古市憲寿のレビュー一覧

  • 頼れない国でどう生きようか

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    孤高で、ストイックで、その反動として非常にアグレッシブな加藤と、マイペースにたんたんと話し、かと思えばしたたかに世間を捉える古市。正反対のようで、根っこは繋がる両名の語りの中には、学び取るべきことが無数に存在する。
    これからの時代を生きていく上で、自身の中に確かな価値観を養い、他にない武器を見つけることが重要なのだと強烈に思わせられる。

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    2012年10月28日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    普段から恋愛ものはあまり読まないんですが、個人的に古市さんがすきで読みました。

    芸能人か一般人とか、男性か女性かとか、日本人かそうじゃないかとか、人間か猫かとか、区別しようとすればいくらでもできる。
    でもそうやって頭で考えるんじゃなくて、その人が好きか嫌いか、信じるか信じないか、考えるんじゃなくて、感じたまま正直に生きたほうが人生は楽しくなるし、生きやすい。
    みんな考えすぎて、難しいこと言ってるだけなんだなって思った。
    もちろん考える事も大切。
    でも本能的に、直感的に生きることも、選択肢にいれたい。
    とても素敵な本でした。

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    2025年10月28日
  • アスク・ミー・ホワイ【文春文庫版】

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    中居くんの「土曜な会」に出演してるときの古市さんが他の番組とは印象が違って好きになり、こちらを購入。まさかまさかでイメージと全然違ったのでびっくり。港くんの芸能界引退のきっかけやそのときの心情とか今の私には辛かった。真実は語られず週刊誌の書き立てたことがさも真実のように語られて信じられてしまう、そんな理不尽。まるで今のことを言ってるかのようだ。

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    2025年10月22日
  • 希望難民~ピースボートと「承認の共同体」幻想~

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    楽しく(?)、興味深く 読み終えました。
    知り合いの中に、ピースボートの講師のお一人であった方、参加者として乗船された方、双方がいたので、第三者(古市さん)からの現場レポートはとても興味深いものでした。
     どんなことにも言えることでしょうが、つまるところは、ご当人がその現状を自分の中に取り込んでいくと言うところでしょうが、このピースボートの場合はその課題がより鮮明にあぶり出されてくるのだなあ、と思わされました。

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    2025年10月06日
  • 平成くん、さようなら

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    安楽死が合法化された日本を舞台とした社会派恋愛小説というべき物語。
    読者視点となる愛に対して、彼氏である平成くんが安楽死したい旨を伝える場面から物語はスタートする。
    タイトルにもなっている平成くんは明らかに著者本人を投影している。著者本人への勝手な先入観もあり、中盤まではいけ好かない奴だなという印象だったが、物語が進むにつれて平成くんは隠しきれない人間味とサイコパス感が同居していく。
    物語としては愛視点で淡々と進んでいくが、彼の安楽死を望む理由や平成くんらによる安楽死の現場への取材、彼らの大切な家族との別れを通して読者に生死感を考えさせる内容となっている。
    一部感情移入できる場面もあるが、終始

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    2025年09月14日
  • 奈落

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    こう言うネガティヴな感じの小説結構好き。
    救いようのない感じの表現がわかりやすくてスラスラ読めた。
    宇宙ホテルのシーンとエンディングだけよく分からなかった。

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    2025年04月20日
  • 昭和100年

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    サクサク読めるけど、結局、何が残ったのかというと何も残らなかった。

    古市君のシニカルなものの見方は好きだけど、だからといって何が残るのかというと、何も無いかな。嫌いじゃ無いけど。

    つまらないわけではなくて、読んでいて面白いのだけれども、何も残らないかな。

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    2025年03月17日
  • 昭和100年

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    今年に入って度々『昭和100年』という言葉が聞かれるようになったと思ったら、すでにこのタイトルの本が出ていた。古市、さすがに目の付け所がいい。社会全体に関わる論説では焦点がぼやけて雑多な印象になったと思うが、現在も人々が関心を寄せている万博やオリンピックなどに絞ったのも気が利いている。いい意味でも悪い意味でも、時代の空気をうまくとらえて、それを巧みに表現するのがとても上手な人だ。ところどころに自分のクレバーさや人脈の自慢が入って鼻につくが、彼を崇拝する人は純粋に「すごいな~」と称賛するのだろう。

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    2025年02月22日
  • 昭和100年

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     昭和世代でピークに達したインフラを、そのまま新規着工を令和の時代にも続けるのは時代錯誤だと思う。
     採算取れないローカル線の新線建設は昭和の最後でストップした。
     高速道路の整備延長を進めるならば、移動インフラの鉄道は役目を終えていると思う。
     新しいものを作るならば、古いものは捨てていくべき。
     捨てるものは、昭和。

     本書では特に、万博・宇宙開発・オリンピックに焦点を当てて、それらに対して批判的に論じられる。
     万博とオリンピックに対しての批判はその通りで、箱モノとしての万博は必要か、多様化するスポーツの時代にオリンピックの意味は。
     ないと思う。

     一方、宇宙開発に対しては、選択肢

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    2025年02月11日
  • 本音(新潮新書)

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    小倉智昭と古市憲寿の対談形式による、小倉智昭の人生を振り返る対談本。

    小倉智昭が亡くなった今となっては貴重な遺作となったが、彼の人生を知ることができた。

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    2025年02月01日
  • 平成くん、さようなら

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    ネタバレ

    安楽死が合法化された日本での話。メディアで平成を代表する人物として注目される、平成(ひとなり)くん。彼は平成が終わるときに安楽死を希望。パートナーの愛は受け入れられず日々説得し最終的には受け入れる。
    考え方は様々だが、平成くんが愛の飼い猫が死にそうで苦しむのを見て勝手に安楽死させ骨にしてしまう、という所はびっくりした。予想の斜め上どころか思いもしなかった。そんな彼は自分をAI化、という驚く結末。現在の海外での安楽死の実施条件や手続きよりカジュアルで、そんな時代が来るのかなとぼんやり感じた。

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    2024年12月29日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    歴史学習につきものの無味乾燥、丸暗記的な固有名詞がほぼ無いのが嬉しく楽しい。
    そんなもの無くとも、歴史を学び、辿ることは面白いよ、がちゃんと伝わってくる。
    それにしても、「絶対に挫折しない」は上手くつけられましたね。

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    2024年12月23日
  • 平成くん、さようなら

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    安楽死が合法化された現代日本。同じ名前で、メディアで平成を代表する人物として注目される「平成(ひとなり)くん」。彼は平成の終わりとともに安楽死をしたいと恋人・愛に告げる。どうすれば平成くんの考え受け入れる事ができるのか、愛は悩みながら二人の最後の日々を過ごす事に。

    安楽死の合法化が主テーマとしてあり、加えて「自分の死」に対する周りの感じ方、自分の存在意義を考えさせられました。どんな人にも大事に思ってくれる人がいる一方で、安楽死を望む当人にしか分からない苦しみがあることを上手く表現したお話だと思います。

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    2024年12月22日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    取っつきにくい宗教を極限まで分かりやすく、面白く解説した書である。
    導入には漫画、そこから専門家が解説に入るが、一つ一つの宗教に対し、専門家が違う。また、それに対して、古市氏が素朴な視点で質問していくので、それが絶妙で良い。「その宗教、一言でいうとどんな感じ」的な質問をしていく。少し乱暴にも見えるが、読者にとってはそれが分かりやすい。

    キリスト教は、佐藤優が解説。聖書の解釈について。『新約聖書』に「ヨハネの黙示録」という文書がある。預言者が神の啓示を見聞きしたことを書いた預言の書ということだが、「ヨハネの黙示録」は後半になってズレてくる。それは、「事後預言」という裏技を使っているからだという

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    2024年12月19日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    世界の様々な12の宗教のエッセンスを、著者の古市憲寿さんがそれぞれの宗教の専門家の先生との対談を通して解説した本。3大宗教だけでなく、ゾロアスター教、ジャイナ教といった日本人にはあまり馴染みのない宗教や、北欧神話、西遊記も入っているし、万葉集、禅といった日本人に身近なものも入っている。各宗教の解説はごく基本的な内容だが、わかりやすいしバランスが取れている。各章の冒頭のマンガもいい感じ。

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    2024年12月06日
  • 10分で名著

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    普通にしていたら手を出さないような難しめの本12冊を数ページでポイントだけ教えてくれる。オリジナルを読むのはやっぱりハードルが高いので、その入門書くらいなら読んで読みようかなと。

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    2024年12月01日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    古市憲寿による日本史。

    特筆すべき新説などはなかったものの、日本史についての新たな知見を得ることができた。

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    2024年10月12日
  • 平成くん、さようなら

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    ネタバレ

    物語の終盤まで何故平成くんが安楽死を望んでいるのかわからず、賢いがゆえに私には理解できない次元の思想なのか…?などと感じていたが、明かされた理由ですべてが腑に落ちたというか…同じ立場なら自分でも安楽死を選択したかもしれない、と思った。
    最後は読んでいてどうしようもなく寂しくなり、気が付いたら涙をぼろぼろ流してしまっていた。
    次作も読んでみようと思う。

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    2024年10月04日
  • 謎とき 世界の宗教・神話

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    世界宗教とか伝統宗教というものは、所謂創始者とされる人物はいる(またはいたとされる)が、その人の教えが全てではない。弟子とか後世の人が何百年もかけて継ぎ足していったものの集合体が聖典であり教義である。
    …ということがよく理解できた。宗教とは、ある種の集合知なんだな。だから、矛盾も大いにある。
    「イエスってそんなこと言った?」みたいな疑問は大体これで解消される。

    聖書
    ロシア正教
    『コーラン』
    ゾロアスター教
    インド神話
    ジャイナ教
    『論語』
    『西遊記』
    北欧神話
    『万葉集』
    『禅と日本文化』
    『聖と俗』

    以上、12の対話。
    エッセンスがまとまっていて読みやすくかつ読み応えがあった。とくにロ

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    2024年09月25日
  • 楽観論(新潮新書)

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    性に合う のです

    偉そぶらない語り口で
    世のなかの さまざまな出来事を
    ご自分のことばで
    ひょうひょうと論じておられる

    かなり辛辣なことをおっしゃっておられるのに
    なぜか かろやかに 読み手に
    伝わってくる

    これは 芸ですな

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    2024年08月15日