古市憲寿のレビュー一覧
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著者がハワイのパールハーバーを訪れたことからこの本は始まる。
パールハーバーは、白を基調とした記念館があり、いたって爽やかで戦争の暗いイメージはあまり感じられない。それはアメリカが戦勝国で今も現在進行形で戦争をしているから。
対して日本の戦争関連の博物館では、戦争の悲惨さは目一杯伝わってきても、なぜこの戦争は起きてしまったのか、今後どうしていくべきか、などのメッセージは感じられない。
いずれも主語がない。右派と左派の妥協の産物のような中途半端な博物館しかない。
唯一、靖国神社にある遊就感はメッセージ性のある博物館だが、運営団体は宗教法人であり国ではない。
国としては、大東亜戦争に触れたくない、 -
Posted by ブクログ
当方アラフォー。
TBSラジオリスナーとして聞いたことのある名前。
ワイドショー関連はノータッチ。
著作は初読。
という状態で読んで、かなりよかった。
中年になって社会の酸いも甘いも嚙み分けた段階で、歴史に興味が再度湧いてきた段階で、この本は、出会うのに最適な時期であったろう。
最近主にポッドキャストで歴史や言語やを復習するのが面白い(リベラルアーツ)が、その一環。
中高生の受験本としてはどうか。
ある程度日本史や人類学を齧ったことのある人にこそ嬉しい本かもしれない。
断片的な事前情報が、本書を読むと、書籍内では省略されているにもかかわらず、読者の頭の中で再構築されていく。
この気持ちよさを味 -
Posted by ブクログ
Uber、アンダーズ東京、マークジェイコブス、フィオレンティーナのケーキ、性的な描写も出てくるものも(お金持ちではあるが)意図的に執拗に上流の平成らしい価値観を書いているように思う。リメンバーミーや君の名は。がサラッと会話の中で前提として出てくるあたりがリアリティがある。一方で安楽死が合法化された未来、平成くんの最後などが日本で実現可能になりそうな科学技術でSFチックで、平成のリアリティさとうまく融合して書いているなと思った。よくも悪くも著者をテレビでよく知っているからわざとらしさが目についてしまうけど、現代社会批判に偏ることなく、口先では理路整然と言ってても結局は自分の五感で感覚的に生きてる
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Posted by ブクログ
今の世界情勢とつい照らし合わせずにはいられない。
戦時中の日本にたくさんあったであろう物語のひとつ。日本にもこんな時代があった。そして、戦時中であっても、コロナ禍であっても、そのどちらでなくても、人や世間というものはあまり変わらないのかもしれないな、と思った。
そこにちょっとだけがっかりしつつ、それでも涼子と勇二、そして優一の存在に明るい希望を感じながら読み進めた。
古市氏の小説は初めて。
表紙をめくった1ページ目で、読み進めていく先々で、人に対しての誠実さを感じた。
テーマとは裏腹にとても優しい物語だった。
そして驚いたのが参考文献の数。
物語に対して感じた優しさや誠実さは著者自身が持って -
Posted by ブクログ
非認知機能や幼児期教育にコストをかけることの重要性など比較的話題になりやすい研究の話もそうですが、特に妊娠可能年齢や出産後の女性が抱える問題についてはとても悩ましいと感じさせてくれるものであったように思います。母乳を絶対視したり、ベビーシッターを否定するという人は流石に多数派ではないと思いますが、自分の育児論を絶対視して他の人を縛るのは筋違いというものかと改めて思える内容でした。自分と他人の境界線。
同じ話多かったですし、ホットドッグプレスの話そんなに掘り下げる必要あるのかと笑ってしまいましたが、とても学びがあると思います。
子どもの発見、日本の歴史を読み直すといった本に書かれているような過去