古市憲寿のレビュー一覧
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戦争関係の本というものは、積極的には手を出さない。
のだけれども、それだとまさに「戦争を知らない」ままでいるしかないので、同世代の社会学者がどう捉えるのかという興味もあり読んでみた。読んでよかった。
歴史は必ずしもひとつではなく、見るもの、立場によってさまざまな歴史があるということは常々思っていたので、そこは同じ意見があって心強かった。
それ以外のところでも面白い考察が多く、博物館は現代の教会であるということや、日本の歴史博物館の少なさ(たしかに、長崎にはあるけれども現代史はないかも)、1945年8月15日ですべてが変わったわけではないということ、現在戦争が起こりうるとしても第二次世界大戦の -
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ネタバレ各国の戦争学物館を通じて、それぞれの国がどのように戦争(基本的には第二次世界大戦)をとらえているかを描くという内容です。
いままで考えたことのない切口がまず新鮮でしたし、博物館を通じることで、それぞれの国の意識のかなり深層に近い部分を感じることが出来るということが驚きでした。
この本を通じての著者の古市さんの主張というのも見え隠れ(?)しています。
それは、たとえ当事者で会っても、人によって国によって、それぞれの感じる戦争が全く異なるように、戦争を伝えることなんか誰にもできないという事です。
そうであれば、戦後世代は国や世界の在り方を考える際、「戦争を知らない・理解できない」という点に立脚 -
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戦争博物館巡りを通じて「戦争とは何か」を考察した,実に興味深い一冊。
話しは行ったり来たりを繰り返すが,タイトルの「誰も戦争を教えられない」の答えをよく射貫いていると思う。
シニカルさが鼻につくのはこの著者ならではであるが,著者も少しは大人になったのか?,以前の著作に比べると,少しずつ「お行儀が良くなっている」ような気もする。
著者自身は反戦平和主義の左翼とは一線を画しているつもりであろうが,結論自体には案外近いものがある。しかし,既成概念に囚われない著者の柔らかな視点や筋の通った論調は,傾聴に値する。
著者は,「戦争は楽しい」と断言する。
平和な現代においてこの言葉が一人歩きすれば大変 -
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2015年23冊目。
戦争博物館紀行という感覚で読んだのと、「歴史学者ではない。社会学者が書いたものだ」という認識で読んだので、おもしろかった。
これまでの戦争観とか平和観で読むと、不快だったり、憤りを感じたり、疑問に思ったりする内容かなあと思う。「そんな言い方しちゃだめでしょ!」とツッコミたくなるところが多々ある。
でも、こんな見方や考え方もあるんだよなあというところで、おもしろい本だと思う。
それぞれの国家がもつ戦争の捉え方が博物館に投影されている。なるほど。
展示するモノの取捨選択、最新の技術を活用した展示(体験)などなど、思想だけじゃなくて博物館学なんかも関わってくる。こんなアプローチ -
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第二次世界大戦がどうだったかではなく、どうやって日本や世界の国々は伝えていっているのかを博物館などの訪問を通して分析した本。
私は、戦争はダメですっていう教育はされて来たのはすごく良く覚えていて、多分、日本は悪いことをしましたっていう日本は加害者ですっていうことを教えられたような気がする。「あの酷い北朝鮮でも国連に入れてるのに、日本はなかなか入れなかったんだよー」って先生に言われた記憶がある。(今、考えると日本が戦後すぐに国連に加盟していない理由と今の北朝鮮が国連に加盟している理由が違うと思うけど。)
でも、国として第二次世界大戦において日本が加害者か被害者かという議論を始め、ひとつの事象にお -
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教員問題を知るために、教員免許を取った現場主義の乙武洋匡さんが、より社会問題を知るために各分野の現場で活動している専門家の方々と対談する『R25』での対談連載「乙武洋匡の自問多答」をまとめた本です。
テレビで報道させる社会問題は、一般人からするとあまり身近に感じられないかもしれない。
だけど、この本で社会問題を解決するために活動している方々をみると、小さなキッカケから始まったり、自身の不満が社会問題に結びついてたなど案外、一般人の自分なんかでもできちゃうかもなんて考えたりできて面白かったです。
社会に対して不満や課題があることに嘆くよりも、解決する側に立って考え行動する方が得るものがあるん -
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数ある対談本の中でも1,2を争う面白さ。
思想や哲学を生活に結びつけるということはきっとこういうことを言うのだろう。ショッピングモール、保育園、食など、誰もが身近に接するものから見える問題。そしてその問題との向き合い方のヒント。
今を代表する論者である國分功一郎氏と古市憲寿氏との対談はそれぞれの問題へのスタンスを明らかにする。國分氏は熱く、古市氏はクール。きっと大きな意見の隔たりもあるに違いないが、互いのリスペクトが対談を対立ではなく、協調へと導く。
対談自体もそうだが、批判の応酬からは問題の解決の糸口は見つからない。対談は最後は「反革命」というキーワードん出すが、まさにその通りで社会は -
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ネタバレ○NHK(Eテレ)の番組『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』の中から、2013年3月に放送された「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦」の2本を、放送の未公開部分を含めて再構成・書籍化されたもの。
○開沼博氏や古市憲寿氏など、1970年以降に生まれた論客(?)により、第1部は東日本大震災からの復興について、第2部は地方の活性化について、それぞれの見解を元に議論。
○第1部については、論客それぞれの立場から「復興」についての考え方、実情、今後について、建設的な議論がなされている。特に、「当事者」としての考え方については、大変興味深かった。この当事者意識については、第2部でも登場するため、本書の