古市憲寿のレビュー一覧
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芥川賞候補作品が意外とポップで面白かった。
読んでみた感想として感じたことを書きます。登場人物の生死感と性に対する考え方って似てるのかなって感じました。没頭でセックストイの話から始まるなかなかない話だったのでそう思ったのですが、もし安楽死の対義語があるならセックス(性行為)なのかもしれないですね。
セックスをしたい女性、安楽死を望む男性、この対比が本を読む上で紡がれる生死感の訴えが読者に優しく問いかけてる感じがポップでマイルドに描かれてる気がします。文学作品として文章よりも内容で考えられる話だと思います。
またタイトルにもある平成という時代が懐かしく感じられます、生きて来た時代のはずなのにとても不思議な感覚でした。令和に読む価値がある作品にもなっていると思います。 -
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小倉さんの人生を言語化して残しておきたいという古市さんの優しさというか思いが伝わってきた一冊。
古市さんだからこそ「ずけずけ聞く人」でいられるわけで、古市さんだからこそ出てくる「本音」があるのかなと。
小倉さんのことは『とくダネ』の小倉さんしか知らないのですが、テレビで見ていたときとは印象がかなり変わりました。
遺言とは程遠い、言いたい放題の小倉節。
古市さんとの掛け合いが、またこういう形で見られてよかったです。
三章にわかれているのですが、その扉絵というのかな?
章の始まりのページの古市さんが、どれもかっこよすぎて可愛すぎて、お写真を選ばれた人に感謝。 -
Posted by ブクログ
死にたい理由の不確かさと死んでほしくないという確かな思いが釣り合うという不思議な関係が切なくもどかしい気持ちにさせてくれた。
安楽死が実現し、死ぬことへのハードルが下がったら私たちの希死念慮や自殺願望はこのように変容するのだろうか?
設定では現実とのパラレルワールドという設定ではあるがところどころで現実とリンクしているところがあり「平成が終わる」ということ自体、実際に現実では起こっている。それが作品に奇妙なリアリティを与えていて、過去の私があのことをしていた時平成くんは他の世界でこのような生き方をしていたんだと思い出の中に紐付けることが出来るのは良いなと感じた。この作品のような結果を有耶無耶にする終わり方は好き。 -
Posted by ブクログ
コメンテーターしてる時の、あの怖いものなしで鋭い毒舌で切り捨てる、チョコレートだけ食べて生きてるイメージからは想像出来ないくらいに、優しくて、癒されて、でも人間の生々しさみたいなものが込められた、古市さんの繊細な部分が表された作品だった。
外国に行った事がない私には、初めて知る発見がたくさんあったのと、行った事がないからこそその場所の景色なんかを自分勝手に想像しながら、自分もそこにいる気分になってたりw
BL作品として読むと言うよりは、人間同士の愛情、信頼、敬愛みたいな色んな感情が表されてた気がした。
そこまでBL得意じゃなくても、割とサラリと読めると思いました。 -
Posted by ブクログ
共感することもちょくちょく。
いつもコナン見て思うことなんだけど、言い回しがいいなぁ
前にどっかで理論はすごいのに文章が壊滅的に下手な人には意味を汲み取ってわかりやすく書き換える人がついていた話を見たな
多くの物事は結論って別に1人で出す必要ないんですよね、意見を聞いて考えが変わることだってそりゃあるし。ない方が頑なで怖い。進路の選択ですら過程でしかないから結論ではないし。
竜宮城って蓬莱山だったんだ。
能力がない人、誰かを傷つける能力に長けた人はヒロアカが描いてはいる。
制度から社会の価値観変えるを地で行くのが元明石市長とかかも。
コロナ有識者会議の議事録まじかよ……
臥雲さんが松本市長になってたことも、行政と医療を繋いでコロナ禍で活躍していたことも知らなかったなぁ
コロナが流行る前でも経済の専門家とか予測が当たらない姿は知っていた
自分の生まれていない時代もまるでその時にいたかのような書き方があって不思議な感覚を覚えた。
5 越える→超える
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Posted by ブクログ
「昭和の政治家にマシュマロテストは難しい」
親が福祉関係の仕事に就いていると保育園に受かりやすいという都市伝説がある。
そのおかげかは知らないがうちの子は第一志望の保育園に入ることができはした。
入園した保育園では第二子、第三子も結構ザラにいて、そのコミュニティでは少子化どこ吹く風である。
問題は「保育力」の格差だろう。子供は居るところには居るし、居ないところには居ない。
そしてその格差は本人の努力では対処が難しいことも多い。頼れる親族が近くに居ないとか、職場の理解がないとか。
自分は株式会社の運営する老人ホームで働いているが、幸いにも職場は子育てに理解がある。しかし妻が働いていた社会福祉法人の特別養護老人ホームでは「子供の体調不良でシフトに穴を空けるのはあり得ない」って本当に云われていたっぽい。しかもこの台詞を言い放った上司は、子育てをろくにしたこともない老害かと思いきや、働きながら3人の子供を育て上げた女性であったとか。本当ならぐうの音も出ませんわね。
そんな中で、意識を変える意味でも保育園義務教育化というのは一つの解決策になるのではないかと感じた。
だがそれだけで少子化の解決は困難かも知れない。経済的な事情で産みたくても産めない若者への支援も大切だろう。
こういうことを云うと必ず財源はどうするんだという批判がくる。日本は票を持っている老人ばかりが優遇されると思われがちだが、介護業界では財源の不足を理由に「介護の社会化」の理念は放棄され、相次ぐ減算、利用者負担の増加が繰り返されている。
社会全体で子育てを支援するという考えも早晩行き詰まる可能性はある。私見では現代貨幣理論とかも政策の一つとして検討されなければならないと思う。
併せて幼少期の教育はコストパフォーマンスが良いとの研究結果が共有され、納得の上で税金が使用されるのが大切かも知れない。自分も貧乏暮らしではあるが、いわば恩返しとして子育てに税金が使われるのであれば払うのも吝かではない。某人材派遣会社を肥え太らせるよりは余程良い。(イメージです)
思考が昭和の政治家は「少子化の原因は若者の努力が足りないからだ」と云いそうなイメージがある。
票にならない世代に有利な政策を実行するインセンティブは少ないだろうし、少子化がいよいよヤバくなる頃にはどうせ鬼籍に入られている。それまでは若者批判でもしてれば偉くなったような気にもなれるでしょうからね。(あくまでイメージです) -
Posted by ブクログ
うーん、読めなかったなあ…もちろん初めから終わりまできちんと読んだのだけど、結局のところ古市さんはどういうスタンスに立っているんだろうかということが良くわからなかった。
各国各地の戦争博物館は、エンタメ性がなければ、そしてリニューアルをしなければ、来場者が見込めず、廃館となってしまい、その戦争の記憶を残せなくなってしまうという言い分はよくわかるのだが、やはり戦争にエンタメ性は求めてはいけないというように思うし、戦争は、テレビだったり映画だったり、もしくは本だったり体験した人から話を聞くなりそういうもののさまざまな視点から学ぶもので、『「誰も」教えてくれない』わけではないと思う。まあ、でも、コロナが始まって最初の緊急事態宣言が出てしまった頃、出る前に広島で原爆ドームや平和記念博物館を見たが、この本に書いてあるような視点から見たわけではなかったので、やっぱりこの本は買って、旅先に持って行って読んで、改めて観に行ってみたいなと考えさせる本だった。