【感想・ネタバレ】保育園義務教育化のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

冒頭の下記の文章に、小学生と幼児を育てながらフルタイムで働いている私の心は鷲掴みにされた。

「日本には今、二つの大きな社会問題がある。少子化と労働力不足だ。
そんな時代に子供を産んで(少子化解消の貢献)、なおかつ働きたいと思ってくれる(労働力不足に貢献)お母さんは、本来なら国から表彰してもいいくら...続きを読むいの存在だ。」

この他にも頷きすぎて首がもげそうになるようなことがたくさん書いてあった。

この本が出たのが2015年。9年経っても子供と働く母親をめぐる環境は大きく前進したとは言い辛い。

既婚者も独身者も老若男女とも、これからの日本のために読んで欲しい本。

そして少し苦手と思っていた古市さんが好きになった(笑)

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Posted by ブクログ 2021年07月09日

教育学部生の見地から厚生労働省と文部科学省の管轄の問題とか保育園の騒音問題とかで義務教育化できない現実があるけれども、それ以上に日本全体で問題を解決しようという気がなかったり、教育に金をかけなかったりすれば、そりゃ終焉に向かって真っしぐらになるわなって思いました笑

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Posted by ブクログ 2019年09月14日

読んでから社会についてもっと目を向けたいと思えるようになりました。女性はもちろん男性にも目を通して欲しい作品です。

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Posted by ブクログ 2019年06月21日

乳幼児期の教育ってとっても大事だと思うし、改めててそう感じた。
でもなんでも親の責任になる日本はとっても異常だ。

集団の中で、様々な世代との関わりの中で「非認知能力」 を育てるのはとっても大切だと思う。
私もベビーシッターをやっていて、その大切さは理解したし、周りの反対があることも知った。
もっと...続きを読む社会全体で子どもを育てたい。

保育園義務化はその1つの手段になると思った。

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Posted by ブクログ 2019年04月03日

「義務教育化」と一点突破するタイトルだけれど、本質は教育格差を無くすこと。現行法上の課題はさておき、問題提起としては理に適っているように思った。
情弱乙。で、片付けていいことと悪いことがあって、それを解決するのは誰の仕事なのか?考え続けていきたい。

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Posted by ブクログ 2019年02月23日

読みやすかった
要約すると「世の中のお母さん頑張りすぎ、社会的にもそれが当たり前と思われすぎ、もっと社会全体で育てた方がいい、けどそんなフワッとした感じだといつまで経っても実現しないからもう義務化しよーぜ、あと子育ての経済負担もなくそう、実はその方が親だけじゃなくて国にとっての経済発展にも良いんだぜ...続きを読む、あと子供に教育するのめっちゃコスパいいのよ、なので小学校より前の年齢に対する教育を義務化しよーぜ、メリットたくさんよ」って感じですね
まあそうだよね〜って感じでした

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Posted by ブクログ 2023年07月12日

「昭和の政治家にマシュマロテストは難しい」

親が福祉関係の仕事に就いていると保育園に受かりやすいという都市伝説がある。
そのおかげかは知らないがうちの子は第一志望の保育園に入ることができはした。
入園した保育園では第二子、第三子も結構ザラにいて、そのコミュニティでは少子化どこ吹く風である。
問題は...続きを読む「保育力」の格差だろう。子供は居るところには居るし、居ないところには居ない。

そしてその格差は本人の努力では対処が難しいことも多い。頼れる親族が近くに居ないとか、職場の理解がないとか。
自分は株式会社の運営する老人ホームで働いているが、幸いにも職場は子育てに理解がある。しかし妻が働いていた社会福祉法人の特別養護老人ホームでは「子供の体調不良でシフトに穴を空けるのはあり得ない」って本当に云われていたっぽい。しかもこの台詞を言い放った上司は、子育てをろくにしたこともない老害かと思いきや、働きながら3人の子供を育て上げた女性であったとか。本当ならぐうの音も出ませんわね。

そんな中で、意識を変える意味でも保育園義務教育化というのは一つの解決策になるのではないかと感じた。
だがそれだけで少子化の解決は困難かも知れない。経済的な事情で産みたくても産めない若者への支援も大切だろう。

こういうことを云うと必ず財源はどうするんだという批判がくる。日本は票を持っている老人ばかりが優遇されると思われがちだが、介護業界では財源の不足を理由に「介護の社会化」の理念は放棄され、相次ぐ減算、利用者負担の増加が繰り返されている。
社会全体で子育てを支援するという考えも早晩行き詰まる可能性はある。私見では現代貨幣理論とかも政策の一つとして検討されなければならないと思う。
併せて幼少期の教育はコストパフォーマンスが良いとの研究結果が共有され、納得の上で税金が使用されるのが大切かも知れない。自分も貧乏暮らしではあるが、いわば恩返しとして子育てに税金が使われるのであれば払うのも吝かではない。某人材派遣会社を肥え太らせるよりは余程良い。(イメージです)

思考が昭和の政治家は「少子化の原因は若者の努力が足りないからだ」と云いそうなイメージがある。
票にならない世代に有利な政策を実行するインセンティブは少ないだろうし、少子化がいよいよヤバくなる頃にはどうせ鬼籍に入られている。それまでは若者批判でもしてれば偉くなったような気にもなれるでしょうからね。(あくまでイメージです)

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Posted by ブクログ 2022年08月31日

非認知機能や幼児期教育にコストをかけることの重要性など比較的話題になりやすい研究の話もそうですが、特に妊娠可能年齢や出産後の女性が抱える問題についてはとても悩ましいと感じさせてくれるものであったように思います。母乳を絶対視したり、ベビーシッターを否定するという人は流石に多数派ではないと思いますが、自...続きを読む分の育児論を絶対視して他の人を縛るのは筋違いというものかと改めて思える内容でした。自分と他人の境界線。
同じ話多かったですし、ホットドッグプレスの話そんなに掘り下げる必要あるのかと笑ってしまいましたが、とても学びがあると思います。
子どもの発見、日本の歴史を読み直すといった本に書かれているような過去の在り方と今を比較するのは大胆と思いましたが、それで救われる人がいるならそれも良いのかなと単純に思いました。

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Posted by ブクログ 2021年09月09日

タイトルと作者に惹かれて読んだ。お母さんを大切にして、少子化を何とかしましょう的な感じ。お母さんは人間だったのか…

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Posted by ブクログ 2021年03月10日

待機児童や子育てと仕事の両立など子育て支援には多くの問題が残っている中、保育園を義務化することで解決し、教育格差や少子化問題も解消していこうという考え。

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Posted by ブクログ 2021年01月05日

本当にそう!!と言い続けた一章。笑
もちろん子どもが欲しくて出産したし、仕事も必要だからしている。
だけど!
小さい子ども育てながら正社員するのって本当に厳しい。

頑張って働けば子どもが可哀想と言われ、せめて病気の時くらいはと、子どもの熱で帰りますと職場に言えば仕事に覚悟がないと言われる。
どうす...続きを読むりゃ良いんだ!!てなるこの育児家庭を取り巻く社会環境。

労働力として経済成長にも、子どもを産み育てて少子化にも、貢献している。
なのに貢献度に見合った社会的サポートがあるとは残念ながら思えない。

どんなに覚悟を持って子育てと仕事の両立に臨んでも予想外のことってあるし、そもそも妊娠も出産も育児も、自分の思い通りになんていかない。
それを全部母親のせいにしている限り、絶対に子どもは増えない。責任感があればこそ、うっかり妊娠なんて絶対無理。

でも独身の人から多く税金を取る案は現実的に難しいだろう。独身の人にだって結婚したくても出来ないとか、子どもが欲しくてもできないとか、色んな事情があるわけだし。 
でも子どもを産み育てていくハードルが、今より少しでも下がれば良いと願う。

私たちの老後を労働力として支えてくれるのは今の子どもたちなんだから。子どものいない人も関係ないとは言えないと思う。

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Posted by ブクログ 2020年05月30日

読んで良かった。「お母さん」にはぜひ1章を読んで欲しい。個人的に衝撃だったのが、古市さんが好きで、よく人に聞いてしまう質問。「親が人間だって何歳のときに気づきましたか?」というもの。自分も母親になった今でも、自分の「お母さん」が「人間」かどうかなんて考えたことがなかった…
あとは出生率を上げようとし...続きを読むている割には打ち出される政策のなんと的外れのことか。現役世代に対する社会保障支出が多い国ほど、出生率が高くなることが分かっているのに、日本はどこまでも若者にお金を使わない国。出生率が上がるはずがない。

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Posted by ブクログ 2019年12月19日

お母さんになった途端、誰からも文句を
言われないストライクゾーンが極度に狭まって
しまう。
→わかる!お母さんなのに…と
悪い意味で使われる。
でも、個人的にはお母さんになってから、
「私はお母さんだから、こういう行動をしなくちゃ」
と逆にがんばれたり、他人に優しくなれたように
思う。

個人的には...続きを読む
“5章 草食男子が日本を滅ぼすというデマ”
が面白かったです。

あと子どもを幼少期、
ヨーロッパで育てていた時期があったけれど
その国から日本に帰ってきたときに
子連れ母に対して、若者や中年の方の
対応にがっかりすることが多かったし、
公共の乗り物などもほんとに優しくなかった。
ホームから改札へあがる
エレベーターに乗るのも後回しとか。
常に控えめにいなければならないかんじ。

こんな日本で、少子化にならないわけないって
ずっと思っていた。

少子化対策を本気でやってないのが
よくわかる。

あと駒崎弘樹さんという方のことも
初めて知って
興味を持ったので著書などが
あれば読みたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2019年11月08日

よくテレビで見る辛口のストレートにずばっと言う人だと思ってたが、これを読んで改めてすごい方なんだと感じた。
結婚もしてないし子供もいないけど、ここまで語れるのがすごい。
特に一章二章には共感しました。
世の中の親は教育費がかかるのは、高校大学だとおもってそれまでに一生懸命貯めることに専念して、学資保...続きを読む険とか入ってるけど、人生の成功は6歳までかかってる。脳みそが出来上がるまでの乳幼児時期という大事な時期に、もっと教育費を使うべきというのに納得。意欲忍耐という非認知能力は大切だと思う。
三歳児神話を信じている団塊世代、
国を動かす、政治家さんや働く男性にも読んでもらいたい

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Posted by ブクログ 2019年10月03日

出産してから初めて読んだ本がこれでよかった!
ポエ、あなたを誤解していました!
ポエ、全国のお母さんの味方!
ポエ、ありがとう。
まさかあなたに共感する日がくるとは。がはは。
うん。お母さん神話、はやく消えてくれ日本よ…。

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Posted by ブクログ 2019年04月17日

お母さんが人間だっていつ気がつきましたか?
この質問で始まる著書は、お母さんへの負担が大きすぎる今の子育てに疑問を投げかける。
タイトルを見て夢空言を書いている本のように思うかもしれないが、頑張っているお母さんを優しくねぎらい、少し勇気付けてくれる本でもあった。
参考文献のおすすめに★マークがつけら...続きを読むれているので、それを読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2019年01月22日

よくテレビで見かける古市さんの著書、ちゃんと社会学者としての姿を一度見てみたくて本書を読んでみました。
正直、メディアでの物言いを見ていると、「この本でも無茶苦茶なこと言ってるんじゃないか」と思っていましたが
、育児を担う母親に寄り添う内容になっていて驚きました。
子供を持たない、結婚もしていない著...続きを読む者がここまで書けるのは、やはり取材の賜物だろうと思います。
むしろ、子供のいる方は自身の経験談にまみれる傾向にあるので、この本はある種客観的に書かれていて読みやすかったです。
内容も章立ての展開がわかりやすく、言いたいことも絞られていました。
これに賛同するかは人によるかと思いますが、
現状の母親というものの辛さを少しでも多くの人にわかって貰えたらな、と思いました。

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Posted by ブクログ 2019年01月21日

古市さんは結婚もしていなければ子どももいないのにここまで世の中のお母さんの気持ちに寄り添っていることが本当にすごいと思った。日本人全員に読んでほしい。
0歳から保育園に預けるのは可哀想。というなんの根拠もない心無い言葉のことを気にするのは止めようと思った。非認知能力の大切さを改めて感じたので今度は非...続きを読む認知能力に関する本を読もう。

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Posted by ブクログ 2019年01月01日

保育園を義務教育化して、社会全体のレベルを向上させようという本。
『学力の経済学』の主張にもある通り、乳幼児期への投資が1番効率がよいことを踏まえてかかれている。
集団生活では、単なる学力だけでなく、「非認知能力」が培われるというのはまさにほうたわと思う。それが子どもの教育の中心になると私も思う。
...続きを読む
この本では、筆者の主張を、研究結果や過去の歴史、しまた諸外国の好事例をふまえて書かれている。
フランスの少子化対策の進み具合にはとても驚いた。
p.118
・労働時間が日本より短い
・育児をしている人には柔軟な働き方が認められている
・質の高い保育園や託児所が充実している
・子どもを保育ママやベビーシッターに預ける場合には支援金が出る
・3歳からの保育学校は原則無料で、98%の子どもが通っている
・学費は基本的に大学までは無料
・新学期の用意をするために毎年出る新学期手当
・第3子以降が産まれた場合には引越一時金が出る
・家のリフォームや改築のための助成金もでる
・1000人以上の従業員が働いている会社(事業所)では、赤ちゃんに授乳させるための場所を設置しなくてはいけない

この本の筆者、古市さんは30歳で、まだ独身男性。
社会学者とはいえ、自分とは異なる環境にいる子を持つ人のことをここまで理解し、
国に対する提言をできるということがすごいと思った。
これぞ、本として色んな人に読まれて然るべきものだと思った。
自分の考えたことをこんな風にアウトプットできるように、少しでもいいからなりたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月09日

 私たちの思い込みを切り崩してくれる一冊。例えば、「母親だけが子どもを育てるのは日本の伝統でもなんでもない」などは非常にひきつけられた。本書の中心的訴えである、格差が広がる日本では、社会全体の「レベル」をあげるために就学前義務教育が重要という考え方を色々な視点から考えることもできて興味深い。
 社会...続きを読むは変わってきたし、変わっていくし、そして変えられる。
 本当にその通りなんだと思うと素直に思わせてくれる言葉に出会えた。
 あとがき部分は、必読

「知らない」と思い込んでいた世界、「知らなくてもいい」と決め込んでいた世界は、想像よりも楽しくて、そして奇妙で、興味深いものだった。
 数ヶ月前には知らなかったこと。それは、今では、一人でも多くの人に「知って欲しい」と思うことばかりだ。
 「知らない」と思っていた世界は、どんどんと身近なものになった。

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Posted by ブクログ 2022年12月10日

読みやすくよかった。
昭和の時代は、こういった発信はフェミニストのレッテルを貼られたが、徐々に認識が変わっており、昔のフェミニストが今の普通になっている。

思うのは、結構国は少子化対策などに取り組んでいるなという印象。
3歳からの保育園無償化とか、2014年の国土交通省の交通機関でベビーカーを折り...続きを読む畳まなくて良いという表明とか。

ただ、リーダーシップが弱く、ガイドラインは作るんだけど、それを守らせるための動きがなく現場に任せるため、ゆっくりとしか変わっていかない。

ベビーカーの折りたたみ不要の声明が出た後も、バスのアナウンスで折りたたんでくだい、と言っている。

一般的にみんなの意識で、という話をやたら重要視する傾向があるなと思うが、、そこに担保しすぎずに構造を変えていくということが重要だと思った。

ルール化するというのが、本書で保育園義務化、と言っているように非常に有効な施策になると思う。(が、それにはリーダーシップの欠如・満場一致の精神などにより難しい。やはり現場の意識を変えていく必要があるか・・)

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Posted by ブクログ 2022年07月30日

オーディブルにて。
煽り気味のタイトルだなと思ったけど、論の展開も細部は結構雑な印象を受けた。

一章の日本のお母さんは社会から異様に厳しい目を向けられている、人権がないというのは完全に同意。公共機関で子供がうるさいときに申し訳なさそうな態度を示せとか、お母さんは寝ずに母乳で育てるべしとか、酷いと思...続きを読むう。

雑な論の一例として。
母性神話に反論するために、いかに歴史的に子供が捨てられ、疎んじられ、虐げられてきたのが普通だったかが述べられているんだけど、じゃあ山上憶良の「瓜はめば」の歌は?可愛がられた子供も多数いたのでは?という気持ちになった。
母性神話が嘘だというのには同意するけど。

直接の本の内容から少しそれるけど、子供を0歳で保育園に入れたとき、これで、子供の離乳食とか、歯の発育とか、発達度合い等の諸々を自分一人だけで見なくてもいいんだ、保育のプロの意見を聞ける、と思って救われた気持ちになったのを思い出した。
義務教育化してお上から指示を受けないと変われないというのもどうかとは思うけど、方向性としては義務教育化&無償化をするのはいいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月19日

■総論:
少子高齢化問題について、多角的な目線で書かれている本(いかに深刻かどうかも含めて)。
これから親になる人に対する子育て本というよりは、少子高齢化や国として幼少期の子供に投資することの重要性を日本全体に向けて書かれた本。
・読書時間:3時間程度
・ボリューム:187ページ(文字も大きく行間ス...続きを読むペースも広いのでサクッと読めます。)

■こんな人にお勧め:
・保育園に入れるかどうか迷っている人(保育園に通うことの重要性について論理的に記載されています)
・日本の少子高齢化問題に興味がある人

■どういう内容の本なのか(事実・刺さったこと):
・お母さんも人間であるということ
└産後ケアはとても重要/母乳が絶対にいいとは限らない/お母さんも寝てもいい/虐待死の44%が0歳児/三歳児神話の嘘
・人生の成功は6歳まで
└教育費は6歳までに沢山使う/非認知能力の重要性/5歳までの環境が人生を決める/家庭環境で決まる努力できる才能/非認知能力は集団の中でこそ磨かれる
・「母性本能」なんで言葉は医学的にもないし根拠もない
└一昔前は捨て子が当たり前だった/専業主婦は日本の伝統ではなく戦後生まれ


■面白かった点・いまいちだった点(感想):
・良かった点
様々なデータを取り扱って、かつそこまで固い言葉ではない言葉を使ってくださり、大変読みやすかった。
3歳児神話や専業主婦の歴史、母性本能の根拠のなさ等、これから母になる私としては救われる言葉やデータがいくつもあった。
保育園への入園を検討されている方などは是非一度この本を読んでみるといいと思う。

・いまいちだった点
正直いまいちだった点はそんなになかった。
強いて言えば、草食男子が日本を滅ぼすというデマなどが1章丸々使う長さで書かれていたが、私はそんなこと思ってもなかったので、このくらい大きなテーマにされるくらい世の中では気にされている人もいるんだと悲しい気持ちになった。(というか、そんなこと言ってる人いるんだ…と)

■私自身、本の内容をどう解釈し、考えたのか(解釈・自論):
私自身は0歳児から保育園に入れたいと思っているが、その選択が本当に正しいのか少し不安でした。でも、この本を読んで自信を持つことができた。全てを背負ってしまいがちな私の性格だからこそ、時にこの本を読んで立ち返り、自分だって母である前に人間なのだから、時には何かを頼ったり息抜きしたっていいんだ、と思い行動するようにしたい。

■行動目標:
・育児中、辛くなったり、育児と仕事を両立させることに自信がなくなったらこの本を読む。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月19日

ちょいちょい強引な論理があるけどおおむね同意かな。
専業主婦家庭でも週何回とか気軽に預けられて、子供もいろんな人と触れ合う機会があって…というのが理想。
もちろん働きたい人は全員保育園に入れるのも前提で。

母親の人権ないってのは本当そう…。「取り締まり」ってうまいこと言うよなぁ。もうすぐ子供産まれ...続きを読むるけどすごく不安。
「お母さん」として相応しいか、周囲の人が常にジャッジしてくる日本社会、嫌すぎる。

幼児期の質の高い教育は学歴や収入への正の影響が大きいというのは有名な研究だけど、その研究では親への積極的な介入もしてるわけで…。それも要因としてあるんじゃないかな~といつも思う。通わせればいいってもんじゃないんじゃないかなー。

あと「質の高い幼児期の教育」には月齢15か月までは子供3人に1人の保育士が必要ってあったけど、それって現実的に可能なのかな?
子ども3人に対して1人専門職つけるってあまりに社会的コスパ悪くない??
1歳過ぎくらいまでは夫婦で世話する、普通に育休が取れる社会のほうがいいと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年01月12日

子育てをお母さんだけに押し付けるのではなく、国が制度を整えて社会全体で行なっていくことが大切、というのが主な内容。

・お母さんもみんなと同じ人間である!
・「専業主婦」は高度経済成長期の幻で、歴史的に見ればお母さんも働くのが一般的。お母さんも、ひとりで孤独に育児だけに専念してると逆に気がまいってし...続きを読むまう…!
・日本は世界的にみて子どもや若者にお金をかけなさすぎる。
・乳幼児期の教育を充実させ非認知能力を育むことが日本全体のレベルの底上げにつながる。

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Posted by ブクログ 2021年06月26日

そうなんです、母親だって人間なんです!!
今は共働きも増えているし、正社員でバリバリ働きながら家事も育児もワンオペでやってる人結構いると思います。
男性も昔に比べて家事育児に参加してるとか言うけど、育児って結局最高責任者が母親だって世間はみんな思ってますよね。
なんでもかんでも母親に押し付けすぎ!な...続きを読むんなら少子化問題の産む産まない、産めないも女性のせいにしがちだし。
日本ってやっぱり男女差別の国だなと思います。
この本が出版されたのが2015年。政府はオリンピックに夢中で少子化なんて対して対策してないですよね。一応保育園は3歳から無償化になりましたが、我が家は1歳の時に保育園入れるのにものすごーく苦労しました。

いつか男女、子あり子なし関係なく安心して働ける国になる事を祈ります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月20日

・乳幼児期に教育(社会性)をする事が大事
・一般日本人の、赤ちゃんを取り巻く環境の理解が大事


・日本は「お母さん」を人間扱いしない国
旅行に行くと、子供が可哀想。
保育園に預けると、子供がかわいそう。
仕事で残業しまくっても、子供がかわいそう
新幹線で泣き喚く我が子を無視すると、子供がかわいそう...続きを読む
お父さんだったら、そうはならないよね?

・ペリー幼稚園プログラム
アメリカの貧しい地区に生まれた3歳〜4歳の子供を対象に、素晴らしい幼稚園に通わせた58人と入園を許可されなかった65人を比較。
素晴らしい幼稚園に通った子の19歳時点での高校卒業率が高く、27歳での持家率が高く、40歳時点での逮捕率が低かった。
単なるIQの差は8歳頃で無くなるが、「非認知能力」が一生の差となる。

・5歳までのしつけや環境が、人生を決める

・子どもの頃「うそをついてはいけない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」という四つのことを教えられた人は、大人になってから、そうでない人と比べて平均年収が約57万円高かった

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Posted by ブクログ 2021年05月05日

子供の教育は、乳幼児期に一番お金をかけるのがいい
良質な保育園に行った子どもは、人生の成功者になる可能性が高い
意欲や忍耐力といった非認知能力が、人生の成功につながる
非認知能力は集団の中で磨かれる

知らなかった。15年前に知りたかった。まあ、自分の子育てに後悔はしていないが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月23日

少子化に歯止めをかけるための提案が盛り込まれた一冊。内容はいたってシンプル。母親ひとりへの育児負担の集中、保育所の不足、経済的負担など子どもを産みにくい、育てにくい現在の環境を変えるため、0歳からの義務教育化を行うべき、というもの。良質な幼児教育は意欲の向上や感情の制御、大学進学率の向上、犯罪率の低...続きを読む下などプラス面が多いというデータがその根拠にある。子どもに公費を投入する方が、結果的には生産性の向上や社会保障費の削減などに繋がり、コストパフォーマンスが良いというものだ。
確かにその通りで、今の日本は子ども関連への公的支出が高齢者関連や他国と比較して少ない。その理由が政治家の票に結び付きにくいから、というのも有名な話である。本書で繰り広げられる現状の課題認識や分析については同感できる。
しかし、古市節もあってところどころくすっと笑いたくなるが、内容としては目新しい情報は少ない。待機児童問題の解消策として保育所の増設は早くから言われてきたことだし、保育現場の事故の情報公開や情報共有だけで保育の質が向上するとは思えない。時には物議を醸す発言で知られる著者だけに、他の専門家や政治家が指摘する内容ではなく、もっと振り切った内容が欲しかった。また、「建設業などの『男性』の職業が減少し、福祉分野などの『女性』の職業が増加しているため、女性の社会参加が必要」という論理展開は、ジェンダー的観点からもやや強引な気がした。
個人的には、少子化を止めるためには、ワークシェアリングの導入や公費負担あるいは子育て世帯への支給金額の拡大、子育て世帯を応援する社会的気運の醸成など、社会全体でダイナミックな動きを行う必要があると考えており、本書で提案されている内容はその一側面に過ぎないと言えるだろう。

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購入済み

2019年11月25日

科学的な実験内容や、専門家の意見などから、現代の日本の育児の現状について書かれており、参考になった。
日本が一人っ子政策としては完璧だと言われないような、社会になってほしい。

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Posted by ブクログ 2018年12月21日

(いい意味で)偏屈だなと思っていた社会学者による、少子化問題・保育園待機児童問題についての論。
テレビで見る古市さんと比べると、当たり前の正論ばかりで、全く偏屈じゃなかったし、最終章の結論まとめは、どこか温かくて、現代社会を過剰に絶望視したい性格と年頃の私でも『未来に希望を持ってもいいのかな』という...続きを読む気になったり。
わたし自身、子ども関係の仕事に携わっており、かつ、結婚四年目でまだ子どもを持つ気もなく(きっと今後も産む気になれない)、なんかこのトピックにまとわりつかれながらの20代を過ごしてきたなと。自分が産むor産まないはさておき、この世に産まれてきた子どもには、せめて幸せであってほしいし(すごく抽象的すぎるけど)、そのためのまず前提として、子どものお父さん・お母さんには、幸せであってほしいなと(抽象的)。
職務的にも、プライベートでも、自分にできる具体的なことって何かあるのかなと改めて。

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