ヒノマル

ヒノマル

2,200円 (税込)

11pt

昭和18年、戦時下の日本。国家のために死ぬことを夢見る軍国少年・勇二が出会ったのは、歴史学者の娘・涼子。
日本が戦争に負けると言い放ち、自由奔放に振る舞う不謹慎な彼女が、大学生の兄の恋人だと知ったのは、学徒出陣が近付く頃だった…。

「どうして俺が生き残っちゃったんだろうな」
「生き残ることは罪じゃないでしょう」

自由が統制され、夢を見ることさえ叶わない社会で、少年少女はどこへたどりつくのか。
秘密の図書館、真夜中の帝都、出征の朝、西へ向かう夜汽車、真っ白な日の丸。
『平成くん、さようなら』の著者による書き下ろし青春小説!!

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ヒノマル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「他人の心がわからないというのは、人間に与えられた一番の贈り物かも知れないな(P193)」
    戦時下の日本を描いた古市憲寿さんによる恋愛長編小説。古市さんの小説は全部読んでいて、これまではサブカルネタ満載の現代小説だったが、今作はサブカルネタは封印。戦時下の少年と少女の恋模様を描いた作品だが、ストーリ

    0
    2022年05月23日

    Posted by ブクログ

    読み応えのある小説。
    私であれば戦争がテーマならヒノマル、恋愛がテーマならアマナツといったタイトルを選択するでしょう。

    0
    2022年03月29日

    Posted by ブクログ

    今の世界情勢とつい照らし合わせずにはいられない。
    戦時中の日本にたくさんあったであろう物語のひとつ。日本にもこんな時代があった。そして、戦時中であっても、コロナ禍であっても、そのどちらでなくても、人や世間というものはあまり変わらないのかもしれないな、と思った。
    そこにちょっとだけがっかりしつつ、それ

    0
    2022年10月11日

    Posted by ブクログ

    8月に読めて良かった。戦時下の青春物語。戦争の厳しい描写もあるが、3人の物語は涼子の甘夏の香りの様に爽やか。啓介がどうしたか気になる。

    0
    2022年08月21日

    Posted by ブクログ

    プロフィールによると作者は哲学者とある。
    う~ん難しいのかな・・・
    しかし話はわかりやすく、内容にもすんなり入っていける。
    昭和18年、大学生の兄を持つ勇二は、国家のために命を捧げると公言する中学生。
    ある日であった少女は、日本は戦争に負けると言い放ち、自由奔放に振る舞う。
    反発しながらもいつしか惹

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

     物語の構造が良いなと思った。
     プロローグで始まり、物語が終わり、エピローグでプロローグに戻る。
     しかし、小説を読み終わるとプロローグの同じ情景が違って見える。
     そういう仕掛けのある構造は物語としてストンと落ちる。

     話としても対照的な兄弟の物語。
     終戦中、帝国男子の規範を目指す頭の固い弟

    0
    2022年06月14日

    Posted by ブクログ

    悔しいけどこれも読み出したら止まらなくなった。戦時下の青春ラブストーリーって感じは確かにした。でも、なんか質感がしっくりこないのはなんやろ。CGアニメっぽいねんな。

    0
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    考え方が違っても、人は人を慈しむ事が出来る。
    多様な考えを一歩引いた視点で包括するような物語だった。
    そしてこの相互監視社会への真っ直ぐなメッセージでもあったと思う。
    古市さんの哀しいような優しさが心に染みた。

    0
    2022年05月16日

    Posted by ブクログ

    古市さんの文章には清涼感がある。
    戦争が題材だけど、きな臭い匂いより甘夏の香りの方が強く感じる。
    好きだな〜。

    0
    2022年05月15日

    Posted by ブクログ

    古市さん渾身の一作だろう。既読の作品はどれもどこか無機質な感じがしたが、今作は大層エモーショナル。戦時中の青春恋愛小説。愛国心が非常に強く「お国の為なら喜んで死ぬ」という勇二。ある日勇二は美人で活発で大胆な涼子と知り合う。涼子は勇二の愛国心をことごとく否定し「日本は戦争負ける」と言い放つ。強く反発す

    0
    2022年03月31日

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