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コミュニティや居場所は若者や生きづらい人を救う万能薬なのか。世界平和や夢を掲げたクルーズ船・ピースボートに乗り込んだ東大院生による社会学的調査・分析の報告。夢や希望を持ち乗り込んだはずの船内で繰り広げられる驚きの光景。それは日本社会の一部を誇張した縮図だった。若者の「貧しさ」と「寂しさ」への処方箋とされる「承認の共同体」の可能性と限界を探る。古市憲寿のデビュー作が文庫で登場。解説と反論、本田由紀。
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Posted by ブクログ
楽しく(?)、興味深く 読み終えました。 知り合いの中に、ピースボートの講師のお一人であった方、参加者として乗船された方、双方がいたので、第三者(古市さん)からの現場レポートはとても興味深いものでした。 どんなことにも言えることでしょうが、つまるところは、ご当人がその現状を自分の中に取り込んでいく...続きを読むと言うところでしょうが、このピースボートの場合はその課題がより鮮明にあぶり出されてくるのだなあ、と思わされました。
単純にピースボートの中というものに興味があったこと、そして昔この本とは全く違う所で、ピースボートが若者向けのものであることを(憤りを交えて)書いている乗船者のブログ?的なものを読んだことがあったことで読んでみた。共同体には現代的不幸に対するムラムラを諦めさせて冷却させる力がある。コミュニティに入り浸...続きを読むることで、本来の目的が希薄になっていくというのは確かによく聞くことだ。冷静に目的性を維持するリーダーの存在というのが重要なこともよく分かる。
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希望難民~ピースボートと「承認の共同体」幻想~
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