古市憲寿のレビュー一覧

  • ヒノマル

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    読み応えのある小説。
    私であれば戦争がテーマならヒノマル、恋愛がテーマならアマナツといったタイトルを選択するでしょう。

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    2022年03月29日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    まずアムステルダムの街並み等の描写が素晴らしいですね
    どうしても古市さんが書いてると思うと途中ハラハラしたんですが(笑)
    無事ハッピーエンドで良かったです

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    2022年03月22日
  • ヒノマル

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    ネタバレ

    『好きって感情は魔物だからな。手懐け方を覚えておいて損はないぞ』
    『学校で習うことなんて、常識が変われば役立たなくなるんだから。あらゆる知識は相対的なものだと思っておいたほうがいい』
    『誰かの間違いを見つけて揶揄したり、糾弾するのは、とても簡単なのに気持ちいいの。知識なんて暗記さえすれば誰でも身につくでしょう。創造的才能のない人ほど、生半可な知識を楯に他人を批判する』
    『幸福だから笑うわけではない。むしろ笑うから幸福なのだ』
    『人間とは徹底的に好意に弱い、極めて単純な生き物』
    『自分の思想を再確認して安心するような本を百冊読むよりも、常識を揺るがしてくれる本と一冊でも出会えたほうが価値がある』
    『他人の心がわからないというのは、人間に与えられた一番の贈り物』
    『誰かの自由に干渉できるのは、自分に害が及びそうな時だけ』
    『解釈の違いを許容するというのは、戦いを避ける一つの知恵』
    『お金の貸し借りと違って、暴力に貸し借りなんてない』


    国家の為に死ぬのは本望、そう心から願う愛国者の少年・勇二。
    魔女と呼ばれていた女の子・涼子。歴史学者の娘であり、長い黒髪に大きくて彫りの深い瞳に狐のような尖った鼻、まるでギリシャ石膏像を彷彿させる彼女に勇二は惹かれていく。
    しかし、涼子は大好きな兄・優一と恋仲であった。
    昭和18年、戦争下の日本。思想、自由が統制され、夢を見ることさえ叶わない社会。
    少年少女はどこへたどりつくのか…

    『あなたの知らない誰かが始めた戦争に、あなたの未来を決められていいはずがありません。かなたの未来を決められるのは、あなただけです』
    『生き残ることは罪じゃない』


    推しの著者・古市憲寿さんの最新本格青春小説。
    この作品が先に発表され、芥川賞のノミネートされていたらもしかしたら…そう個人的に思います。
    早くも2022年最高の作品に出会えた予感

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    2022年02月25日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    なるほどと思わせてくれる意見ばかりで、見識の狭い自分にとっては大いに参考になった。

    予備知識全く無しに読んだ私が悪いのだが、本書の帯や紹介文を見て「正義の暴走」に一石を投じる論評なのかと勘違いしてしまっていた。

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    2021年09月19日
  • 楽観論(新潮新書)

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    週刊新潮の連載『誰の味方でもありません』の書籍化第二弾。

    2018年から2020年のものなので、時代を振り返ることもできる一冊。
    コロナ禍になる前、こんなことで日本は賑わってたんだなぁと、なんだか随分昔のように感じました。

    ちなみに、この写真は蜷川実花さんが撮られたそうで。
    前のもよかったけど、これは爽やかさが増してとても素敵ですね。
    本屋さんで思わず見惚れてしまいました。

    当時の連載すべてに後日談が加筆されているので、週刊新潮で拝読済でも楽しめます。
    こういう新たな楽しみを作ってくださることに毎回感謝。
    古市さんご自身が、当時をどう振り返られるのか興味深く読みました。

    こんな世の中を諦めるんじゃなく楽観的に捉える。
    人生はローリスクハイリターン。
    何とかならないことは、ほとんどない。

    絶望したり悩んだり苦しんだり。
    悲観的になるのはとても容易。

    だけどいつも「それでも」と思ってしまう。

    あぁ、そうなんだ。
    そういうことなんだと、すとんと落ちた気がします。

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    2021年09月02日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    p.196
    ほとんどの成功者は、時代に輝かせてもらっているに過ぎない。
    時代と共に歩けなくなった時点で、人はどんどん曇り霞んでいく。

    p.198
    悪い予感ばかりが当たるのは、そもそも未来に期待してないから。
    本当に小さくてもいいから、いいことばかりを思い浮かべてみる。

    p.209
    同じ才能を持っている二人がいたら、勇気があるほうが勝つに決まっている。
    勇気がない人は、才能を発揮することなく人生を終えていく

    p.242
    誤解とは大前提である。
    あらゆる関係には、誤解や思い違いやすれ違いが含まれている。
    その中で、誤解を解こうとする過程にこそに意味があるのではないか。
    完璧に理解し合うことが無理だとわかりながら、その状態に近付こうとする試行錯誤こそが、誰かを思い合うことである。

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    2021年07月18日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    まえがきの、「できるだけ固有名詞に頼らずに、引いた視点で巨視的に日本の歴史を把握したい。まるで神様のような目線で、この国の歴史を描いてみたいと思った」という言葉通りだった。新鮮な気持ちで面白く読めた。

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    2021年07月15日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    社会人もそうですが、今まさに日本史の授業を受けている学生にこそ読んでみてほしいと思う内容でした。

    『できるだけ固有名詞に頼らずに、引いた視点で、巨視的に日本の歴史を把握したい。まるで神様のような目線で、この国の歴史を描いてみたいと思った』(まえがきより引用)

    筆者は第1部通史編、第2部テーマ史編と2部構成で日本の歴史について紐解いていきます。

    特に第2部では、年代、文化、時代ではなくテーマに沿って話が進みます。「土地と所有の日本史」「家族と男女の日本史」は最近の話題にも通じるものであり、非常に興味深く読みました。

    『歴史とはつまるところ、証拠と推論の組み合わせによって織りなされる叙述である』(本文より引用)

    日本史は受験のために必死で暗記しました。そこに"間違い"や"解釈"の入る余地があるなどと思いもせずに勉強しました。そもそも歴史自体が"推論"で、そこにはその時代に生きた人たちの合理的利己的な思いがあることがよく理解できました。

    学生時代にこのことを知っていれば、また歴史の授業も違った気持ちで受けることができたかもしれません。

    というわけで、ぜひ学生の方に読んでいただきたいと思いました。

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    2021年07月11日
  • 保育園義務教育化

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    教育学部生の見地から厚生労働省と文部科学省の管轄の問題とか保育園の騒音問題とかで義務教育化できない現実があるけれども、それ以上に日本全体で問題を解決しようという気がなかったり、教育に金をかけなかったりすれば、そりゃ終焉に向かって真っしぐらになるわなって思いました笑

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    2023年07月21日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学とは?そもそも社会とは?という問いに社会学者が持論を展開していく。

    自分の経験でしか見れない,語れない社会をどのように見ているかを知れるのが面白い。

    宮台真司さん,橋爪大三郎さん,本田由紀さんの内容が個人的に気に入った。

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    2021年06月06日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    彼女と別れアムステルダムで味気ない生活を送るヤマトは、スキャンダルで引退した俳優、港と知り合う。ゲイの港はいろんな男と奔放に付き合い、クスリも使う。価値観が180度違うが何故か気が合う2人。ヤマトは華やかな港に惹かれ、親友に裏切られ深く傷ついた港はヤマトを深く信頼する。ノンケのはずのヤマトが次第に港に近づく男に嫉妬したり、近づくと体温を意識したりと繋がりは深まるが、異性とか同性とかじゃなく、それ以上にお互いが精神的な支えとなっていく過程がとても良かった。不穏なプロローグだったが、清々しい気持ちになるラストだった。

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    2021年05月10日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    ネタバレ

    事実は変わらなくても、解釈でいくらでも事実を上塗りしていくことは出来るはずだからさ。過去はね、変えられるはずなんだよ。もしかしたら、未来よりもずっと簡単に

    全く同じ内容でも言い方一つで見え方は容易く変わってしまう

    誰かの考えを強制的に変えさせるなんて不可能だと思う。論破は一方的な自己満足に過ぎない。結局、人は自分で気付くことでしか、考えを改められない。

    「悪い予感ばかりが当たるのは、そもそも未来に期待していないからだよ。昔はきっと嫌なことばかり考えたんじゃないの」

    あらゆる関係には、誤解や思い違いやすれ違いが含まれている。その中で、誤解を解こうとする過程にこそ意味があるのではないか。完璧に理解し合うことが無理だとわかりながら、その状態に近付こうとする試行錯誤こそが、誰かを思い合うことなのだと思う。

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    2021年05月06日
  • 奈落

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    面白かった。所々に散りばめられた言葉に著者の鋭い視点が垣間見えて、得した気になった。
    「夜の色は黒ではなく白」みたいな事が書いてあって、すーっと飲み込めた。
    救われたかどうかとか関係なく、印象に残る終わり方だと思う。

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    2021年01月05日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    新鋭の社会学者(執筆当時26歳!!!)が書いた、現代の若者論的な本。

    軽く読めるようになのか元々の文体なのか、ちょっとふざけた現代的な笑いもはさみつつ、ちょっとシニカルな視点で若者について考察して行きます。

    勿論書いてある事すべてに納得できた訳ではないけれど、読み物として面白かったし笑える部分もあって楽しめました。

    今後の活躍が楽しみな方です。

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    2020年12月26日
  • 新版 文系でもわかる統計分析

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    QC経験から、それぞれ耳にしたことがある手法ばかりであったが、知らないことも多く、またそれらがとても分かりやすく解説されていたので、目から鱗だった。

    “ 原因をいくつか想定して、何が真の原因なのだろうと考えるという発想を、統計分析を学ぶことを通して身につける ” で締め括られている。ほんとうにそう思う。

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    2020年12月13日
  • 百の夜は跳ねて

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    ネタバレ

    私たちは多くの生に囲まれて生きているが、その生を深く意識することはない。周りの皆は「当たり前のように」生きている。それを「生きているもの」として真面目に意識するとどこか不安な(不快な)気持ちになる。ビルを模した箱にビルで生きる人の写真を貼り付けて眺めることもまさに生を真面目に見るような行為で、老婆はある意味一種の自傷行為をしているように感じられた。鏡が怖いのも、鏡をまじまじと見ると似たような感情になるんだろうなーと一人で勝手に考えてしまった。

    このようなファンタジーっぽい展開の物語は苦手だったが、ビルの清掃という死と隣り合わせの環境、北にある島の話、箱に貼られた写真がどれも「生きること」とは何かを伝えようとしている感じがして一気に読み進めてしまった。

    「平成くん〜」もそうだったが、現代文化が随所に含まれている。10年後、20年後また読み返すと懐かしい気分に浸れるだろう。「平成くん〜」と本書ですっかり古市さんのファンになってしまった。

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    2020年10月28日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学ってなに?

    社会学のエッセンスと抑えておきたい人物、その考え方がわかる。社会人で社会学を知りたい、学びはじめたいひとにうってつけ。

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    2020年06月20日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    ネタバレ

    日本を代表する12名の社会学者との対談。

    社会学って何ですか?の問いにそれぞれ答えて自らの視点、他の社会学者との違いや古市氏の立ち位置なども織り交ぜた多様な内容。
    社会学にも理論社会学、宗教社会学、計量社会学、教育社会学などがあるらしい。
    気になる方の著書を少しずつ読んでいきたい。

    覚書
    ここにはない可能性に対して「ムラムラ」してしまうことと、日常生活の小さな人間関係の「ムラムラ(村々)」のなかで安心していたいという、その両義性に引き裂かれている

    自分の居心地のいい共同体と文体が手を結びすぎているためにそれとは異なる方向で常識外しをしようとすると文体が過剰に鋭くなってしまう

    嫌がらせは大事 注目を浴びるだけでなく反発を引き出せばそこから自分の意見を展開できる

    社会学は生きている人間が必ず持つ関心に応じている 学界の中で素晴らしい評価を得ることとそれが広い社会的なコンテキストの中でそれなりの意味のあるものとして発信されることが車の両輪のようになってなくちゃいけない

    社会学は生きるのが不器用な人のための学問
    考え続けることによって自由になる 乗り越えていく

    戦後日本型循環モデル 仕事⇒家族⇒教育⇒仕事・・・

    社会という茫漠としたものを少しずつわかりやすく編集して、見取り図を作りたい。その過程での発見はいつもワクワクします。

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    2020年06月17日
  • 奈落

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    「平成くん」「百の夜」に続く古市憲寿さんの最新小説。今作の主人公は人気絶頂時にステージから転落し、半身不随の体(だが意識はある)で、その後の17年間を生きることとなった人気歌手・香織の「奈落」の歴史。半身不随後の17年間を1年目から追っていく形、家族は好き放題し香織を使って金儲けに走り、恋人はライバルと結婚したりと香織にとってはまさに絶望、ラストで地獄の底に叩き落とす徹底ぶり。。社会学者の古市さんの作品らしく、各所にその時代に流行したコト・モノが散りばめられるのもノスタルジーを感じてよい。

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    2020年03月28日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    週刊新潮での連載が本に!!
    待ちに待ってた一冊です。
    いろいろなテーマで書かれた古市さん言葉。

    誰の味方でもありません

    古市さんの人柄がよく表れていると思います。
    序盤の「はじめに」だけで、古市さんの優しさがものすごく伝わります。

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    2020年03月12日