あらすじ
よく「日本は若者の起業が少ない」「若者がもっと起業しやすい社会にしましょう」という議論を目にする。最近では「会社に雇われない働き方」や「ノマドワーカー」もブームだ。しかし、その割には起業する若者たちの「現実」があまりにも世の中には伝わっていない。そこで本書は初めて「起業」の実態を明かす。キーワードは「下流でもなく、ホリエモンでもなく」。あるいは「草食でもなく、肉食でもなく」。
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Posted by ブクログ
久々に読み終わるのが勿体無いなぁ〜って感じた本。
今後も生きていく上で自分たちの「働き方」について、今の僕達の古い考え方を変化させて生きる(働く)必要があるんやと再確認。
人それぞれの価値観で、自分は自分の方向性を信じて働くのみ。
大企業志望の新社会人とか就活生とかにはオススメ出来ませんw
Posted by ブクログ
読みやすく起業についての善し悪しが理解出来た。後半はやや漠然とした内容にまで踏み込み、何を伝えたいかが不明確ではあった。独特の書き方や表現の仕方が面白い。若者論に興味ある方にオススメの一冊
Posted by ブクログ
著者の世代の価値観がよくわかる内容で
古市さんの本で私は1番好きです
若い世代のパラダイムが知れて面白かった。
何でも便利な世の中になり、物が溢れ
それらを合理的に考えて利用し、楽しむ
違う世代(若い世代)を批判するだけでなく理解
と
肯定をする必要性を感じました。
Posted by ブクログ
「起業の社会学」というと難しそうな内容であるが、要は起業するには、思いつきではなく専門性・人脈などがないとダメということ。成功する起業家は、起業しようと考える前に、起業してしまっているのが常であるらしい。自分の強みが何かを考えると、「僕たちの前途」はそんなに優しくない?
Posted by ブクログ
若者論であり、働き方論であり、起業とは何かを語る本。起業について語られてきたイメージが一変してしまった。確かに思い返してみれば、僕の子供の頃は身の回りにも小さな社長はたくさんいたし、テレビでも脱サラがよく語られてきた。そして、若い世代の置かれている現状がリアルに伝わってくる。
Posted by ブクログ
絶望の国の幸福な若者たちに続いて読みました。前著に比べて、格段に読みやすく感じました。一年ぐらいしか出たのは違わないのに不思議でした。
もうこの本から、テレビで見る古市さんのキャラが確定しています。
ただほんを読むと、ルポをやったり脚注を読むといろいろな資料にきちんと当たっていることが分かります。
テレビのイメージで損しているように思いますけど、本人は気にしていなさそう。
厚い本ですが、最初は脚注を無視してドンドン読んでいけは、割とすぐに読めます。
本文を読んでその後、脚注を読んで参考文献にあたると理解が深まりますね。
やっぱり、タレントのコメントより研究者の本をきちんと読むことが、正解かと。
Posted by ブクログ
内容紹介
上場はしない。
社員は三人から増やさない。
社員全員が同じマンションの別の部屋に住む。
お互いがそれぞれの家の鍵を持ち合っている。
誰かが死んだ時点で会社は解散する。
僕は今、そんな会社で働いている。
社長は「会社」というよりも「ファミリー」という言葉を好む。
社長と言っても今27歳である僕の一学年上なので、まだ29歳である。
顔は高校生のような童顔。
低めの身長に太めの胴体。
名前は――
(本書より)
「いい学校、いい会社、いい人生」というモデルから
「降りた」若き起業家たち。
自らもその一員である古市憲寿が、徹底的にそのリアルに迫る。
「G2」に発表されて大反響を呼んだルポルタージュをふまえ、
「起業」や「ノマド」を礼賛するくせに自営業者が減少し続ける
日本社会における「起業」の本当の意味を探る。
誰もなしえなかった起業家研究&ルポ、ここに登場!
おなじみ巻末特別対談も収録、登場するのは
「会社といえばこの人」といえる、あの超有名人!
あまたの起業を促進するハウツー本はあれど、それを根底から疑問視する本書。日本社会は年功序列や、終身雇用から拭い切れていないいわば「日本型経営」の根幹。それを踏まえて社会問題が絡んでくるややこしい社会だ。人生に正解はないので、いかに信頼たるものに早く出会い、最短ルートを模索するかが今後の課題。
Posted by ブクログ
初めて読んだ古市さんの本。
若者の「起業」に対する考え方が、日本の高度成長期あたりからの経済変動をベースに独自の視点で考察されていて、興味深い内容だった。
正直、最近の若者ってそんな感じなんだと。ちょうど、最近話題のマイルドヤンキーが頭によぎった。
Posted by ブクログ
著者が出会った働き方とそこから感じたこれからの新しい働き方の本だ。
最初読むのをやめようかと思ったが、大切なのはこれからの世の中を考えても、新しい働き方が普通になる世の中がやってくるということを想定しながら働くことではないか。
今の豊かさをこれからも、というのならという私なりの注釈付きで。
Posted by ブクログ
著者の古市さんの文体は個人的にすごく読みやすい。なのでわかりやすい。最近の企業ブームをすごくシニカルに、でも決して敵意があるわけでもなく分析してる。きっと、現代社会とうまく付き合うにはこれくらいの温度がいいんだろうな。30代の子持ちのおじさんには、これからの育児と教育のどこに力を入れていけばいいかの参考になった。あと、本の中で紹介されるような起業家が増えたら、これからの日本はけっこう楽しそうだなー、とも思った。
Posted by ブクログ
ノマドやフリーランスと騒がれる中で、「起業」を客観的に分析した本。
学歴を否定して起業を肯定する人は低学歴な人が多い、と著書が述べているように、起業にはリスクが伴います。
何人かの起業家が紹介されていますが、どの人も起業を目的としてやっていたのではなく、好きな事をやっていて気づいたら起業していた、というスタイルです。
起業を目的にすることが悪いのではなく、起業には文化的資本(人脈)や専門性がないと厳しい、など客観的に分析しているところが好きです。
Posted by ブクログ
私たちはかつてないほどの「自由」がある。
しかしそれと引き換えに日本を支えていた「確かなもの」は
失われつつある。かつ、この「自由」もいつまで続くか分からない。
この最後に語られる前提の社会で、どう生きていくか。
もちろん回答は書かれいてないが、そのヒントは多数本書にある。
”独立して会社を起こさなくても、人を巻き込めば「新しいこと」は
始められる。”
”もし会社をたちあげるなら「企業理念」を考えないといけない。
ビジネスが軌道に乗ったらもっと忙しくなるので、はじめに
決めておかないと会社はバラバラになる。”
”自分の「専門性」は人と人をつなぐ力。ただその人を知っているだけでは
だめ。その人たちが所属する「世界」のことを知らなければならない。”
希望を目指して、考えて行動していくしかない。その一点のみ。
古市さんの本は、難しくなくてほんとうによいですね。
Posted by ブクログ
この本で取り上げられている、古市さんと親交のある若き起業家の生き方、考え方、能力の高さに刺激を受けました。従来の働き方に囚われない新しい働き方の可能性について考えさせられました。
Posted by ブクログ
前著「絶望の国の幸福な若者たち」が面白かったので、古市さんの本二冊目。前作同様、ペーソス効いた脚注が秀逸。
若者の働き方とか、"起業家"が持て囃される背景について、自身もベンチャー企業のパートナーであり、その交遊関係からの知見をもとに批評する。
起業家が成功するためには、やる気や熱意、或いは経済資本としてのお金でなく、文化資本や社会関係資本が必要だ、とフランスの思想家ブルデューを引きながら、東京ガールズコレクションの成功ストーリーをしなやかな筆致で語るあたりが、この本の真骨頂だな。
今どきの若者は凄い!!
Posted by ブクログ
「起業家」って言葉のあいまいさ、都合よく使われているさまを、皮肉っぽく批判する文体は、いつもの古市節。小気味がいい。
起業家とかイノベーションの必要性を解く人は、具体的な中身を言わなくてもいい、責任を取らなくていいってのは、確かにおっしゃるとおり。
Posted by ブクログ
2012年に出版された本を今読んでみた訳だけど、この頃の日本と今の日本は大きく変わっただろうか。またこの頃に予想された日本に着実に今の日本は近づいてるのだろうか。
サラリーマンの優越さは消えて、けど起業家にもそんなに優しくない社会であることはそのままのような気もする。
けどいかにもなサラリーマンとして働く自分には、起業の面白さが伝わる内容だった。モチロン「面白そう」なんて言ってるほど甘くないこともわかるし、そういって踏み出せない自分の弱さも知ってるから今の自分でいるんだけれど。
マネーリッチ、
タイムリッチ、
フレンドリッチ、
マインドリッチ。
やれる範囲でやれることはある。
なによりも楽しく生きること。
Posted by ブクログ
起業家たちの内輪感
学歴や能力を持つ人が、好きなことをしていたら、気づいたら、会社を立ち上げていた、というのか起業であり、「起業したい」と言っているだけの人は、中身の伴わない現実逃避
Posted by ブクログ
最近、自殺した東大卒の電通社員がTwitterに残していた死ぬまでのツイートが話題になっている。
いい大学に入って、いい会社に入る。そうすれば人生上がり。
そんな時代は終わっている。
すり減らされるのは一般労働者だけではなく、エリートコースでさえも使い捨ての世の中だ。
僕たちに明るい前途は見えない。
この本はブラック企業という言葉が定着する前、2012年初版の本だ。
著者の近しい人は遊ぶように働く仲間がいる一方で、世の中は将来に不安を持ちながら働く人、働かない人、様々だ。
明治時代以前からの日本人の働き方を考察している。
この先の働き方に答えを出しているわけではない。前途が明るいとも暗いとも明言していない。
ただ一つ、友人のネットワークが人生において重要だということは明言している。
そうなるとやはり、どの学校に属していたかが重要になってくる。
自殺した女性はTwitterで日々の激務をつぶやいていた。
それゆえに労働災害認定されたわけだが、どうして自殺にまで追い込まれたのか。止まれなかったのか。止められなかったのか。
低成長の時代は精神論になりがちだ。しかし、精神論でどうにかならないことは先の大戦で身に染みているはずだ。
日本人はそれでも精神論にしがみつく。
働き方、生き方、死に方、僕たちが目指す前途を考えなければ、ただ生まれてから死ぬまでのノルマを果たすだけの人生だ。
Posted by ブクログ
自身もベンチャー企業社員の一員である古市憲寿氏の「若者の起業」論。起業する若者たちの「現実」があまりにも世の中に伝わっていないという問題意識のもと、起業する若者たちのリアルに迫ることを意図している。
著者が断っているように、サンプルが少ないこともあり、ここに出てくる「起業家」たちを一般化することはできないが、「下流でもなく、ホリエモンでもない」最近の若者起業家の等身大の姿っぽいものが描かれているとは思った。本書に出てくる起業家は、みな「つながり」を大切にしているというのが印象に残った。また、彼らを下支えしているトランポリンとしての「資本(経済資本、社会関係資本、文化資本)」の存在についての言及も重要な指摘だと思う。
「起業」や「起業家」を俯瞰して捉え、「起業家」という存在が今までどのように語られてきたのか、「起業」の実態を分析した各章も、実際の企業はITベンチャーよりも「小売業」や「飲食店」といった「地味な起業」が多いという指摘など、なかなか勉強になった。
しかし、全体を通して、だらだらとした文章が続き、あまり何を言いたいのかが不明瞭だと感じた。また、実際の起業のほとんどが「地味な起業」なのであれば、本書で紹介されている起業家の事例は、「リアル」っぽいだけで、かなり特殊なケースなんじゃないかと思うし、そもそも事例が少なすぎる気はした。最後の対談も余計な気がした。
Posted by ブクログ
前半の企業の話は別の本でも書かれていたのか、あれこの本読んでいたっけなと繰り返し思う。後半も 就職、就業についてはデータを交えながら説明で興味深く頭の良い後輩と話しているようで楽しく本を読む。本著者の本を読みたいと思う所はここだろうな!他の社会学の本などを読んでもいまいちピンと来ないが、古市氏は我々と目線が近いので読みやすいのだろう。
【学】
人気会社のランキングより、3年離職率の方がはるかに有用
2000年ネットバブルその後、1円企業、第三次ベンチャーブーム。今までは、大企業に就職し社長や役員になるのが成功イメージだったが、いまやベンチャー会社を立ち上げるとの方が成功イメージではないか。
職業というモノは、やりたいことを実現するための手段であって、その本質ではない。
本 減速して生きるダウンシフターズ
Posted by ブクログ
起業のいろんなケースを紹介ということでしたが、どのケースもあまり差がないような気がしました。登場する人の年齢や血液型まで書いてあるのはちょっとめんどくさい。あと人間関係をワンピースにたとえるとことかよくわかりませんでした。若い人が読んだらはまるかも。でも随所にはっとさせられるような文章があって、読んで損はないです。
ホリエモンのこと、バカにしてるんだろうなあ・・
Posted by ブクログ
起業家をはじめとして、いくつかの人たちの働き方に関するルポ。
本書を手にとった読者のなかには、これからどう働けばいいのか不安に思う人が多いとは思いますが、それぞれが思うように進んで行けばいいのではないでしょうか。
何が正解なのかは誰にも分かりません。
そして幸せとは何か、一人一人違うはずです。
それは本書を読めばわかることです。
だってこの本のなかにはこうすればいいという答えが書いてありません。
模索し続けるのが楽しいんですよね。
Posted by ブクログ
やっぱり興味深い。ぽえさん。。。
非日常だとか友達、仲間、起業家などなど
キーワードひとつひとつに古市サンの斜めな視点が絡んでいっていて、とっても刺激的。
一気には、読めないので、
のんびり、気ままに読んでます。
Posted by ブクログ
古市さんの本を読み進めて5冊目。相変わらすの皮肉表現はあるけども、今までの本よりは比較的ずっしりした印象。前半は若い起業家のドキュメンタリーでキラキラしてる?世界、後半は労働/経済政策の中で起業家がどのように捉えられてきたのかや現代社会/将来における働き方について。
個人の働き方を考えると同時に、
能力とやる気がある人にとって自由な社会で、そこから漏れた人へ社会保障は何をすべきかっていうのを思う本。
Posted by ブクログ
「スケッチ」という言葉は非常に便利だなと思いました。
働きかたのスケッチ集&これまでの労働観の再検証がメインの本。
古市さんの世渡り上手さがあってこその内容でした。
「当たり前だと思われていたことが、実は歴史や文献を読み解くと当たり前じゃないんだよ 」という、社会学系の一般書によくある手法がとられている章もありますが、確かにそういう目で見ると「働きかた」論も面白いです。
学術論文からイロモノ本まで膨大な資料を参照されているけれど、それを面白おかしく編集する古市さんの力は、批判はあれどやっぱり凄いです。
いつものごとく、結論ナシ。上手に煙に巻かれてしまいました。
イラッとさせてくれる脚注も健在です。
イライラさせられつつも、これからも読んじゃうんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
ワークシフトの流れで読んでみた。本にも書いてあったけど、旅先で何をしたいのかは決まらなかったけど、行きたい大陸は決まった感じ。こんな例えで合ってるかな。
Posted by ブクログ
この本を読んで思ったのは著者の古市さんの周りには華やかに活躍されている方が多いんだなと。
この本では起業論とか働き方とかを書いているんだがその具体例が古市さんの周りの人ばかりでスゴイ人が多いもんだから、「へー」みたいな感じだけになったりもした。やっぱり慶應とか名門校は強いなと、地方の大学に通う俺は思うわけです。
この本を読むにあたって自分のこれからの生き方や働き方を考えて読む必要があると思う。斜陽産業を目指している俺にとってはちょっと厳しい言葉が書かれているようにも感じたかな。
特に就職や働き方について意識しはじめる大学3年生は読んでおいてもいいかも。