古市憲寿のレビュー一覧

  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    ネタバレ

    事実は変わらなくても、解釈でいくらでも事実を上塗りしていくことは出来るはずだからさ。過去はね、変えられるはずなんだよ。もしかしたら、未来よりもずっと簡単に

    全く同じ内容でも言い方一つで見え方は容易く変わってしまう

    誰かの考えを強制的に変えさせるなんて不可能だと思う。論破は一方的な自己満足に過ぎない。結局、人は自分で気付くことでしか、考えを改められない。

    「悪い予感ばかりが当たるのは、そもそも未来に期待していないからだよ。昔はきっと嫌なことばかり考えたんじゃないの」

    あらゆる関係には、誤解や思い違いやすれ違いが含まれている。その中で、誤解を解こうとする過程にこそ意味があるのではないか。完

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    2021年05月06日
  • 奈落

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    面白かった。所々に散りばめられた言葉に著者の鋭い視点が垣間見えて、得した気になった。
    「夜の色は黒ではなく白」みたいな事が書いてあって、すーっと飲み込めた。
    救われたかどうかとか関係なく、印象に残る終わり方だと思う。

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    2021年01月05日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    新鋭の社会学者(執筆当時26歳!!!)が書いた、現代の若者論的な本。

    軽く読めるようになのか元々の文体なのか、ちょっとふざけた現代的な笑いもはさみつつ、ちょっとシニカルな視点で若者について考察して行きます。

    勿論書いてある事すべてに納得できた訳ではないけれど、読み物として面白かったし笑える部分もあって楽しめました。

    今後の活躍が楽しみな方です。

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    2020年12月26日
  • 新版 文系でもわかる統計分析

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    QC経験から、それぞれ耳にしたことがある手法ばかりであったが、知らないことも多く、またそれらがとても分かりやすく解説されていたので、目から鱗だった。

    “ 原因をいくつか想定して、何が真の原因なのだろうと考えるという発想を、統計分析を学ぶことを通して身につける ” で締め括られている。ほんとうにそう思う。

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    2020年12月13日
  • 百の夜は跳ねて

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    ネタバレ

    私たちは多くの生に囲まれて生きているが、その生を深く意識することはない。周りの皆は「当たり前のように」生きている。それを「生きているもの」として真面目に意識するとどこか不安な(不快な)気持ちになる。ビルを模した箱にビルで生きる人の写真を貼り付けて眺めることもまさに生を真面目に見るような行為で、老婆はある意味一種の自傷行為をしているように感じられた。鏡が怖いのも、鏡をまじまじと見ると似たような感情になるんだろうなーと一人で勝手に考えてしまった。

    このようなファンタジーっぽい展開の物語は苦手だったが、ビルの清掃という死と隣り合わせの環境、北にある島の話、箱に貼られた写真がどれも「生きること」とは

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    2020年10月28日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学ってなに?

    社会学のエッセンスと抑えておきたい人物、その考え方がわかる。社会人で社会学を知りたい、学びはじめたいひとにうってつけ。

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    2020年06月20日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    ネタバレ

    日本を代表する12名の社会学者との対談。

    社会学って何ですか?の問いにそれぞれ答えて自らの視点、他の社会学者との違いや古市氏の立ち位置なども織り交ぜた多様な内容。
    社会学にも理論社会学、宗教社会学、計量社会学、教育社会学などがあるらしい。
    気になる方の著書を少しずつ読んでいきたい。

    覚書
    ここにはない可能性に対して「ムラムラ」してしまうことと、日常生活の小さな人間関係の「ムラムラ(村々)」のなかで安心していたいという、その両義性に引き裂かれている

    自分の居心地のいい共同体と文体が手を結びすぎているためにそれとは異なる方向で常識外しをしようとすると文体が過剰に鋭くなってしまう

    嫌がらせは

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    2020年06月17日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    週刊新潮での連載が本に!!
    待ちに待ってた一冊です。
    いろいろなテーマで書かれた古市さん言葉。

    誰の味方でもありません

    古市さんの人柄がよく表れていると思います。
    序盤の「はじめに」だけで、古市さんの優しさがものすごく伝わります。

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    2020年03月12日
  • 奈落

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    わたしとはまるで違う。
    欲しいものも、美しいと感じるものも、生き方も。
    窮屈でたまらないこの家族と町から
    一日も早く逃れたい。
    わたしが居るべき場所はここじゃない。
    音楽が救ってくれた。
    歌手として生きる道を選んだ。
    ついに手に入れた、自由。
    みんながわたしを求めている。
    わたしはいま、生きている。
    念願のステージだった。
    そこから、落ちた。

    目を覚ましたとき、
    わたしに残されていたのは、
    動かない身体と、鮮明な意識。
    そして、大嫌いな家族。
    その日から、わたしは、
    死んだように生きている。
    生きているのに死んでいる。
    伝えたいことばも感情も、
    歌いたいメロディもたくさん浮かぶのに、
    口は

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    2020年03月29日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学とは何か?という問いが、社会をどう捉えられるか?どという個人的な興味・テーマにハマって面白かった。
    どんな社会で生まれ育ったからその人間が生まれたのか?→育てたい人間(子供)を育てるためにはどのような社会(学校)をつくるべきか、という地方創生・教育の観点に置き換えて読み進めた

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    2019年12月21日
  • 百の夜は跳ねて

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    初めての古市さん作品。

    いやぁ、面白かった。

    まず、展開が超絶気になる。

    それから、主人公翔太の一人称が、説明臭さを感じる事もなく静かで好ましい。そこに先輩の声が加わった時の屈強な男性が浮かんでくる感に不思議と惹かれてしまった。

    その声に対する老婆の言葉にあたしは救われたような気になったけれど、翔太はどうだったのだろうか。

    知らない世界を知ることが出来たのも楽しい。
    掃除嫌いだけど、かっぱぎたいからスクイジー欲しくなる。
    あと、筆記体Rのつく高級チョコレートの正体を知りたいー。

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    2019年12月14日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学のカタログ的な本。それぞれの研究者の思いや考えを引き出しています。参考文献も多数あり、少し腰を据えて社会学を学んでみようと思いました。

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    2019年11月23日
  • 保育園義務教育化

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    読んでから社会についてもっと目を向けたいと思えるようになりました。女性はもちろん男性にも目を通して欲しい作品です。

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    2019年09月14日
  • 保育園義務教育化

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    乳幼児期の教育ってとっても大事だと思うし、改めててそう感じた。
    でもなんでも親の責任になる日本はとっても異常だ。

    集団の中で、様々な世代との関わりの中で「非認知能力」 を育てるのはとっても大切だと思う。
    私もベビーシッターをやっていて、その大切さは理解したし、周りの反対があることも知った。
    もっと社会全体で子どもを育てたい。

    保育園義務化はその1つの手段になると思った。

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    2019年06月21日
  • 保育園義務教育化

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    「義務教育化」と一点突破するタイトルだけれど、本質は教育格差を無くすこと。現行法上の課題はさておき、問題提起としては理に適っているように思った。
    情弱乙。で、片付けていいことと悪いことがあって、それを解決するのは誰の仕事なのか?考え続けていきたい。

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    2019年04月03日
  • だから日本はズレている

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    日本の現状や問題点について著者独特の皮肉を交えながら語った本。

    現代日本を動かしている「迷走しているおじさん」と、おじさんたちの割りを食っている「若者」の意識のズレから、日本の問題点が本書を通して見えてきます。

    著者独特の皮肉の入ったユーモアは好き嫌いが分かれますが、その皮肉の中に日本が抱える問題の本質が見えるような気がします。

    社会は強力なリーダーをもってしても一朝一夕に変えることはできません。しかし、私たちが身近なところから出来る範囲で変革を起こしていくことで、いつのまにか社会は変わっていきます。

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    2019年02月06日
  • だから日本はズレている

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    返却期限もあって、後半は乱読気味だったが・・・

    「リーダー」なんていらない
    「クール・ジャパン」を誰も知らない
    「ポエム」じゃ国は変えられない
    「テクノロジー」だけで未来は来ない
    「ソーシャル」に期待しすぎるな
    ●「就活カースト」からは逃れられない
    ●「新社会人」の悪口を言うな
    ●「ノマド」はただの脱サラである
    やっぱり「学歴」は大切だ
    「若者」に社会は変えられない
    ●闘わなくても「革命」は起こせる
    このままでは「2040年の日本」はこうなる
    ●の部分は未読
    番号制度に関わっている関係でテクノロジーだったかな?はちょっと苦い思いをしながら読んだ。(でも、わかってはいることなんだよねぇ。)

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    2018年10月12日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    六十代の上野千鶴子先生と二十代の古市院生の対談。若者らしく正直な答えに、上野先生のすぱっとした質問。介護問題や世代間問題がよく分かる。

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    2018年10月20日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    古市さんが大好きだからではなく、本当におもしろく興味深い一冊。

    「若者」という言葉は日々耳にするけれど、それがいつ出来た言葉なのか、そもそも「若者」って何なのか考えたこともなかった。
    脚注のスタイルも斬新。
    単行本当時26歳だった古市さんが、文庫化された時は30歳で、ご自身で「答え合わせ」をされてる点も非常におもしろい。
    生年月日が同じなので(自慢)、時代も振り返りやすく楽しめました。

    読む年齢で感じ方が変わりそうなので、また時間を置いて読みたいと思います。

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    2018年02月11日
  • 大田舎・東京 都バスから見つけた日本

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    全くの衝動買い。
    タイトルと著者名で含み笑いw
    別に俺自身が地方在住なので「ザマーミロ」と思った
    訳でもなく
    都内23区に住む「普通」の人なら薄々感じてる事なのではと思った。
    それをどう表現して良いか解らなかった所を
    見事に古市さんが鋭く指摘してくれたというのが
    正直な所か。
    この感覚は23区の永住者でもダメ。
    そして「東京なんか住むところじゃない」と思ってる人でもダメ。
    23区と地方を行ったり来たりしてる転勤族の人だと
    内容に納得出来る人が多いのではないだろうか。
    かくいう自分もガキの頃から
    行ったり来たりである。

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    2017年08月14日