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17年前の夏、人気絶頂のミュージシャン・香織はステージから落ち、すべてを失った。残ったのは、どこも動かない身体と鮮明な意識、そして大嫌いな家族だけ。それでも彼女を生かすのは、壮絶な怒りか、光のような記憶か、溢れ出る音楽か――。生の根源と家族の在り方を問い、苛烈な孤独の底から見上げる景色を描き切った飛翔作。
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Posted by ブクログ
面白かった。所々に散りばめられた言葉に著者の鋭い視点が垣間見えて、得した気になった。 「夜の色は黒ではなく白」みたいな事が書いてあって、すーっと飲み込めた。 救われたかどうかとか関係なく、印象に残る終わり方だと思う。
わたしとはまるで違う。 欲しいものも、美しいと感じるものも、生き方も。 窮屈でたまらないこの家族と町から 一日も早く逃れたい。 わたしが居るべき場所はここじゃない。 音楽が救ってくれた。 歌手として生きる道を選んだ。 ついに手に入れた、自由。 みんながわたしを求めている。 わたしはいま、生きている。...続きを読む 念願のステージだった。 そこから、落ちた。 ー 目を覚ましたとき、 わたしに残されていたのは、 動かない身体と、鮮明な意識。 そして、大嫌いな家族。 その日から、わたしは、 死んだように生きている。 生きているのに死んでいる。 伝えたいことばも感情も、 歌いたいメロディもたくさん浮かぶのに、 口は動かない。 声も出ない。 目も指も動かない。 食事もできない。 なんにも、できない。 当たり前にできていたことが、 なにひとつ、できない。 それでもわたしは、生きています。 だれか、わたしを、 ここから救い出して。 ・ ・ “最後まで救われないらしい…” 覚悟して読み始めたけど。。 他人事とも思えないから、こわい。 自分に起きないとは言い切れないから、こわい。 結果、 いまを、精一杯生きるしかないという境地に。 すきもきらいも、 ごめんもありがとうも、 いま、伝えないと。 いまを、生きないと。 明日も同じだなんて保証は、どこにも無いから。
こう言うネガティヴな感じの小説結構好き。 救いようのない感じの表現がわかりやすくてスラスラ読めた。 宇宙ホテルのシーンとエンディングだけよく分からなかった。
『怒り』のエネルギーって本当に強くて、その強さが今回は生きるエネルギーになってしまったんだけど… あまり良い感情ではないと思うんだよな… 個人的には… でもそのエネルギーで生きた人もいるだろうし、実際に凄まじいエネルギーなんだよ… 届かない怒りほど虚しいものはない。 古市さんの話は、感情を学べる...続きを読むなって思ってて、今回もそれだった。 時間の経過によって感じるであろう変化を、想像上だろうけど、繊細にリアルに描かれていると思う。
突然の事故で体が不自由になってしまう主人公。 その苦しみやもどかしさがリアルに綴られている。それも、オーバーな表現はなく淡々と。 他人事とは思えないようなリアリティ。 誰もが現実で感じうる些細なストレス、それを丁寧に掬い取って表現している。 古市さんの特徴であるフラットな文章に慣れていくと、最後...続きを読むのショッキングなシーンに面食らう。 しかし、そのショックすらも現実のものであると感じる。 社会学者として多くの物に触れてきた古市さんだからこその視点、書き方であり、他の小説のはまた違った楽しみ方ができると感じた。
代理ミュンヒハウゼン症候群を1番に思い出した。 本当に終始鬱になりそうな内容だが、なぜが読み進めてしまう…そんな本。 本当に自分の意思が伝えられない患者さんがいるのかもしれない…そう思うと心が痛む。患者に寄り添う治療とはなんだろう?自己決定支援制度ってなんだろう?アドボカシーってなんだろう?たくさん...続きを読む考えされられた。
初めての作家さん。 出だしの数字がわからなかったが、すぐに意味がわかります。 表現できないとはこんなに苦痛なのかを思い知らされます。 絶望の中、生きていく苦しみ。 これが人生なのかもしれない。 辛いのが苦しい人にはお勧めできませんが、この本を読めるということは、主人公より恵まれている...と考えて慰...続きを読むめるしかないです。
なかなかにエグイラスト。 ちょっと期待させておいてのこれは 読後感かなり悪いが、嫌いじゃない。
古市さんの小説3作品めです。 冒頭から引き込まれました。 ある日、急に人生が変わることはあり得る… 輝かしいスターだった主人公が奈落の底へ落される、自由にならない身体と正常なままの意識のはざまでの何十年という日。 主人公目線で読んでいたのでラスト近くでちょっと衝撃を受けました。勝手に持っていたイ...続きを読むメージがひっくり返された感じです。 最後まで嫌な気分になる1冊でしたが、妙に印象に残る1冊でした。
人気絶頂だった17歳の歌手香織。ある日事故で意思疎通もできない車椅子生活になる。香織の心情が綴られている。古市さんらしいタッチだと思った。
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奈落
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古市憲寿
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