あらすじ
コミュニティや居場所は若者や生きづらい人を救う万能薬なのか。世界平和や夢を掲げたクルーズ船・ピースボートに乗り込んだ東大院生による社会学的調査・分析の報告。夢や希望を持ち乗り込んだはずの船内で繰り広げられる驚きの光景。それは日本社会の一部を誇張した縮図だった。若者の「貧しさ」と「寂しさ」への処方箋とされる「承認の共同体」の可能性と限界を探る。古市憲寿のデビュー作が文庫で登場。解説と反論、本田由紀。
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Posted by ブクログ
デビュー作を大幅加筆修整して現在(というっても2022年)も踏まえてのあとがきが加わった一冊。ピースボートも昔ほど話題にならないが、当時は津村記久子さんの『ポトスライムの舟』の出だしで急に現実と繋がったイメージがあったものだ。若者たちは何を求めてピースボートに参加するのかという興味深い社会学フィールドワークを通じて、現代日本(といっても2008年)を切り取った古市さんの卒論が書籍化したもので、今にも通じる部分がある。
初期の古市さんの本は本当に楽しい。
Posted by ブクログ
楽しく(?)、興味深く 読み終えました。
知り合いの中に、ピースボートの講師のお一人であった方、参加者として乗船された方、双方がいたので、第三者(古市さん)からの現場レポートはとても興味深いものでした。
どんなことにも言えることでしょうが、つまるところは、ご当人がその現状を自分の中に取り込んでいくと言うところでしょうが、このピースボートの場合はその課題がより鮮明にあぶり出されてくるのだなあ、と思わされました。