古市憲寿のレビュー一覧
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単行本の表紙も素敵でしたが、文庫版も良き。
文庫版で増えた後日談がとてもよかった。
物語はヤマトくん目線で語られているから、港くんはどう思っていたのかを数年越しで知ることができて感激。
ヤマトくん愛されてますね。
本編に挿絵が増えたのは良いのですが、文章が削られてる?
中居くん、劇団ひとりさん、柳澤さんの登場がなくなってますよね?
ちょっと残念。
気付いてないだけで、他にも変わってるのかな。
芸能界に復帰した港くんの映画はきっと素晴らしいものになったと思いますし、どんな映画が観てみたいなぁ。
2ヵ月ちょっとくらい?離れて、またアムステルダムに戻ってからの二人の生活とか、続編も是非読みたいです。
ところで、ヤマトくんの名字は未だに明かされてないのかな?
消去法でわかると言われてて、三択くらいまでは絞れてるけど、決定打がない。
わかる方がいたら教えていただきたいです。
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Posted by ブクログ
古市さんと國府先生の対談。二人に接点あるかいな?と思ったけど、穏やかに噛み合わったり全く噛み合わなかったりする対話が粛々と進んでた。賢い人同士だと、分かり合えない部分で口論になったりしないんだなぁとしみじみ。
最後の部分が良かったので引用。
>(古市)僕たちがこの本を通してずっと話してきたのって、社会は革命的には変わらないってことだと思うんです。何か新しいシステムを導入するとか、新しい政治家が登場するとか、強大な敵を倒すとか、そんなことで社会は変えられない。社会はちょっとずつしか変わらない。
>(國分)そうだね。「新しい何か」への願望って、本当に解決しなきゃいけない細かな具体的問題から目をそむけるってことでもあるんだよね。
その通りだなーと思う。全体的には悲観するような状況ばかりだけど、局所的に確実によくなってる部分がある。世田谷区とか杉並区みたいにミュニシパリズムが広がってジワジワ変わっていくのは、これまでなかった動きだと思う。この流れが全自治体で起きるには何年かかるんだろ、と思うけどやるしかないよなぁ。 -
Posted by ブクログ
冒頭の下記の文章に、小学生と幼児を育てながらフルタイムで働いている私の心は鷲掴みにされた。
「日本には今、二つの大きな社会問題がある。少子化と労働力不足だ。
そんな時代に子供を産んで(少子化解消の貢献)、なおかつ働きたいと思ってくれる(労働力不足に貢献)お母さんは、本来なら国から表彰してもいいくらいの存在だ。」
この他にも頷きすぎて首がもげそうになるようなことがたくさん書いてあった。
この本が出たのが2015年。9年経っても子供と働く母親をめぐる環境は大きく前進したとは言い辛い。
既婚者も独身者も老若男女とも、これからの日本のために読んで欲しい本。
そして少し苦手と思っていた古市さんが好きになった(笑) -
Posted by ブクログ
いくら事実を重ねても、人は自分が信じたい情報を信じてしまう。(ファクトは感情に勝てない)
根拠がなくても、結果が伴わなくても、力強く巧みな言葉に人々は動かされてしまう。(日本に呪文使いがいないことを喜ぶ)
いちいちマナー違反に目くじらをたてないことによって、文化は国際化していく。(伝統を守る人が文化を破壊する)
気ままで私的な感情の集積が「世論」である。(「10年後」から振り返ってみる視点を持つ」)
民主制は既に「民」と認められた人にとって有利な決定ばかりがなされてしまう。「民」認定されていない人に対して冷淡だ。(「未来人の人権」は守らなくていいのか)
いちいち文句をつけていると疲れてしまう。最近はサービスに不満がある時は「この国や地域ではそういう流儀なんだな」と思うようにしている。当事者意識も大事だが余所者として暮らしていた方がリラックスして日々を送れる。(余所者だと思って生きていく)
歴史を学ぶことで僕たちは冷静になれる。似たような出来事を知ることで、客観的な視点を得られる。(世界は77年で一回りする)
など、コロナ化に連載された古市氏による斜め上からのコラム集です。
1テーマにつき3ページと紙幅が少ないため、1つか2つの事例だけをもとにして結論を出している点や、筆者の意見について、賛否があるでしょうが、私はこういう自分にない視点からの切り口を知れることは好きです。
また、社会的な事例に対してこうやって自分なりの考えをまとめられることも凄いなぁと思いますし、読んでいると影響されて、自分も身の回りのこと、ニュースでのことについて考えるようになります。
タイトルにもあるように「正義」というのはやっかいだなぁと思います。そして、「正義の味方が苦手です」というのは秀逸だなぁと思います。
インターネットやテレビでは、一側面しか報道されていないのに(一部分しか知らないのに)、自分は当事者でもないのに、あたかも「こうである。」「こうすべき。」「こうしている人はダメだ。」と正義を振りかざすコメントをよく見ます。
そんな辟易している自分の気持ちを代弁してくれているところも気に入っています。
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Posted by ブクログ
社会学の見解は社会学者によっても異なる。
そのくらい範囲の広い学問。
日常をテーマにしたエッセイや物語が好きでそこに潜む日本文化やノスタルジックさに自分はいつも感動する。時代が変われば社会が変わるように世の中の風潮に適用させながら私たちは歳を取るが、一方で伝統的な文化も残り続けている。その理由は背中をみてきた親や身近な人から直接的に教わりメディアや新聞などで間接的に知ったからだろう。文化はまちを存続させるもの、つまりコミュニティ(つながり)としての共通理解になっている。繰り返しになるが自分は懐かしさが好きでたまに遭遇するあの何とも言えない心の揺らぐ感覚が好き。こういう抽象度の高い主観についても社会学で解明できそうと本書における各学者の論を見て感じる。
社会学の目的についてある学者が言っていた「辛さに耐える力をつけること格差や貧困、ジェンダーなどの問題と対峙していい社会を考えていくこと。」が本書の中で特に印象に残っている言葉だ。これを踏まえて私がノスタルジックに思いを馳せるのはそうじゃない今に何か異和を感じていることからのカウンター心理なのかなとふと思った。現代はもちろんいいこともあるけれどみんなで喋る場が喪失していっているとか諸々少しもどかしい気持ちがしている。また本書のおかげで開沼さんの「はじめての福島学」を読むこともできた。
あらゆる社会を紐解く学者さんの見解は面白くもし大学に入り直せるのならこの本を読んでから進路選択をしたかったなと。 -
Posted by ブクログ
「他人の心がわからないというのは、人間に与えられた一番の贈り物かも知れないな(P193)」
戦時下の日本を描いた古市憲寿さんによる恋愛長編小説。古市さんの小説は全部読んでいて、これまではサブカルネタ満載の現代小説だったが、今作はサブカルネタは封印。戦時下の少年と少女の恋模様を描いた作品だが、ストーリが滅茶苦茶練られていて、最初と最後が美しく繋がっている。読んでいくうちに戦時下は今のコロナ禍になんとなく似ていると気付いた(だからあえてこのタイミングで出したのかな?)。これまでの古市さんの作品とは全く違うが、個人的には一番好き、なんか直木賞あたり取りそうな感じ。 -
Posted by ブクログ
大きな波があるわけではないけれど、雰囲気がとても好きだなぁと。ああ、尊い。
ゆったりと進んでいくふたりの押し付け合っていない愛が私は好きだなぁと思った。その気持ちが自分を変化させてくれたのかな。そうだといいな。
恋愛だけでなく、ひとに対する想いをこんなふうに考えられるのは素敵。こんなふうにひとと接して、割り切りつつも寄り添っていけたらいいよね。
素敵な言葉がたくさんあった。
ある意味おままごとのようなかわいさとピュアさとまっすぐさがあるのに、心のどこかでシビアな現実も受け入れて、だからこそ今この瞬間勇気を持って素直に接する姿が尊い…。なんだよもう、幸せでいてくれよ。
あとご飯が美味しそう。
オランダにも興味が出てくる。