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第二次大戦のあと、日本と同じくアメリカとの軍事同盟のもとで主権を失っていたドイツやイタリア、台湾、フィリピン、タイ、パキスタン、多くの中南米諸国、そしていま、ついに韓国までもがそのくびきから脱し、正常な主権国家への道を歩み始めているにもかかわらず、日本の「戦後」だけがいつまでも続く理由とは? 10万部を突破したベストセラー『知ってはいけない』の著者が、「戦後日本の"最後の謎"」に挑む!
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Posted by ブクログ
よく調べられている。多少鬱陶しいかもしれないが著者の伝えたいという気持ちが伝わる書き方。あとがきの「右派も左派もそれぞれの楽園から出なければいけない」「未来は必ず変えられる」に著者の思いが詰まっていると感じた。
知ってはいけない2 矢部宏治 講談社 各章を4コマ漫画を入り口とするアイディアは良いけれど 絵が命の絵がいま一つコナレていないのが残念 三権分立が建前にされて「政治三流・経済一流・官僚超一流」という逆三角形の型にはめられている傀儡政府 民衆が選ぶ唯一の国会の権限が形ばかりで官僚に占拠されているこ...続きを読むとに始まって責任の所外を隠した競争優先のお手盛り政治が蔓延する中で国民も洗脳教育に飲み込まれてきた そんな中で進駐軍は日本の戦前につながる象徴天皇を祭り上げた 更に利他という魂を捨て利己のかたまりとなった岸信介を 戦犯から掬い上げてCIAと軍部による傀儡政治を成功させた 岸の心情はイイトコドリに徹することであり ろ過器としての窓口を用意し危ない橋を先頭に立つこと無くロンダリングされたモノのみを受け取れば 利己的な不法性が発覚したとしても腹心のろ過器止まりで 自分に及ばないという逃げ道を常に確保することであった この使い捨ての罠にはめられたのが藤山愛一郎だった これ以来真綿のような密約の枷という麻薬に酔わされた国民は 自民党による独裁を未だに支持し 岸の孫が総理大臣の席で傀儡政治をしながら重たい荷でしかない私腹を肥やしているのである この本を読んで思うことは トランプが日本や韓国に何代を持ちかけてくる一つの要素が 傀儡に甘んじている洗脳から目を覚まさせる力尽くの反作用を逆手に取った 作戦なのだろうと気づいたことだ
公文書の廃棄や隠ぺいは、日本政府のお家芸であることを喝破した好著だ.安保条約自体が胡散臭いものだと感じていたが、本書でその直感が正しかったことが分かった.アメリカの思い通りに軍事主権を放棄した日本.「戦争をする権利」も「戦争しない権利」も放棄している日本.本書は最後に今からでも遅くないから、正常な日...続きを読む米関係を構築するべきだと強調している.その通りだ.
様々な密約のもとにある日米安保体制、戦犯である岸信介がなぜ8年で首相の座に上り詰めたのか? CIAからの巨額資金はどのように送られてきたのか?全自衛隊の米軍共同使用計画、在韓米軍の撤退問題、富士山にある米軍基地、 軍事主権の放棄、日米安保には指1本触れるな、憲法9条には指1本触れるな、日米安保堅持...続きを読むと護憲、日米同盟、主権なき軍事的従属体制、さえ続けていけば日本の安全は守られるのだ。一切の軍事力を持たずに国を守れ。軍事主権の放棄とは、戦争をする権利の放棄であると同時に、戦争をしない権利の放棄でもある。 比核三原則を国是として、日本に核兵器は存在しない、と正式に表明し信じ込まされていた事は何などなのだろうか?そんな事はないだろう、アメリカ軍が核を外して日本に来る、米軍基地に核兵器が存在しない、などの様々な論議は一体何だったのだろうか?
なぜ今も日本はアメリカに従属し続けているのかを明らかにしようとする本。密約が極一部の人間だけに共有されたことによりそれが後代に受け継がれず、国家として記憶喪失になっている日本。日米安保条約が改定される過程についてよく理解できた。 岸のもとで失われていった主権。帝国の方程式。ミッドウェイの横須賀母港化...続きを読むで形骸化していた非核三原則。日本の国内法が米軍に適用されないとした大河原答弁。指揮権密約が生み出された流れ。基地と核の傘の交換が現在は米軍指揮のもとでのあらゆる戦争協力と巨額の武器購入と核の傘の交換になっている。
日米密約説の第2弾です。 今回はその内容というよりは、なぜその密約 が表に出ず、現在まで両国ともに共有して 運用されているのか。 特に密約は日本にとっては米軍の「何でも アリ」を認める内容なので、協議の途中で 普通は「いやいや、そうじゃないでしょ」 と反論することが十分に考えられます。 しかし、...続きを読む事実そうはなっていない。 なぜか。 今回はその密約が日米双方において、どう いうふうに扱われてきたかに焦点を当てる ことによって、日本の政治のイビツさを 炙りだす内容となっています。
力作である。著者は現在日本が軍事主権を放棄した状態にあることを証拠立てて説明している。この事実を理解した上で、「右派も左派も、それぞれの楽園から出なければならない」(290頁)と説くが、その通りである。厳しい現実から目をそらしてはならない。多くの人に読んでもらいたい。 ただし、272頁で韓国の文大統...続きを読む領の外交を賞賛しているのは見当外れであり、星ひとつ減じて星4つとする。
日米密約に関して、日本側の問題点を解説。 記録を体系的に残さず、継承しないことによる悪影響は、非常に大きい。
戦後も日本は支配されたままで、主権なんてないに等しいじゃないか!と絶望的な気分になった。 まずは知ることから…というのはその通りだと思うのだけど、必ず未来は変えられると言われても、どうやって?と思ってしまう。 「新しい未来を生み出すのは、みなさんの仕事です。」 うーん、一市民にそんな大きな仕事はでき...続きを読むる気がしない。どうしたらいいんだろう…
よく調べていて洞察も深いと思いますが、養老先生が言うように大きなカタストロフィーがなければもうこの国は変わらないのではないか、そんな気がしてしまいます。きっと道はあるんだと思います。ただそういう密約あったとしてもそれほど振り回されるものなのか分かりません。
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