学者さんの見解は面白くもし大学に入り直せるのならこの本を読んでから進路選択をしたかったなと。
Posted by ブクログ
「社会学」を社会学する、という感じ。
久々の古市くん本。 いやぁ、同世代の社会学「者」でどんどん大物になっていってはるんやなぁ〜。
橋爪大三郎さんや上野千鶴子さん、宮台真司さんと、ビックネームがズラッと並んでた。
この本では、「社会学とは?」「社会とは?」をいろんな社会学者に問いかけに行くことで、この曖昧そうな言葉の輪郭を浮き彫りにしていこうとしていた。
また、「「あり得たかもしれない社会や自分を構想する力」に魅力を感じている」。というのは、何かすごく共感してしまった。
僕もひょんな理由からやったけど、大学で社会学を選んで未だによかったなぁと社会人になっても思い続けてるし、年齢を重ねるごとにその大切さが少しわかるようになって来てる気がする。
そんな時に、もう一度原点に戻り、じっくり社会学や考え方を考える機会をもらえたような気がした。
これからも折に触れてペラペラめくる教科書のような感じになりそうな一冊。
本当に変わってる人の集まりや、職人気質っぽい人が多いなと思っていた直感はどうやらあっていたようでした。笑
でも、それが本当にいいことやし、この変わり者の集まりがそれこそ役所仕事する人ばっかりみたいになれば、社会学が本当に終わったことを意味しているんやなとも思った。
僕も今日から「社会学者」と名乗れるかしら。笑
Posted by ブクログ
この本が出版されてから9年が経ってから読んだが、2025年現在でも楽しく読むことができた。
「社会学の入門書」というような記述があるが、社会学そのものについて知りたいと考える人にとっては「入門書の入門書」というような気がする。この本を読んで、社会学の考え方について触れた上で、社会学の入門書(たとえば、有斐閣の『社会学』とか)を読むと、自分なりの問題意識を持ちながらより深く社会学について考えることができるのではないかと考えた。
私は社会学に片足を突っ込んだ程度の学部生でしかないのだが、今後どのように自身の研究計画を立てていくべきなのか、どのように社会を捉えて考えていくべきなのかを考えることができた。また、社会学を学ぶ人々が閉塞的である、つまり理系の分野をはじめとした他の分野についての知識を軽視している、という指摘には自身にも心当たりがあった。
社会学の研究に行き詰まったりしたときには、また再びパラパラとページをめくってしまうだろうと思う本である。
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